スポーツ整形外科医S. Uのブログ Sports Physician S.U Blog

Dr. Soshi Uchida of Wakamatsu hospital for sports injury is an orthopedic surgeon dedicated to research and treatment of hip, shoulder, knee and elbow sports injuries We will do our best for the treatment for the patients with smile and special skills. 関節鏡視下手術のテクニックを駆使して、最小侵襲で患者さんを治療しているドクターが綴るスポーツ医学の小ネタです。 18年間のJリーグ のチームドクター(柏→川崎(富士通時代)→大分 2010年からJ2昇格したギラヴァンツ北九州)の経験と、自身の柔道(3段)とラグビーをしてきており、幅広いスポーツ選手を診療しています。私の持ち味は、笑顔で診察します。 怪我をした選手に勇気、元気、根気を与えることをモットーとしています。カナダ トロント大学へ医学留学を2年間しており、英語を話せる外国人の診察もしています。 Sports Physician SU Sports Medicine Blog

Dr Soshi Uchida MD, PhD has been practicing his passion, orthopaedic surgery, for the last decade. The principles of sports medicine emphasize a comprehensive team approach in the conservative treatment of injuries with the goal of helping the patient return to a healthy state, and focuses on the prevention of new or recurrent injuries. When surgery is necessary, Dr. Uchida's specialty in arthroscopic techniques, especially hip arthroscopy, emphasizes less invasive surgery for a potentially easier and quicker recovery. These principles, initially developed for the competitive athlete, apply to all injuries whether they occur in the recreational environment, work place, or at home. He is a well-known figure in hip arthroscopic surgery, lecturing, travelling and teaching widely. In addition he has contributed extensively to the design and development of special instruments for arthroscopic surgery of the hip joint. Many patients living in Fukuoka, Nagasaki, Oita, Osaka, Kobe, Kyoto, Tokyo, Yokohama present to our hospital for their hip problem.

 マネス選手は開拓者になるか? 野球選手の尺側側副靭帯損傷 トミジョン手術に変わる 新しいテクニック

CARDS BLUES MU FORUMS CHATS PREPS
St. Louis Cardinals
Maness a trailblazer? New surgery for elbow repair cut recovery time


セントルイス カージナルス のマネス選手は 新しい手術の 開拓者になり  復帰時間を短縮

という記事を読みましたので

興味深いから 最近の文献を調べてまとめてみました。

Manness a trailbrazer?











1981年に  Norwoodらが  UCLを一次修復する手術を報告しました。この4例はオーバーヘッドアスリートではありませんでした。7 Conwayと  Jobeらが 1974年に最初の Tommy Johnが受けた手術を開発するまでは 彼らは 同じく一次修復を行ってきましたが、彼らの成績は 14例中7例 (50%)しか復帰できませんでした。また MLBの選手では7例中2例(29%)しか復帰できなかったと報告しています。4
Azarらは2000年に Tommy John手術は  UCL再建術は  75%近く復帰し、 修復術が63%の復帰立に対して UCLは81%の復帰率であったと報告しました。2
1990年代の半ばには、 UCL損傷を治療する、たくさんの手術術式が報告されて、許容範囲の素晴らしく良好な手術成績が報告されてきました。その多くは、移植腱を
上腕骨内上顆の UCLの起始部から尺骨の停止部に通して スクリューやアンカーで固定をするという方法でした。移植腱を縫合しようが、トンネルに入れようが、ドッキングさせようがアンカーで固定しようがいずれの方法でも高いレベルでプレ雨ができる確率は 75%〜92%の範囲でした。2, 4 8 9

Cainらは1281例のUCL再建術を報告し、同じレベル もしくは より高いレベルに復帰する率は84%で、復帰までに11.4か月を要すると 報告しました。3 多くの基礎研究が UCL再建術は 必要不可欠である同等な強度と機能を有することを報告してきており、臨床家、アスリート、アスレチックトレーナー、コーチや チームマネージメントを行う多くの人たちには受け入れられる手術となりました。

UCL再建術と比較して、 UCL一次修復術は、2000年以降ほとんど行われず、報告されませんでした。Argoらが女性アスリートに対する UCL修復術の知了成績を2006年に報告するまでは1 Savoieらは2008年  60例の UCL修復術を報告し、51例(93%)が同じレベルもしくはより高いレベルに、たった6ヶ月で復帰したと報告しました。しかしそれ以降も UCL修復術が増えることはありませんでした。なぜなら 過去20年間 UCL再建術が何千例と行われ報告されてきたからです。

