遠幌炭鉱

2018年08月16日

遠幌、予習復習

728日に鹿ゼミ・エクスカーションで遠幌を訪れましたが、その時は行かなかった所、撮れなかった所を、別の日の写真で掲載しておきます。

 

【浄水場そばのおトイレ跡】(20186月)

 
IMG_2489浄水場WC

IMG_2488浄水場WC


【浄水場跡】(20186月)

IMG_2492浄水場

 

【遠幌橋】(20187月)

前述しましたが、町の名は「えんほろ」、橋の名は「えんぽろ」。橋の下を流れる川の名は「遠幌加別(えんほろかべつ)川」です。

橋は現在、補修などの工事をしています。

 
IMG_5579遠幌橋

IMG_5567えんぽろはし

IMG_5575標識

IMG_5563えんぽろはし


【遠幌橋横の三菱大夕張鉄道橋台】(20187月)

草が多いので見づらいのですが、写真右側にあります。

IMG_5569遠幌の橋脚

 

【遠幌小学校跡】20188月撮影)

校歌が刻まれた閉校記念碑だけがあります。碑文をお書きになったのは矢壁さんという方。「矢壁柏雲謹書」と読めます。

 
IMG_5648遠幌小跡

IMG_5649遠幌小跡

IMG_5650遠幌小跡

IMG_5656遠幌小跡

IMG_5655遠幌小跡


【矢壁商店】(20188月撮影)

その矢壁さんゆかりのお宅でしょうか。矢壁商店は今は営業されていません。食料品や日用品などいろいろなものを販売されていたようです。昭和40年代の地図にも、場所は少し違いますが載っています。


IMG_5669矢壁商店

 

【清水沢炭鉱と遠幌炭鉱をつないだ通洞の跡】(20104月)

先月4日の記事には1本の写真しか載せませんでしたが、通洞は2本あるので、追加して再掲します。

 
043清水沢砿02遠幌炭礦への運炭通洞

IMG_0212清水沢通洞201004


【北炭遠幌炭鉱跡】(201011月)

こちらも先月4に載せましたので、よかったらリンクでご覧ください。




sorairocm at 23:47|PermalinkComments(0)

2018年08月14日

エクスカで遠幌へ

去る721日、鹿ゼミ・エクスカーションで遠幌(えんほろ)を訪ねました。

かつて走っていた三菱大夕張鉄道の沿線で、北炭遠幌炭鉱があった地域です。

 

参加者は清水沢駅横の駐車場に集合した後、国道452号に入って、まず旧遠幌保育園へ。

 
IMG_5232遠幌保育園1

この近くにかつて三菱大夕張鉄道の遠幌駅がありました。

遠幌駅の前身は、昭和15年に帝室林野局(現 森林管理局)が設置した遠幌加別停留所。専用線もあり木材輸送を担っていました。

22年、遠幌炭鉱の送炭開始に伴い、23年、北炭が駅舎を建てます。

遠幌炭鉱のほか北夕炭砿、北菱鹿島炭鉱からも石炭が運び込まれていました。

62年、大夕張鉄道廃止により駅も廃止。

今は何の痕跡も確認できません。

 

遠幌保育園の建物は元々、北炭遠幌炭鉱の事務所でした。昭和23年完成だそう。

保育園閉園後、夕張シューパロダム建設工事の関係者が使っていた時期もあります。

 

車はここに停めて、歩きます。住の江町の住宅地を抜けて、林道へ。

 
IMG_5309遠幌林道ゲート

ここは国有林で、徒歩で行く場合は届け出も不要。ゲートを越えて行けます。

 
IMG_5245くるみ

IMG_5251小橋

ひたすら続く未舗装の道。

周りの植物や虫たちを観察しながら進むと、右側の草むらの中に、赤いブロックの小さな建物が見えます。おトイレです。

この向こうにはかつて浄水場があったので、それに付随するものでしょう。

この日はそこまでは行きませんでした。

道の下には遠幌加別(エンホロカベツ)川が流れています。

 
IMG_5266浄水場管理棟?

