邦画スピリット

お気に入りの邦画を紹介します。感想やコメントをお待ちしています。

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2016年8月発売作品
(Vシネマ)
監督;木部公亮
脚本;高橋祐太
出演;
天使もえ、松本一平、
毎熊克也、井上麗夢、 
町宮亜子










あらすじ
女子大生の吉岡有紗(天使もえ)は、ある日、コンパの帰り道に無理やり先輩の昌平(毎熊克哉)にホテルに連れ込まれそうになる。そんなところを助けて貰った事から、同級生の直貴(松本一平)と交際をスタートさせる。しかし、直貴の父の会社が汚職談合事件でスキャンダルに巻き込まれたことからふたりの行く手に暗雲が垂れこめるようになり、母親の智子(町宮亜子)からも交際をやめるように云われる。すると、怒った直貴は・・・・・・・・。


愛が憎しみに変わる。でも、過去は黒く塗りつぶせなかった。
2014年、『三鷹ストーカー殺人事件』が、世間を騒がせました。この事件をキッカケにリベンジポルノの関連法案まで成立しましたから、覚えている方が多いと思います。この事件が騒がれた一つの要因は、被害者が女子高生だったことです。しかも、成績も優秀で、死亡時は都内の高校の推薦入試を受ける予定でした。

犯人の男は、別れ話を受け入れずに、ふたりの性的なプライベート・ショットをネットで公開するようになります。結局、彼女は男に刺殺され、その報道により女子高生が絡んだリベンジポルノ殺人として、人々の興味を引き、社会問題にまでなりました。

そして、事件が騒がれている頃、1作目の映画『リベンジポルノ』(2014年)が完成します。主役は50本以上のAVに出演経験のある七海なな(ななうみなな)さんです。プロフィールでは、女優、歌手、タレント、グラドルとなっており、50本以上のAV作品に出演したことには触れられたくないようですね。ウキペディアを見ても、元AV女優と "元” がついていました。

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さて、映画のお話です。(やっとかよ!)リベンジポルノが主題ですから、ストーリーは予想がつきますし、驚くようなどんでん返しもありません。それに、R指定(R-15)とはいえ、女優さんがAVに出ていた時と比べれば、ソフトになっているでしょから、そっち見たさなら本物のAVを見た方が満足すると思いますよ。

じゃ~なぜ僕は、わざわざこの映画を選んで鑑賞したのでしょうか?たぶんそれは、誰の中にもある "他人の不幸は蜜の味” という不埒な感情のせいですね。実際この映画を見ながら「別れるかもしれないのに、そんな写真を撮らせるかねぇ~」とか、「ほらみろ、結局ネットにさらされて表も歩けないじゃん!」と、最悪の状況に怒りながらも同情しました。

しかし同時に、「だから云わんこっちゃない!」と云いながら、彼女の堕ちていく姿を見て、セロトニンやアドレナリンなどが脳内で生成されて、「多幸感」や「満足感」を得ていました。口では、同情的なことを云っていても、人の不幸でこれらのホルモンが脳内で生成されると、人間は気持ちよくなるように創造主が創っているようですから。

ですから、「他人の不幸で嬉しくなるなんて、私はひどい性格だわ」と、必要以上に自分を卑下しないでください。これは、性格の問題ではなく、人間に備わっている本能なのです。なにしろ、映画の中の出来事でさえ、「ほらみろ」的な感情で気分が高揚するんですからね。

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これが現実の世界で、それもあまり好きではない人に降りかかる不幸や失敗であれば、映画の何十倍ものセロトニンなどで脳内が溢れかえり、顔に出さないように必死でこらえるくらいの「多幸感」を味わうわけです。なんとなく、ストーリーの予想がつき、そんなに面白くないだろうなぁ~と思いながら、なぜかこの手の映画を見てしまうのは、「人の不幸が好き」という本能の仕業だったんですね。

まあ、これからはあまり罪悪感を持たないで、せいぜい顔に出ない程度でしあわせな気分を味わってください。結局、悪党のルールのような結論になってしまいましたね。でもそれは、人間の創造主がそういう風に創ったんですから、それなりの理由があるんだと思います。

それに対する僕の答えは 、「人の不幸が好き」=「科せられた試練」だと思います。このような悪い考えを植え付けて、その人がそれにどう対処するかを試しているのじゃないでしょうか。この世の不幸や痛み、悲しみなどはそういう “人間修行” なのです。その対処法によって、次のステージでのあなたの立ち位置が決まるわけです。な~てね。

『リベンジポルノ PAINT IT BLACK』のレビューを、なぜか “ありがたい説法もどき” で締めることになりました。現世の試練は、来世の悦びという考えでOKです。おしまい。
(初めてNETFLIXで観賞した作品です)


■映 画【リベンジポルノ PAINT IT BLACK】予告編 



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2013年公開作品
監督;市井昌秀
脚本;市井昌秀、田村孝裕
原作;市井昌秀、今野早苗
出演;
星野 源、夏 帆、
平泉 成、森山良子
大杉 蓮、黒木 瞳、
穂のか、竹内都子、
古館寛治、柳 俊太郎








