邦画スピリット

お気に入りの邦画を紹介します。感想やコメントをお待ちしています。

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2009年公開作品
監督:田口トモロヲ
脚本:向井康介
原作:みうらじゅん
出演:
渡辺大知、峯田和伸、岸田 繁、
森田直幸、石橋杏奈、臼田あさ美、
堀 ちえみ、リリー・フランキー










■あらすじ
1974年、京都の仏教系男子高校に通う純(渡辺大知)は、ボブ・ディランに憧れる平凡な文化系男子。初恋の女子(石橋杏奈)に告白できずに悶々としていた純は、ある日、童貞仲間に誘われるがままフリーセックス主義者が集まると噂される島へ行くことに。そこでオリーブ(臼田あさ美)と名乗る美しい短大生に一目ぼれする純だったが・・・・・・・・・。


■高1の夏休みが過ぎて、少し大人に近づいた気がした。
7、8年前の名作、『グミ・チョコレート・パイン』(2007年)や『俺たちに明日はないッス』(2008年)、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(2010年)などに肩を並べる青春映画でした。青春時代を変に誇張したり飾ったりせず、普通の高校生の悶々とした日々が描かれています。

なにしろ、こういう映画にありがちな《大きな壁=主人公が抱える悩み》がないんです。ただ、流れるままに高校生活を送っている感じでしたね。こういう男子は多いと思いますし、何もないから女の子にだけ興味があり、というかSEXのことしか考えてないんですねぇ~。友人に「フリーセックスの島に行かへんか?!」と誘われりゃついて行くし、じいちゃんの葬式中でも、葬儀社の女性の胸元が気になるってもんです。

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主人公の淳の役には、黒猫チェルシーのヴォーカル・渡辺大知が、2000人が集まったオーディションで選ばれています。引っ込み思案な、今で云う草食系男子にピッタリのキャラクターでした。旅先で知り合った年上の女子大生と二人きりになった時も、「私のことが一番好き?」と聞かれるんですが、初恋の女の子を思い出し、口ごもってしまいます。「一番好きです」と嘘でも云ってりゃ、そのまま初体験ができたというのに・・・・・。ほんと、純粋ですねぇ。

それから、純の友人で『大阪ハムレット』で次男役をやっていた、森田直幸くんが出ていました。ちょっと不良っぽい役柄でしたが、『大阪ハムレット』の役と同じようなキャラクターで、笑っちゃいました。関西出身なので大阪弁は得意ですもんね。あと、主人公を演じた渡辺大知くんも神戸ですから、セリフ的にはなんの問題もありませんでした。

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クライマックスは、文化祭での純の弾き語りでしょう。ここでの彼の変身ぶりにはビックリです!それまで自分の部屋でさえ、小声で自信無さそうに歌っていたのに、ステージ上でまるでロッカーのように大声でシャウトしていました。高1の夏休み、友人たちと旅行に行ったり、女の子と接したりして、少し変化が出てきたんでしょうね!2学期に久しぶりに会うと、別人のようになっている友だちっていませんでしたか?あのパターンですね。いずれにしろ、見せ場には違いありません!

結局この映画は、真面目な青春映画だったような気がします。
暴力的なシーンもないし、過激なSEXシーンもありません。
ただ真摯に思春期の男子を淡々と描いていたように思います。

主人公の渡辺大知くんは、初めての演技ということでしたが無難にこなしていました。
ていうか、何か新人賞を受賞したようですから、良かったと云うべきなんでしょうね。
では、今日はこのへんで!


■映 画【色即ぜねれいしょん】予告編



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2006年公開作品
監督:大崎 章
脚本:足立 紳
出演:
大森南朋、キタキマユ、水橋研二、
内田春菊、寺島 進、松重 豊、
光石 研、峰岸 徹











■あらすじ
会社をリストラされて東京から故郷に戻ったタカシ(大森南朋)は、高校時代の野球部の仲間たちと飲んでいるうちに、酔った勢いで東京行の最終電車に乗せられてしまう。ところが、目覚めた場所は都会の公園。再び上京した理由をさっぱり思い出せないまま、スーツ姿の見知らぬ男から10分100円でキャッチボールの相手をするキャッチボール屋の店番を頼まれる。結局、男は戻らず、部屋まであてがわれたタカシは、その不思議な商売を引き継いだ。


■個性派俳優の共演なのに、エース不在の面白さ!
Yahoo映画のレビューに下記のような文章が載っていました。「せっかく実力派俳優をそろえているのに、ストーリー展開・内容があまりに変化がなく、すぐに飽きてしまいます。」 たぶん、この映画で楽しめなかった方の感想は、すべてこの意見に集約されていると思います。そうです、派手なUP&DOWNの激しい映画を求めている人には、この映画は向かないでしょう。邦画の特徴のひとつである、“ほのぼのとした変化に乏しい日常にスポットを当てる”という意義を理解できないと思うからです。

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僕は、映画全体に漂う “ゆる~い空気感” がたまらなく心地良かったです。大森さんや、キタキマユさんのキャラクターもゆるかったし。ただし、登場人物すべてに何かの秘密と云うか、過去があるんですよねぇ。物語の進行とともに、それは明かされていきます。このあたりは、サスペンスタッチで、結末が気になりました。ま、思惑通りで満足しましたが・・・・・。

