スポーツ整形外科医S. Uのブログ Sports Physician S.U Blog

Dr. Soshi Uchida of Wakamatsu hospital for sports injury is an orthopedic surgeon dedicated to research and treatment of hip, shoulder, knee and elbow sports injuries We will do our best for the treatment for the patients with smile and special skills. 関節鏡視下手術のテクニックを駆使して、最小侵襲で患者さんを治療しているドクターが綴るスポーツ医学の小ネタです。 18年間のJリーグ のチームドクター(柏→川崎(富士通時代)→大分 2010年からJ2昇格したギラヴァンツ北九州)の経験と、自身の柔道(3段)とラグビーをしてきており、幅広いスポーツ選手を診療しています。私の持ち味は、笑顔で診察します。 怪我をした選手に勇気、元気、根気を与えることをモットーとしています。カナダ トロント大学へ医学留学を2年間しており、英語を話せる外国人の診察もしています。 Sports Physician SU Sports Medicine Blog

Dr Soshi Uchida MD, PhD has been practicing his passion, orthopaedic surgery, for the last decade. The principles of sports medicine emphasize a comprehensive team approach in the conservative treatment of injuries with the goal of helping the patient return to a healthy state, and focuses on the prevention of new or recurrent injuries. When surgery is necessary, Dr. Uchida's specialty in arthroscopic techniques, especially hip arthroscopy, emphasizes less invasive surgery for a potentially easier and quicker recovery. These principles, initially developed for the competitive athlete, apply to all injuries whether they occur in the recreational environment, work place, or at home. He is a well-known figure in hip arthroscopic surgery, lecturing, travelling and teaching widely. In addition he has contributed extensively to the design and development of special instruments for arthroscopic surgery of the hip joint. Many patients living in Fukuoka, Nagasaki, Oita, Osaka, Kobe, Kyoto, Tokyo, Yokohama present to our hospital for their hip problem.

造影MR像における股関節唇損傷の分類 チェルニー(ツェルニー)分類

造影MR像における股関節唇損傷の分類 チェルニー(ツェルニー)分類
をご紹介したいと思います。


これは我々整形外科医が 頻用する分類方法です。


股関節唇損傷の診断は、難しく、整形外科医の多くはまだ診断することができません。
それはわずか6ミリくらいの組織を大雑把なMRで撮影をしてもうまく描出することができないからです。

MRの発達とともに 肩関節の世界では 造影剤を関節内に注入して、バンカート病変やSLAP病変を造影MRで診断する方法が1990年代初頭から始まりました。



1996年から  1999年にかけて 股関節でも造影剤を注入して MRを撮影し、手術所見とどのくらい正確であるかを調べた論文を Czerny先生が報告しました。


造影MR像における股関節唇損傷の分類 チェルニー(ツェルニー)分類です。


MR arthrography of the adult acetabular capsular-labral complex: correlation with surgery and anatomy.
Czerny C1, Hofmann S, Urban M, Tschauner C, Neuhold A, Pretterklieber M, Recht MP, Kramer J.




原著論文は ここからダウンロードしてください




スライド1


















英語では
Stage 0 (normal). Homogeneous low signal intensity, a triangular shape, and continuous attachment to the lateral margin of the acetabulum without a notch or a sulcus.
Stage IA. Area of increased signal intensity within the centre of the triangular-shaped labrum.
Stage IB. Similar to stage IA, but the labrum is thickened and there is no recess.
Stage IIA. Extension of contrast material into the labrum without detachment, and the presence of a triangular shape and a recess.
Stage IIB. Same as stage IIA, but the labrum is thickened and a recess is not present.
Stage IIIA. The labrum is detached, and there is a triangular shape and a recess.
Stage IIIB. Same as stage IIIA, but the labrum is thickened and there is no recess.







