サウンド南渡!の blog

[作成中、暫定公開]

EDIROL(ROLAND) AUDIO Capture USB AUDIO/MIDI Interface UA-20 のDACからの差動電圧変換オペアンプを、NJM2100 から LME49721 へ交換しました。

[取り外した NJM2100 と 取り付けた LME49721]
UA-20_改3_2100_49721






このDACからの初段オペアンプは、DAC AK4524 からの差動電圧を、単電圧(シングルエンド)へ変換するためのものです。

オペアンプ交換の理由

これまでの改造で、DACの要所にOS-CON(高分子固体コンデンサ)を取り付け、DACからの初段の差動電圧変換オペアンプの出力を直接取り出す様にして、非常に良い感じになったのですが、
(以降、DACからの初段の差動電圧変換オペアンプ出力の直接出力を基準に書きます)

中島美嘉 のアルバム THE END の一曲目「一色」の、左スピーカーから出る(盛大にエフェクターの掛かった)エレキギターの音に大きな違和感を感じたのがきっかけです。

その他の(楽曲なんかの)エレキギターの音に違和感は感じなかったのですけども。

この様に、特定の(エフェクターの掛かった)エレキギターの音が、唯一の不満点でした。

このエレキギターの音は、エフェクターを通っており、エフェクターの効果にオペアンプが追随しきれていないのでは?と考えました。

元々付いている JRC NJM2100スルーレートは 4V/μs なので、これよりも高速で 5V駆動可能なオペアンプを探しました。

NS(現TI) LME49721 だと、電源電圧 2.2V から 5.5V、 スルーレート 8.5V/μs と2倍は高速なので、これを使ってみました。

(ちなみに、サウンドカード ONKYO SE-200PCI改 で使っている オペアンプ LME49990スルーレート は、22V/μs なので、これ(LME49721)でも大丈夫かな?と言う思いはありましたが)

LME49721 の概要
電源電圧 2.2V から 5.5V。
スルーレート 8.5V/μs 。
Rail-to-Rail の 入力と出力。
出力ショート保護回路搭載。(直接出力する場合に有利)
10kΩの負荷で、片チャンネル10mV の出力が出来る。(直接出力する場合に有利)

と言う事で、元々の JRC NJM2100LME49721 とを付け替えました。

[取外しの様子]
左・右それぞれ4本の足に半田を盛って、二本の半田ごてを使って、外す。
濡らしたキッチン・タオルを近くに置いて、ここに落とす。
UA-20_改3_OP-AMP取外1




















[取り外した様子]
半田吸い取り線で、取り付けパターンを綺麗にします。
UA-20_改3_OP-AMP取外2




















[取り外した NJM2100 と 取り付ける LME49721]
UA-20_改3_2100_49721






[LME49721の取り付け]
UA-20_改3_LME49721取付1

















[差動変換オペアンプ出力からの信号取り出しの様子]
LME49721 に 短絡保護回路が入っているので、(以前取り付けていた抵抗は付けず)直接 出力ラインから、信号を取り出しました。

増設したRCAピン端子には、約2.35V の直流電圧が出ていますので、使用するアンプは、入力に「カップリングコンデンサ」が在ることが必須です。

アンプへの接続は、十分調査の上、自己責任において接続して下さい。(ヘッドフォンを直接 接続すると、ヘッドフォンが壊れる可能性が高いです)

UA-20_改3_LME49721取付2




















(上の写真のとおり)オペアンプ LME49721 に交換後、確かに、解像度は上がったと思うし、上記のエレキギターの問題も まぁクリア していると思います。(聴いて、やや不満点はあるものの、まぁ合格かなと言う感じ)
例えば、オペアンプ交換前は綺麗な女性ボーカル。と思っていたのが、オペアンプ交換後は、少し声が かすれているな。と気が付く様に、解像度は確かに上がっている。