大森さん初の主演映画なんですが、いつものようにはっきりしない “名脇役的主役 ” でした。もごもごする演技はアカデミー賞もの!セリフが、「あっ!」 とか、「えっ?!」 とか、「・・・」 とか、こんな主役はちょっといない!キタキマユさんは、フワフワとつかみどころのないキャラでしたが、ボールが頭に当たり鼻血を出すシーン、僕はなぜかちょっと興奮しました。(面目ない)

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寺島さん、松重さんは最も得意とする “ちょっとこわもてだけどいい人” というキャラでご出演。見事にハマっておりました。最後にこの二人が急浮上する、ちょっとした盛 り上がりがあります。水橋研二さん、内田春菊さんもいい味出していました。あと、広島カープの帽子をかぶった光石 研さん、キャッチボールが下手な役でしたが、ほんとに無様な投げ方で笑った~。なんでもご本人は左ききらしく、無理に右手で投げたそうです。こうして見ると、やっぱりユニークな配役ですねぇ~。

映画を観た後、“なんとなく僕も大丈夫かな?!” と思っちゃいました。そんな、安心感を与えてくれる映画でした。それから、キャッチボールをするとその人のことが判るというのは、あながち間違っていないような気もしましたよ。

気がつけば、いつのまにか11年も前の映画になっちゃいました。しかし、じんわりと心にしみるお話です!くどいようですが、ゆる~いのが好きな方のみご覧ください。僕的には、85点の映画でした。では、また!!


■映 画【キャッチボール屋】予告編



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2007年公開作品
監督:吉田大八
脚本:吉田大八
原作:本谷有希子
出演:
佐藤江梨子、佐津川愛美、
永瀬正敏、永作博美











あらすじ
両親の訃報を受け、音信不通だった澄伽(佐藤江梨子)が東京から戻って来た。家には、母の連れ子の兄・宍道(永瀬正敏)と、結婚相談所の紹介で嫁いできた兄の嫁・待子(永作博美)、内向的な妹・清深(佐津川愛美)がいた。4年前、女優になることを反対された澄伽は、同級生を相手に売春して自己資金を貯めた。それを清深が漫画にし、雑誌に掲載されたことを澄伽は恨んでいた。ある日、澄伽は新進の映画監督が主演女優を探していることを知り手紙を書く。そして、思いがけずに返事が来て・・・・・・・・・。


シュールな娯楽大作!!過激なんだけど、後味はすっきり!
いやはやなんともシュールでブラックな映画でした。まさに “腑抜けども” ばかりが登場して、家族の複雑な愛憎劇を見せてくれます。けっこう残酷で、えぐいストーリーなのに、そんなに不快感がなく笑って見られるのは、監督さんの演出と脚本の良さなんでしょう!しかし、もう10年も前の映画なので、みなさん10才若いんですよ。当たり前の事なんですが、こっちがタイムスリップしたようで不思議な気分になりました。

主演の佐藤江梨子さんのわがままな澄伽は、これ以上ぴったりの人は他にいないと云うぐらいハマっていて、派手なファッションと抜群のスタイルが田舎の風景に違和感たっぷりで笑えました。、眉間にしわを寄せ、緑いっぱいの坂道を自転車でのろのろこぎ進む姿は、なんともクレイジーな映像で好きでしたねぇ。

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永瀬正敏さんも、なんだか頼りない腹違いの兄を好演していましたし、佐津川愛美さんもネクラの妹を好演。最初は彼女だけはまともだと思っていましたが、だんだん異常で大胆な行動が露(あらわ)になってきます。最終的には、「なんだ?こいつもいかれてんのかよ」?!とつぶやいてしまいました。

そして、一見脳天気な嫁を演じた永作博美さんは、映画を見終わった後で実はいちばん怖かった人。義理の両親の葬式でも悲しんでいないし、いつでもニコニコしているのがかえって不気味!(彼女の作る人形がまたなんとも云えずシュール!でも、ひとつぐらいなら欲しい!)結局、最後にこの 『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』 というタイトルを叫んだのは、微笑みを湛えた彼女だったのかもしれません。

とにかく、出てくる男女のキャラが立っているのに、映画として全体がまとまっているのは流石です!それに、みんな一癖も二癖もあり、とんでもなくハチャメチャな家族なのに、苗字が “和合” だったのも笑いました。監督さんのお遊びなんでしょうかね?

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その後の吉田監督は、『クヒオ大佐』(2009年)や 『パーマネント野ばら』(2010年)など、癖の強い映画を撮り続けることになります。そういえば、宮沢りえさん主演の『紙の月』(2014年)も、監督の作品でした。また、2017年5月に公開予定の『美しい星』は、リリー・フランキーさんが主演ですし、内容は解りませんが、2018年公開予定の『羊の木』という謎の映画も制作中のようです。

さて、スピード感のあるマンガ風のコマ割りを使ったり、テーマ曲にチャットモンチーを使ったところが、この映画のグレードをアップさせていました。ラストのたたみかけるような15分間は特にすばらしく、「うわっ~!えっ~!マジか?!」の連続でした。そして、いつも通りの 「おっと、粋な終わり方をするじゃないの吉田監督さんよ!」 でおしまい。

まぁ、好き嫌いが分かれる映画でしょうが、僕は期待どおりに楽しめました!
ふざけたストーリーが許せないという生真面目な方は入場厳禁です。
シュールな笑いがお好きな方にはお薦めです。


