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アマチュア無線局JF3FGLのSOTA活動記録

2024年4月28日(日)三岳山 SOTA JA/KT-011

SOTA JA/KT regionで2pts峰以上の完全アクティベーションのため、与謝野町の権現山に来訪。無事コンプリートして大きな目標を達成しました。この日の最大の目的でしたが、山自体は普通に楽勝の部類の低山で、2座目は400ユニークを獲るため、舞鶴大江IC近くの1pts峰を予定していました。しかし弱いラジオダクトが出ており気になります。狙うのなら標高が高い山の方が条件がいい。ならば予定を変更します。

近くには大江山連峰があり、海に面したKT-114「鬼の岩屋」が最適ですが、GWなので来訪者も多いと予想。後の交信でわかったことですが、鬼の岩屋近くの大江山航空管制塔前にはダクト狙いで数局がQRVしていたとのこと。それならば帰り道近くに登山口がある三岳山にします。2018年以来の来訪になりますが1時間程度で登れ、登山者が少ないのも決め手です。

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 ▲ 今は使われていない旧三岳青少年山の家。建物はまだきれいなので廃館はもったいないですね。ここに駐車してスタート。

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 ▲ 三岳山修験の中心であった寺院という金光寺。左に登山口があります。

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 ▲ 三岳神社まではお地蔵様が導いてくれます。

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 ▲ 軽装備の若者に追い抜かれたが、他のハイカーはなし。登山道も歩きやすく静かな山です。

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 ▲ もうすぐ三岳神社です。

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 ▲ 神社直下の分岐。反対側の上佐々木から登るほうが距離が短いようです。

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 ▲ 約40分ほどで三岳神社に到着。

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 ▲ 神社の裏から急登です。

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 ▲ 最後は広い斜面を登ります。

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 ▲ 約1時間で山頂に到着。

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 ▲ 839mは大江山より7m高いのです。

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 ▲ 山頂に横たわるアンテナタワーの残骸。テレビのアンテナではなさそう。

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 ▲ マイクロ波の反射板は丹後半島方面を向いている。

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 ▲ ラジオダクトの状況が気になるので433MHzから出ます。

バンドワッチすると権現山よりは聞こえます。ですがダクトが出ている感じではない。今回は20Wで運用、まずはCQです。どうやら京都の南部と相性がいい感じ。期待されていた堺市南区の局へのJCCサービスも何とか成功。思いのほかS2Sも出来ましたが、肝心のダクトは不発でした。CQのあとワッチすると、午前中につながった舞鶴の局が富山県小矢部市と交信しています。小矢部は入感するも弱い。鬼の岩屋で運用している局は石川県白山市と59でやっていますが、こちらには入感せず。三岳山は少し内陸に入り過ぎた感じですね。

その後は7MHzにQRV。このサミットは今までVU帯しかQRVの実績がなかったので、全国のSOTAチェイサー局にサービスして終了です。

■三岳山 SOTA JA/KT-011(京都府福知山市)
433MHz FM 11局(鴻応山 SOTA JA/OS-004、日出ヶ岳 SOTA JA/ME-001、由良ヶ岳 SOTA JA/KT-036とS2S)
7MHz SSB 11局(二ッ森山 SOTA JA/GF-088とS2S)


 ▲ 沿面距離 3.8km、累計高度 500m。

ハイカーは少なく静かな山で、フルサイズダイポールも張れるSOTA向きですが、HFのアクティベータが来ないのが意外ですね。立ち寄りには最適なサミットでした。


2024年4月28日(日)権現山(京都・与謝野) SOTA JA/KT-061

SOTA JA/KT regionで2pts峰以上の完全アクティベーションを目指してきました。今回actする与謝野町の権現山でフィニッシュとなります。

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 ▲ 登山口は兵庫県豊岡市になります。

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 ▲ 前半は大師山ハイキングコースで奇岩巡りです。

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 ▲ 休憩所も要所であります。

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 ▲ 奇岩現わる。

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 ▲ 昭和の遺跡も現わる(笑)

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 ▲ 修験道だったようですね。

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 ▲ 大峰にもこんな場所ありますね。

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 ▲ 新四国霊場の札所なのですね。

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 ▲ コウモリ岩は帰りに寄ります。

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 ▲ 踏み抜き確定ですね(笑)