が、しかし、女性ボーカルが演奏に少し埋もれている。これだと、ボーカルのトレースはちと厳しい感じがします。

この UA-20 の音出しの良い点は、演奏の上にボーカルが明瞭に出ていることですので、元の NJM2100 に戻そうかとも思いました。

これでダメなら、元の NJM2100 に戻す。と対策をしてみましたが、これが功を奏して、LME49721 のままで 良い感じになりました。

対策

ニチコン FG(Fine Gold) 47μF 25V を、電源デカップリングとして、LME49721 の直近に取り付けました。

[ニチコン FG取り付けの様子]
上手く足を曲げて、LME49721 の足に半田付け。これなら、強度的にも大丈夫。
UA-20_改3_FG47取付1



















UA-20_改3_FG47取付2














ニチコン の音響用電解コンデンサ FG(Fine Gold)を、オペアンプの電源デカップリングとして使用した場合、一般的な電解コンデンサだと 低域番長的な特性になってしまいますが、ニチコン FG(Fine Gold)だと、低域~中域~高域と全域に効果が有ります

なので、女性ボーカルの中域が持ち上がればと思い、試しに手持ちの ニチコン FG(Fine Gold) 47μF 25V を取り付けてみたのです。

結果、埋もれ気味だった 女性ボーカルが 演奏の上に出る様になり、オペアンプ交換の成果が発揮される様になりました。

低域も以前より良く出る様になり、5V駆動のオペアンプとは思えない音出しになりました。

ニチコン FGを取り付ける前、少し出過ぎ感のあった高域は丁度良くなりました

出音は、モニタ・ライクな傾向の出音です。良い感じです。
(ニチコン FGを取り付ける前は、モニタ・ライクな出音が崩れ、サウンド・カード的な出音になってしまったと思いました。これも、元に戻そうと思った理由の一つでした。)

今回使った ニチコン FG の効果は、低域 > 中域 > 高域 と言った感じでしょうか。
ニチコン FG の容量的に、丁度良い感じだと思います。(これ以上容量を増やして、これ以上低域が出ても困る感じもしますし)

インターネットの検索で、LME49721 で「ボーカルが埋もれる」と言うのも目にしています。この対策として、ニチコン FG (Fine Gold) 47μF電源デカップリングに使うと、また違ってくるのかな。と思います。

[改造後、基板全景]
UA-20_改3_改造後基板















(UA-20 のケース内部に余裕があるので、ニチコン FG の頭は、ギリギリ ケースには当たっていません)

[改造後の外観]
UA-20_改3_改造後外観





















改造後の感想

他の改造しているサウンドカード「ONKYO SE-200PCI改」や「RME DIGI96/8 PST改」と比較して、差動変換出力から直接取り出した出力ラインからだと、95点の音出しだと評価します。(辛めに見て、90点。オペアンプの電源 5Vは非常に厳しいですね。オペアンプの電源 5Vにしては、善処しているものの、これが限界なのかなと思います。)

なお、AUDIO OUT の RCAピン端子 からの出力だと、91点の音出しだと評価します。(辛めに見て、86点。)
オペアンプ NJM2100 2個とカップリング・コンデンサ 3個を通過して、音が若干劣化するので。善く言うと、ソフトになる。
女性ボーカルは、こちらの方が更に 演奏の上に出る傾向です。

LME49721 の音色は、サウンドカード ONKYO SE-200PCI改 で使っている オペアンプ LME49990 に似通っていると思います。綺麗に伸びる高域は良い感じ。
特に変に味付けは していない と思います。していた としても、薄味な味付けはしているかも。この様に感じます。

元々付いていた NJM2100 は、と言うと、 「演奏の上に明瞭に(女性)ボーカルが出る」ことが特徴で、NJM2100 で「綺麗な女性ボーカル」と聴こえていたものが、LME49721 交換後だと「声が少し かすれているな」と気が付く様な、ソフトなと言うか、発生の機微には少し鈍感な感じですね。(この点は、オペアンプ交換に至った、エレキギターのエフェクターの再現性にも関係するかな)