Dugas医師らが開発した、新しい手術テクニックは、 残存した UCLを縫合し、その上に Ultra-strong collagen coated tapeという強いテープを二つの PEEKコルクスクリューアンカーで補強するという方法です。2013年8月に最初のケースを行いました.2016年3月5日にオーランドで開催されたアメリカ整形外科アカデミーで初めて治療成績が報告されました。トミジョン手術は復帰に約12ヶ月要するのに、この手術は6ヶ月半で復帰を遂げ、32人が 手術を受けた後「2シーズン続けて同じレベルで復帰でてきています。
この方法は UCLが断端で断裂した場合や、部分損傷である場合には、 UCL再建術に加えたもう一つのオプションとして期待できると報告しています。5
彼らは、新しい人工テープで補強する一次修復術と UCL再建術との バイオメカニカルな基礎研究も行い、UCL再建術と同等の破断強度と硬さを証明しています。6

2014年にも31人の MLB選手がトミジョン手術(UCL再建術)を受けて、10年前の二倍の数になっています。10〜20%は 復帰でてきていない

マネス選手も当初はトミジョン手術を受けると報道されましたが、2016年8月18日に新しい手術 一次修復を Dr George Paletta先生に施行され、7ヶ月半で復帰できる準備が整っています。マネス選手の投球は この新しいテクニックのポテンシャルを手助けしています。



http://video.stltoday.com?ndn.trackingGroup=91130&ndn.siteSection=ad_stltoday&ndn.videoId=31837490













1. Argo D, Trenhaile SW, Savoie FH, 3rd, Field LD. Operative treatment of ulnar collateral ligament insufficiency of the elbow in female athletes. Am J Sports Med. 2006;34(3):431-437.
2. Azar FM, Andrews JR, Wilk KE, Groh D. Operative treatment of ulnar collateral ligament injuries of the elbow in athletes. Am J Sports Med. 2000;28(1):16-23.
3. Cain EL, Jr., Andrews JR, Dugas JR, et al. Outcome of ulnar collateral ligament reconstruction of the elbow in 1281 athletes: Results in 743 athletes with minimum 2-year follow-up. Am J Sports Med. 2010;38(12):2426-2434.
4. Conway JE, Jobe FW, Glousman RE, Pink M. Medial instability of the elbow in throwing athletes. Treatment by repair or reconstruction of the ulnar collateral ligament. J Bone Joint Surg Am. 1992;74(1):67-83.
5. Dugas JR. Ulnar Collateral Ligament Repair: An Old Idea With a New Wrinkle. Am J Orthop (Belle Mead NJ). 2016;45(3):124-127.
6. Dugas JR, Walters BL, Beason DP, Fleisig GS, Chronister JE. Biomechanical Comparison of Ulnar Collateral Ligament Repair With Internal Bracing Versus Modified Jobe Reconstruction. Am J Sports Med. 2016;44(3):735-741.
7. Norwood LA, Shook JA, Andrews JR. Acute medial elbow ruptures. Am J Sports Med. 1981;9(1):16-19.
8. Petty DH, Andrews JR, Fleisig GS, Cain EL. Ulnar collateral ligament reconstruction in high school baseball players: clinical results and injury risk factors. Am J Sports Med. 2004;32(5):1158-1164.
9. Savoie FH, 3rd, Trenhaile SW, Roberts J, Field LD, Ramsey JR. Primary repair of ulnar collateral ligament injuries of the elbow in young athletes: a case series of injuries to the proximal and distal ends of the ligament. Am J Sports Med. 2008;36(6):1066-1072.

半月板radial tearの修復術の外科的テクニックと結果  システマティックレビュー



Surgical Techniques and Outcomes of Repairing Meniscal Radial Tears: A Systematic Review.



Moulton SG, Bhatia S, Civitarese DM, Frank RM, Dean CS, LaPrade RF.
Arthroscopy. 2016 Sep;32(9):1919-25. doi: 10.1016/j.arthro.2016.03.029. Review.
PMID: 27234653

半月板radial tearの修復術の外科的テクニックと結果  システマティックレビュー


という論文を 当院の修練医 徳田昂太郎先生が ジャーナルクラブで翻訳してくれました。非常に興味深い内容ですので BLOGに掲載します。



目的
半月板radial tearの修復手技をシステマティックに評価してテクニック、結果、合併症を比較すること
方法
本研究は、Cochrane Central Register of Controlled Trials, Pubmed(1980-2014), Medline(1980-2014), Embaseなどのシステマティックレビューのコクランデータベースを用いた文献のシステマティックレビューを通じて確認された。試験対象基準は、最低でも24か月間のフォローアップ、英語で記載されているもの、1980年以降の文献であった。除外基準は、フォローアップの報告のない外科的テクニック、生体力学的な研究、cadaver/anatomic 研究、radial tearではない半月板の修復手技であった。meniscal radial repair、meniscal radial tear, meniscal radial tear repair, radial repair, radial tearといった用語が検索する際に用いられた。