■映 画【腑抜けども、悲しみの愛を見せろ】予告編



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1993年公開作品
監督;ハロルド・ライミス
脚本;ハロルド・ライミス
出捐;
ビル・マーレイ、アンディ・マクドウェル、
スティーヴン・トボロウスキー、
ライアン・ドリュー、クリス・エリオット











あらすじ
軽快なトークでTVキャスターとして人気の気象予報士フィル・コナーズ(ビル・マーレイ)は、仕事仲間のリタ・ハンソン(アンディ・マクドウェル)、ラリー(クリス・エリオット)と共に、2月2日の聖燭節に行われるグラウンドホッグデーを取材するために、ペンシルベニア州の田舎町パンクスタウニーを訪れる。4年連続のこの祭りの取材に、高慢な性格のフィルは不満を募らせながら1日を終えたが、翌朝目を覚ますと、何故か昨日と同じことが繰り返えされる。その日から彼は、来る日も来る日も2月2日に目覚めて、グラウンドホッグデーを繰り返していた。


寝ても覚めても明日が来ない!! 
『邦画スピリット』なんですが、本日は久々の洋画のレビューです。洋画もそこそこ観ているんですが、どいうわけか、あまりレビューを書こうという気になりません。何らかの理由があるんでしょうが、突き詰めて考えるのが面倒くさいので、ほったらかしにしています。結構あるんですよ、そういう「なぜか~」という事柄が。結局、突き止めようとしないから、いつまでたっても「なぜか」なんですよね。おっと、また、余計な前置きを書いてしまいました。 

では、洋画のラブコメディという『恋はデジャ・ブ』のレビューを始めます。
この作品は、いわゆるタイムワープものですが、主人公がある時代に飛ばされるのではなく、“明日が来ない”という設定です。そして、同じ日(2月2日)が繰り返される中で、わがままで鼻持ちならない主人公が、人として成長してゆく姿を描く、教育番組的な観点もある映画でした。(ちょっと大袈裟ですね)こういうシチュエーションは、タイムワープものというより、この映画のポスターに書かれている、“タイムラビリンスもの” というのがいいですね。

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タイムワープを和訳すると「時間のゆがみ」で、タイムトラベルは「時間旅行」、そして、タイムラビリンスは「時間の迷宮」となるので、この映画のループを抜け出せないという設定にピッタリだと思いました。まあ、そんな呼び名のことでこんなに尺を取ってしまうのが、『邦画スピリット』らしいところです。(良くも悪くも!)

さて、日々の流れがストップして、ある1日が繰り返されるようになったら、あなたならどうしますか?いろんなことが考えられるでしょうが、この映画の主人公は、好きな女性をゲットするために利用しようと考えます。たとえば、カフェで彼女と話す中で、フランス文学が好きだと分かったら、翌日のカフェでは、彼女がそれを口にする前に、彼が先に「フランス文学に興味があります」とフランス語でしゃべったりするわけですよ。

そして、また翌日に、今度はパブで彼女が「ベルモットのロック、レモンもね」とオーダーするのを見ると、そのまた翌日の同じシーンで、彼女より先に「僕はベルモットのロック。レモンも添えてね」なんて云うわけですよ。すると彼女はびっくりして「私の好物なの」というようなエピソードを、繰り返すわけです。

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主人公は、日々の会話から彼女の情報を得て、こういう策略を積み重ねていくのですが、次第にそれが効いてくるんです!実際その頃には、周りで起こるアクシデントを知っている彼が、それらをすべて未然に防ぐんですね。すると、彼女と一緒にいる時に、彼に助けられた人々がお礼を云いに来るんです。これに彼女が好感を持たないわけがありませんよね。結果、街のヒーローになった彼に好意を寄せるという流れです。

主人公の天気予報士は、『ゴースト・バスターズ』のビル・マ―レイさんです。相手役の女性(アンディ・マクドウェル)もよく見かける女優さんです。後半の主人公は、彼女に好かれたいと、真面目になって頑張ります。わがままではなくなりましたし、周りからも感謝される人になりました。

単に、おもしろいだけの映画ではなく、人としての生き方を教えてくれるラブコメディです。
と云っても、堅苦しい映画ではありませんので念のため。
(お詫び■予告編の日本語版が見つかりませんでした。)
ごめん隊 参上! <(_ _)><(_ _)><(_ _)> 本当にすみません!


■映 画『恋はデジャ・ブ』予告編(English版)



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2016年公開作品
監督:瀬々敬久
脚本:久松真一、瀬々敬久
出演:
佐藤浩市、綾野 剛、榮倉奈々、夏川結衣 、
緒形直人、瑛太、窪田正孝、坂口健太郎、
筒井道隆、鶴田真由、赤井英和、菅田 俊、
烏丸せつこ、小澤征悦、金井勇太、芳根京子、
菅原大吉、柄本 佑、黒川芽以、椎名桔平、
滝藤賢一、奥田瑛二、仲村トオル、吉岡秀隆、
永瀬正敏、三浦友和







あらすじ
昭和64年に発生した少女誘拐殺人事件、通称「ロクヨン事件」。未解決のまま14年が経ち、時効まであと1年に迫った平成14年。警察庁長官による現場慰問が行われることとなり、D県警では被害者の父、雨宮芳男との交渉が進められていた。
交渉を担当していた県警警務部広報官三上(佐藤浩市)は、警察を全く信用せず慰問を受け入れない雨宮の態度に疑問を抱き、独自で「ロクヨン事件」を調べ始める。持ち上がる警察内部の隠蔽工作、謎。時を同じくして「ロクヨン事件」を摸倣した誘拐身代金事件が発生し、二つの事件は複雑に絡み合っていく。


