夏の高校野球が終ってしまったこの季節、日の入りの時間も短くなるのを実感して、暑くても秋が近づいて来る、そんな寂しい様な、焦る様な感覚になる。
 ま、今年の酷暑はその風情さえも消し去るくらいのものだけどね。

 そんな高校野球を歌う女性シンガーってのは、ぽつぽつと続いている。

 1988年の、藤谷美紀「応援してるからね」
 (と、持田真樹「そのままでいいわ」)については、
 珍家さんのブログで紹介されているので、そちらを参考にして下さい。

 その他、1989年の井上昌己「YELL!−16番目の夏−」も懐かしいところ。
 そして今年2010年の、
 東京女子流「頑張って いつだって 信じてる」にまで連綿と繋がっている。

 やっぱり高校球児とそれを応援する女子生徒、って不変の構図はいつの時代でも通用する。
 そこには一球に賭けた球児の努力、それを知る女子生徒はいつも
「頑張って」と祈るしかないのだ。
 だから、昔ほどでは無いにしろ高校野球人気がある限り、こう言った歌はまた生まれてくるのだろう。

 今回は、そんな高校野球応援ソングの元祖みたいな曲。

 高校野球  坪井むつ美


 そのままやんけ〜、とツッコミを入れたりもする。

 坪井むつ美は、「壺井むつ美」名で1979年「自転車通学」 (これもストレートだった)で16才でデビューしたのだけど、このセカンドシングルから「坪井むつ美」に改名した。
 本名が坪井睦美だから、そのまま坪井で良かったのにね、姓名判断とかあったのだろう。
 「小さいお子さんからのファンレターで、壺って書いてるのを見て、大変だと思ったから」とか「明星」で読んだ記憶がある。

 この「高校野球」のリリースは、1980年の春3月
 そう松田聖子・河合奈保子・柏原芳恵・岩崎良美など多くのアイドルが生まれ、それまでの70年代アイドルの持つウェットさとは一線を画す新しい時代のアイドルの登場の年だった。

 売れてきたアイドルは3ヶ月に1曲のペースで新曲が出るけれど、
この坪井むつ美中山圭子なんかは、半年以上セカンドシングルを歌い続けていたなぁ。

 ただ、高校野球は春もあれば、夏もある。長く歌う事は出来ただろうけど、そこまで計算したというよりは、単に売り上げが悪くて次が出せなかったのだろう。

 作詞・山上路夫 作曲・平尾昌晃 ってとこからして、70年代アイドルの余韻たっぷりだし、本人も可愛かったけど新しいアイドル時代の始まった1980年には、少しアナクロさが出ていたとは思う。

 そんな彼女の貴重な映像があったのでどうぞ。



 ♪ がんば〜って がんば〜って 青春燃やす 高校野球〜

 ってフレーズを、歌い続けていた姿は、中学生だった僕の記憶に良く残ってるなぁ。
 でも坪井むつ美から30年後東京女子流
 チアガール姿にポンポンってのが変わってないのが、高校野球ソングの普遍性である。

 そのままシングルは2枚だけで、結局故郷の札幌に帰って行った彼女。
 元気で暮らしてるのだろうか・・・