2016年05月31日

鶴居DLについて学びました

お伝えしていた528日の「鶴居村営軌道DLを学ぶ会」に出席しました。

釧路臨港鉄道の会と夢里塾の主催、釧路市立博物館遠軽町の共催で、

丸瀬布にて開催されました。
 

 343鶴居DL

鶴居村営軌道DLとはこちら。「丸瀬布森林公園いこいの森」で動態保存されています。

皆さんご存知だと思いますが、DLとはディーゼル・ロコモーティヴのこと。ディーゼルエンジンで動く機関車です。

鶴居村営軌道は簡易軌道・殖民軌道と呼ばれるもののひとつで、北海道に入植した人々のために敷設された鉄道です。

人や木炭、牛乳などの運搬を担っていました。

レール幅は762mmのいわゆるナローゲージ。

幌呂線は昭和2年に、雪裡線は昭和3年に完成しました。

当初は馬鉄でしたが、バスを改造したガソリンカーが16年から運行。

第二次大戦後に経営が道庁から鶴居村に移ります。

31年には自走客車も導入しました。

しかし30年代後半、道路の整備が進み輸送の主役は自動車に。

42年一部廃止、43年には全線廃止となりました。

 

 

さて今回の「学ぶ会」は、まず座学で、

九州大学の清水一史教授がDLについて解説されました。

美唄出身の清水教授は北大鉄道研究会OBで、丸瀬布でのDL保存に尽力した方。

この日は鶴居村営軌道DLの素晴らしさや車両を製造した「運輸工業(株)」のことを熱く話してくださいました。

いこいの森にあるDLは、動態保存されている唯一の簡易軌道DLで、大変貴重なので、北海道遺産にするべき、と。

そして「いこいの森では『DL』と呼ばれているようだけど、『鶴居DL』と呼んだ方が鶴居村営軌道の機関車だったことが伝わるので、できればそうしてほしい」と仰っていました。

 

次に鶴居村営軌道で運転士をされていた小野さんからのお話。

釧路臨港鉄道の会・星会長が聞き手となって、当時のお話を伺います。雪が2メートルも積もった時、列車を走らせるために人力で除雪をしたなど、大変な事もあったようですが、

誇りを持ってお仕事をされていたことが伝わってきました。

 

それから、夢里塾の只野さんからは森林鉄道について。北海道における森林鉄道、丸瀬布における森林鉄道のことを、馬鉄時代も含めてお話しされました。

夢里塾は丸瀬布のまちづくり団体で、丸瀬布の森林鉄道を語り継ぐ活動をされています。

 

 

座学の後は、DLを見学。

参加者は皆、いこいの森の方々の説明に耳を傾け、質問もたくさん飛び交います。

運転室やエンジンも公開。汽笛も良い音を響かせてくれました。

 
153鶴居DL

174鶴居DL

341鶴居DL

 

鶴居村営軌道で使用されていたこのDL。

昭和34年に運輸工業(株)が製造しました。同社は昭和22年から35年まで札幌で鉄道車両の修繕・製造を行っていました。このDLが、同社が簡易軌道用に作った唯一の機関車です。

鶴村営軌道廃止後、スクラップ業者に売却されたけれど、49年頃、釧路製作所で整備され、新宮商工釧路工場で木材の防腐加工作業に使用されました。平成元年、破損のために使用中止。工場の片隅に置かれていたのを札幌交通機械で動態復元し、「丸瀬布いこいの森」に引き取られて84月から動態保存されています。

ちなみに運輸工業(株)は羽幌や雄別の炭鉱鉄道、札幌市交通局(札幌市電)などにも車両を納入していたそうです。

 

 

この日も鶴居DLは走りました。

1回目と2回目はSL雨宮21号が牽く列車の後ろを追走、

3回目は鶴居DLが客車を牽きました。

普段はあまりない編成だと思います。

SLとDLの入れ替えも見られましたし、

3回目はこの日最後の運行だったので、1周した後、乗ったまま格納庫へ。

最後にDLの前で記念写真を撮りました。

貴重な体験ができたし、楽しい1日を過ごすことができました。

 
297鶴居DL

322鶴居DLと客車

今年10月には釧路市立博物館で簡易軌道に関する企画展やツアーがあります。

ぜひ! 詳しくは釧路市立博物館HPで。

 
 

参考:清水一史教授「鉄道史学」・「鉄道ピクトリアル」掲載論文(共同執筆)



sorairocm at 07:21|PermalinkComments(0)鉄道 | 探訪記

2016年05月28日

夕張製作所in丸瀬布

丸瀬布森林公園いこいの森には、かつて森林鉄道で活躍したSL雨宮21号や、
鶴居村営軌道で働いていたDL、ほか様々な鉄道車両が保存・展示されていますが、
その中には夕張や北炭に関係するものもあります。