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 ▲ 奇岩巡りも飽きてきた。

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 ▲ 展望休憩岩からの眺望はこの方向だけ。右手前に江笠山と奥に赤石ヶ岳。左の千丈ヶ嶽は見切れています。

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 ▲ 新緑はいいですね。これ以上茂るとイヤです。

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 ▲ 後半は尾根歩きで頂上へ。

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 ▲ おわかりでしょうか? お尻が見えています。

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 ▲ 地図にある卍マークの場所は権現堂の跡。手水鉢が残っています。

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 ▲ 磯砂山が見えます。京丹後のSOTA峰では一番の最適地。

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 ▲ 権現山に到着。

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 ▲ 眺望はなし。

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 ▲ 南東に突き出した岩。

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 ▲ 岩の上が唯一の眺望地。大江山連峰が一望です。

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 ▲ KT 2pts峰最後のアクティベーション開始。

HFも準備しますが、飛ばないのを承知で433MHzからQRV。UHFでコンプできればしたい、これはやはりこだわりです。まずは、北近畿に移動した時にはいつもコールしてくれる舞鶴局から応答。ラジオダクト狙いで五老岳に移動のようです。

その後は金沢市、津幡町と9エリアが来ました。弱いラジオダクトが出ているようですね。ただCQへの応答は続かず。バンドワッチするとダクト待ちの9エリア局のラグチューが聞こえます。異常伝搬も小規模単発のようです。金沢でも200km弱あるので御の字です。その後は三十三間山の山ラン局にSOTAサービスしてもらい4局終了。HFには出ず、コンディションが上がるのを期待して、高い山へ転戦することにします。

■権現山 SOTA JA/KT-061(京都府与謝郡与謝野町)
433MHz FM 4局(三十三間山 SOTA JA/SI-026とS2S)

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 ▲ 帰りはコウモリ岩を見るため旧参道で下山。

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 ▲ コウモリが飛び出してきそうな雰囲気でしたが、カエルの鳴き声が聞こえるのみ。


