2016年08月27日

鹿ゼミで映画『炭坑』

去る820日、第37回鹿之谷ゼミナールが開催され、私共も出席しました。
前回と今回は、戦後復興期のメディア戦略がテーマ。
先月は昭和221947)年のNHKラジオ放送『炭坑へ送る夕(ゆうべ)』、今月は日本映画社が作った同年の映画『炭坑』から、GHQ主導の下、産業の振興を図り国の復興を目指していた時代の炭鉱を鑑賞しました。
戦後の炭鉱は人員不足で、働き手がなかなか定着しなかったのだそう。ラジオや映画で炭鉱の現状を広く伝え、炭鉱の人々には復興の原動力になっているという誇りを持ってもらい、士気を高め、そして炭鉱以外の人々には炭鉱に対する理解を深めてもらい、また炭鉱に人を呼び込んで石炭増産につなげよう、ということだと思います。
ちょうど炭鉱国家管理法案が議論されている時で、映画『炭坑』は昭和22918日に参議院議員全員の前で公開されたそうです。

映画『炭坑』からは、戦後、石炭増産が国策であった頃の炭鉱の様子を見ることができました。
採炭現場にはコールカッターなど最新の機械が導入されています。
坑内にマイクを入れて働く人々の声を聞くシーンでは、資材不足や保安対策への不安が聞かれました。
当時は石炭産業と鉄鋼業に重点的に資金・資材を投入する「傾斜生産」政策が実施されていましたが、それでも資材などは足りなかったのですね。食料も、さほど多くは入ってなかったそうです。

この映画の主な撮影地は三菱美唄炭鉱ですが、炭鉱の様子を詳しく伝えるために複数の炭鉱の映像が入っています。夕張の高松や社光の風景だったり、常磐炭鉱でしょうか、裸で作業をする人々など。
炭住や病院など坑外施設の映像も収められていました。
雪深い美唄の炭住から出てきた炭鉱マンは作業着で鶴嘴を担いでいます。繰り込み所付近にロッカーや浴場が設置されるのは戦後数年経ってからだそう。この頃はまだ無かったのですね。
春、雪が融けた炭住街では楽しそうに遊ぶ子どもたち。ニシンの配給を受ける人々の姿もありました。

総じて、炭鉱とその周辺の当時の現実が、過度な演出を加えずに描かれている、とう印象で、良い映画でした。

 

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2016年08月26日

9月の鹿ゼミとエクスカ

台風が通過するたびに空気が入れ替わるようです。

朝夕の風が冷たくなってきました。

そしてまた台風が近付いています。

夏の終わりも近付いています。

何はともあれ、来月の鹿ゼミのお知らせです。


2016年 第38回 鹿之谷ゼミナール

「北山ノボルが見たあの頃
 
―教会堂写真展・・・夕張炭鉱・本町・炭山祭り・・・夕張の風景断片―」
日時:917日(土)13時から15
場所:日本キリスト教会夕張教会(夕張市鹿の谷161)
講師:渡津澄夫氏
※どなたでも参加できます 申込み不要 参加無料
※夏季と冬季で会場が異なります

問合せ:青木氏まで(090-2622-4455

20169月・第7回 鹿ゼミ・エクスカーション
「若菜邊の歴史、そぞろ歩き
 
―若鍋炭鉱から平和炭鉱、幸福の黄色いハンカチまで―」
日時:924日(土)13時から16
集合場所:ゆうばり文化スポーツセンター駐車場(夕張市若菜2
定員:10名※どなたも参加できますが事前の申し込みが必要
申し込み・問合せ:青木氏まで(090-2622-4455


161平和ズリ山3

(平和炭鉱のズリ山 2016年5月)

 

明日は紅葉山でのエクスカがあります。

お天気は、大丈夫みたいです。




明日、テレビで夕張

BS日テレ『北海道すたいる 第412回 「夕張」』
2016年8月27日(土)午前11:30から11:55 

2016年08月24日

明日、テレビで釧路の石炭

NHK総合(北海道のみ)『つながる@きたカフェ』
2016年8月25日(木)午前11:30から11:54


2016年08月23日

夕張にまつわる番組ふたつ

今朝、日高地方に上陸した台風9号も正午頃には温帯低気圧に変わって、午後には青空が広がった北海道。
ですが、まだ水害には油断できません。水が引くまで数日間は注意が必要です。
今回は1週間のうちに3つの台風が北海道に上陸して、人的被害も出ましたし、
農作物も大きな損害が。大変です。

大変だけど、またまた番組情報。

NHK総合『ニュース シブ5時』
2016年8月24日(水)午後4:50から6:10
80分の中のどこかで夕張市民の財政破たんに負けない生活を。

NHK‐BS1『Japan Railway Journal 「アジアで大人気!日本製中古車両」』
2016年8月31日(水)午前3:00から3:30 (火曜深夜)
東南アジアで活躍している日本製中古鉄道車両と、
「三菱大夕張鉄道保存会」の活動を紹介。
今年2月にワールドTVやビデオ・オン・デマンドで放送されたものだと思います。


154南大夕張

「三菱大夕張鉄道保存会」93日(土)・4日(日)、恒例のイベント「汽車フェスタ」を開催します。
詳しくは同会HPの掲示板でご確認ください。



2016年08月22日

ラジオ・再放送のお知らせ

たいてい台風は北海道の近くで温帯低気圧に変わるんですけど、
今月17日、襟裳岬付近に7号、21日には11号が釧路市付近に上陸しました。
1年のうちに2つの台風が北海道に上陸するのは初めてだそう(再上陸を除き、統計開始以来)。
道内各地で土砂災害や道路の冠水が発生しています。
関東・東北地方も大変なことになっているようですね。
川には近付かない、不要不急の外出は避けるなど、十分に警戒しましょう。