あらすじ
市役所に勤める天雫健太郎(あまのしずくけんたろう/星野 源)は、内気な性格が災いしてか、35才にもなって女性と付き合ったことがなかった。家と職場を往復するだけの日々で、ペットのカエルが唯一の癒しという息子を見かねて、健太郎の両親(平泉 成、森山良子)は親同士が子どもの結婚相手を探すお見合いに参加。今井家の両親(大杉 漣、黒木 瞳)と知り合い、一人娘の奈穂子(夏 帆)とのお見合いを決めてくる。当日、緊張する中、清楚で美しい奈穂子を見て、健太郎は生まれて初めて恋に落ちる。奈穂子の目が見えないことはものともせず、好きという感情を爆発させる健太郎。しかし二人の行く手には幾多の困難が待ち受けていた。


恋をすれば傷を負う。いつだって僕らは傷だらけだ。
この映画を見るずっと前から、ときどき考えていたのは、もし自分の目が見えなくなったら、ちゃんと生きていけるだろうか?ということです。僕自身、入院回数20回、手術歴26回(全身麻酔15回、局所麻酔11回)という実績(?)があり、他人様から「もし26回の手術を受ける事になったら・・・・・・・・」と、“もしも話” で怖れられる側の人間なんですが、“目が見えない” ということは、あまりにも大きなハンデキャップのように思えます。

そんな盲目の娘を演じた夏 帆さんですが、冒頭に、雨に濡れながら星野 源さんを見つめる、という印象的なシーンがありました。視線はこちらを向いているんですが、なぜか見えていないのが分かるという、すごい演技を見せられました。焦点が合っていないと云うか、簡単にできる技ではないような気がしました。

ABC

そんなことを思っているうちに、ストーリーは進んでいき、大杉 蓮さんが星野 源さんに云い放った、娘を思うあまりの暴言に、胸をえぐられました。それは、言葉にすると非難を浴びるものですが、多くの人が胸の奥に抱えている “理想が越えられない現実” だと思いました。

また、目の見えない彼女をかばって、車にはねられた星野 源さんの病室に、事故を引き寄せた大杉家の家族がお見舞いにやって来るシーンがあります。ベッドに近づこうとする夏 帆さんに、息子を看病していた母親が云い放ったひとことも、胸に突き刺さるものでした。

そういう胸に響くシリアスなセリフもありつつ、笑わせどころもバランスよく配置されていました。ジャンル的には、僕が苦手な恋愛映画だったんですが、星野 源さんが主役なら間違いないだろう、と思って鑑賞しました。結果はもちろん、間違いありませんでしたよ。

DEF

監督の市井昌秀さんは、現在41才の若手新人監督です。あと、意外な経歴ですが、「ルネッサ~ンス!」でお馴染みの髭男爵でコントをやっていたそうです。それが、あの爆笑ではないけど、ちょっとしたクスクス笑いの源だったんですね。今後が楽しみな監督さんになりました。

それから、この映画のひとつの山場(濡れ場)と云えるのが、夏 帆さんと星野 源さんのベッドシーンです。4年前、『世にも奇妙な物語 2013年 秋の特別編』に出演した夏 帆さんが、結構エロいシーンに挑戦して、「ああ、Snappeas(スナッピーズ)で踊っていた12才の小柄な女の子が・・・・・・」と、ちょっとショックを受けたんですよねぇ~。でも今回は、流れの中での必然的なベッドシーンだし、考えれば夏 帆さんも25才だし、と、無理やり納得。

結果として、今を時めく星野 源さんの出世作になった映画です。
夏 帆さんを始め、芸達者が揃っていたので、飽きずに観られました。
僕の採点は、87点です。お見逃しの方は、ぜひレンタルビデオ屋さんへ!
ま、僕はネットで借りて、ちゃちゃっと見ましたよ。
便利な世の中になりましたねぇ~。 おしまい。


映 画箱入り息子の恋予告編



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2012年公開作品
監督:近藤真広
脚本:上田 誠、山脇 唯
出演:
小籔千豊、相武紗季、
温水洋一、本仮屋ユイカ、
大杉 漣、笹野高史、
なるみ、池乃めだか










あらすじ
大阪の町工場で働く平野満男(小籔千豊)は、ひそかに工場の事務員でシングルマザーの高崎ななみ(相武紗季)に思いを寄せていた。ある日満男は、草野球の最中に、遠い星から地球に偶然落ちた宇宙人のシカタ(温水洋一)に出会う。女性にモテずパッとしないという共通の悩みを持つ者同士、満男とシカタは友情を深めていくのだが・・・・・・・・。


■ある日僕は、宇宙人とトモダチになった。
当時、この映画が完成したのを知ってはいましたが、DVDが出るまで半年は待たないといけないなぁ~と思っていました。まさか、我が街で上映されるとは思っていませんでしたから。一応100万都市なので、10スクリーンぐらいを持つシネコンが4、5館はあるんですが、今ではどこも商業的に採算の取れそうな映画しか上映しません。

なのに、いちばんイケてないシネコンが、プロジェクター上映ながら、B級ど真ん中のこの 『FLY!~平凡なキセキ~』 をやってくれたんです。よくわからないプロジェクター使用ということで、画質を気にしていたんですが、幸いにも全然普通のレベルでした。久しぶりに鑑賞して、そんなことがあったなぁ~的なエピソードを思い出しました。

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さっきからB級、B級と連呼していますが、出演者を見ると、相武紗季さん、温水洋一さん、本仮屋ユイカさん、大杉 漣さん、笹野高史のおっちゃんと、けっこう一線級が出ているんですよね。しかも脚本が、映画『サマータイムマシン・ブルース』(2005年)でお馴染みの “ヨーロッパ企画” のお二人なんですって!さらに、主題歌の「満男、飛ぶ」を歌うのも斉藤和義さんでしたから、これはB級じゃなかったんじゃないか?と、今になって反省しています。

しかし、あくまで、主人公は小籔千豊さんですからね!(コラ!コラ!)ま、吉本新喜劇で座長を務める逸材ですし、最近でこそ東京のテレビ番組にも出演していますが、当時、全国的な知名度は低かったし、おまけに顔があんなですもんね~!