 ▲ 沿面距離 4.4km、累計高度 388m。

これでKTサミット2pts以上のサミット完全アクティベーション達成です。

【これまでの軌跡】☆は完全制覇サミット

JA/KT-001 峰床山 6pts 2019-06-09 act ☆
JA/KT-002 三国岳 6pts 2020-04-04 act
JA/KT-003 地蔵山 6pts 2018-06-02 act ☆
JA/KT-004 ブナノキ峠 6pts 2022-11-06 act
JA/KT-005 桑谷山(東峰)6pts 2021-12-11 act
JA/KT-006 長老ヶ岳 6pts 2018-04-01 act ☆
JA/KT-007 雲取山 6pts 2022-04-17 act ☆
JA/KT-008 地蔵杉(三角点) 6pts 2021-02-28 act
JA/KT-009 桟敷ヶ岳 6pts 2019-11-16 act ☆
JA/KT-010 頭巾山 6pts 2017-07-30 act ☆
JA/KT-011 三岳山 4pts 2018-04-14 act
JA/KT-012 大江山 (千丈ヶ嶽) 4pts 2017-10-27 act ☆
JA/KT-013 オークラノ尾 4pts 2021-03-20 act ☆
JA/KT-014 深山 4pts 2017-09-24 act ☆
JA/KT-015 深山 4pts 2020-03-20 act
JA/KT-016 鉢ヶ峰 4pts 2020-12-12 act
JA/KT-017 半国山 4pts 2017-06-17 act ☆
JA/KT-018 湯槽山(片波山) 4pts 2022-04-17 act
JA/KT-019 大岩山 4pts 2021-03-07 act ☆
JA/KT-020 赤石ケ岳 4pts 2017-10-27 act
JA/KT-021 居母山 4pts 2019-08-25 act
JA/KT-022 江笠山 4pts 2019-08-25 act
JA/KT-023 焼杉山 4pts 2021-12-04 act
JA/KT-024 空山 4pts 2020-12-06 act
JA/KT-025 伏見山 4pts 2020-12-13 act
JA/KT-026 高山 4pts 2020-06-07 act
JA/KT-027 杉山 4pts 2020-06-06 act
JA/KT-028 点684 4pts 2021-05-23 act
JA/KT-029 太鼓山 4pts 2017-08-20 act
JA/KT-030 三峠山 4pts 2021-12-19 act
JA/KT-031 養老山 4pts 2020-03-29 act
JA/KT-032 弥仙山 4pts 2020-12-27 act
JA/KT-033 磯砂山 4pts 2017-08-20 act
JA/KT-034 龍ケ城 2pts 2022-06-26 act
JA/KT-035 小塩山 2pts 2019-05-02 act ☆
JA/KT-036 由良ケ岳 2pts 2021-07-18 act ☆
JA/KT-037 天ケ峰 2pts 2020-12-13 act
JA/KT-038 篠原(恐入道) 2pts 2022-05-07 act
JA/KT-039 千歳山 2pts 2022-01-10 act
JA/KT-040 点625 2pts 2022-05-14 act
JA/KT-041 湯谷ケ岳 2pts 2019-05-02 act ☆
JA/KT-042 西千頭岳 2pts 2022-10-16 act
JA/KT-043 権現山 2pts 2024-01-06 act
JA/KT-044 点592 2pts 2022-05-07 act
JA/KT-045 点570 2pts 2023-12-29 act
JA/KT-046 黒尾山 2pts 2022-03-27 act
JA/KT-047 五条山 2pts 2023-01-09 act
JA/KT-048 点568(三ノ宮富士) 2pts 2023-01-09 act
JA/KT-049 西山 2pts 2024-02-24 act
JA/KT-050 観音寺近傍(空山) 2pts 2022-05-22 act ☆
JA/KT-051 点557 2pts 2023-01-08 act
JA/KT-052 多称寺山 2pts 2022-05-22 act ☆
JA/KT-053 れいせんGC 2pts 2020-01-05 act ☆
JA/KT-054 点550 2pts 2024-02-24 act
JA/KT-055 船津山 2pts 2024-01-06 act
JA/KT-056 久次岳 2pts 2021-09-11 act
JA/KT-057 依遅ケ尾山 2pts 2017-07-22 act
JA/KT-058 鬼ヶ城 2pts 2018-09-23 act
JA/KT-059 尾山 2pts 2022-04-10 act
JA/KT-060 瓢箪崩山 2pts 2024-03-02 act ☆
JA/KT-061 権現山 2pts 2024-04-28 act ☆
JA/KT-062 点520 2pts 22023-12-29 act
JA/KT-063 大峰山 2pts 2021-05-23 act ☆
JA/KT-110 八丁山 6pts 2021-12-11 act
JA/KT-111 ナッチョ(天ケ森) 4pts 2021-12-05 act ☆
JA/KT-112 芦生 4pts 2022-04-09 act
JA/KT-113 ホサビ山 4pts 2021-04-03 act
JA/KT-114 鬼の岩屋 4pts 2018-09-23 act ☆
JA/KT-115 三頭山近傍 4pts 2019-04-06 act ☆
JA/KT-116 点677 4pts 2019-04-03 act
JA/KT-117 点626(鉢伏山) 2pts 2021-09-26 act
JA/KT-118 鎌ヶ岳 2pts 2022-05-15 act
JA/KT-119 金剛童子山 2pts 2019-11-03 act
JA/KT-120 夫婦岩(小風呂) 2pts 2022-04-30 act
JA/KT-121 櫃ケ嶽 2pts 2020-11-08 act
JA/KT-122 川上(鳩ヶ峰) 2pts 2024-03-31 act
JA/KT-123 白木谷山 2pts 2019-11-16 act
JA/KT-124 宇野 2pts 2022-03-27 act
JA/KT-125 点555 2pts 2024-03-24 act
JA/KT-126 点551 2pts 2023-03-18 act
JA/KT-127 白岩山 2pts 2022-03-26 act
JA/KT-128 奥岸谷山 2pts 2021-05-22 act ☆
JA/KT-129 点510 2pts 2023-05-19 act
JA/KT-130 諸木山近傍(水無山) 2pts 2022-01-10 act
JA/KT-131 黒尾山近傍 2pts 2022-04-09 act

