それから...

京都は東山に店を構えていた「喫茶feカフェっさ-僕とあなたとその間-」の閉店後、家業である「六曜社」に携わりながらも個人展開として進める喫茶feカフェっさの新たなスタイル「それから...」による情報や、日常の中で感じる様々なことをつづる奥野薫平のブログページです。

last the TSUBUYAKI ③

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コーヒーの日となりました。

先月“重要なお知らせ”をすることになってからずっと考えていたのですが・・・。

「喫茶feカフェっさ」というカタチ、そして「それから…」という活動に終止符を打とうかなと判断しました。

決断ではなく、判断。

まだ悩みの中にいるご報告ではあるのですが、『六曜社』これに専念して歩んでいく道をこのタイミングで選びたいと思います。

いずれにせよ、僕が様々な時を経て3代目として本当にお店を継いだ時に選ぶ道ではあったのですが、それまでの間は自分を輝かせる場所を自分の意思で作り、自分の理想で広げたブランドで行動することが筋かなと思っていたので、この個人展開に繋げていました。

多くを語ると難しい話しになるので避けますが、『六曜社』というお店と歴史の存在がお客様にとって大きい分、僕の色を出すということに違和感がありましたし、守り続けていくという意味では、僕がここまでやってきた経験は生かせても、作り出すコーヒーや空間には“変化”は必要なく、“継承”していくことの方が重要だと思っていましたので、変に「奥野薫平」というモノを客観的に二つに分けてしまっていました。

もちろんこれは僕が『六曜社』という場所の一階でお出ししている伝統あるブレンド以外のコーヒーを提供するということと、地下店の父親が自家焙煎するコーヒーとは違うという、お客様に明確な違いを打ち出すタメの差別化を図るタメにも設けた居場所で、何より現時点『六曜社』では僕の焙煎した豆を提供出来る場所というかコンセプトがはっきりしないことが、“個”としてやってきた道を生かしきれない反動みたいなモノになり、決して反発的なことではないのですが、自身の満足や充実を満たしてくれなかったので個人展開を継続していました。

でもやはりいろいろなことを改めて考えてみると、そうやって二つに分けていたことは、お客様にはコーヒーも人としての存在も、ある意味“商品”としては分かりやすく表せていたかもしれませんが、筋としてはやはり逃げていたのかなと感じ始めました。

要するに『六曜社 奥野薫平』を選んだのだから、それだけを背負って勝負していくことがたくさんあるということです。

『六曜社』に携わる時間はまだまだ現65年の歴史に到底敵わない月日しか過ごしていませんし、“地道”という段階を踏んで歩んでいく経験も必要な時期であることも重々承知でありますが、やはり代替わりというのは相当に厳しい現実や困難があるのもそういった境遇の中ではある意味一般的ですし、何より“続けていく”“続いていく”というのは普通のことではなく本当に難しいことだと思うので、これに対してやはり僕はどんな壁だろうが、どんな階段だろうが、ぶち当たったり登ったりして、とにかく前や上を向いて進んでいかないといけない道を選んだのが現実なのだと思います。

今までは感覚として、足跡をしっかり残していくということが何だか念頭にあったような感じなのですが、今変わっていることは、背負うものを抱え背中を見せていける存在にならなくてはいけないんじゃないだろうかという気持ちに変わっています。

要するに過去に縋るのではなく、今歩んでる道をしっかりと見つめ、後ろばかりに囚われず、前をしっかり眺めて先に進む。

「喫茶feカフェっさ」や「それから…」を好きでいて下さったお客様にはどう感じられるかは分かりませんが、僕は今でもそれを大切な財産にして抱えています。
だからそれを肩書きにしかすぎないかもしれませんが、『六曜社 奥野薫平』として大事にしていくことが一番なのかなと思いました。

自分という人間を見失わなければ、コーヒーの可能性を広げ繋げていくことはどこでも出来ます。

だから『六曜社』という名に負けない『六曜社 奥野薫平』という価値を一層に強め、「100年続く喫茶店」というものを考えていきたいと思いました。

もちろん「前田珈琲」「喫茶feカフェっさ」「それから…」を切り離す訳ではありません。

ごちゃごちゃせずシンプルに、それを経た自分が今の自分であり、ここまでたどり着けた様々なモノコトに感謝していけることが必要なのだと思います。

このブログを通しては、最後まで自分らしく熱く長々と語らせていただきました。

もしかしたら、自分や誰かの役に立つ投稿があるかもしれないので、残しておこうとは思っています。

ただ、言葉や文字で何かを残していったり、披露することはもうせずに、ただ自分で歩んでいく道がどう広がり繋がっていくかに重点を置きたくなりました。

今まで本当に長い間ありがとうございました。

今後は『六曜社 奥野薫平』を磨いて、コーヒーの存在価値や楽しさを広げていける人になっていけるよう精進します。

なので2016.11.16のイベント、「喫茶feカフェっさ」の復活予定だったのですが、「六曜社 奥野薫平」初陣になるカタチです。
どちらにしてもお楽しみに!最後に宣伝!!(笑)