あと、監督も『探偵!ナイトスクープ』のチーフ・プロデューサーで、この作品が初監督作品という近藤真広さんでしたからしょうがないかなぁ~、と。でも、あのシネコン、ほんとによく上映を決心してくれました。その勇気に感謝、感謝です!!ああ、遅くなりましたが、「小籔千豊」の読みは「こやぶかずとよ」です。

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え~と、いつもの悪い癖で、映画の内容に関係ないことをダラダラと書いてしまいました。でも、内容にも触れておかないと怒られますので少しだけ感想を書きますね。

とにかく、ツッコミどころが満載のストーリーですが、こういうタイプの映画でつじつまがどうのこうのを云うのはナンセンスです。ま、ほとんどの観客がそんなこと気にしないで観ていたようでしたけど。ただし、脚本は起承転結がしっかりしていて、さすが “ヨーロッパ企画” という感じでしたよ。特に、「転」 の部分、具体的に云うと本仮屋ちゃんの素性が分かる瞬間からのスピード・アップはお見事でした。それまでの本仮屋ちゃんが、“控え目だけどグイグイくる” タイプの女性で、清楚なのに色っぽかったので、なおさらその変化に唖然としました。

小籔さんは気の弱そうな顔ですし、主人公の満男のキャラクターにピッタリでした。途中までは、森山未來さんの『モテキ』(2011年)と同じような感じでモテていましたよ。ただし、途中まではね!また、日本語が理解できるのに、しゃべれないという変な宇宙人の温水さんも良かった~!言葉の代わりにジェスチャーで意思疎通を図るってのも笑わせますよ。あと、池乃めだか、なるみ、海原やすよ・ともこ、天竺鼠の二人など、吉本勢も総出演でした。

■最近のお二人
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ま、正直に云うと、内容がどうのではなく、相武紗季、本仮屋ユイカの両名が出演している時点で、僕的には100点だったんです。でも、期待していなかったので、思いのほか良く出来ていて楽しめました。お目当ての女優陣の美しさにも満足でしたしね。ではそろそろ、この長~いレビューを終わりにします。

最後に注意事項。
映画は、選んだあなたの自己責任ということでお願い致します。途中で暴れたりするのはおやめください。さらに、“くだらない” のレベルがかなり高い値なので、けっして甘く見ないでください。本当に、くだらないですから!以上。


■映 画【FLY!平凡なキセキ~】予告編



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2010年公開作品
監督:谷口正晃
脚本:菅野友恵
原作:筒井康隆
出演:
仲 里依紗、中尾明慶、
安田成美、勝村政信、
石丸幹二、青木祟高、
石橋杏奈、柄本時生










あらすじ
2010年、大学進学を控えた芳山あかり(仲 里依紗)は、交通事故に遭い入院中の母親・和子(安田成美)に代わって1974年代にタイム・スリップ。その目的は、昏睡状態に陥った母の初恋の人・深町一夫(石丸幹二)に会い、母のメッセージを伝えるためだった。自分と同世代の若き頃の母と、幼い頃に別れたきりの父との意外な青春時代。そして、深町一夫探しに力を貸してくれる映画監督志望の大学生・涼太(中尾明慶)との出会い。電話もメールもない時代に生きる人々との出逢いで、あかりは成長していく・・・・・・・・。


記憶は消せても、想いは消えない!
2017年初夏、現在放送中の波瑠さん主演のTVドラマ『あなたのことはそれほど』(TBS系列)で、浮気をされる出産したばかりの主婦を演じているのが、本日の主役、仲 里依紗さんです。しかし、この『時をかける少女』(2010年)から7年も経っていますから、今の仲さんはびっくりするほど大人の女性になり、ときどき妖艶な表情を見せたりしています。

しかし、正直、このドラマの波瑠さんは、男から見て “最悪の女” だと思います。え~、説明すると長くなるので、その詳細は、僕のもう一つの音楽ブログ 『SOSEGON魂』 で語っているので、お暇な方はそちらをご覧ください。(青文字のタイトルをクリックでジャンプします。)


さて、やっと映画『時をかける少女』のレビューを始めます。
鑑賞する前は、若手女優がファンサービスを兼ねて、顔見せ的にちょっとコミカルな演技をするSF映画だと思っていました。仲 里依紗さんが好きなので、少々お粗末でもいいや、ぐらいの気持ちで観たんですよねぇ~。ところが、映画のクライマックスで、仲 里依紗さんがバスを追いかけるシーンを見ながら、不覚にも涙を流してしまいました。おじさん、なめていました!