スライド2


















スライド3




















スライド4

















スライド5














日本語訳











スライド5




















Stage 0 (normal): 関節唇は内部は均一な低信号で、トライアングルの形を呈し、関節唇が臼蓋縁と連続して付着しているもの
Stage IA: トライアングルの形を呈した股関節唇の真ん中に一部信号上昇を認める。
Stage IB. StageIAに似ているが、股関節唇が肥厚し関節包と関節唇との間に溝がないもの
Stage IIA.  関節唇と臼蓋縁との分離はないが造影剤の流入が認められる。トライアングルの形を呈し、溝がある。
Stage IIB. IIAに似ているが、関節唇は肥厚し、関節包との溝がない。
Stage IIIA. 股関節唇は臼蓋縁から完全に分離し、トライアングルの形を呈し、溝を有するもの。
Stage IIIB. Stage IIIAと似ているが、肥厚し、recessがない。







ステー0が正常
ステージ1が軽傷
ステージ2が中等度
ステージ3が重症

という感じになりますでしょうか?

基本的にステージ0からステージ2までの方は保存療法で経過観察をします。

無症状で撮影をしても ステージ3の人なんて結構います。
すなわち このMRの分類で股関節唇が良くないからといって 必ずしも手術が必要であるとは限りません。

MRを撮影して、手術を勧められても、焦らず、しっかりと股関節はもとより、全身の機能評価をします。
機能障害があれば、リハビリをして機能向上をさせ、症状が取れれば保存的に経過観察をしますが、症状がそれでも改善しない場合は、変形性股関節症へと進行する可能性があることも鑑みて、最終的に手術をするかどうかを相談します。

症例数をたくさん経験し、患者さんの気持ちに寄り添うことができるドクターにセカンドオピニオンを受けに行かれるのも良いアイディアかと思います。



この情報がお役に立てれば幸いです。





股関節の疲労骨折 分類と  臼蓋縁の疲労骨折 の分類と FAI型

最近アスリートの疲労骨折で、股関節の疲労骨折がニュースで流れました。
フィギュアースケート選手や新体操選手も少なからず 股関節の疲労骨折で戦線離脱をされています。



股関節の疲労骨折は私の外来に数多くおとずれてこられます。

股関節を構成する骨の解剖はこのようになっています。



スライド1













スライド2






















骨盤周囲の疲労骨折は
恥骨や坐骨の疲労骨折などが挙げられます。


股関節の疲労骨折の主なものをあげると

  1. 大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折
    大腿骨頸部疲労骨折
    臼蓋縁の疲労骨折








大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折は
Subchondral insufficient Fracture of the Femoral Head

我々も経験しています。そのほとんどが 股関節唇損傷と合併しており、股関節唇の広範囲の損傷が、骨頭の不安定性を惹起し起こることがわかってきています。










スライド4




























 臼蓋縁の疲労骨折


臼蓋縁にはもともと股関節唇が付着しており、多少衝撃が加わっても、股関節唇のクッションの働きで守られています。
しかし股関節唇と臼蓋縁に負担がかかる骨の形態学的異常があります。

股関節の疲労骨折 臼蓋縁の疲労骨折には FAI型と形成不全型に大きく原因が分かれます。、


一つはFemoroacetabular impingement    FAI型



スライド3












このような出っ張った骨同士が スポーツ活動で衝突を起こし、股関節唇と共に 臼蓋縁も疲労骨折を起こしてきます。




FAI rim fracture















この症例のように ラグビーのトップリーガーで大腿骨頭側の骨が膨隆して、臼蓋縁に衝突(インピンジメント)をきたし、次第に股関節唇と一緒に臼蓋縁が疲労骨折をするというものです。














もう一つのメカニズムとしては、寛骨臼形成不全です。



スライド5














寛骨臼形成不全の浅いタイプではなく少し被覆があるタイプで、股関節唇だけでなく 骨にせん断力が加わり 股関節唇損傷と共に臼蓋縁の疲労骨折を惹起されると考えられています。













rim fracture case reportspdf
















海外から報告されたcase report等はいずれもFAIに伴うRimfractureの発表ですが、どの症例もスポーツに起因しており、関節のInstabilityを生じさせないために骨接合を施行して経過が良好であったと報告されています。
















FAIに合併する  臼蓋縁の疲労骨折は、骨片を切除しても、 Center Edge Angleが寛骨臼形成不全の診断基準である CE 角25度未満にならなければ、切除して、股関節唇を修復する方法で良いです。






