では、番組情報。

今年4月17日の再放送です。
NHKラジオ第2『音で訪ねる ニッポン時空旅「炭鉱(2)」』
2016年8月28日(日)午前8:00から8:30、午後7:00から7:30
(同じ内容を朝と夜に2回放送)



2016年08月21日

NHKで夕張のこと

全国的に不安定なお天気が続いていますね。
北海道でも昨日から各地で大雨が降り、川が増水し、土砂災害も出ています。
空知の赤平や歌志内、美唄も深刻なようで。
私共は昨日、夕張に行き、鹿之谷ゼミナールに出席しました。その事は後で書きますけど、
帰りは夕張・栗山でも土砂降りの雨でした。
台風も近付いているし、まだ数日は警戒が必要だそう。皆さま、お気を付けください。

では、番組情報です。

NHK総合『NEXT 未来のために「子どもたちに希望を」 “破綻のまち”夕張の挑戦』
2016827日(土)午後530から600
再放送2016830日(火)午前130から200(月曜深夜)



2016年08月16日

美唄・アルテの「炭鉱写真展」を見に行きました

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「安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄」で開催されています
「思い出の炭鉱写真展」を見に行きました。

IMG_3464アルテ写真展

今回のテーマは「学校」。
炭鉱が栄えていた頃は美唄にもたくさんの小中学校がありましたが、
閉山・人口の減少で閉校した学校も多数。
それらの学校の写真などが展示されていました。

 (こちらの写真は沼東小学校。ふたつの円形校舎が特徴的です。)

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この展示をしている場所も、旧栄小学校の校舎。
お盆とあってたくさんの人が訪れ、
古い木造校舎に「懐かしい」という声も聞こえました。

学校のほかに鉄道、炭鉱、炭鉱病院などの写真も。
そして今年も、思い出を書いて貼り付ける大きな地図があります。
貼られたメモからも、かつての賑わいが感じられました。

IMG_3482アルテ

展示は821日(日)まで。開館時間は9時から17時までです。
ノスタルジックな夏のひと時を、いかがですか?

IMG_3485sアルテ

IMG_3463幼稚園

旧栄小学校の一部は幼稚園として今も使われています。



2016年08月11日

今年も三笠で写真展

三笠市にある旧北炭幌内炭鉱変電所(三笠市幌内町本沢)で、今年も写真展が開催されます。

私共は昨年、「三笠の炭鉱群(ヤマヤマ)」と題して拙い写真を展示させていただきましたが、今年も展示の機会を頂戴しました。
今年はもうお一方、幌内出身・神奈川県在住で、幌内変電所周辺の草刈りなどをされている
小松俊夫さんとの合同写真展です。
小松さんは「幌内炭鉱跡地の自然」と題して、植物や昆虫など約20枚を、
私共は「幌内を巡る季節」という題で7枚を出展しています。

今年10月のおそらく月末まで展示される予定です。
変電所公開日は基本的に5月から10月の第3木曜日とお盆、10時から15時まで。
今年は8月13・14日、8月18日、9月15日、10月20日ですが、
ほかの日でも「みかさ炭鉱(ヤマ)の記憶再生塾」様に問い合わせて都合が合えば、入ることができます。
ただフラッと行った時でも、もし、たまたまいらっしゃれば、入ることができるかもしれません。
入場・観覧は無料です。

かつて炭鉱施設や炭鉱住宅が広がっていた幌内の地域。
今は豊かな自然の中に、レンガ造りの変電所が建っています。
時折響くSLの汽笛を聞きながら、幌内をお楽しみください。

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 (小松さんの写真の展示)

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(私共P&Jの写真の展示。左の3枚はJ、右の4枚はPが撮ったものです。)

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Googleマップなら「旧幌内炭鉱変電所」で検索すれば出てきます。
三笠市営バス「鉄道記念館」停留所で下車したら道なりに南東へ歩き約20分。
「鉄道記念館」停留所までのアクセスは「三笠鉄道村」HP内「アクセス」をご参照ください。



2016年08月10日

夕張支線廃止を市長が提案

北海道新聞が伝えています。
夕張の鈴木直道市長がJR北海道に、夕張支線(新夕張-夕張)を廃止する代わりに市内公共交通の見直しに協力してほしい、と要請した、と。
JRは市長が提示した3つの条件に全面的に対応する、と回答した、と。

JR北海道の多くの路線で、廃止が決定していたり検討されていたり、減便や駅の無人化がされたり、というニュースが続いています。沿線自治体は「なんとか存続を」と要請するケースがほとんどですが、
自治体から「廃止」を勧めるような意向を示すのは異例。
鈴木市長の決断で、他の路線の沿線自治体にも波紋が広がりつつあります。


財政破綻した夕張にとっては、JR線の廃止も仕方ないのかもしれません。
代替交通が今よりも市民にとって便利なものになるのでしたら、その方が良いのでしょう。
JR所有の土地が夕張市に無償譲渡され、それを有効活用してまちの活性化が図られるのなら、それも良いでしょう。

けれども、夕張の歴史、これまでの歩みが、すべて見えなくなるようには、しないで頂きたいと思います。
過去を軽んじると、未来は貧弱なものにしかならないでしょうから。


045夕張支線

(JR石勝線 夕張支線 鹿ノ谷駅  2015年11月)




sorairocm at 17:52|PermalinkComments(3)夕張炭田 | 鉄道