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しかも、SFというより、良くできた恋愛映画の様相でした。やっぱり、仲 里依紗さんはいいです。見た目や雰囲気は今どきの女の子なのに、内に秘めたやさしさは “昭和の心” って感じでしたねぇ。彼女は、ナチュラルでありながら熱いものを感じさせる演技を見せてくれました。

僕ぐらいの年齢のおじさんは、たくさんの『時をかける少女』を観てきました。初めて映像化したテレビ版『時をかける少女』(NHK)に出会っています。これが非常に優れた作品で、原作の筒井康隆さんのファンにもなりました。その後、伝説の原田知世版、その他にもテレビの南野陽子版、内田有紀版などと続くわけです。(2006年、アニメ版もありました。)

これほど何度も、テレビ化や映画化された小説はないでしょうね。今回の谷口正晃監督も、当然それらの映画を観たんでしょう、タイム・スリップするシーンは1983年の大林宣彦監督風で、真摯なリスペクトが感じられました。とても斬新なタイム・スリップの仕方でしたよ。

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それから、今回の映画は原作の続編になっているので、ストーリーが判っているからと観るのをやめている方もぜひご覧ください。懐かしい “昭和” のファッションも見られますしね。願わくば、お母さん役は 原田知世 さん、幼馴染の役を 尾美としのり さんでやってほしかったですねぇ。まぁ、そうはいかない大人の事情があったんでしょう。

それにしても、中尾くんと里依紗さんの淡い恋はステキでした。久しぶりにいい恋愛映画を観せてもらったって感じです!まあ、これがキッカケとなってお二人は結婚したのですよね!ただし、ヒット映画『いま、会いにゆきます』(2004年)で共演した、“中村獅童&竹内結子” コンビの例もあるので、中尾くんの浮気心には要注意です。

では、里依紗さん、中尾くん、また共演していい映画をぜひ頼みますよ~!!
(てか、夫婦のいちゃつきを見たいか?!)


■2013年10月4日に、お二人の第一子のご長男が生れています。おめでとう!
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■映 画【時をかける少女】予告編



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2008年公開作品
監督:富樫 森
脚本:山田耕大
出演:
竹野内 豊、水野美紀、
広田亮平、吉田里琴、
小池栄子、小日向文世、 
中嶋朋子、品川 祐











■あらすじ
写真館を営む父・深沢雅仁(竹野内豊)と音楽教室で働く母・慶子(水野美紀)、恥ずかしがり屋で心優しい小学4年生の長男・英治(広田亮平)、元気いっぱいで天真爛漫な幼稚園児の長女・絵里奈(吉田里琴)といたずら好きなゴールデン・レトリーバーの金之助。美しい田舎町で、笑いの絶えない日々を送っていた深沢家に、突然、不幸が降りかかった。
2人で買い物に出かけた英治と絵里奈が交通事故に逢い、英治は命を取り留めたものの、絵里奈は帰らぬ人となってしまう。子供たちだけで外出させてしまったことへの自責の念に駆られる雅仁と、悲しみに暮れる慶子。そして妹を失い心に傷を抱えながらも、健気にふるまう英治。それぞれに重すぎる苦しみを背負わされた家族が、たどる再生の道とは・・・・・・。


■まえがき ~交通事故の死者数~
2016年の統計では、全国の交通事故による死者は3904人でした。4000人を切ったのは、1949年以来67年ぶりの記録だったようです。また、信じられない話ですが、『交通戦争』と呼ばれた1970年には、16765人の方が亡くなっていたそうです。
交通事故
現在、大幅に死者が減少したのは、車の技術的な安全性の向上や飲酒運転の厳罰化などがその要因と考えられています。この映画が、交通事故の犠牲者とその家族の葛藤を描いたものだったので、交通事故死のお話から始めました。 では、次に映画のレビューを始めます。


もし、あなたが、大切な家族を失ったら・・・・・・・・・。
映画は絵に描いたような幸せな家族の団らんからスタートします。ちょっとやりすぎ感もありますが、後の家族の悲劇とのギャップを表現したかったのでしょう。しかし、それはすぐにやって来ます。家族の中心的存在であった次女が車にはねられて亡くなったのです。幸せな家庭は、一瞬で、火が消えたように無口になってしまいました。

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特に父親の落ち込みようはひどく、奥さんや長男にまで当たり散らす始末。「ちょっと、しっかりしろよ!」と云いたくなるし、イライラもさせられます。でも、自分に置き換えてみて、こんな幼い子どもを亡くすと考えたら、あながち責めてばかりもいられないと思いました。

とにかく、娘役の吉田里琴ちゃんが明るくて可愛いからねぇ~。しばらくは立ち直れないですよ。また、同じ交通事故に遇いながら生き残った長男役の広田亮平くんもいい演技をしていました。ずっ~と自責の念にかられながらも、家族を再生させようと努力するんですが、父親に拒絶されてしまいます。なんだよこのおやじと、悲しくなってしまいました。
(注)吉田里琴ちゃんは、一旦芸能界を引退しますが、2017年の4月から女優に復帰しました。
   ただし、芸名が “吉川 愛” に変わっています。現在17才。


物語はここからまたテイストが替わります。キッカケは、亡くなった次女が現れては、家の中を走り回るからです。幻にしては、ちょっと頻繁に現れすぎかな?と思いましたけどね。それから、ここまで書き進めておきながら、根本的なことがずっ~と気になっていたので、吐露しますね。それは、両親役の竹野内豊さんと水野美紀さんが、適役だったのかと云う事です。

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この映画の撮影時は、お二人とも子供がいませんし、その前に結婚さえしていなかったですもんね。ふたりの演技がどうのこうのじゃなくて、そんな私生活での状況を知っていたので違和感を覚えてしまいました。まあ、そんなことを云い出したら、役者さんは、自分と同じような境遇の役しかできなくなるので、僕が云っていることは全くナンセンスなんですが、このお二人はなぜか家庭や家族の匂いがしないので、そんなことが気になってしまいました。
(注)水野さんは、2016年に俳優兼イラストレーターの唐橋 充さんと結婚しましたが、
   竹野内さんはいまだに独身のようです。倉科カナさんと噂になってはいますけどね。


とにかく、突っ込みどころは多々ありますが、なんとか家族も立ち直って終わったので安心しました。ここのところ、愛する人が亡くなる映画をよく観ます。映画によって “死” の捉え方がそれぞれで考えさせられます。こういった映画を見ながら、自分なりの “死” に対しての考え方を見つけなければと思いました。“死” は、けっして遠い存在ではなく、身近なことだと気付かされただけでも、この映画の意義があると思いました。

つらい映画ですが、現実で起こりえる事の予行演習として、見ることをお薦めします。
では、本日はこれで!