サッカー選手が 5年も続いた股関節痛、レントゲン写真で  臼蓋縁の疲労骨折が認められます。
見るからにはっきりと折れていますので、これはもう自然治癒は望めません。


くっついてもまたインピンジメントを起こして また骨折を再発してしまいます。























スライド5


















寛骨臼形成不全に伴った 臼蓋縁の疲労骨折は、内固定をしたほうが良いという

報告が有ります。

次の記事では、臼蓋形成不全に合併した 股関節の疲労骨折(臼蓋縁の疲労骨折 acetabular rim stress fracture)


第9回リバーサイドセミナーのご案内 平成29年2月18日土曜日

第9回リバーサイドセミナー

に招待いただき講演をしに行きます。


日 時  平成29年2月18日(土) 16:00〜
会 場  浅草ビューホテル 3F(祥雲掘
東京都台東区西浅草3-17-1 (03-3847-1111)
参加費  1,000円(日整会単位1単位につき別途1,000円)
※ 日整会ICカードをお持ち下さい

16:00〜 日本臓器製薬蝓\宿弊睫澄 屮離ぅ蹈肇蹈團鵑虜廼瓩涼慮」
第1講演 16:30〜座長:東京都リハビリテーション病院 院長 新井康久先生
  
大腿骨頚部骨折には人工股関節全置換術?
‐脱臼対策とインプラント周囲骨折を中心に‐


  演 者  順天堂大学医学部 整形外科学講座 准教授 馬場 智規 先生
日整会専門医資格継続単位
分野 〔02〕外傷性疾患 または〔13〕リハビリテーションいずれか一つを選択、または運動器リハビリテーション単位(Re)


第2講演 17:30〜座長:高山整形外科病院 理事長 伊藤博志先生

股関節痛の画像診断と股関節鏡の最近の進歩


演 者  産業医科大学若松病院 整形外科
准教授 内田  宗志 
日整会専門医資格継続単位
分野 〔06〕リウマチ性疾患、感染症 〔11〕骨盤・股関節疾患いずれか一つを選択、またはスポーツ単位(S)


第3講演 18:40〜座長:町屋整形外科 院長 池田龍二先生 

演 者  東海大学医学部 外科学系整形外科学

上位頚椎損傷 -損傷型に応じた治療法の選択-

教授 渡辺  雅彦 先生
日整会専門医資格継続単位
分野 〔07〕脊椎・脊髄疾患〔13〕リハビリテーションいずれか一つを選択、または脊椎脊髄病単位(SS)

セミナー終了後に19時50分より情報交換会(祥雲供砲鬚翰儖佞靴討ります。                
代表世話人 永寿総合病院 平石 英一
監   事   博慈会記念総合病院 星野 瑞
世 話 人 東京都リハビリテーション病院 新井 康久
世 話 人  高山整形外科病院 伊藤 博志
世 話 人  町屋整形外科 池田 龍二
<共催> リバーサイドセミナー/ 日本臓器製薬株式会社

六然(りくぜん)

六然(りくぜん)
崔 銑(さいせん、中国古代の学者)の残した言葉と言われています。

自処超然(じしょちょうぜん)

 自分自身に関しては、世俗の物事にとらわれないようにすること

処人靄然(しょじんあいぜん)

 人に接しては、相手を楽しませ心地よくさせること

有事斬然(ゆうじざんぜん)

 何か事があるときは、ぐずぐずしないできびきびとやること

無事澄然(ぶじちょうぜん)


 何も事がないときは、水のように澄んだ気でいること

得意憺然(とくいたんぜん)

 得意なときほど、静かで安らかな気持ちでいること

失意泰然(しついたいぜん)

 失意のときにも、泰然自若としていること



これを肝に銘じて、励みます。

第24回秋田県スポーツ医学研究会 のご案内

第24回秋田県スポーツ医学研究会

日 時  平成29年2月4日(土) 14時50分より
    会 場  秋田ビューホテル
             (秋田市中通2-6-1)
    共 催  秋田県医師会
         大正富山医薬品株式会社,久光製薬株式会社
    後 援  秋田県体育協会




情報提供 14:50 〜 15:00 大正富山医薬品株式会社/久光製薬株式会社


開会の挨拶 15:00 〜 15:05 秋田県スポーツ医学研究会会長 島田洋一

総合司会 野坂光司(秋田大学)