(エントリー・クラスで、あまりシビアに出るのも、酷と言うか、誉めて伸ばすことを意図して設計しているなら、素晴らしいと思います。こちらは、完全なプロフェッショ ナルのボーカルや演奏を聴いて評価しているので。こう言う奴は ROLAND の 10万以上の機器を買え、と言われれば、ごもっとも ですけどね)

NJM2100 にしろ LME49721 にしろ、「ボーカルを含むすぺての音は、すべてテーブルの上に出ている」と言うモニタ・ライクな音出しは変わりないと思います。


ここまで良くなると、普段使う USB-DAC音源 として使ってやろうと思います。

EDIROL UA-20 Driver の設定は、インストールしたままの「デフォルト」で使っていましたが、音を出しながらインターネット・ブラウザ(FireFox)をいじると、音が途切れたりしていました。(Windos-XP pro)
下の画像の設定にすると、音の途切れは無くなりました。
(ASIO Direct Monitor のチェックを外して、オーディオ入出力のバッファ・サイズをMaxにしました)
UA-20_Driverの設定




















使用環境
OS : Windows-XP pro
.WAV演奏ソフト : Frieve Audio で ASIO出力 (プレイリスト編集は、Lilith や AMP3 を使用)
ラジコ
: FireFox (主に、Inter-FM と J-WAVE を聴いています)
その他録音したラジオの再生など : MPC-HC (ラジオ録音は「ラジ録3」を使用)
 

使用アンプ :
デジアン SMSL SA-36A(黒色)(TA2020)改
 
使用スピーカー(メイン) : Kenwood LS-K711 4ch簡易サラウンドのスピーカー・マトリクス

相変わらず、この UA-20改 はディスプレイ脇に置いている 深夜・早朝用 小口径(10cmユニット)のスピーカー ONKYO D-N3X改 との相性は、手持ちの サウンドカード や USB-DAC の中では一番良い感じです。(2つのスピーカー・セットの切り替えは、NFJさんの「アンプ/スピーカーセレクター」を使用)

Youtube で AKB48の歌唱力競争の番組「AKB48 ディバチャン」を見て(聴いて)、この UA-20改 は、非常に相性の良い音出しだと思ったし、もっとも、この様な用途を目的とした音源であると言う事を、改めて思い知らされた次第です。
さすが ROLAND(EDIROL)。

[作成中、暫定公開]

EDIROL(ROLAND) AUDIO Capture USB AUDIO/MIDI Interface UA-20 を更に改造しました。

前回、DAC(ADC) 旭化成 AKM AK4524VF  の VA(アナログ電源)(VREF)、VCOM(common電圧)、VD(デジタル電源) に、OS-CON(高分子固体コンデンサ) 560μF 6V  3個を既存のコンデンサとパラ(並列)で取り付けました。

この改造が(AUDIO OUT の RCAピン端子出力に対し)非常に効果的だったのですが、

初段のオペアンプ「DAC出力からの差動電圧変換」(NJM2100)以降オペアンプ(NJM2100) 2個カップリングコンデンサ(電解コンデンサ) 3個を通過して AUDIO OUT のRCAピン端子へ出力されるため、オペアンプとカップリングコンデンサとで音が劣化してしまっています。

DAC AK4524VF の実力をより感じたいので、初段のオペアンプの「DAC出力からの差動電圧変換」からの出力を直接出力する様にしました。

[増設した、RCAピン端子の様子]
UA-20_改2_RCA直出し外観





















増設したRCAピン端子には、約2.45V の直流電圧が出ていますので、使用するアンプは、入力に「カップリングコンデンサ」が在ることが必須です。

アンプへの接続は、十分調査の上、自己責任において接続して下さい。(ヘッドフォンを直接 接続すると、ヘッドフォンが壊れる可能性が高いです)