■映 画【あの空をおぼえてる】予告編


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2009年公開作品
監督:田口トモロヲ
脚本:向井康介
原作:みうらじゅん
出演:
渡辺大知、峯田和伸、岸田 繁、
森田直幸、石橋杏奈、臼田あさ美、
堀 ちえみ、リリー・フランキー










■あらすじ
1974年、京都の仏教系男子高校に通う純(渡辺大知)は、ボブ・ディランに憧れる平凡な文化系男子。初恋の女子(石橋杏奈)に告白できずに悶々としていた純は、ある日、童貞仲間に誘われるがままフリーセックス主義者が集まると噂される島へ行くことに。そこでオリーブ(臼田あさ美)と名乗る美しい短大生に一目ぼれする純だったが・・・・・・・・・。


■高1の夏休みが過ぎて、少し大人に近づいた気がした。
7、8年前の名作、『グミ・チョコレート・パイン』(2007年)や『俺たちに明日はないッス』(2008年)、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(2010年)などに肩を並べる青春映画でした。青春時代を変に誇張したり飾ったりせず、普通の高校生の悶々とした日々が描かれています。

なにしろ、こういう映画にありがちな《大きな壁=主人公が抱える悩み》がないんです。ただ、流れるままに高校生活を送っている感じでしたね。こういう男子は多いと思いますし、何もないから女の子にだけ興味があり、というかSEXのことしか考えてないんですねぇ~。友人に「フリーセックスの島に行かへんか?!」と誘われりゃついて行くし、じいちゃんの葬式中でも、葬儀社の女性の胸元が気になるってもんです。

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主人公の淳の役には、黒猫チェルシーのヴォーカル・渡辺大知が、2000人が集まったオーディションで選ばれています。引っ込み思案な、今で云う草食系男子にピッタリのキャラクターでした。旅先で知り合った年上の女子大生と二人きりになった時も、「私のことが一番好き?」と聞かれるんですが、初恋の女の子を思い出し、口ごもってしまいます。「一番好きです」と嘘でも云ってりゃ、そのまま初体験ができたというのに・・・・・。ほんと、純粋ですねぇ。

それから、純の友人で『大阪ハムレット』で次男役をやっていた、森田直幸くんが出ていました。ちょっと不良っぽい役柄でしたが、『大阪ハムレット』の役と同じようなキャラクターで、笑っちゃいました。関西出身なので大阪弁は得意ですもんね。あと、主人公を演じた渡辺大知くんも神戸ですから、セリフ的にはなんの問題もありませんでした。

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クライマックスは、文化祭での純の弾き語りでしょう。ここでの彼の変身ぶりにはビックリです!それまで自分の部屋でさえ、小声で自信無さそうに歌っていたのに、ステージ上でまるでロッカーのように大声でシャウトしていました。高1の夏休み、友人たちと旅行に行ったり、女の子と接したりして、少し変化が出てきたんでしょうね!2学期に久しぶりに会うと、別人のようになっている友だちっていませんでしたか?あのパターンですね。いずれにしろ、見せ場には違いありません!

結局この映画は、真面目な青春映画だったような気がします。
暴力的なシーンもないし、過激なSEXシーンもありません。
ただ真摯に思春期の男子を淡々と描いていたように思います。

主人公の渡辺大知くんは、初めての演技ということでしたが無難にこなしていました。
ていうか、何か新人賞を受賞したようですから、良かったと云うべきなんでしょうね。
では、今日はこのへんで!


■映 画【色即ぜねれいしょん】予告編



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2006年公開作品
監督:大崎 章
脚本:足立 紳
出演:
大森南朋、キタキマユ、水橋研二、
内田春菊、寺島 進、松重 豊、
光石 研、峰岸 徹











■あらすじ
会社をリストラされて東京から故郷に戻ったタカシ(大森南朋)は、高校時代の野球部の仲間たちと飲んでいるうちに、酔った勢いで東京行の最終電車に乗せられてしまう。ところが、目覚めた場所は都会の公園。再び上京した理由をさっぱり思い出せないまま、スーツ姿の見知らぬ男から10分100円でキャッチボールの相手をするキャッチボール屋の店番を頼まれる。結局、男は戻らず、部屋まであてがわれたタカシは、その不思議な商売を引き継いだ。


■個性派俳優の共演なのに、エース不在の面白さ!
Yahoo映画のレビューに下記のような文章が載っていました。「せっかく実力派俳優をそろえているのに、ストーリー展開・内容があまりに変化がなく、すぐに飽きてしまいます。」 たぶん、この映画で楽しめなかった方の感想は、すべてこの意見に集約されていると思います。そうです、派手なUP&DOWNの激しい映画を求めている人には、この映画は向かないでしょう。邦画の特徴のひとつである、“ほのぼのとした変化に乏しい日常にスポットを当てる”という意義を理解できないと思うからです。