15:05 〜 16:45
【レクチャー】(各20分)     座 長 松岡 一志   (松岡内科クリニック)

1)「肩関節不安定症の診断と治療」
    嘉川貴之 (市立大森病院)
2)「小児足関節の診断と治療」
  柏倉 剛 (市立秋田総合病院)
3)「救急蘇生とAEDの使い方」
     柳澤 宗 (アーク循環器クリニック)
4)「フレイル・サルコペニアと内科疾患」
           成田琢磨 (秋田大学大学院 内分泌・代謝・老年内科学講座)
5)「アスリートの無月経」
小野寺洋平(秋田大学医学部附属病院 産婦人科)


16:45 〜 17:15
【特別レクチャー】        座 長  湊 昭策 (山王整形外科医院)

「オリンピック競技となった空手道」
片野 裕 先生 (秋田県体育協会)


17:15 〜 17:30  総会,会計報告

(休憩10分)

17:40 〜 19:40
【特別講演1】
座 長  秋田大学大学院医学系研究科医学専攻機能展開医学系
       整形外科学講座 講師 山田 晋 

『アスリートの股関節痛の診断と治療戦略』 認定番号16-3209-02
        【日整会専門医資格継続単位、、スポーツ医資格継続単位S】
       産業医科大学若松病院 整形外科 スポーツ関節鏡センター 
                         診療教授 内田 宗
 

【特別講演2】
座 長  秋田大学大学院医学系研究科医学専攻腫瘍制御医学系
血液・腎臓・膠原病内科学講座 教授 盒供…梢諭

『パラスポーツと医師の役割』認定番号16-3209-01
        【日整会専門医資格継続単位◆↓、スポーツ医資格継続単位S】
       埼玉医科大学総合医療センターリハビリテーション科 客員教授
   日本障がい者スポーツ協会 医学委員長     陶山 哲夫 先生

19:40 〜  情報交換会

livedoor プロフィール
Dr Soshi Uchida website
英語のホームページを作成しました。 たずねてみてください。 Dr Soshi Uchida website
 産業医科大学若松病院
産業医科大学若松病院 連絡先 〒808−0024 北九州市若松区浜町1丁目17−1 電話 093−761−0090 当科へのお問い合わせメール uoehwakamatsusports@gmail.com 8月31日より変更になりました。 当院への外来予約専用ダイヤル TEL:093-285-3203 * 月〜金 9時〜18時 までご連絡下さい。
メッセージ

名前
メール
本文
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

Twetter
カテゴリー
ドクターのブログリンク

 NEJMを超えてゆけ
NEJMを超えてゆけ!



 スポーツドクター中村格子先生のブログ
スポーツドクター中村格子先生のブログ







 整形外科医のための英語ペラペラ道場
整形外科医のための英語ペラペラ道場
岡山大学整形外科 杉本佳久先生のブログです。



 つよぽんの避難所
つよぽんの避難所 つよぽん先生のブログ




 整形外科 論文ナナメ読み (JBJSなどなど)

愛知県のがみたけ 先生のブログです。

 Regista フットボールショップ
Registaフットボールショップ



 整形外科医のブログ)  17年目の整形外科医のブログ





 関節鏡外科医のblog
関節鏡外科医のブログ




 整形外科医リエチ先生の エンジョイサイクリング ランニング
整形外科医リエチ先生の エンジョイサイクリング ランニング

http://blog.riechi.net/
PT  ATC Technician LInk
 リアライン日記 蒲田和芳先生のブログ
 フィットネスの勧め フィットネスの勧め
 放射線技師魂 放射線技師魂のブログ@画像診断
じんどう整骨院アスリート
SAKA MASAYUI PTのブログ
サッカーのリンク



 薄野の舞姫
股関節痛を温存療法されている薄野の舞姫さんのブログ
ブログランキング
にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ
ニホン村 医療 医者
にほんブログ村 病気ブログ 手足・腕・膝の病気へ
応援のクリックお願いします。
にほんブログ村 病気ブログ 手足・腕・膝の病気へ
応援のクリックお願いします。
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