犯人は、まだ昭和にいる。
前編と後編が1ヶ月の時間差で公開されるという、最近よくあるタイプの映画です。しかし僕は、こういう前後編ものは、テレビであれば1週間後の後編も撮ってから一気に見ますし、レンタルであれば、両方そろってからしか借りません。要は、せっかちなんでしょうね。それと、後編が1週間とか、ましてや1ヶ月なんて後だと、かなりの部分が記憶の彼方・・・・・・となるので厭なんです。まあ、そんな愚痴っぽいお話はこれくらいにして。

映画『64 ロクヨン』(2016年)は、14年前の誘拐事件と、現在リアルタイムで起こっている誘拐事件のつながりを辿って行くと・・・・・・・・という緊迫感のあるストーリーで飽きさせずにラストまで連れて行ってくれました。僕的には90点超えの作品です。それにしてもこういう警察の内部があらわにされる映画では、なぜにこうもステレオタイプ的に、“警察の威信をかけて” とか、“警察の信用が失墜する” などと云いながら、露骨な足の引っ張り合いや内紛が描かれるんですかね?事件の真相を隠してまで、何を守ろうとういうのでしょうか?

おっと、ストーリーに関係なく警察批判をしてしまいました。ただし、僕が批判しているのは、あくまでも映画やテレビで描かれる警察組織であって、実際の警察ではないという事です。むしろ、警察官や自衛官の方々には、国民を守ってくれているという感謝の気持ちでいっぱいです。地震や飛行機事故の現場での彼らの仕事ぶりには頭が下がります。

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さて、やっと映画のお話です。非常に後味の悪い “誘拐事件” を主題にしています。始まってしばらくは豊川悦司さん主演の『犯人に告ぐ』(2007年)と同じような緊迫感がありました。まあ、共に誘拐されたお子さんは、あったかい我が家に帰ることができませんでした。なんと卑劣で自分勝手な犯行なんでしょう。

思えば、誘拐を扱った映画は意外に多くて、結構観ていますが、どの映画も観終わった後には、小さな魚の骨がのどに引っかかったような、スッキリしない気分を引きずってしまいます。古くは、黒澤 明監督の『天国と地獄』(1963年/エド・マクベイン原作)。新幹線の窓のくだりは、鳥肌ものでした。豊川悦司さん主演の『犯人に次ぐ』(2007年)は、ニュース番組から刑事が犯人に呼びかけるという前代未聞の映画で、犯人と警察官がテレビの画面越しに対峙するという切迫感が募る作品でした。

また、岡本喜八監督の『大誘拐』は、100億円という身代金に度肝を抜かれましたし、北林谷栄さんの芝居があってこそ成り立つサスペンスコメディの大傑作でした。それから、洋画なんですが、キム・ベイジンガー主役の『セルラー』(2005年)は、家電ではなく携帯電話が使われたのと、主人公が誘拐されてしまうという斬新なアイデアの傑作でした。おっと、またまた脱線しましたね。すみません、話を戻します。

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映画『64 ロクヨン』のすばらしさは、登場するキャラクターが、それぞれちゃんと必然的な行動をとっているので、「あ、これはストーリーとは関係ない、ちょっとした息抜だな」 というようなシーンがなかったことです。そしてラストの前半は、平成に起こっている今の事件と、昭和64年(ロクヨン)の未解決事件に見事な決着をつけます。

警察組織のエリートコースから外れ、広報部の広報官として漫然と働いていた主人公の佐藤浩市さんが、肝腎なところで対策本部を動かし解決する様は胸がすく思いでした。そして、ラストの後半に、本当の事件解決の理由と、主人公の私生活の謎もひとつだけ明らかになります。

娘を愛する気持ち、警察組織を守ろうする気持ち、必ず犯人を捕まえて被害者の無念を晴らそうとする気持ち、愛する者とそれによく似た幻影に戸惑う気持ち、自分の仕事が娘を追いつめてしまった父親の気持ち、理不尽に娘を殺された父親の無念さを晴らそうとする気持ち、頼もしい部下たちの上司を想う気持ち・・・・・・・・。

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そんないくつもの “気持ち” は、すべてこの映画の主人公、そう佐藤浩市さんが演じた、警察官であり、父親であり、夫である、ひとりの男の感情です。人のこころの中は “宇宙よりも広い” とか云いますが、こういうたくさんの気持ちが渦を巻いてひしめき合っているんですから、それなりの大きさが必要なはずですね。

こういう誘拐物の映画鑑賞の後は、哀しい結末にやるせなさとどんよりとしたわだかまりを、胸の中に宿題のように置いていかれるんですが、今回はなぜかスッキリとしています。手に余る宿題も出なかったし、希望の光も見えていました。ラストの謎解きも分かりやすく違和感もありませんでした。

久しぶりに見ごたえのある、どっしりとした映画でした。
お薦めです。


■映 画【64 ロクヨン】予告編



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2007年公開作品
監督:根岸吉太郎
脚本:田中晶子 真辺克彦
出演:
竹内結子、古田新太、松本花奈、
谷山 毅、ミムラ、鈴木砂羽