結果
計6つの研究(55人の患者)が試験対象基準を満たした。フォローアップの平均期間は、24-71か月であった。6つの研究のうち、5つの研究が外側半月板のradial tearであり、1つの研究が内側、外側 両方の半月板のradial tearの症例報告であった。2つの研究が異なったinside-out法を報告し、2つの研究がall-inside anchor-based repair systemの使用を報告し、1つの研究がabsorbable suture を用いたall-inside法を報告し、1つの研究がfibrin clotを用いたinside-out法を報告した。術後のLysholm scoreの平均は6つ全ての研究で報告され、範囲は86.9-95.6であった。術後のTegner activity scoreの平均は4つの研究で報告され、範囲は1-6.7であった。大半の研究では、それらのテクニックは併発する重症な合併症を生じることなく、満足のいくradial tearの治癒をもたらしたと結論づけた。

結論
radial repair techniqueは研究間で異なっていた。しかし、術後の主観的な結果は、radial tear の修復とともに改善を示した。半月板切除後は長期的にOAとの関連が増加するが、radial tearの修復によって半月板を温存することは短期的な臨床結果の改善につながる。しかし、長期的な結果はまだ不明なままである。

エビデンスレベル
level , level 犬慮Φ罎離轡好謄泪謄ックレビュー


Introduction


半月板は衝撃の吸収、荷重の分配、関節の適合性、関節の潤滑、固有感覚といった点で重要な役割を担っている。半月板線維の円周方向はそれらの構造的整合性に大きく寄与する。それゆえ、半月板線維に垂直に横断された半月板のradial tearは、円周応力の伝達を損傷させ、縦断裂よりも生体力学的に有害である。内側半月板の後角のradial tearは、全ての半月板損傷の最大でも28%(fig1A)、radial tear症例の最大でも58%を占めると報告されている。これらの損傷は、修復されなければ、関節面のコンタクトストレスを増加、半月板の逸脱、半月板のroot部の障害、OAや長期的な軟骨損傷を引き起こす可能性がある。


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ワタナベが1962年に初めて関節鏡視下の半月板切除術を行ってから、その手技は広く受け入れられてきた。内側及び外側半月板の部分切除は、アメリカにおいて最も一般的な整形外科的な手術手技として報告されてきた。外科医は、直接的に半月板の症状を減らすため、また、半月板線維の温存を潜在的に最大限にするために、半月板のradial tearの治療に対して半月板切除術をしばしば用いてきた。しかしながら、鏡視下テクニックが発達する前からでさえも、半月板切除が退行的な変性につながると主張されてきた。最近では、様々なradial tearの修復テクニックが、半月板切除術に代わりうるテクニックとして出てきている。これらの現代のテクニックは、臨床症状を改善させることと軟骨保護構造の欠損による長期的な退行的変性をなくすことを目的としている。
この研究は、半月板radial tearの異なった修復手技をシステマティックに評価してテクニック、結果、合併症を比較することを目的とした。筆者らは、テクニックの方法に関わらず、radial tearの修復術は主観的にも客観的にも臨床症状を改善させると仮定した。

methods


半月板radial tearの修復テクニックのシステマティックレビューが、異なった手技のテクニック、結果、合併症を比較するために行われた。研究は、Preferred Reporting Items for Systematic review and Meta-Analysis Protocols (PRISMA-P) 2015 statementのガイドラインに基づいて行われ、International Prospective Register of Systematic Reviews (PROSPERO)に登録された。研究は、Cochrane Central Register of Controlled Trials, Pubmed, Medline, EmbaseといったCochrane Database of Systematic Reviewsを用いた文献のシステマティックレビューを通じて確認された。これらのデータベースは、最小のオーバーラップとスポーツ医学/整形外科のメタアナリシスに含まれる主要な研究との97%の再現率に基づいて選ばれた。データベース サーチの対象基準は、最低でも24か月間のフォローアップ、英語、1980年以降の文献であった。
除外基準は、フォローアップの報告のない外科的テクニック、生体力学的な研究、cadaver/anatomic 研究、radial tearではない半月板の修復手技であった。meniscal radial repair、meniscal radial tear, meniscal radial tear repair, radial repair, radial tearといった用語が検索する際に用いられた。PubMedでのsearch strategyがTable1にまとめられている。