159夕張製作所

160夕張製作所

こちらは森林鉄道で丸太を運んでいた運材台車。
「夕張製作所」のプレートが付いています。
夕張製作所(19381965北炭機械工業-1995)は北炭の関連会社で、
炭鉱で使う機械や車両のほか
森林鉄道・簡易鉄道用の車両も製造していました。


また、石炭車には北炭の社章があります。
こちらも夕張製作所か、後身の北炭機械工業が作ったのでしょうか。

149

148炭車


当ブログ2011613にも掲載していますので、よかったらご参照ください。


今日は
1時半から丸瀬布で「鶴居村営軌道DLを学ぶ会」が開催されます!
釧路市立博物館創立80周年記念企画展「釧路・根室の簡易軌道」(10/291/15)の
応援企画です!



sorairocm at 00:20|PermalinkComments(0)道内の話題 | 鉄道

2016年05月27日

鹿ゼミで夕張教会について

075教会

去る521日、春というより夏のような陽射しがふりそそぐ夕張で、

34回鹿之谷ゼミナールが開催されました。

雪のある期間は駐車スペースの都合で会場が変わるので、教会では半年振りです。

テーマは「鹿之谷教会の史料にふれる ―夕張聖公会教会堂建築の背景と人々―」。

この夕張教会にまつわるお話です。

鹿ゼミでは第1回(20137月)でこの教会について、

同教会の渡辺牧師による講演がありました。(関連記事2013729

今回は昨年暮れに見付かった史料を中心に、この教会の建築に関わった人々などのお話。

講師は夕張地域史研究資料調査室の青木室長です。

 011教会

1990年代の初め、基督教学・建築学・生活科学の川島洋一先生が、夕張教会を含む教会建築に関する論文を発表されたのですが、その基になった教会史料を青木室長は探していました。コピーはあったけれど、オリジナルがどこにあるのか、室長も渡辺牧師も分かりませんでした。

昨年、川島先生が夕張教会を訪れた時に尋ねると「確かにこの夕張教会にあった」と。

さらに探したところ、昨年暮れに渡辺牧師が見付けたのだそうです。

史料の中には趣意書、設計図、透視図など。資金を寄付した方々の名前もあり、夕張の歴史によく登場する人物が名を連ねていました。北炭の幹部等も。

069教会史料

009教会

どれも興味深い資料ですが、特に目を引くのは趣意書に付けられた透視図。

夕張教会の完成予想図とでも言いましょうか。柔らかな色使いで描かれていて、とても素敵な絵です。

これを描いたのは教会建築計画の中心人物であったと考えられる野崎達雄氏。北炭の土木技師ですが、建築にも精通していたようで、ほかにも夕張で複数の建築を手掛けたそう。夕張工業学校もそのひとつで、同校講堂の講壇は夕張教会と同じ様式だったそうです。



IMGP9102

(夕張工業学校を100分の80に縮小復元した「炭鉱生活館」。2015年解体。)

 

 

そのほか、教会の建物が何度か部分的に改修をしてきたこと、夕張におけるキリスト教布教の歴史などのお話もあり、今回の鹿ゼミも濃い内容でした。

 

最後に青木室長は、夕張教会についてさらに調べを進め、建物だけでなく信徒の心の面なども含めて、また寺院や神社からも地域の歴史を調べていく必要がある、と仰いました。



☆川島洋一先生による夕張教会の論文「日本基督教会夕張教会の一棟の会堂を使用したプロテスタント教会三教派 北海道のキリスト教会と教会建築(その六)」は、他の論文と併せて

北海道大学HP内の「学術成果コレクション HUSCAP」で閲覧することができます。




6月の鹿ゼミは

35回 鹿之谷ゼミナール
■日 時: 618日(土)1300から1500
■テーマ: 「明治・大正期の地方新聞で読む夕張の炭鉱社会
  ―『北海道毎日新聞』、『小樽新聞』などの夕張記事から―
■場 所: 日本キリスト教会夕張教会(夕張市鹿の谷161
■内 容: 明治、大正期の北海道の代表的な地方新聞から
  当時の夕張がどのように報道されていたか記事から拾い出し紹介します。
■講 師: 渡辺真吾氏(小樽地域史・鉄道史研究家)
※どなたでも自由に参加できます。申し込み不要、無料です。
※夏季と冬季で会場が異なります。

