Sorariの塩飽(シワク)です。


今回で「空飛ぶタイヤ」は終了です!お付き合いくださりありがとうございます。



初回にも解説させていただいた通り、当作は2002年に横浜で実際に起こった事故からの顛末を下地にストーリーを描いています。


事故後、三菱自動車工業は一貫して「ユーザー側の整備不良によるものである」と主張を続けたが、様々な調査の結果、2004年3月24日、製造者責任を認めて国土交通省にリコールを届け出た。


*これがいわゆる、「リコール隠し事件」と呼ばれるもので、実はこの事件以前の2000年(1977年から約23年にわたる)にも三菱自工はトラック・乗用車も含む大規模なリコール隠しが匿名社員からの内部告発により発覚していました。


「空飛ぶタイヤ」では事故の被害者遺族を弔問したり、謝罪に通う赤松徳郎(中村トオル)に被害者の夫・柚木(甲本雅裕)が対峙するシーンも真に迫ります。


何の落ち度もないはずの、最愛の妻を亡くした柚木。


整備不良では絶対にないとは思うものの、世間や被害者遺族は小さな運送会社・赤松運送よりも、大企業であるホープ自動車の主張を信用している。


「柚木さん、本当に申し訳ございませんでした。でも・・・でも整備不良ではないんですよ!」と言う赤松に対して、「何の罪もない人間が命を奪われたんだぞ!よくそんなことが言えるな。あんた一体どういう人間なんだ!」・・・これは辛い・・・


最終的には池井戸作品の「勧善懲悪」を地で行くストーリー展開となるのですが、キャストもみんな好演で、あっという間に観終わってしまいました。


この後、気になって2002年の事故から2004年のリコール隠しの発覚という一連の事件を調べてみたところ・・・

『この事故で死亡した女性の遺族である母親が、約1億6550万円の損害賠償を三菱自工に請求する訴訟を起こした民事訴訟では、2007年(平成19年)9月、三菱自工に550万円の損害賠償支払いを最高裁判所が命じ、確定判決となった。

このとき、原告の訴訟代理人を担当した
弁護士は、損害賠償金を代理人である自分の銀行口座に振り込ませ、遅延損害金を含めた約670万円を預かった。

しかし、訴訟当初の約1億6550万円の請求額を基に、弁護士報酬額を約2110万円と算定し、「自分が預かっている約670万円と相殺する」と通知して、原告に対して損害賠償金を一切渡さなかった』

という、なんとも後味の悪い・・・というかとんでもない結末の事件でした。うーん、事実は小説よりも闇が深いですね・・・


以上です。大変長くなりました。

最後までお読みいただきありがとうございました。




今週末の予約状況でございます。

10月1日(金)朝〜9:00が満席でございます。

10月2日(土)朝〜10:00と14:30以降が満席でございます。

10月3日(日)10:00〜12:00と14:00以降が満席でございます。

10月4日(月)店休日でございます。


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