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PubMedのsearchでは、meniscal radial repairでは59の結果が得られ、meniscal radial tearでは125、meniscal radial tear repairでは51, radial repairでは2733, radial tearでは708の結果が得られた。Embase Databaseでは、meniscal radial repairでは79の結果が得られ、meniscal radial tearでは111、meniscal radial tear repairでは52, radial repairでは2071, radial tearでは524の結果が得られた。Cochrane Databaseでは、meniscal radial repairでは1の結果が得られ、meniscal radial tearでは1、meniscal radial tear repairでは1, radial repairでは1, radial tearでは18の結果が得られた。重複を除いて全ての検索結果を合わせると合計4460件の異なった研究が抽出された。システマティックレビューのプロセスのまとめがfigure2に描かれている。

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3人の別々の調査者(S.G.M., S.B., R.F.L.)が、臨床的関連について研究を評価した。3人のうち1人は整形外科の認定専門医(R.F.L.)であった。計4443件の研究が、除外基準に基づいてあるいはトピックとは関連がないために除外された。このように、17件の研究が以前に述べられた対象基準に従って含まれた。17件全ての研究が、報告された結果のスコアと同様に半月板radial tearが本物であるかを含んだ詳細が評価された。17件の研究のうち、7件がradial tearでない半月板の修復であったために除外され、3件が主観的な結果のスコアの報告がないために除外され、さらに1件が6ヶ月未満のフォローアップのために除外された。除外のプロセスを終えた後、6件の研究がシステマティックレビューの対象基準を満たしたものとして残った。6件の研究から集められたデータには、エビデンスレベル、患者の人口統計、フォローアップの期間、テクニックの詳細、術後の回復が含まれていた。研究の質は、Modified Coleman Metiodology Score と the Quality Appraisal Toolを用いて評価された。


Results
計6つの研究が半月板 radial tearの修復の対象基準を満たした。6つの研究のまとめは、Table2, 3に表されている。出版されている研究の数が少ないため、患者の数が少ないこと(計55人、範囲 n=1-24)、エビデンスレベルの低さ(level )、結果の異質性につながり、量的メタアナリシスは不適切と考えられた。それゆえ、質的アナリシスが行われた。


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6つ全ての研究はevidence level 犬case reportsあるいはcase seriesであった。平均フォローアップ期間の範囲は24-71ヶ月であった。6つの研究のうち、5つが外側半月板のradial tearを報告し、1つが内側と外側の両方の半月板のradial tearの症例を報告した。しかしながら、外側+内側半月板のradial tearのsub-groupの臨床結果は入手できなかった。2つのグループが異なったinside-out法(13患者)を報告し、1つのグループがfibrin clotを用いたinside-out法(12患者)を、2つのグループがall-inside anchor-based repair systemを用いた方法を(16患者)、1つのグループは吸収糸を用いたall-inside法(14患者)を報告した。

手術結果に関しては、様々な主観的、客観的な結果が報告された。術後のLysholm scoreの平均は6つ全ての研究で報告され、範囲は86.9-95.6であった。術後のTegner activity scoreの平均は4つの研究で報告され、範囲は1-6.7であった。ほとんどの主観的な結果スコアは術後に増加した。それぞれの研究からの人口統計、手術、結果のデータはTable2に表されている。異なった手術手技の間での結果はほとんど変わらず、詳細はTable3に示されている。