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僕は、映画全体に漂う “ゆる~い空気感” がたまらなく心地良かったです。大森さんや、キタキマユさんのキャラクターもゆるかったし。ただし、登場人物すべてに何かの秘密と云うか、過去があるんですよねぇ。物語の進行とともに、それは明かされていきます。このあたりは、サスペンスタッチで、結末が気になりました。ま、思惑通りで満足しましたが・・・・・。

大森さん初の主演映画なんですが、いつものようにはっきりしない “名脇役的主役 ” でした。もごもごする演技はアカデミー賞もの!セリフが、「あっ!」 とか、「えっ?!」 とか、「・・・」 とか、こんな主役はちょっといない!キタキマユさんは、フワフワとつかみどころのないキャラでしたが、ボールが頭に当たり鼻血を出すシーン、僕はなぜかちょっと興奮しました。(面目ない)

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寺島さん、松重さんは最も得意とする “ちょっとこわもてだけどいい人” というキャラでご出演。見事にハマっておりました。最後にこの二人が急浮上する、ちょっとした盛 り上がりがあります。水橋研二さん、内田春菊さんもいい味出していました。あと、広島カープの帽子をかぶった光石 研さん、キャッチボールが下手な役でしたが、ほんとに無様な投げ方で笑った~。なんでもご本人は左ききらしく、無理に右手で投げたそうです。こうして見ると、やっぱりユニークな配役ですねぇ~。

映画を観た後、“なんとなく僕も大丈夫かな?!” と思っちゃいました。そんな、安心感を与えてくれる映画でした。それから、キャッチボールをするとその人のことが判るというのは、あながち間違っていないような気もしましたよ。

気がつけば、いつのまにか11年も前の映画になっちゃいました。しかし、じんわりと心にしみるお話です!くどいようですが、ゆる~いのが好きな方のみご覧ください。僕的には、85点の映画でした。では、また!!


■映 画【キャッチボール屋】予告編



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2007年公開作品
監督:吉田大八
脚本:吉田大八
原作:本谷有希子
出演:
佐藤江梨子、佐津川愛美、
永瀬正敏、永作博美











あらすじ
両親の訃報を受け、音信不通だった澄伽(佐藤江梨子)が東京から戻って来た。家には、母の連れ子の兄・宍道(永瀬正敏)と、結婚相談所の紹介で嫁いできた兄の嫁・待子(永作博美)、内向的な妹・清深(佐津川愛美)がいた。4年前、女優になることを反対された澄伽は、同級生を相手に売春して自己資金を貯めた。それを清深が漫画にし、雑誌に掲載されたことを澄伽は恨んでいた。ある日、澄伽は新進の映画監督が主演女優を探していることを知り手紙を書く。そして、思いがけずに返事が来て・・・・・・・・・。


シュールな娯楽大作!!過激なんだけど、後味はすっきり!
いやはやなんともシュールでブラックな映画でした。まさに “腑抜けども” ばかりが登場して、家族の複雑な愛憎劇を見せてくれます。けっこう残酷で、えぐいストーリーなのに、そんなに不快感がなく笑って見られるのは、監督さんの演出と脚本の良さなんでしょう!しかし、もう10年も前の映画なので、みなさん10才若いんですよ。当たり前の事なんですが、こっちがタイムスリップしたようで不思議な気分になりました。

主演の佐藤江梨子さんのわがままな澄伽は、これ以上ぴったりの人は他にいないと云うぐらいハマっていて、派手なファッションと抜群のスタイルが田舎の風景に違和感たっぷりで笑えました。、眉間にしわを寄せ、緑いっぱいの坂道を自転車でのろのろこぎ進む姿は、なんともクレイジーな映像で好きでしたねぇ。

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永瀬正敏さんも、なんだか頼りない腹違いの兄を好演していましたし、佐津川愛美さんもネクラの妹を好演。最初は彼女だけはまともだと思っていましたが、だんだん異常で大胆な行動が露(あらわ)になってきます。最終的には、「なんだ?こいつもいかれてんのかよ」?!とつぶやいてしまいました。

そして、一見脳天気な嫁を演じた永作博美さんは、映画を見終わった後で実はいちばん怖かった人。義理の両親の葬式でも悲しんでいないし、いつでもニコニコしているのがかえって不気味!(彼女の作る人形がまたなんとも云えずシュール!でも、ひとつぐらいなら欲しい!)結局、最後にこの 『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』 というタイトルを叫んだのは、微笑みを湛えた彼女だったのかもしれません。

とにかく、出てくる男女のキャラが立っているのに、映画として全体がまとまっているのは流石です!それに、みんな一癖も二癖もあり、とんでもなくハチャメチャな家族なのに、苗字が “和合” だったのも笑いました。監督さんのお遊びなんでしょうかね?