[オペアンプ出力からの取り出しの様子]
カップリングコンデンサの手前で、150Ωの抵抗を通して出力
150Ωの抵抗は、出力端子がショートした時のオペアンプ保護抵抗。
(I=E/R より、5 / 150 = 0.033 。ショートした場合 最大約33mA の電流が流れる。実際には、この半分程度の電流となります。)
(注:この位の電流なら大丈夫だろう。と言う抵抗値の選定なので、各自検討の上、抵抗値を決定して下さい)
UA-20_改2_RCA直出し1



























[基板全体の様子]
UA-20_改2_RCA直出し3


























[RCAピン端子のGNDの取り出しの様子]
既存のAUDIO OUT のGND を使用
(黒色線の)半田付け箇所の左上の、L と C を使いたかったので。
UA-20_改2_RCA直出しGND





















[ケースからの取り出しの様子]
ニッパーでプラスチックを切って、キツキツな感じで、引っ張っても大丈夫な様にしました。
(基板側には、クッション付両面テープも付けています)
UA-20_改2_RCA直出し2

















[完成]
UA-20_改2_RCA直出し外観





















改造後の感想

元々の AUDIO OUT RCAピン端子 からの出力に対して、よりピュアな音出しになりました。

第一印象は、モニタライクな出力特性は変わらず、それぞれの音の輪郭がよりハッキリしたことです。

低域~中域~高域の、すべての楽器(含、ボーカル)の音は、テーブル(の上)に出ている
こんな感じです。これがモニタ・ライクと言う所以ですね。

女性ボーカルは、演奏の上に明瞭に出ているので、ボーカルの評価もし易いと思いますし、これは「聴き専」用途としても良い傾向ですね。

他のサウンドカードの様に オペアンプの電源電圧 +-12V でフルスイングさせている様には行きませんが、オペアンプの電源が5V で、かつ、そんなに高速ではないオペアンプにしては、非常に良い感じだと思います。

この音出しは、正に、「エントリー・クラスとは言わせない」と言う感じになりました。

EDIROL(ROLAND)の素性の良さ、設計の良さも合わさって、ここに来て、DAC(ADC)直近要所にOS-CON(高分子固体コンデンサ)を取り付けた改造の成果が、より発揮されている様に思います。

普段使用するUSB-DAC音源として使っても、十分実用出来るだけの音出しになった思います。

特に、ディスプレイ脇に置いている 小口径(10cmユニット)のスピーカー ONKYO D-N3X改 との相性は、手持ちの サウンドカード や USB-DAC の中では一番良い感じです。

カチッとしたモニタ・ライクな音出しは、聴いていて「気分はスタジオ・ミュージシャン」的な感じですね。

他の改造しているサウンドカード「ONKYO SE-200PCI改」や「RME DIGI96/8 PST改」と比較して、90点の音出しだと評価します。(なお、AUDIO OUT の RCAピン端子 からの出力だと、86点の音出し)

[作成中、暫定公開]

EDIROL(ROLAND) AUDIO Capture USB AUDIO/MIDI Interface UA-20 を軽く改造しました。

これまでのサウンドカードの改造のノウハウを反映させました。

DAC(ADC) は、旭化成 AKM AK4524VF です。これは、DAC と ADC が1チップに入っているものです。

このDACVA(アナログ電源)(VREF)、VCOM(common電圧)、VD(デジタル電源) に、OS-CON(高分子固体コンデンサ)を、それぞれ取り付けました。

OS-CON 220μF を使用したかったのですが、手持ちの、OS-CON 560μF 6V  3個を既存のコンデンサとパラ(並列)で取り付けました。

OS-CONは、半田付けの熱による損傷を最小限にするため、ヒートクリップを使用して半田付け。
(OS-CONの熱損傷の自己修復には、100時間以上掛かるので、損傷を最小限にすることに留意しました)

OS-CON(高分子固体コンデンサ)は、超低ESR(ESR=コンデンサの等価直列抵抗)なので、ノイズ除去の効果が非常に優れており、かつ、電流の要求に対して素早い電流の供給が可能なコンデンサなのです。
DACの上記箇所 直近に入れてやると、DACの性能がより発揮出来る様になるのです。もちろん、同チップ内の ADC にも効果的だと思われます。