あらすじ
夏休みのある日、母親(鈴木砂羽)が出て行った薫(松本花奈、ミムラ)の家に、父(古田新太)の知り合い“ヨーコさん”(竹内結子)が突然やって来る。大口で笑い、タバコを吸い、ケンカも強い。神経質な母とは正反対のヨーコさんに始めは戸惑う薫だったが、自分のことを子ども扱いすることなく、真剣に向き合ってくれる彼女に次第に心を開いていく。そして、ありのままの自分をのびのびと解放させる喜びを知っていく・・・・・・。


誰にでもありそうな夏休みの思い出です。もとい、やっぱ普通じゃねぇ~よ!
父親に嫌気がさして出て行った母親と入れ違いで、“ヨーコさん” はやってきます。この豪快で蓮っ葉な役を竹内結子さんが演じると、そんなに下品にならないから、あら不思議!顔立ちが上品ですもんねぇ~。もっと蓮っ葉に見える配役の方がよかったのかな?いや、竹内さんでOKでしょう!本物の蓮っ葉な女優さんだと、見たくないですよねぇ~。

時代的には30年ぐらい前の設定なんですが、実際はもっと、そうですねぇ40年ぐらい前のように感じました。少女の 「コーラを飲むと歯が溶ける」 なんて懐かしいセリフも、もっと昔の噂だったような・・・・・・・・・。ま、そういう細かいことは抜きにして。

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この映画を見ようと思ったのは、竹内結子さんが主役だったからなんですが、最終的にちょっと違う見方になってしまいました。というのも、無口で控え目な薫役の少女(松本花奈)に、完全に食われてしまった印象を持ったからです。この少女、セリフは多くないんですが、表情や仕草ですばらしい演技を見せてくれます。途中から、この子に釘付けでしたねぇ~。

将来が楽しみな子役の、松本花奈(まつもとはな)ちゃんを見つけて・・・・・・・、いやいやこれは10年前の映画でした。ということは、現在は20才前後ですね。で、調べてみたら、この女の子、『日輪の遺産』(2011年)にも出ていました。あと、監督としても、3本の映画を撮っていました。平野ノラじゃないけど、「おったまげ~!」です。

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それから、大人にはなんでもない普通の出来事が、子供にとっては特別なことだったというのはよくある話で、そういった淡い思い出的な部分で、うまく作られていた映画でした。ほんとにストーリー的には、劇的な展開があるわけでもなく、どちらかというと少女からの目線で淡々と進んでいきます。全体を通してのどかな雰囲気の映画で、結構笑えるところもありますよ。特に、「あらお客さん、ついてらっしゃる!」 なんてセリフはよかった!(どういったシーンかは内緒です。)

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それと思ったんですが、やはり少女は “ヨーコさん” の影響をかなり受けたようです。最後の方で、弟の頭をスコ~ンとたたいたり、お父さんのお腹に連続頭突きをしたりと、だんだん自己主張が出てきたのは驚きでした。結局、この少女も大人になる頃には、世間一般の普通の女性(強い女性?怖い女性?!)になるんだろうなぁ~なんて思いましたね。ま、しゃ~ないか!

とにかく僕は合格点をつけられる映画でした。
いや、少女の演技を考えると90点かな!
ゆる~い映画がお好きな方にお勧めです。
みなさんもよろしかったら、どうぞ!!

P.S. ハラハラドキドキを求める方は、間違っても見てはいけませんぜ!
では、また。

■映 画【サイドカーに犬】予告編



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2009年公開作品
監督:園 子温
脚本:園 子温
出演:
西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラ、
渡部篤郎、渡辺真起子、尾上寛之、
永岡 佑、清水 優











あらすじ
幼い頃に母を亡くし、神父の父テツ(渡部篤郎)と二人暮しのユウ(西島隆弘)。理想の女性“マリア”に巡り合うことを夢見ながら、平和な日々を送っていた。しかしテツが妖艶な女サオリ(渡辺真起子)に溺れてから生活は一変。やがてサオリがテツのもとを去ると、テツはユウに毎日「懺悔」を強要するようになる。父との繋がりを保つために盗撮という罪作りに没入していくユウ。そんな彼はある日、罰ゲームで女装している最中に、ついに理想の女性ヨーコ(満島ひかり)と巡り合う。


くだらないコメディと思いきや、立派な純愛映画でした!
この 『邦画スピリット』 という僕のブログで、常にアクセス数ベスト10に入っているのが 『愛のむきだし』 なんですが、はっきり云って、良い意味で(?)統一感のない映画です。

前半は何か悪ふざけのようなくだらないコメディ・タッチで、セーラー服パンチラ、盗撮など、エロエロの低俗極まりない展開が続きます。(まあ、僕は嫌いじゃなかったですけどね。)神父さんとその彼女の、ありえないようなむきだしの愛にも、ちょっとうんざりって感じで、ここらへんでリタイヤする人がいるかもしれません。

しかし、この山を乗り越えると、今度はカルトな宗教団体との対決というシリアスな展開に引き込まれていきます。コメディ路線からシリアスへの転回があるので、237分という長丁場に耐えられたんだと思います。これがずっ~と同じ調子だと疲れるでしょうからねぇ~。

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では、出演者について。
満島ひかりさんは、『クヒオ大佐』(2009年)で、ずいぶん大胆なベッドシーンに挑戦したもんだなぁ~!と思っていましたが、この映画を観てひっくり返りそうになりました。もっと以前にもっと過激な映画を撮っていたようです。パンチラ、オナニー、レズ、そしてアクションと、なんでもありの体当たり演技です。あらためて、女性は変わるもんだと感心しました!

