January 24, 2007

南イタリアへ!

陣内秀信『南イタリアへ!』(講談社現代新書)を読んだ。

<要約>
南イタリアのガイドブック。
歴史や、地勢、環境などの要因のなかで工夫され、いわば必然的に作られた美しくて大胆な街並みが紹介されている。
南イタリアの街と一口に言ってもその構造は街ごとに微妙に異なり、さまざまな構造を持ったユニークな建築物が至る所に存在することがわかる。
車を締め出したことで昔の賑わいが取り戻されつつあるナポリ、ローマによる支配以前の「地霊」の記憶を今でも色濃く残しているサルデーニャ、曲がりくねった街路にバロック建築と庶民の暮らしが混在するレッチェ等、南イタリアにあるいくつかの興味深い都市を建築の面から読み解いている。

<コメント>
「南北問題」イタリアのことを調べると、必ずと言っていいほどよく取り上げられる言葉である。
この言葉により、私はこれまでイタリア南部には明るいけれど貧乏で治安が悪く、文化財は荒廃していて見るべきものはあまりない、そんな否定的なイメージを漠然と抱いていた。
しかし、そこには工夫された美しい街並みがあり、それらは地中海らしい街やイスラム文化の影響を感じる街や、それからキリスト教が入る前の文化が今も生きている街など実に個性豊かな街であり、そしてそこには陽気で親切な人々が住んでいる、ということが今回分かり、南イタリアに大変興味をそそられた。
一言で言ってしまえば、本文中にあるような「歴史的なディテールの再評価と現代的な洒落たデザインの演出をいっぺんにしてしまうセンスのよさ」に私は南イタリアの最大の魅力を感じている。
去年の秋にイタリア旅行へ行ってきたのだが、ローマ以南は行かずじまいになったので、いつか是非行ってみたい。



この記事へのコメント

1. Posted by smen   January 24, 2007 22:43
無教養な僕ですがナポリに行ってピザを食べてスーツを仕立ててもらうのがわりと夢です。
陽気でいい人たちだろうけど間違いなく治安は悪いだろうね…。
2. Posted by よしき   January 25, 2007 15:13
この春休みにイタリア行くよ♪
南イタリアではローマとナポリ。
またいろいろ教えて〜。
イタリアってデザインの最先端でありながら歴史的な物もしっかり残ってるからいいよね☆
3. Posted by 管理者   January 25, 2007 15:21
あ、実はこれ大学のレポなんだけど(笑)
やっぱ普段からこのくらいのクオリティで書かないとだめかな。
きびしい注文だな。

>sm
無教養でもいいんじゃん。
何知ってたって死ぬときには忘れてるよきっと。
死んだ後でも残るものは、お金と…誰かに注いだ愛情だろうと思う。

しかしナポリでも消費活動にいそしむあたり、ちょっと村上龍×中田英寿な雰囲気なんだけど…ま、それも楽しいよね。

また、飲もう。

>よしき
おー、春休みになったらまた会おう。

イタリアはいーぞー。
空前のユーロ高で、なにげに今GDP世界8位くらいだから物価意外に高いけど、プライスレスなほど圧倒的な景色がある。

イタリア関係では、他に須賀敦子『ミラノ、霧の風景』がおすすめ。
あー、社会的な地位なんていらないから、いい本に囲まれて一生のんびり暮らしたいよ。
SF、ハードボイルド、本格ミステリ、ショートショート、ファンタジー…まだまだ未踏の領域は多い。
…という俺は、いわゆる軟弱者。
森のゲリラ。

プルーストおたくで長く仕事休んでた高校の先生の、離任式の言葉が感動的だった。
「恋をする瞬間の胸のときめき、それについて思いを馳せていると、知らないうちにこの歳(40)になるものです。皆さん、若さを大切にしてください。」
しかし軟弱者への世間の風当たりは、強い。
「ニートって言うな!」

好きな小説家の全集を片っ端から読みあさりたいよ。
世界文学全集読破!みたいな網羅性は別にいらない。
単純に良い本を堪能したいだけ。
勤務中にのんびり読書している図書館司書をある公立図書館で見つけ、本気でうらやましかった。
夢は図書館司書か…ありかもなあ。

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