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ACL再建術は3つの研究、計25人の患者において同時に施行された。全研究を通して同時に施行された別の手技は、1人の患者における脛骨プラトー骨折のORIFだけであった。ACL再建を施行された患者の結果のスコア(Lysholm range: 86.9-95.6, IKDC: 81.6)は、ACL再建を施行されていない患者のもの(Lysholm range: 94.0-94.7, IKDC: 90)と同程度であった。注目すべきは、Raらによる研究における12人の患者のうち2人がACL再建を施行されたが、結果が別々に報告されていないため、先程の文章には含まれなかったことである。
客観的な結果や潜在的な合併症は、second-look arthroscopy(4つの研究)、MRI(2つの研究)、臨床所見(6つの研究)を通して評価された。ほとんどの研究は、それらのテクニックが重大な合併症なく、radial tearの満足のいく治癒をもたらしたと結論づけた。しかしながら、Andersonらは、8人の患者のうち5人が疼痛、硬さ(stiffness)、腫脹を訴えたがさらなる治療は必要とされなかったと報告した。さらに、1人の患者が術後47ヶ月で滑車溝の軟骨損傷とともに新鮮な損傷を認めたためにさらなる関節鏡を施行された。一方で、別の患者は術後52ヶ月で大腿骨外側顆の軟骨損傷のために鏡視下で治療された。両方の症例において、外側半月板のradial tearは治癒された。Ruiz-Ibanらはmeniscus radial tear repairの術後26.9ヶ月でのsecond-look arthroscopyを行い、半月板中心1/3に損傷が残り、半月板部分切除(半月板volumeの少なくとも5%)を要したとcase reportにおける1人の患者について報告した。注目すべきは、この症例は半月板の修復と同時期に治療された両側の脛骨プラトー骨折を合併していたことであった。Raらはsecond-look arthroscopyを行った12人の患者のうち7人について報告した。2人が合併した靭帯再建後の抜釘のため、1人が結果に不満足のため、3人が修復術の結果を決めるため、1人が靭帯再建のrevisionのためであった。Songらは15件のradial tearのうち9件が完全に治癒し、4件が部分的に治癒、popliteal hiatusに損傷が及んだ2件が治癒されなかったことを報告した。
まとめると、meniscal radial tear repair後の結果についての現在のエビデンスレベルはpoorである。エビデンスレベルが全て犬任△襪海離轡好謄泪謄ックレビューで分析された6つの研究において、Modified Coleman Methodology Scoreの平均は42.7±2.1(maximum=44)であり、Quality Appraisal Tool scoreの平均は3±0であった。


Discussion
このシステマティックレビューにおける最も重要な発見は、meniscal radial tearの外科的修復術は平均38.4ヶ月のフォローアップの時点でほとんどの患者の臨床結果の改善につながったことであった。Lysholm scoreの平均は、61.8-73.7から86.9-95.6まで増加し、一方で主観的なIKDCスコアの平均は57から81.6-92まで増加した。外科的テクニックの結果のあらゆる定量的比較を防ぐこのシステマティックレビューにおいて、level 犬慮Φ罎里澆分析された?  。しかしながら、その研究のほとんどにおいて、主観的な結果は半月板radial tearの修復後最短でも24ヶ月の時点で増加した。
radial repairテクニックは、文献上で報告されているものの近年のみである。以前は、radial tearは修復できないものとして認識され、部分切除によって管理された。後根に隣接したradial tearは半月板のroot tearの分類に含まれてきた。しかしながら、radial tearの一般的な分類はまだ報告されていない。大腿骨と脛骨のコンタクトによる圧やストレスについて調査する生体力学的な研究は、半月板温存の重要性について示しており、それは特定の損傷パターンに対する特別な修復テクニックの誕生につながった。例えば、transtibial techniqueは半月板のroot tearの修復に関して報告され、一方でinside-out法とall-inside法はlongitudinal tearやhorizontal tearの修復に対して報告されてきた。
半月板のradial tearはlongitudinal tearやroot tearとは異なった難題をもたらす。radial tearは円周のコラーゲン線維に垂直に半月板を横断し、荷重分配を乱し、大腿骨と脛骨のコンタクトの圧を変化させる。半月板のほとんどまでに拡大した大きなradial tearは、半月板の全断裂のリスクを増加させ、大腿骨と脛骨のコンタクトの圧を増加させ、コンタクトエリアを歪めると報告されてきた。radial tearの部分切除はコンタクトの圧のさらなる増加やOAへの進行のリスクの増加につながると報告されてきた。これらのことにより、半月板の温存がradial tearの管理においてまず考慮されるべきである。半月板末梢(辺縁)の血液供給が治癒反応の発生において重要であることが報告されてきた。この内在的な解剖学的特徴によって、半月板末梢(辺縁)の治癒を促すことの重要性が増加してきた。
Binらは、半月板部分切除によって治療された内側半月板の後角のradial tearの96症例について報告した。平均28.3ヶ月のフォローアップで、Lysholm scoreの平均は83.4(60-100)であったと報告した。Ozkocらはまた、内側半月板の後角のradial tearに部分切除を行い、Lysholm scoreが53(24-95)から術後平均56.7ヶ月で67(20-100)まで改善したと報告した。これらの結果の相違は、フォローアップの期間の違いによって部分的に説明されるかもしれない。
このシステマティックレビューにおける修復テクニック術後のLysholm scoreの平均は86.9-95.6であった。しかしながら、OA変化は、半月板単独損傷の30歳以上の患者においては平均5年で現れ、17-30歳の患者においては、レントゲンでOAの進行が発見されるまでの平均期間は15年間と報告されてきた。したがって、meniscal radial tear repairが短期間のフォローアップで膝に与える影響を結論づけるのは困難である。研究によって半月板部分切除の長期の結果は短期の結果と比べて悪いと報告されているため、修復術と部分切除術の重要な違いは長期間(10年以上)のフォローアップにおいてのみ生じるかもしれない。さらなる長期的な盲目的比較研究が臨床結果の本当の違いを決めるのに必要とされる。
このシステマティックレビューにおいて報告されたradial repair techniqueには2つの一般的なカテゴリーがある。inside-out suture techniqueとall-inside suture techniqueである。inside-out suture repair後の結果(Lysholm: 86.9-94.2, IKDC: 81.6-92)は、all-inside repair (Lysholm: 94-95.6, IKDC: 90)と同程度であった。inside-out horizontal mattress repair (fig 1B)とin situ pull-out suture repairの両方ともが、大腿骨と脛骨のコンタクトの圧を減らし、コンタクトエリアを増大させると報告された。3つの研究におけるinside-out techniqueは、縫合糸の回収のために後方のさらなる皮切を要する。縫合糸は、カニューラを通してradial tearを往復し、suture-passing deviceを用いてradial tearの上下で水平マットレス縫合される。inside-out techniqueは外科医が縫合のテンションをよりコントロールしやすくすることを可能にする。しかしながら、神経血管構造の周囲を保護しながら、追加された後方の皮切を通して縫合糸を回収するのは技術的によりチャレンジングなものである。all-inside techniqueは、3つの研究で報告され、縫合の場所としては基本的なanteromedial portalとanterolateral portalを利用する。曲がったsuture passing deviceとgrasperあるいはall-in-one device (Fast-Fix 360°, smith & nephew) によってradial tearを固定するために縫合糸を渡す。all-inside techniqueは技術的な難しさが少ないと報告されてきた。しかしながら、鏡視下での適切なtensioningと縫合糸の固定は、openでの後方切開の使用と比較すると潜在的にはよりチャレンジングなものとなりうる。さらに、いくつかの研究で半月板の修復戦略に対する生物学的成分が報告されてきた。repair siteにfibrin clotを置くこと、あるいは、半月板の治癒を改善させるために骨髄刺激を同時に行うことによるものである。pull-out suture repair techniqueはコンタクトの圧を改善すると報告されてきたが、我々の調査ではJamesらによる1つのcase reportのみでしたか確認されなかった。この患者は、損傷前の活動性に復帰でき、フォローアップでのレントゲンにおいて関節裂隙の狭小化は報告されなかった。しかしながら、この研究は、主観的な結果スコアが報告されなかったためにこのレビューには含まれなかった。