AAA(トリプル・エー)の西島隆弘くんにも驚きました。これが映画初出演とは思えない堂々とした演技でしたよ。て云うか、その前にこの役をよく引き受けたもんです。もろに “変態” といえるような役でしたからねぇ。AAAのメンバーと云えば、6、7年前に宇野実彩子さんがTVドラマの『まっすぐな男』(2010年)で佐藤隆太さんの妹を好演していましたし、與 真司郎さんも映画『守護天使』(2009年)でカンニング竹山さんと共に、主役級の活躍を見せていました。ま、AAAを略さずに云うと “アタック・オール・ラウンド” = “なんにでも挑戦する” という意味らしいのでメンバーの活躍も頷けますね!

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そして、またでた!安藤サクラさん!!彼女はいろんな映画で、いろんなキャラを演じていますが、これほど特異な気持ちわる~い役がピッタリハマる人はいませんね!!なんとも云えない妖気を出していました。また、渡部篤郎さん、渡辺真起子さんのカップルは、前半ではどうしようもないほどハチャメチャなキャラクターなのに、後半で宗教団体に入ってからは、居るのか居ないのか分からないほど目立たなくなるのが面白かったです。

最後にまとめです。
主人公・ユウは、好きなヨ―コの色香にだけ勃起していました。これはある意味すばらしいことですよね。世の中の男がすべてこんな具合に、恋人や奥さんにだけ勃起する動物だったら良かったのにねぇ~!(と、心にもないことを書いたりして・・・・・)しかし、これだけエロ・グロ満載の映画で、“これぞ純愛!” を表現したのには驚きです。園 子温監督の手腕、称賛に値しますね。観終わった後、ジーンとしましたもん!

良くも悪しくも、自分の目で観て確かめるべき “問題作” だと云えるかもしれません。
ぜひ、ご覧ください。では、また!!


■映画【愛のむきだし】予告編



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2013年BeeTV配信
監督:山下敦弘、今泉力哉
脚本:高田 亮
原作:ねむようこ
出演:
本田 翼、オダギリジョー、和田 聰宏、
青柳 翔、木南晴夏、永岡 佑、宇野祥平、
河井青葉、碓井将大、吉永 淳










あらすじ
パチンコ専門のデザイン会社『Pデザイン』に勤めはじめた若きデザイナー・ももこ(本田 翼)。ひとくせもふたくせもある先輩たちに囲まれて、日々、仕事に恋に全力投球! 毎日怒られながら、徹夜しながら、真正面から仕事とぶつかりあって大きくなっていくももこ。忙しすぎて彼氏とうまくいかなくなった時に出会った、年上のミステリアスな男性・多賀谷(オダギリジョー)との恋はドキドキがいっぱい! あなたにも起こりえるリアルなラブ・ストーリーです!


強がったって “女子” したい!本田 翼の魅力満載の初主演作!!
普通に上映された映画だと思いきや、BeeTVで11回に亘って配信された連続ドラマをDVD化したものでした。僕は、例の「ネットで借りてポストに返却」で知ったので、BeeTVのことなど全く知りませんでした。それに、連続ドラマをまとめたものなので、3時間弱という最近では中々お目にかかれない長尺の作品になりました。でも、長さなんて全然気にならないくらい面白かったですよ。

とにかくリアリティがあるんですよね。僕は昔、印刷関係のディレクションをしていたので、ドラマに出てくるようなデザイン事務所にもよく出入りしていたんですが、描かれているようにハードな仕事でしたよ。けっしてオーバーな話ではなかったです。特に、印刷に回してからミスが発覚したら最悪です。印刷機は止めないといけないし、修正データを一刻も早く作らないといけないしで、夜中でも関係なかったですからねぇ~。大きな印刷会社だと2交代とかで夜中も作業しますから。ちょっと余談になりましたが、あまりにもリアルだったので昔のことを思い出してしまいました。

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本田 翼さんは初主演だったそうですが、大したもんでしたよ!これまでも、役者を本業としない方の初主演映画を何度となく観てきましたが、そりゃあもうひどいものが多かったですから。本田さんは、ぜんぜん合格点をあげられる演技でした。それに、繰り返しになりますが、恋愛に関するトピックスも僕の周りで起こっているような事ばかりで、本当にリアリティがありました。感情移入もすんなりできましたしね。

そういえば、去年観た『ターミナル 起終点駅』(2015年)では、もう一回り成長した本田 翼さんを見せてくれました。翳りのある女性という難しい役柄でしたが、無難にこなしていましたから。まあ、この『午前3時の無法地帯』から2年の月日が経っていましたから、彼女自身の私生活での女としての経験や成長があったのかもしれません。(余談ですが、最近の女優さんの中では、際立って髪型が変わらない女性です。ショートが定着していますものね。)

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それから、この映画のリアリティと対照的な舞台の “演劇” のようなシーンが盛り込まれていました。オダギリジョーさんに恋心を抱いている同僚の女性と本田さんが、エレベータホールの前で取っ組み合いの大喧嘩をするんです。そこへ、両者の同僚やその階のサラリーマンやOLがやじ馬で集まってきて、オダギリジョーさんも含めた恋の修羅場が繰り広げられるわけです。

このシーンは、それまでとセリフ回しや動きがガラッと変わって、物語の中でアクセント的なエピソードになっていました。結果的に、この演劇風の演出は大成功だったと思いますねぇ~!それと、ちょっと関係ない話ですが、タイトルと中身にギャップがあるような気がしました。『午前3時の無法地帯』だと、内容に対して堅い印象です。もう少しくだけたもので良かったじゃないかなぁ~。ま、原作のコミックだと、合ってたのかもね!