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その後の吉田監督は、『クヒオ大佐』(2009年)や 『パーマネント野ばら』(2010年)など、癖の強い映画を撮り続けることになります。そういえば、宮沢りえさん主演の『紙の月』(2014年)も、監督の作品でした。また、2017年5月に公開予定の『美しい星』は、リリー・フランキーさんが主演ですし、内容は解りませんが、2018年公開予定の『羊の木』という謎の映画も制作中のようです。

さて、スピード感のあるマンガ風のコマ割りを使ったり、テーマ曲にチャットモンチーを使ったところが、この映画のグレードをアップさせていました。ラストのたたみかけるような15分間は特にすばらしく、「うわっ~!えっ~!マジか?!」の連続でした。そして、いつも通りの 「おっと、粋な終わり方をするじゃないの吉田監督さんよ!」 でおしまい。

まぁ、好き嫌いが分かれる映画でしょうが、僕は期待どおりに楽しめました!
ふざけたストーリーが許せないという生真面目な方は入場厳禁です。
シュールな笑いがお好きな方にはお薦めです。


■映 画【腑抜けども、悲しみの愛を見せろ】予告編



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POSTER
1993年公開作品
監督;ハロルド・ライミス
脚本;ハロルド・ライミス
出捐;
ビル・マーレイ、アンディ・マクドウェル、
スティーヴン・トボロウスキー、
ライアン・ドリュー、クリス・エリオット











あらすじ
軽快なトークでTVキャスターとして人気の気象予報士フィル・コナーズ(ビル・マーレイ)は、仕事仲間のリタ・ハンソン(アンディ・マクドウェル)、ラリー(クリス・エリオット)と共に、2月2日の聖燭節に行われるグラウンドホッグデーを取材するために、ペンシルベニア州の田舎町パンクスタウニーを訪れる。4年連続のこの祭りの取材に、高慢な性格のフィルは不満を募らせながら1日を終えたが、翌朝目を覚ますと、何故か昨日と同じことが繰り返えされる。その日から彼は、来る日も来る日も2月2日に目覚めて、グラウンドホッグデーを繰り返していた。


寝ても覚めても明日が来ない!! 
『邦画スピリット』なんですが、本日は久々の洋画のレビューです。洋画もそこそこ観ているんですが、どいうわけか、あまりレビューを書こうという気になりません。何らかの理由があるんでしょうが、突き詰めて考えるのが面倒くさいので、ほったらかしにしています。結構あるんですよ、そういう「なぜか~」という事柄が。結局、突き止めようとしないから、いつまでたっても「なぜか」なんですよね。おっと、また、余計な前置きを書いてしまいました。 

では、洋画のラブコメディという『恋はデジャ・ブ』のレビューを始めます。
この作品は、いわゆるタイムワープものですが、主人公がある時代に飛ばされるのではなく、“明日が来ない”という設定です。そして、同じ日(2月2日)が繰り返される中で、わがままで鼻持ちならない主人公が、人として成長してゆく姿を描く、教育番組的な観点もある映画でした。(ちょっと大袈裟ですね)こういうシチュエーションは、タイムワープものというより、この映画のポスターに書かれている、“タイムラビリンスもの” というのがいいですね。

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タイムワープを和訳すると「時間のゆがみ」で、タイムトラベルは「時間旅行」、そして、タイムラビリンスは「時間の迷宮」となるので、この映画のループを抜け出せないという設定にピッタリだと思いました。まあ、そんな呼び名のことでこんなに尺を取ってしまうのが、『邦画スピリット』らしいところです。(良くも悪くも!)

さて、日々の流れがストップして、ある1日が繰り返されるようになったら、あなたならどうしますか?いろんなことが考えられるでしょうが、この映画の主人公は、好きな女性をゲットするために利用しようと考えます。たとえば、カフェで彼女と話す中で、フランス文学が好きだと分かったら、翌日のカフェでは、彼女がそれを口にする前に、彼が先に「フランス文学に興味があります」とフランス語でしゃべったりするわけですよ。

そして、また翌日に、今度はパブで彼女が「ベルモットのロック、レモンもね」とオーダーするのを見ると、そのまた翌日の同じシーンで、彼女より先に「僕はベルモットのロック。レモンも添えてね」なんて云うわけですよ。すると彼女はびっくりして「私の好物なの」というようなエピソードを、繰り返すわけです。

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主人公は、日々の会話から彼女の情報を得て、こういう策略を積み重ねていくのですが、次第にそれが効いてくるんです!実際その頃には、周りで起こるアクシデントを知っている彼が、それらをすべて未然に防ぐんですね。すると、彼女と一緒にいる時に、彼に助けられた人々がお礼を云いに来るんです。これに彼女が好感を持たないわけがありませんよね。結果、街のヒーローになった彼に好意を寄せるという流れです。

主人公の天気予報士は、『ゴースト・バスターズ』のビル・マ―レイさんです。相手役の女性(アンディ・マクドウェル)もよく見かける女優さんです。後半の主人公は、彼女に好かれたいと、真面目になって頑張ります。わがままではなくなりましたし、周りからも感謝される人になりました。

単に、おもしろいだけの映画ではなく、人としての生き方を教えてくれるラブコメディです。
と云っても、堅苦しい映画ではありませんので念のため。
(お詫び■予告編の日本語版が見つかりませんでした。)
ごめん隊 参上! <(_ _)><(_ _)><(_ _)> 本当にすみません!