少し進むと、川のそばに白い建物が見えました。浄水場の管理棟でしょうか。

その近くに、赤い鉄骨の橋も見えます。近くまで行ってみましょう。

鉄骨しかありませんので渡ることはできません。横の斜面をさらに下に降りてみます。

 
IMG_5276橋

IMG_5280橋

降りると広い河原がありました。辺りの空気が涼しい! 気持ちいい!

川の流れは穏やかで、炊事遠足でもできそうな平坦な河原です。ここでしばし休憩。

IMG_5290橋の真横

IMG_5285水門?

IMG_5296浄水場付近

珍しい石や化石、石炭、レンガなどを見つけては、互いに見せ合いました。

 
IMG_5300石と虫

IMG_5291貝の化石

IMG_5294葉の化石

IMG_5298石炭

IMG_5289レンガ

河原から上がって林道に戻ると、道を挟んで正面に開けた所があります。

昔はここに何かあったのか?と感じる方も。・・・そうなのでした。

この向こうに遠幌炭鉱があったのです。

けど、坑口などの遺構までは距離があるし、草がとても繁茂しているので、この日は割愛。草のあまりない季節に再訪したいところです。

 IMG_5274広い所

北炭遠幌炭鉱は昭和19年、遠幌加別川の支流・石炭沢のそばに坑口を付けました。

22年に送炭場が完成し、遠幌駅まで索道で石炭を送り始めます。

26年、清水沢炭鉱とつなぐ通洞が完成。翌年、清水沢炭鉱と合併。

55年、清水沢炭鉱は閉山しました。

 

石炭沢には石炭の露頭があるとのこと。奥には北炭の中央竪坑跡もあるのですが、それらの風景は、またの機会に繰り越すとして、引き返します。

 

国道まで戻り、次は遠幌橋へ行きました。

IMG_5321遠幌橋

橋から下を見ると、とても深い谷だと分かります。昔は難所でしたが昭和33年、永久橋になりました。現在の橋ができたのは49年。

町の名前は「えんほろ」ですが、橋の名前はなぜか「えんぽろ」です。

旧遠幌保育園前に戻り、解散しました。

IMG_5323遠幌保育園

遠幌炭鉱と清水沢炭鉱とをつないでいた通洞は、またの機会のお楽しみ、です。

炭鉱とその町の面影を追って歩いた、夏の一日。

あまり暑くなく、自然の豊かさも感じながら、気持ちよく歩くことができました。



sorairocm at 23:40|PermalinkComments(0)

2018年07月04日

7月の鹿ゼミと鹿ゼミ・エクスカの予定

台風7号は九州などに強い風雨をもたらしたようですね。

北海道では梅雨前線の影響で昨日から大雨が降って、

各地で被害が出ています。

まだ油断はできません。どちら様もお気をつけて・・・。

 

さて、来月の鹿ゼミのご案内です。


20187月・第60回「鹿之谷ゼミナール」

■日 時: 721日(土)1300から1500

■場 所: 日本キリスト教会夕張教会(夕張市鹿の谷1-61

■テーマ: 大夕張・鹿島の映像アーカイブ

■講 師: 青木隆夫氏(夕張地域史研究資料調査室室長)

※どなたも自由に参加ができます。

※夏季と冬季で会場が異なります。

※参加無料(配布資料は有料の場合あり)

問合せ:青木氏まで(090-2622-4455

 

20187月・第6回「鹿ゼミ・エクスカーション」

日 時: 728日(土)1300から1600(雨天延期)

■テーマ: 遠幌周辺の炭鉱跡を訪ねる ―清水沢炭鉱通洞と石炭沢・遠幌炭鉱をウロウロ―

■集 合: JR清水沢駅駐車場

■定 員: 10

問合せ・申込み:青木氏まで(090-2622-4455

※参加ご希望の方は必ず事前にお申し込みください。

 

043清水沢砿02遠幌炭礦への運炭通洞

 清水沢炭鉱通洞(2009 2010年4月撮影)



020遠幌5坑口2

020遠幌4坑口1

020遠幌3基礎

020遠幌1何か2

 遠幌炭鉱跡(2010年11月撮影)

 



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