limitations

このシステマティックレビューはmeniscal radial repair techniqueの臨床結果の調査の不足により制限される。含まれた6つの研究全てがlevel 犬慮Φ罎任△辰拭テクニックを正確に比較するために、そして、半月板切除とは反対に、半月板温存による長期的な軟骨保護の利点をより特徴づけるために、さらなる無作為化比較試験が必要とされる。さらに、生体力学的な研究によって半月板部分切除がコンタクトの圧を増加させると報告されてきた一方で、partial meniscectomyとradial repair techniqueの間の臨床結果を比較するための臨床試験が必要とされる。理想的には、術後のレントゲンやMRIの所見を報告するのと同様に主観的な結果のスコアを用いて長期間のフォローアップ(5-10年間)を行った、より高いエビデンスレベルな後ろ向きの比較試験が存在することが望まれる。そのような研究が存在するまでは、radial tearの最適な修復テクニックを決めることはできない。



Conclusion

radial repair techniqueは研究によって異なる。しかしながら、術後の主観的な結果は、テクニックに関わらず、radial tearの修復とともに改善を示した。
半月板切除後は長期的にOAとの関連が増加するが、radial tearの修復によって半月板を温存することは短期的な臨床結果の改善につながる。しかし、長期的な結果についてはまだ不明なままである。





このように私たちは 国際的な医学雑誌に掲載された医学的エビデンスを集めて、調べられた論文を網羅的に検証したシステマティックレビューを読み込んで、最新の医学知識と現在その疾患に対する治療が世界基準でどのように行われているかを知識として常に頭の中に叩き込むことにようにしています。
日本語の論文は査読がそれほど厳しくないこと 残念ながら世界の人に読まれていないことから どんなに優れた論文と思われていても、あまり重要視していません。