[OS-CON(高分子固体コンデンサ)取り付けの様子]
OS-CON 560μF 6V  3個を既存のコンデンサとパラ(並列)で取り付け。
(紫色の印字の、銀色の円筒形の部品、3個)
UA-20_改1_DAC_OS-CON1


















[改造後の基板全景]
UA-20_改1_DAC_OS-CON2























改造後の感想

第一印象は、高域が(自然な形で)良く出る様になったこと。
そして、低域もパンチ力が増したこと。


これは、良い感じだ。

DAC(ADC) の AK4524VF の性能が、より発揮出来る様になったと思います。

追加した OS-CON は、当初 220μF x 3 を想定していましたが、手持ちの 560μF x 3 を使用したので、容量が少し大き過ぎるかな?とも思いましたが、これが、オペアンプの5V電源にも利いている様で、全体的に良い感じです。

これだと、USB-DAC として見ても、十分実用になると思います。

他の改造しているサウンドカード「ONKYO SE-200PCI改」や「RME DIGI96/8 PST改」と比較して、86点の音出しになったと評価します。(改造前は、80点) (AUDIO OUT の RCAピン端子 からの出力にて)

[作成中、暫定公開]

EDIROL(ROLAND) AUDIO Capture USB AUDIO/MIDI Interface UA-20 の中古を入手しました。

かなり くたびれた外観だけども、ROLAND のエントリークラスの音出しは どんなものか興味津々だし、内部構成も気になるところ。

UA-20外観1




















上の写真の右横には、ヘッドフォン端子(3.5mm) と ボリューム が付いています。

UA-20外観2












[基板表の様子]
UA-20基板表


















[基板裏の様子]
UA-20基板裏
















[DAC(ADC) から オペアンプの様子]
SANYO OS-CON 10μF 6.3V(一番下の明るい紫のコンデンサ)
ELNA 220μF 6.3V(AK4524左の、深緑のコンデンサ)
が付いています。
UA-20_DAC_OP-AMP





















DAC(ADC) は、旭化成AKM AK4524VF です。これは、DAC と ADC が1チップに入っているものです。

出力のオペアンプ

LINE-OUT端子までは、3つのオペアンプ、JRC NJM21003個
DAC(ADC) AK4524VF から、左に向けて、
1.差動電圧をシングル電圧に変換。
2.入力のダイレクト・モニタとのミキシング。
3.出力バッファ。
だと思われ。

ヘッドフォン出力には、JRC 4556A が付いています。
(出力系オペアンプは、4556Aを含めて、全部で 4個)

アナログ入力のオペアンプは、AK4524VF の左上に、JRC NJM2100 が2個
(入力系オペアンプは、2個)

入力系・出力系で JRC NJM2100 が合計 5個使われています。

試聴してみて

ドライバをダウンロードして、ASIO出力にて試聴。
OSは、Windows-XP pro で、演奏ソフトは、Frieve Audio で ASIO出力。

EDIROL(ROLAND) のエントリー・クラスの音出しとしては、こんなものか。
モニタ・ライクな音出しで、極端に悪くもなく、極端に良くもなく。と言ったところ。
まさに「エントリー・クラスの音出し」。

音楽再生用の サウンドカードやUSB-DAC は、音楽を綺麗に再生することに主眼を置いていますので、出力に味付けが加味されている傾向があります。

今回の EDIROL(ROLAND) UA-20 の様な、音楽作成用の カードやUSB機器は、作成している音楽を忠実にモニタすることが目的なので、味付けされていない素の音が出力される傾向です。

これはこれで、好みの問題ですが、自分としては好ましい傾向の音出しだと思います。

他の改造しているサウンドカード「ONKYO SE-200PCI改」や「RME DIGI96/8 PST改」と比較して、80点の音出しだと評価します。

[作成中、暫定公開]

