POSTER
2013年公開作品
監督;市井昌秀
脚本;市井昌秀、田村孝裕
原作;市井昌秀、今野早苗
出演;
星野 源、夏 帆、
平泉 成、森山良子
大杉 蓮、黒木 瞳、
穂のか、竹内都子、
古館寛治、柳 俊太郎








あらすじ
市役所に勤める天雫健太郎(あまのしずくけんたろう/星野 源)は、内気な性格が災いしてか、35才にもなって女性と付き合ったことがなかった。家と職場を往復するだけの日々で、ペットのカエルが唯一の癒しという息子を見かねて、健太郎の両親(平泉 成、森山良子)は親同士が子どもの結婚相手を探すお見合いに参加。今井家の両親(大杉 漣、黒木 瞳)と知り合い、一人娘の奈穂子(夏 帆)とのお見合いを決めてくる。当日、緊張する中、清楚で美しい奈穂子を見て、健太郎は生まれて初めて恋に落ちる。奈穂子の目が見えないことはものともせず、好きという感情を爆発させる健太郎。しかし二人の行く手には幾多の困難が待ち受けていた。


恋をすれば傷を負う。いつだって僕らは傷だらけだ。
この映画を見るずっと前から、ときどき考えていたのは、もし自分の目が見えなくなったら、ちゃんと生きていけるだろうか?ということです。僕自身、入院回数20回、手術歴26回(全身麻酔15回、局所麻酔11回)という実績(?)があり、他人様から「もし26回の手術を受ける事になったら・・・・・・・・」と、“もしも話” で怖れられる側の人間なんですが、“目が見えない” ということは、あまりにも大きなハンデキャップのように思えます。

そんな盲目の娘を演じた夏 帆さんですが、冒頭に、雨に濡れながら星野 源さんを見つめる、という印象的なシーンがありました。視線はこちらを向いているんですが、なぜか見えていないのが分かるという、すごい演技を見せられました。焦点が合っていないと云うか、簡単にできる技ではないような気がしました。

ABC

そんなことを思っているうちに、ストーリーは進んでいき、大杉 蓮さんが星野 源さんに云い放った、娘を思うあまりの暴言に、胸をえぐられました。それは、言葉にすると非難を浴びるものですが、多くの人が胸の奥に抱えている “理想が越えられない現実” だと思いました。

また、目の見えない彼女をかばって、車にはねられた星野 源さんの病室に、事故を引き寄せた大杉家の家族がお見舞いにやって来るシーンがあります。ベッドに近づこうとする夏 帆さんに、息子を看病していた母親が云い放ったひとことも、胸に突き刺さるものでした。

そういう胸に響くシリアスなセリフもありつつ、笑わせどころもバランスよく配置されていました。ジャンル的には、僕が苦手な恋愛映画だったんですが、星野 源さんが主役なら間違いないだろう、と思って鑑賞しました。結果はもちろん、間違いありませんでしたよ。

DEF

監督の市井昌秀さんは、現在41才の若手新人監督です。あと、意外な経歴ですが、「ルネッサ~ンス!」でお馴染みの髭男爵でコントをやっていたそうです。それが、あの爆笑ではないけど、ちょっとしたクスクス笑いの源だったんですね。今後が楽しみな監督さんになりました。

それから、この映画のひとつの山場(濡れ場)と云えるのが、夏 帆さんと星野 源さんのベッドシーンです。4年前、『世にも奇妙な物語 2013年 秋の特別編』に出演した夏 帆さんが、結構エロいシーンに挑戦して、「ああ、Snappeas(スナッピーズ)で踊っていた12才の小柄な女の子が・・・・・・」と、ちょっとショックを受けたんですよねぇ~。でも今回は、流れの中での必然的なベッドシーンだし、考えれば夏 帆さんも25才だし、と、無理やり納得。

結果として、今を時めく星野 源さんの出世作になった映画です。
夏 帆さんを始め、芸達者が揃っていたので、飽きずに観られました。
僕の採点は、87点です。お見逃しの方は、ぜひレンタルビデオ屋さんへ!
ま、僕はネットで借りて、ちゃちゃっと見ましたよ。
便利な世の中になりましたねぇ~。 おしまい。


映 画箱入り息子の恋予告編



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