ユニークも399サミットと400にもリーチ状態。
いよいよSOTAの集大成です。


2024年4月13日(土)迷岳 SOTA JA/ME-005

今回アクティベーションするのは関西百名山の迷岳。聞くだけで遭難しそうな恐ろしい山名。山頂稜線が入り組んでいて、迷いやすいところから名付けられたとの説です。今回チャレンジするのは唐谷登山口から飯盛山を経由する飯盛尾根コース。岩場の尾根なので道迷いよりも、滑落の危険度が高いコースとして知られています。

このルートを選ぶきっかけは、さかのぼること初めてアルプス級の山に挑んだ2019年。南アルプスの赤石小屋で知り合った、経験や技量も当時の私と変わらない印象の関西人の話。関西百名山制覇を目指している方だったので、登った百名山でどの山が一番印象にあるか? と聞いたところ、ニヤリとして「迷岳」と即答。しかも大台側から登るのではなく香肌側からとの条件付き。そうじゃないと迷岳を制覇したとは言えないらしい。調べるとかなりの難コースで、当時の私の技量では危険だと先送りしてきた山です。

山頂からの景色を楽しむ山ではない迷岳。一人で登るのは心細く、眺望のある山しか登らないと豪語していた山友をずっと説得。昨年、穂高岳を登ってからは景色よりも、登って刺激のある山に魅力を感じるようになったらしく、今回の山行の趣旨と合致。一緒にクライムオンとなりました。

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 ▲ 8時、唐谷登山口から入山。山友も戦々恐々としています。

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 ▲ ここから延々とつづく急登の始まりです。

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 ▲ 尾根まで1時間余りの急登。ここが最初の試練。

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 ▲ 9時10分、尾根にのりました。木の根むき出しで左側は切れ落ちています。

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 ▲ ここは両側切れ落ち。左は垂直落下します。

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 ▲ 岩と木の根が折り重なったコース。足元が不安定で滑落注意。

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 ▲ 9時46分、飯盛山北峰に到着。脚はガクガクですが大きな関門は突破か。

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 ▲ 飯盛山まではまだ気を抜けない場所が。

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 ▲ 10時27分、飯盛山に到着。10分ほど休憩。

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 ▲ 迷岳から口迷岳への稜線を確認。

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 ▲ 飯盛山からは危険度は落ち着くが、断続的に急登あり。岩場で消耗した脚が悲鳴をあげる。

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 ▲ 12時13分、迷岳に登頂! 

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 ▲ アクティベーションゾーンはゆったりと広いです。

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 ▲ 眺望は無いですが、隙間から少し。台形の山は仙千代ヶ峰?

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 ▲ ランチ待ちの山友がいるので時短運用。

なんとか携帯がつながるのでスポットを上げて7MHzにQRV。QSBはあるがコンディションはまずまずの感触。ですがお昼時と重なったこともあってか、CQ空振りの時間もありました。それでも5局と交信。S2Sはまさかの隣のサミットとのQSOでした。

■迷岳 SOTA JA/ME-005(三重県松阪市)
7MHz SSB 5局(高山 SOTA JA/ME-064とS2S)
430MHz SSB 1局

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 ▲ 下山は唐谷林道方面へ。あの岩場は下りでは厳しい。

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 ▲ 植林地ですがかなりの急斜面。消耗した脚が存分にいじめられる。

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 ▲ 時間が掛かりましたが、唐谷川まで下りました。

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 ▲ 水は美しく澄んでいます。

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 ▲ 最後は激登した尾根を見ながら唐谷林道を歩く。左のドーム型が飯盛山北峰。


 ▲ 沿面距離 10km、累計高度 1422m。

体力、筋力ともかなり消耗は激しかったですが、達成感はやはりあります。難易度的にも過去1番だったかもしれません。槍穂などアルプスの著名な山は整備され、足場や鎖がしっかりしている。それに比べ、今回はロープもあるが木の根っこが主役。時には滑りやすく本当に怖かった。山友も昨年の穂高岳なんかより数段難しかったと回顧しておりました。

登るか登るまいかまず迷い、あの岩場から先に進むかどうか迷う、本当はそんな意味がぴったりの迷岳でした。


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