奥野薫平

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~主催イベントのご案内~

2016年11月16日(水)

恵文社一乗寺店“コテージ”


『それぞれの…』

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★12:00~15:00L.O(カフェタイム)
☆フリー
※六曜社 奥野 薫平によるイベント限定カフェ

★18:00~20:00(ライブタイム)
☆予約制
※中村 佳穂×樽木 栄一郎による音楽ライブ

を開催することになりました。

私自身が想いを寄せるモノコトとリンクさせ素晴らしい時間が広がることを願っています。

※ライブタイムは予約制です。
※定員になり次第受付終了ですので下記にお早めのご連絡をお勧めします。

・奥野薫平(予約専用メール)
o-kak.1218@docomo.ne.jp

・恵文社コテージ
(075)711-5919
cottage@keibunsha-books.com

※キャンセルなどにより空きが出る可能性もあります。当日会場にご確認またはお問い合わせ下さい。

イベントについての詳細は↓
・繋がりのある店舗様にDMを置かせてもらっています。
・恵文社コテージのイベントスケジュールにてご確認いただけます。
http://www.cottage-keibunsha.com/


そして私事でございますが、後日、これからの自身の活動について改めてご報告することがございます。

こういった企画に対して「それから…」の繋がりや「喫茶feカフェっさ」の復活としてのイベントを広げていくつもりでいましたが、今後やはり「六曜社 奥野 薫平」として、肩書きに過ぎませんが、コーヒーの可能性を発信や提案していく役目を果たしていけたらなと思っている次第です。

とにかく変わらず“良きモノコト”を伝えていける存在になれたら幸いです。

カタくなりましたが(笑)
当日、皆さんと共に楽しい時間を過ごしたいと思います♪

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-僕とあなたとその間-

京都だけでさえ、今も数多く在り続け、また増え続けている喫茶やカフェの中で、皆様の中に心に残っている場所や“思い出”となってしまった場所はあるでしょうか?

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“あの場所”に足を運んで下さったことのある方々にとってはどのような存在として「喫茶feカフェっさ」が日々を重ねていたのかは全て知ることは出来ませんが、僕にとっては夢のカタチを広げていた時間だったことに変わりありません。

今僕は「六曜社」を背負う感覚で目標に向かっています。

その中で「喫茶feカフェっさ」はいつも僕に寄り添ってくれています。

そしてどちらも僕は大事に大切に抱えようともしています。

あの場所で過ごした三年半の月日は、僕にはもう手放すことも、手放したくもない掛け替えのない財産になっているのです。

だからもしかしたら“浮気”みたいなことになるのかもしれないけど、僕にはそこに寄りかかりたい気持ちが生まれてきてしまうのが現状なのです。

愛人じゃないし、ゲスじゃないし、モノコトだから許されるかな(笑)?

全ては素敵な時間と素晴らしいお客様とスタッフに恵まれたからかもしれません。

場所は変わっても、想いのカタチは変えず

-僕とあなたとその間-

はこれから、本当に不定期ながらどこかで、特別な時間を生んでいく場所として、コーヒーの可能性を広げる場所としてトキを刻む空間を作り上げていこうと思います。


それが『それから…』の今後の主催企画内容です。


そして第1回目(1日目)を

2016年11月16日(水)「恵文社コテージ」にて

開催することになりました。

詳細は10月初めにご報告しますが、
リピートの声を良く聞くナポリタンを軽食にご用意する予定です。

そして素敵なゲストをお呼びしたコーヒーと音楽を繋げるライブも行う予定です。

ひとまず告知は今はこれくらいにして(笑)

それでもやっぱりどれくらいの方々に期待され、足を運ぼうと思ってもらえるかは未知数なので、今からでも僕がやってないSNSを使って、話題にしてもらえる方は拡散宜しくお願いします。(恐縮ですが)

そして“あの場所”を知ってる方にも、『それから…』の活動を楽しみにして下さる新たなお客様方にも、僕や繋がりある方と作り上げていく空間を楽しんでもらえるように心がけたいと思うので、どうぞ宜しくお願いします。

奥野薫平



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