■Rio de Janeiro
いよいよ8月5日から、ブラジルのリオデジャネイロでオリンピックが始まります。
しかし、テロに対する警備が万全とは云えませんし、窃盗など多発する犯罪への対策も急務です。
そんな中、地元の警察は給料の未払いでストライキを続行中で、選手や応援団にとって不安な状態が続いています。
また、ドーピングによるロシア選手の参加資格はく奪など、オリンピックにふさわしくないニュースも聞こえてきます。
それでも僕は、4年に一度のスポーツの祭典を楽しみにしています。
もちろん、上記のように心配なことはたくさんありますが、僕が憂いてもどうにもなりませんからね。
日本の真裏での大会ですから、昼夜が逆になるのは大変ですけどね。
ま、『案ずるより 生むが易し』 といいますから、気楽にTV観戦することにします。
さて、初っ端からネガティヴなことを書いていますが、僕はブラジルという国が大好きです。
理由は2つ、ブラジルの 音楽 と サッカー が好きだから!
前回のワールド・カップ2014では、準決勝でドイツに大敗して全世界にショックを与えました。
ある意味、あの大会のクライマックスだと思っていたのに、まさか7対1で負けてしまうとは!
おっと、脇道にそれましたが、一つ目はそのサッカーが好きだからなんです。
■Rio de Janeiro
そして、もう一つは音楽です。
ブラジルと云えば、リオのカーニバルでのサンバや、アントニオ・カルロス・ジョビンのボサノヴァですが、
今日はそれらの伝統的なサウンドを取り上げるのではありません。
そんな既存のサウンドに影響を受けながらも、ヨーロッパやアメリカのポピュラー・ミュージックを取り入れて、
誕生した、“Musica Popular Brasileira”(ムジカ・ポプラール・ブラジレイラ)、略して 『MPB』 のお話です。
要は、ブラジルのポピュラー音楽という事ですね。
1960年代から、カエタ―ノ・ヴェローゾ、イヴァン・リンス、ミルトン・ナシメント、マルコス・ヴァ―リ、ガル・コスタ、
シコ・ブアルキ、ジョイス、ジルベルト・ジル などが広めていき、現在でも脈々と息づいているサウンドです。
そんでもって本日は、いわゆる “レアな曲” を持つ、3つのバンドをご紹介いたします。
ブラジルでは、有名なバンドもいますが、たった1枚のアルバムで解散したバンドもいます。
しかし、キャリアの差こそあれ、いずれも高度な音楽性を持っているSURPRISEなバンドです。
では、順に紹介していきましょう!
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■THE CARNIVAL (ザ・カーニバル)
一番手は、ザ・カーニバル という、楽しい名前がついているバンドです。
ロジャー・ニコルズ や バート・バカラック、ビートルズ などの曲を、センス良くアレンジして歌っています。
バンド名もそうですが、とにかく楽しいサウンドで、明るい気分にさせてくれます。
セルジオ・メンデスのバンドにいたメンバーがいるんですが、ほとんどアメリカのバンドと云えます。
4人(男性2名、女性2名)の癖のない歌声と、さわやかなスキャットに癒されますねぇ〜。
特に女性陣のハイトーン・ヴォイスが魅力的です。
変化にとんだメロディ・ラインもステキですし、青春の甘酸っぱい感じがなんとも云えません。
タイトルは青春にふさわしい 「ホープ」 (希望)です!
■『Hope/THE CARNIVAL』(1969年)
■アルバム詳細
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■BOCA LIVRE (ボカ・リヴリ)
続きまして、ボカ・リヴリ を聴いていただきましょう。
1970年代から活躍し始めて、40年以上経った今でも活躍しているバンドです。
ポップな曲や、フォーク・ロックを得意とするバンドで、メンバー4人が楽器を弾きながら、
さわやかなコーラスを聴かせてくれます。
今回選んだ 「Quem Tem A Viola」 は、カントリーやロック、バロックなどの影響が見られます。
ブラジルの人が得意なファルセットと、野太い声のコーラスがとても面白いですね。
僕が変なんでしょうけど、なぜか “イタリア” を感じてしまいました。
う〜ん、自分でもよくわかりません?!
■『Quem Tem A Viola/BOCA LIVRE』(1979年)
■アルバム詳細
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■VOX POPULI (ヴォックス・ポプリ)
最後は、これぞレア中のレアなバンド、ヴォックス・ポプリ の登場です。
でもって突然ですが、彼らのサウンドを冷たいフィズのレシピに例えてみましょう。
まず、ブラジル風味のソーダ水が入ったグラスに、バカラックのエッセンスを3滴ほど落として、
そこに甘い香りのバニラと男女のスキャットをスプーン5杯加えます。
最後に、大きめのロック・アイスを入れてかき混ぜ、ライムを乗せて完成したのが、
このさわやか過ぎる “ヴォックス・ポプリ・フィズ” ってとこでしょうか?!
また、セルジオ・メンデス&ブラジル66やシカゴで活躍した、ローディ・デ・オリヴェイラ も在籍していました。
写真では、いちばん左のピンクのシャツを着た男性です。
尚、ポルトガル語のタイトル 「ドミンゴ」 とは、日曜日のことみたいですよ。
サウンドから察するに、心底明るく楽しい休日だったようですね!
それから、やはりCDというものは、中身のサウンドだけじゃなくて、ジャケットのデザインも大切だと思います。
このアルバムもサウンドはとってもさわやかでポップなのに、ジャケットはなんとも薄気味悪い廃墟のような写真です。
僕は、このジャケットで買おうかどうか迷って、止めた人が相当数いるような気がします。
デザインをおろそかにしてはいけないし、センスがないとぶち壊しだな、というお話でした。
■『Domingo/VOX POPULI』(1969年)
■アルバム詳細
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