患者さんのために常に調べること 研鑽を積むことが 基本的に大切であることを







股関節の滑膜細胞から抽出した間葉系幹細胞の 論文

大学院生の 畠山昌久先生の  学位論文

Isolation and characterization of synovial mesenchymal stem cell derived from hip joints. A comparative analysis with a matched control knee group

Akihisa Hatakeyama1, Soshi Uchida2, Hajime Utsunomiya2, Manabu Tsukamoto1, Hirotaka Nakashima1, Eiichiro Nakamura1, Cecilia Pascual-Garrido4, Ichiro Sekiya3, Akinori Sakai1


が   Stem Cell International


という雑誌に アクセプトされました。




この研究は 股関節と膝関節を 同日に手術を行う患者さんから  同意を得て、 不要な滑膜組織を採取して 細胞を培養し、膝と股関節の間葉系幹細胞としての ポテンシャルを調べたものであります。


スライド1









膝の滑膜ほうが 脂肪成分が多く、股関節の滑膜は 繊維成分が多い。
増殖能や脂肪分化能は 膝の滑膜間葉系幹細胞の方が 股関節の滑膜間葉系幹細胞より、すぐれている





Abstractを以下に書きます/

Abstract
Purpose: To determine the characteristics of MSCs from hip synovial tissue and compare them to MSCs from knee synovial tissue.
Methods: Synovial fluid and tissues were obtained from both the knee and the hip joints in 8 patients who underwent both hip and knee arthroscopies on the same day. . MSCs were isolated from the knee and hip synovial samples. Number of cells, colony forming units, viability and differentiation capacities of adipose, cartilage and bone were compared between both groups. In addition, RT-PCR was used to assess the differentiation capacity of adipose, cartilage and bone tissue from both samples.
Results: The number of cells per unit weight at passage 0 of synovium from the knee was significantly higher than that from the hip (p < 0.05). There was no significant difference in colony-forming units between synovium from the hip and the knee. While it was possible to observe the growth of colonies in all the knee synovial fluid samples, it was completely impossible to culture cells from any of the hip synovial fluid samples. In adipogenesis experiments, the frequency of Oil red O-positive colonies and the gene expression of adipsin were significantly higher in knee than that in hip. In osteogenesis experiments, there was no significant difference in the number of von Kossa and alkaline phosphatase positive colonies between the knee and the hip. Quantitative RT-PCR demonstrated that the expression of COL1A1 and ALPP was significantly less in the knee synovium than in the hip synovium (p < 0.05). The expression of RUNX2 and BGLAP was significantly higher in the knee than in the hip (p < 0.05). In chondrogenesis experiments, the expression of COL2A1 was higher in the knee than in the hip (p < 0.05).
Conclusions: MSCs obtained from hip synovial tissue have self-renewal and multi-lineage differentiation potentials. However, in matched donors, adipogenesis and osteogenesis potentials of MSCs from the knees are superior to those from the hips. Knee synovium may be a better source of MSC for potential use in hip diseases compared to hip synovium.


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第12回北九州スポーツ整形外科研究会のご案内

謹啓 
仲秋の候 皆様方におかれましては、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、この度、下記のとおり第12回北九州スポーツ整形外科研究会を開催させていただきます。
ご多忙中とは存じますが、万障お繰り合わせの上ご出席賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。                                         謹白


北九州スポーツ整形外科研究会 代表世話人 内田宗志

【日 時】 2016年11月29日(火) 19:00〜20:15
【場 所】 KMMビル4階 『大会議室(第2.3.4会議室)』
北九州市小倉北区浅野2丁目14番1号  TEL093-511-6450
【製品紹介】19:00〜
    COX-2選択的阻害剤 『 セレコックス錠 』 アステラス製薬株式会社   

opening remarks 産業医科大学 若松病院整形外科 診療教授 内田宗志    

               
【特別講演】19:15〜20:15
<座長> 産業医科大学若松病院 整形外科 診療教授 内田宗志 

『正常機能の再現と関節症予防をめざした
スポーツ膝外傷の治療』

兵庫医科大学 整形外科 主任教授 吉矢晋一先生
                                  


*当日は軽食を用意致しております。

*参加費として、1000円徴収させていただきます。
日整会単位申請者は別途、1000円徴収させていただきます
専門医資格継続単位(N-02またはN-12) 1単位
スポーツ医資格継続単位(S-F-00-0) 1単位

駐車場は裏面に記載がございますNPC24H小倉駅北口パーキングを御利用下さい。


 共催 北九州スポーツ整形外科研究会 アステラス製薬株式会社  

シーリーズ 術後疼痛管理 その1 前十字靭帯再建術

シリーズ 術後疼痛管理 その1 前十字靭帯再建術 
Series Postoperative Pain Management VOL1
Anterior Cruciate LIgament Reconstruction.