サウンドカード ONKYO SE-200PCI改(VLSC回路カット、オペアンプ LME49990、出力カップリングコンデンサ無しの直結) のオペアンプの「出力バッファをバイパスし、「差動電圧変換の出力を出力する様にしました。

元々のONKYO  SE-200PCI の RCAアナログ出力では、
片チャンネル当たり、2回路入りオペアンプ が 3個、すなわち、6回路のオペアンプが使われています。

元々の6回路の内訳は、DAC側から辿ると、
1.DAC出力の、差動電圧をシングルエンド電圧、に変換
2.3.4.ONKYO独自の VLSC回路
5.出力バッファ
6.未使用
この様な使用内訳となっています。

VLSC回路バイパス(カット)改造後は、
1.DAC出力の、差動電圧をシングルエンド電圧、に変換
2.出力バッファ
と、片チャンネル当たり、2回路入りオペアンプ 1個でまかなう様にしています。

[2回路入オペアンプの回路構成] (MUSES 8920 のデータブックより)
Top View なので ICソケット側から見た端子配列です。
(改造時は、これを手元に置き、結線を確認しながら作業をすると良い)
SE-200PCI_VLSC-CUT_BUFFバイパス_図1





















ここからが本題です。

前々から、オペアンプを通せば通すだけ音は劣化するので、出来るなら「出力バッファ」はバイパスしたいと思っていました。(使わなくなった「出力バッファ」をどう扱っておくかが問題でした)

今回、この「出力バッファ」をバイパスして、「DAC出力の差動電圧をシングルエンド電圧に変換(差動電圧変換)の出力」を、出力する様にしました。(「出力バッファ」は「出力バッファ」のまま放置)

(ちなみに、サウンドカード RME DIGI96/8 PST だと、「出力バッファ」は無く、「差動電圧変換の出力」を出力していますので、「出力バッファ」は無くても良いかな。と言うのもありまして。)

「出力バッファ」をバイパスし、「差動電圧変換の出力を出力する様にすると、「出力バッファ」のオペアンプを通らない分、より劣化の少ない出力が得られます。

例えば、音の立ち上がりの傾きは、どんなに高速なオペアンプでも、大小はあるものの、
その傾きは元々の信号と比べて 緩やかになってしまいます。

「出力バッファ」を通過すると、どの程度音が劣化するのかは未知数で、もしかしたら「出力バッファ」有りと変わらないかも。と言う思いもありました。

改造後の第一印象は、「うわ、全然違う!」。少し違うどころか、全然ピュアな音出しです

高域~中域~低域 は、よりハッキリする。
音の定位も、改造前と比べて、非常に良い。(改造前は、定位が発散気味だった様な印象)

これまで「出力バッファ」有りの状態でも十分高音質だったのですが、
今回の「出力バッファ」をバイパスし、「差動電圧変換の出力」を出力する様にした後は、「これまで聴いていたのは何だったんだ!」と言っても過言ではない位、良い感じです。

改造後、演奏にクラシックの要素が入っている、久保田早紀 の アルバム 「夢がたり」 と 「天界」 を聴きましたが、これまで聴いた中では 一番素晴らしいリスニングでした。(これくらい、効果的な改造でした)

オペアンプの電源の、大容量の電源デカップリング・コンデンサ、ニチコン FG(Fine Gold) 1000μF 4個を、袋小路状態から電流の流れに沿った配線に変更したところ、高域~中域~低域の全域で、特に高域が自然なかたちで良く出る様になり、この改造も合わせて効果的でした。


ONKYO SE-200PCI VLSC回路バイパス(VLSC回路カット)
この改造がベースです。


基本的には、これまでの、VLSC回路バイパス(VLSC回路カット) の出力の配線を付け替えるだけ。

下の写真の、
緑色の結線が、これまでの、VLSC回路バイパス(VLSC回路カット)、出力カップリングコンデンサ有り、「出力バッファ」有りの配線。(赤色は取り外すチップ抵抗。青色はショート(短絡)。) (但し、基板表面にも カットする部品 があります)