■映 画『恋はデジャ・ブ』予告編(English版)



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64 poster
2016年公開作品
監督:瀬々敬久
脚本:久松真一、瀬々敬久
出演:
佐藤浩市、綾野 剛、榮倉奈々、夏川結衣 、
緒形直人、瑛太、窪田正孝、坂口健太郎、
筒井道隆、鶴田真由、赤井英和、菅田 俊、
烏丸せつこ、小澤征悦、金井勇太、芳根京子、
菅原大吉、柄本 佑、黒川芽以、椎名桔平、
滝藤賢一、奥田瑛二、仲村トオル、吉岡秀隆、
永瀬正敏、三浦友和







あらすじ
昭和64年に発生した少女誘拐殺人事件、通称「ロクヨン事件」。未解決のまま14年が経ち、時効まであと1年に迫った平成14年。警察庁長官による現場慰問が行われることとなり、D県警では被害者の父、雨宮芳男との交渉が進められていた。
交渉を担当していた県警警務部広報官三上(佐藤浩市)は、警察を全く信用せず慰問を受け入れない雨宮の態度に疑問を抱き、独自で「ロクヨン事件」を調べ始める。持ち上がる警察内部の隠蔽工作、謎。時を同じくして「ロクヨン事件」を摸倣した誘拐身代金事件が発生し、二つの事件は複雑に絡み合っていく。


犯人は、まだ昭和にいる。
前編と後編が1ヶ月の時間差で公開されるという、最近よくあるタイプの映画です。しかし僕は、こういう前後編ものは、テレビであれば1週間後の後編も撮ってから一気に見ますし、レンタルであれば、両方そろってからしか借りません。要は、せっかちなんでしょうね。それと、後編が1週間とか、ましてや1ヶ月なんて後だと、かなりの部分が記憶の彼方・・・・・・となるので厭なんです。まあ、そんな愚痴っぽいお話はこれくらいにして。

映画『64 ロクヨン』(2016年)は、14年前の誘拐事件と、現在リアルタイムで起こっている誘拐事件のつながりを辿って行くと・・・・・・・・という緊迫感のあるストーリーで飽きさせずにラストまで連れて行ってくれました。僕的には90点超えの作品です。それにしてもこういう警察の内部があらわにされる映画では、なぜにこうもステレオタイプ的に、“警察の威信をかけて” とか、“警察の信用が失墜する” などと云いながら、露骨な足の引っ張り合いや内紛が描かれるんですかね?事件の真相を隠してまで、何を守ろうとういうのでしょうか?

おっと、ストーリーに関係なく警察批判をしてしまいました。ただし、僕が批判しているのは、あくまでも映画やテレビで描かれる警察組織であって、実際の警察ではないという事です。むしろ、警察官や自衛官の方々には、国民を守ってくれているという感謝の気持ちでいっぱいです。地震や飛行機事故の現場での彼らの仕事ぶりには頭が下がります。

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さて、やっと映画のお話です。非常に後味の悪い “誘拐事件” を主題にしています。始まってしばらくは豊川悦司さん主演の『犯人に告ぐ』(2007年)と同じような緊迫感がありました。まあ、共に誘拐されたお子さんは、あったかい我が家に帰ることができませんでした。なんと卑劣で自分勝手な犯行なんでしょう。

思えば、誘拐を扱った映画は意外に多くて、結構観ていますが、どの映画も観終わった後には、小さな魚の骨がのどに引っかかったような、スッキリしない気分を引きずってしまいます。古くは、黒澤 明監督の『天国と地獄』(1963年/エド・マクベイン原作)。新幹線の窓のくだりは、鳥肌ものでした。豊川悦司さん主演の『犯人に次ぐ』(2007年)は、ニュース番組から刑事が犯人に呼びかけるという前代未聞の映画で、犯人と警察官がテレビの画面越しに対峙するという切迫感が募る作品でした。

また、岡本喜八監督の『大誘拐』は、100億円という身代金に度肝を抜かれましたし、北林谷栄さんの芝居があってこそ成り立つサスペンスコメディの大傑作でした。それから、洋画なんですが、キム・ベイジンガー主役の『セルラー』(2005年)は、家電ではなく携帯電話が使われたのと、主人公が誘拐されてしまうという斬新なアイデアの傑作でした。おっと、またまた脱線しましたね。すみません、話を戻します。

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映画『64 ロクヨン』のすばらしさは、登場するキャラクターが、それぞれちゃんと必然的な行動をとっているので、「あ、これはストーリーとは関係ない、ちょっとした息抜だな」 というようなシーンがなかったことです。そしてラストの前半は、平成に起こっている今の事件と、昭和64年(ロクヨン)の未解決事件に見事な決着をつけます。

警察組織のエリートコースから外れ、広報部の広報官として漫然と働いていた主人公の佐藤浩市さんが、肝腎なところで対策本部を動かし解決する様は胸がすく思いでした。そして、ラストの後半に、本当の事件解決の理由と、主人公の私生活の謎もひとつだけ明らかになります。

娘を愛する気持ち、警察組織を守ろうする気持ち、必ず犯人を捕まえて被害者の無念を晴らそうとする気持ち、愛する者とそれによく似た幻影に戸惑う気持ち、自分の仕事が娘を追いつめてしまった父親の気持ち、理不尽に娘を殺された父親の無念さを晴らそうとする気持ち、頼もしい部下たちの上司を想う気持ち・・・・・・・・。

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そんないくつもの “気持ち” は、すべてこの映画の主人公、そう佐藤浩市さんが演じた、警察官であり、父親であり、夫である、ひとりの男の感情です。人のこころの中は “宇宙よりも広い” とか云いますが、こういうたくさんの気持ちが渦を巻いてひしめき合っているんですから、それなりの大きさが必要なはずですね。

こういう誘拐物の映画鑑賞の後は、哀しい結末にやるせなさとどんよりとしたわだかまりを、胸の中に宿題のように置いていかれるんですが、今回はなぜかスッキリとしています。手に余る宿題も出なかったし、希望の光も見えていました。ラストの謎解きも分かりやすく違和感もありませんでした。

久しぶりに見ごたえのある、どっしりとした映画でした。
お薦めです。


■映 画【64 ロクヨン】予告編



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