これから手術を受けられる方、手術の後痛みがあるんじゃないか 痛みに耐えられるのかな
ということがご心配だと思います。


I guess everyone undergoing arthroscopic anterior cruciate ligament reconstruction are concerned about postoperative pain.


術後の痛みが強ければ, 患者さんにとって苦痛であり、それが不安となり、術後のリハビリを怖がって動かすことができなくなります。それにより 術後のリハビリが遅れ、入院が長くなり、医療経済コストがかかります。さらに、 CRPS (complex regional pain syndrome 複合性局所疼痛症候群) に陥り、術後の疼痛が遷延化する危険性が増えます。


Heightened postoperative pain result in patient anxiety and suffering. Patient cannot proceed optimum rehabilitation protocol. It also induces delay rehabilitation, prolog hospitalization and increasing risk of CRPS (complex regional pain syndrome).



産業医大若松病院では、術後疼痛管理として、 3つの方法で 徹底して疼痛をコントロールしていきます。


その1:手術の侵襲の痛みに対する 術中術直後の麻酔科医による管理


当院の麻酔科医は、手術中だけでなく術後の疼痛管理に非常に積極的に取り組んでくださいます。

術中は全身麻酔+ 硬膜外麻酔 もしくは神経ブロック

膝の痛みをつかさどる神経に麻酔薬を注入して、痛みをブロックさせる方法です。

硬膜外麻酔や 神経ブロック で カテーテルを留置して、術後約2日間は持続的に 痛みが出る前から痛み止めが流れて、疼痛をコントロールしていますので
約95%の患者さんが 術後2日までは 疼痛がほとんどなく過ごされます。


神経ブロックの方が 合併症が少なく 超音波ガイド下に神経を選択的に狙えるので
安全に疼痛管理が行うことができるようになっています。





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その2:腫脹や炎症による疼痛に対する 非ステロイド系消炎鎮痛剤 アセトアミノフェン




その1で述べた術後の傷の痛みに対しては 神経ブロックが有効ですが、術後は膝の関節内に出血を起こし、これに炎症性サイトカインが誘導されて、関節や周囲の筋肉組織や皮下組織が炎症を起こして痛みの原因になります。

その1での神経ブロックが切れると この炎症性の疼痛が問題となりますので、 持続硬膜外ブロックや 神経ブロックが効果があるうちに、 非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAID)や アセトアミノフェンの点滴や内服を使用して 極力最小限度に炎症を抑えます。



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その3:腫脹や炎症による疼痛に対する アイシング
やはり何と言ってもアイシングです。古典的と思われますが、非常に有効であることがいろいろな科学的研究から明らかとなっています。





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この三つの手法を用いて、患者さんの術後の疼痛を管理して、患者さんを苦痛から解放して、安心してリハビリが行うことができるように努めています。
患者さんにとって 術後の疼痛と不安を緩和させることは非常に重要です。
何か不安なことがありましたら、手術を受ける主治医の先生に 術後の疼痛の管理の仕方も質問されることをおすすめします。






内田宗志は  

Dr. Soshi Uchida is taking care of the patient in Fukuoka, Tokyo and Kyoto.


産業医科大学若松病院

 火曜日と水曜日の午後外来をしています。


尾山台整形外科クリニック 東京関節鏡センター

東京都世田谷区でも第1 第3木曜日午前中と土曜日隔週で診察をしています。詳しくは御問い合わせください。






京都下鴨病院

古都 京都でも 第四木曜日に外来をしています。 午後手術をしています。


大阪 奈良 和歌山などの関西方面の方や名古屋、岐阜 福井や 北陸 石川 富山の方が来られて 診察を受けられています。


受診をご希望の方は、現在かかっていらっしゃるドクターから診療情報提供書と画像をご用意していただき、お電話で直接病院にお電話の上、予約して受診してください。

内田宗志
Soshi Uchida




























livedoor プロフィール
Dr Soshi Uchida website
英語のホームページを作成しました。 たずねてみてください。 Dr Soshi Uchida website
 産業医科大学若松病院
産業医科大学若松病院 連絡先 〒808−0024 北九州市若松区浜町1丁目17−1 電話 093−761−0090 当科へのお問い合わせメール uoehwakamatsusports@gmail.com 8月31日より変更になりました。 当院への外来予約専用ダイヤル TEL:093-285-3203 * 月〜金 9時〜18時 までご連絡下さい。
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