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それから、TVのバラエティなどで見かける本田 翼さんはいつも笑っていて、その笑顔が可愛いいんですが、このドラマでは怒った顔や疲れきった顔、さらに泣いた顔など、いろいろ見せてくれます。しかしその顔が、笑顔ほどではなくて・・・・・・ん?という印象を持ちました。だけど、彼女が悩みながらも一生懸命頑張っている姿を見ていると、そういったネガティヴな表情もいとおしくなってくるから不思議ですね。結果、これまで以上に彼女のファンになってしまいました!

では、まとめです。
この作品は、仕事と恋愛のバランス取りの難しさを、上手に表現していたと思います。
若い頃はどっちを優先させるか、真剣に悩んでしまいますもんねぇ~。
ま、大人になると、その割合を瞬間ごとに上手に操作できるようになりますよ。
お若い方、大いに悩んでください。みんなそうやって大きくなったんですから。

なんだか、友達の恋愛模様を見ているような、そんなラブ・ストーリーでした。
興味を持たれた方は、お近くのレンタル・ビデオ屋さんで探してみてください!


■BeeTV【午前3時の無法地帯】予告編



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DDD POSTER
2004年公開作品 
監督:土井裕泰
脚本:岡田惠和
原作:市川拓司
出演:
竹内結子、中村獅童、武井 証、
平岡祐太、浅利陽介、YOU、
市川実日子、小日向文世 











はじめに
13年も前の作品なので、竹内結子さんも、中村獅童さんもお若いですし、この後、実生活での結婚へと進んでいくんですから、当然二人は恋愛の真っ最中だったわけです。そうなると、演技がほとんど本気だったはずで、その結果こんなに素晴しい映画が完成したんだと思います。まあ、今は別々の人生を歩んでいらっしゃいますけどね・・・・・・・・。とにかく、この『いま、会いにゆきます』と、同じく市川拓司さん原作の『ただ、君を愛してる』(2006年)は、僕にとっての二大恋愛映画であり、今でも何年かごとに観ては、年甲斐もなく泣かされています。それでは、2009年に書いたレビューをどうぞ!     (2017年1月20日追記)

■記者会見                ■結婚式
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あらすじ
雨の季節になったらママは必ず戻ってくる。小学一年生の佑司(武井 証)は、一年前に病気で死んだ母・澪(竹内結子)が残した言葉を固く信じていた。父の巧(中村獅童)も、有り得ないことだとわかっていながら、つい空模様が気になってしまう。そして、梅雨に入ると本当に澪が姿を現す。ただし、彼女は一切の記憶を失っていた。家族のことはおろか、自分が死んでしまったという事実も。その日から3人の新しい生活が始まる。澪に請われるまま、巧は高校時代の2人の出逢いを語るのだった・・・・・・・・・・・。


間違いなく、恋愛映画の名作だ!
中学生の頃から映画は大好きでしたが、恋愛映画だけは例外で、どんなに勧められても絶対に観ませんでした。ましてや邦画となると、なおさらバツ!つい最近までは、洋画のSFやサスペンス、あるいはホラーやコメディばかり観ていましたね。ところが、2009年4月に突然邦画に目覚めてしまいました。

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キッカケは『おっぱいバレー』。なんとも面目ない!しかし、今ではジャンルに関係なく観るようになり、遅ればせながら2004年の話題作『いま、会いにゆきます』をやっと観たというわけです。で、あらためて云いたいのは、“俺って、相変わらず単純だなぁ~”と云うこと。『僕の彼女はサイボーグ』で綾瀬はるかさんにハマったように、今度はどうやら竹内結子さんにハマってしまったようです!またまた、面目ない。ま、それは置いといて。

はっきり云ってあまり期待せずに観たんです。竹内結子さんはともかく、中村獅童さんが出てるんだもんなぁ。『ピンポン』でのスキンヘッド、『ICHI』での万鬼党の党首、さらに『硫黄島からの手紙』での絵に描いたような猛進的日本兵・・・・・・・・・どれをとっても一癖も二癖もあるキャラクターで、どんな恋愛映画になっているのか心配したほどでした。でも、やっぱりすばらしい役者さんです。上手に主人公の巧を演じていました。

ストーリーとしては、死んだ人間が生き還るという、ありふれた、かつ非現実的なものなんですが、戻ってきた澪(竹内結子)には、他の映画とは違う秘密がありました。そう云えば、『黄泉がえり』も死んだ人が蘇るというストーリーで、しかも竹内結子さんがヒロインでしたね。ま、『黄泉がえり』も悪くはないんですが、『今、会いにゆきます』と比べると、ちょっと点数が低くなるかな。

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話を戻します。映画の終わり近くで、かなり長い時間前半に出てきたシーンが再生されます。しかし、今度は違う視点で見せられるので、なんだか問題の解答のような気がしました。そして、最後にちょっとしたどんでん返しがあるんです。もう、このあたりでは、おじさん、号泣ですわ。ほんと、いい映画です!