2016
年第4回 鹿ゼミ・エクスカーション
■日 時: 625日(土) 1300から1600
■テーマ: 「由仁で夕張の風景をみる―畠山哲雄作品を訪ねて―」
  畠山哲雄の描いた夕張の風景画コレクションを由仁に訪ね観賞します。
●定 員: 10 
●集 合: 集合場所、集合時間等の詳細は参加申し込みの際にご案内
●申し込み先: 090-2622-4455 青木氏まで
※どなたでも自由に参加できますが事前の申し込みが必要です。

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月のエクスカは当初、二股峠を歩く予定でしたが、予想以上に草が繁茂してきたので変更となりました。



2016年05月24日

『壇蜜古画「清水沢発電所」』再放送


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2013815日に放送された番組の再放送です。
北海道のみですが。

HTB
(北海道テレビ)
『壇蜜古画「拝啓 清水沢発電所様」―夕張市―』再放送
2016年5月28日(土)=27日深夜 午前1:10から1:25まで

なお「HTB北海道onデマンド」ならパソコン、スマホなどで視聴できます。
会員登録は無料、各番組の視聴は有料です。




NHKの番組変更、続報

先日お伝えした増毛駅の番組ですが、
全国ではなく北海道のみでしたら
29日(日)午後1:05から1:30まであります。
『北海道中ひざくりげ』の再放送です。
そのすぐあと、1:30から1:50までは
『穴場ハンター「増毛町」』が再放送されます。
いずれもNHK総合テレビです。 

sorairocm at 00:35|PermalinkComments(0)メディア情報 | 鉄道

2016年05月21日

NHKの番組、変更です。

昨日、旧白滝駅の番組情報を掲載しましたが、変更になった、と
猫田にゃんさんが教えてくださいました。

23日に予定されていた旧白滝駅は、国会中継が入ったため、
26日(木)に延期。時間は午後2:05から2:54までです。

24日(火)午後2:05から2:54まで十勝前編、
25日(水)の同じ時間に十勝後編です。

が、24日以降も国会が入ると流れてしまうかも・・・。

増毛駅は予定がなくなってしまいました。



sorairocm at 23:04|PermalinkComments(0)メディア情報 | 鉄道

経済情報番組で夕張(北海道のみ)

2016522日(日)午前1130から1200
再放送 527()26(木)深夜305から335
TVh(テレビ北海道)『けいざいナビ「2050年ニッポンのヒント マチのけいざい・夕張」』
ズリ山採取事業も取り上げるようですし、メロン熊も登場するみたいです。
番組HPでダイジェストの動画を見ることができます。


244takamatu

(写真はズリ採取事業を行う高松。
20164月)



2016年05月20日

テレビで旧白滝、全国放送

2016526日(木)午後205から255まで、
NHK総合『スタジオパークからこんにちは(第2部)』で
「北海道クローズアップ 消えゆく駅が残したもの―旧白滝駅 最後の日―」
が放送されます。
5月6日に北海道内で放送された番組。今回はほぼ全国放送らしいです。

ちなみに、
25日(水)は「北海道中ひざくりげ 終着駅・増毛駅、いつまでも」、
23日(月)・24日(火)は「いくぞー!北の出会い旅 十勝でイチオシを探せ!前・後編」です。



sorairocm at 23:37|PermalinkComments(3)鉄道 | メディア情報

廃止になった8駅(3)きゅうしらたき・その3

447旧白滝駅

5月の旧白滝。
たんぽぽが花盛りでした。

また行って来たんです。白滝シリーズ。
駅が廃止になった跡が気になって・・・。

2か月前に上白滝、旧白滝、下白滝が廃止になって駅は白滝駅だけになってしまったから、
「白滝シリーズ」とは言えないのかも知れないけど、
駅舎(待合所)は今も残っているので、
これまでどおり「白滝シリーズ」と呼ばせてほしい。
駅があったことが忘れられないように、という願いも込めて。


旧白滝駅の待合所だった木造の建物は、変わらずそこにありました。
一見すると変わってないのですが、近くに行くと、

409旧白滝

438旧白滝

442旧白滝

踏切はカバーがかぶされていますし、
もちろん駅名標は枠だけ残して外されていますし、
中の時刻表もありません。
出入り口には南京錠がしっかり掛けられていて、
あの頃とは違うんだと、改めて気付かされます。

3
25日の、最後の日、方々から訪れた車がたくさん並び、
また人々が集い語り合っていた場所も、
静まり返っています。
その奥にある小さな神社は、あの時も今も静かです。

445旧白滝

419

とうとう汽車が停まらなくなった旧白滝。
せめてこの待合所だけでも・・・・・・。
地域の方々は保存の方向で協議しているそうです。



sorairocm at 23:31|PermalinkComments(0)鉄道 | 探訪記