それから余談ですが、ハリウッドでこの映画の試写を見た女優のジェニファー・ガーナーさんが、すっかりに惚れ込んでしまい、自らの主演でリメイクするそうですよ。(英題は『Be With You』、公開は2009年の予定。ちなみにジェニファーさんは現在、ベン・アフレックさんの奥さんです。) ■2017年追記 ――― 残念ながら、未だに制作されていません。
■2017追記2 ――― 2015年、ベン・アフレックと離婚。その後、離婚保留。

さて、そろそろ締めのお時間です。僕の感想としては、ここ数年で観た映画の中で、すべてにおいて3本の指に入る作品です。僕みたいに、何となく見逃している方がおられたら、すぐにレンタル屋さんに行かれることをお勧めします。ほんとにいい映画ですからよろしく!


■映 画【いま、会いにゆきます】 予告編



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2011年公開作品
監督:成島 出 
脚本:奥寺佐渡子
原作:角田光代
出演:
井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子、
田中哲司、市川実和子、劇団ひとり











あらすじ
21年前に起こったある誘拐事件――――――――。妻子ある男性(田中哲司)を愛し、子を宿すが、母となることが叶わない絶望の中で、男と本妻(森口瑤子)の間に生まれた赤ん坊を連れ去った野々宮希和子(永作博美)。そして、その誘拐犯に4年間愛情いっぱいに育てられた女、秋山恵理菜(井上真央)。事件解決後、実の両親の元に戻っても「ふつう」の生活は望めず、心を閉ざしたまま成長した恵理菜は、ある日自分が妊娠していることに気づく。相手は、希和子と同じでように家庭を持つ男(劇団ひとり)だった。封印していた過去と向き合い、かつて希和子と暮らした小豆島へと向かった恵理菜が見つけた衝撃の真実。そして、恵理菜の下した決断とは・・・・・・・・・・・?


■『優しかったお母さんは、私を誘拐した人でした
初っ端に法廷のシーンがあり、ここでほとんどのストーリーが明かされます。(て云うか、予告編で大体わかっていたんですけどね。)ですから、どんでん返しなどは一切ありません。それでも、最後の20分くらいは、胸を熱くする展開となりました。

愛する人の子を身籠った二人の女性ですが、不倫の永作さんは堕胎させられ、同時期に妊娠した本妻は出産するという、残酷な仕打ちが待っていました。ある激しい雨の日、永作さんは「赤ちゃんを一目見たらけじめがつけられるかもしれない・・・・・・」と、夫婦の留守宅に忍び込みます。

ところが、ベビーベッドで泣いている赤ちゃんを見た瞬間、思わず抱きしめて家を飛び出していました。堕胎により、子を産めない体になってしまった女性だからなのか、あるいは、自分が堕ろした赤ちゃんのように思えたのか、いずれにしろ緊迫した説得力のあるシーンでした。

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その後物語は、連れ去られた子である井上真央さんの視点で描かれます。誘拐犯である母との暮らし(~4才まで)、誘拐事件解決後の実の両親との暮らし(4才~)、そして、成長して大学生になった現在の暮らし(20才くらい)という3つの時間軸が交差しながら進みます。でも、そんなに複雑にはなっていないので安心してください。

その後、小池栄子さんが演じる幼馴染みとの出会いをキッカケに、井上さんは4才までの記憶をたどる旅に出ます。一時期母と身を寄せた宗教団体での暮らし、そこでの友人の生まれ故郷・小豆島での暮らし・・・・・・・・・・。逃避行の記憶が徐々に蘇えってきます。

そして、思い出した最後の一瞬。
それは、ふとしたことで居場所を知られてしまい、波止場で警察に取り囲まれている親子のシーン。子供にひとりで行きなさいという母親。トボトボと歩きだす女の子。途中で悲しそうに振り返り、「来てぇ~」と呟く・・・・・・・・・・。さすがの僕も、このシーンでは “鬼の目にも涙” 状態でした。

とにかく、この悲惨な運命は、田中哲司さん演ずる男にすべての元凶があります。浮気をして、その相手を妊娠させていますしね。いやいや、産みたいと云った彼女に堕胎までさせているんだった!ほんとに酷い奴だ!でも、運命のいたずらなのか、そういうゴタゴタの中で生まれた井上真央さんもまた、不倫によって子供を授かるんですよね。

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生い立ちを追いかけ、記憶が少しずつ蘇えると共に、育ててくれた母の愛情を知ることになります。そしてそれは、自分のお腹の子に対する愛情と同じものでした。生みの親はもちろん、血の繋がらない育ての親でも、子の対する愛情は変わらなく厚いんですよね。それに気づいた真央さんは、とってもやさしい顔になっていました。

最後に、不満をひとつだけ。
この映画では、子供を奪われた実の母親(森口瑤子)が悪役のように描かれていました。まあ、映画としてはキャラクターにメリハリをつける為だったのかもしれません。でも、もうひとつの作り方として、こちら側も善人として描き、それで問題提起した方がもっと考えさせられたような気がします。素人の浅はかな脚本ですが・・・・・・・・・・・。

ずっしりと重みのある映画らしい映画でした。
悲しいシーンがたくさんありましたが、不思議と暗い気分にはなりませんでした。
むしろ、“すっきりとした後味でした”と云ったら不謹慎でしょうか?

それから、エンドロールでの中島美嘉さんの主題歌ですが、
久々に映画にフィットするエンディングだと思いました。
ジワッ~と悲しい運命の余韻が漂いました!
ほんと、いい映画でした。お薦めです!


■映 画【八日目の蟬】予告編



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