紫色の結線が、「出力バッファのバイパス出力カップリングコンデンサ無し直結

青色はショート。R314 と R313 の上の、ショートはそのまま残す。
赤色は、取り外すチップ抵抗。
出力カップリングコンデンサは、取り外す。
SE-200PCI_VLSC-CUT_BUFFバイパス





























[改造当初の、結線の様子]
出力の結線の変更で実験の様子。
オペアンプの電源デカップリング・コンデンサ の 電解コンデンサ ニチコンFG(Fine Gold) は電流の流れ的には袋小路状態。(これでも、無いよりかは効果的でしたが・・・)
SE-200PCI_VLSC-CUT_BUFFバイパス_当初


























[オペアンプの電源の「電流の流れを考慮した、結線の様子]
オペアンプの+12V、-12V の電源は、
電源デカップリングのコンデンサ「ニチコンFG 1000μF 16V」から直接結線して供給。
(元々の基板パターンからも供給はされてるけども、より低インピーダンスで供給したかったので)

(写真の黄色の印の下の半田箇所を、オペアンプ直近の電源デカップリング・コンデンサの GND ポイントとしました)
SE-200PCI_VLSC-CUT_BUFFバイパス_01




























基板パターン上の、取り外しているオペアンプの電源デカップリング・コンデンサのパターンから、電解コンデンサ ニチコンFG へ結線し、ここから別配線で、オペアンプの足に電源を供給。

この様に、袋小路とはせず、電流の流れに沿った配線にした結果、第一印象は「高域が良く出る様になった」ことです。それも、至極自然な感じで
高域~中域~低域の全域で、以前の袋小路状態よりも、より良く出る様になりました。言い換えると、電源のデカップリングの電解コンデンサ ニチコンFG がより性能を発揮できる様になりました。

電源のデカップリングの電解コンデンサは、普通の電解コンデンサで容量が大きいと低域番長的な特性になってしまいますが、ニチコン FG(Fine Gold)は、低域~中域~高域 と全帯域について効果が出る特性になっています。(但し、サイズは同じ容量・電圧のものの倍の大きさですが、内部構造に秘密がありそうですね)
なので、オペアンプの電源のデカップリング・コンデンサとして、ニチコン FG(Fine Gold) を愛用しています。

(このことを受けて、他のオペアンプの電源のデカップリング・コンデンサ が袋小路状態になっているものは、サウンドカード RME DIGI96/8 PST改、デジタル・アンプ SA-36A改(TA2020) の V5Aの箇所、があり、これらも改修して、良い感じになっています)


未使用となった「バッファ」は、下図のBuff と同じ扱い(同じ回路)となり、何も Analog Output に接続していない状態となります。
オペアンプの入力が未接続だと(入力が不定となり)発振して異常発熱や故障したりするので、「バッファ」として生かしておくと無難で大丈夫です。

[MUSES 8920 のデータブックより]
SE-200PCI_VLSC-CUT_BUFFバイパス_図2









オペアンプ直近の電源デカップリング・コンデンサは、
Panasonic ECQE2  メタライズドポリエステルフィルム 0.1μF (茶色の部品)
タンタル 10μF 16V(黄色の部品)
タンタル 33μF 16V(青色の部品)
としています。 (全て取り外した足の短い中古部品なので、アクロバット的な半田付けになっています)
(元々は、1電源当たり、タンタル 33μF 1個のみでした)
SE-200PCI_VLSC-CUT_BUFFバイパス_02




































オペアンプ LME49990 のデータシートより
SUPPLY BYPASSING
To achieve a low noise and high-speed audio performance,power supply bypassing is extremely important.
Applying multiple bypass capacitors is highly recommended.
From experiment results, a 10μF tantalum, 2.2μF ceramic, and a 0.47μF ceramic work well.
All bypass capacitors leads should be very short.
The ground leads of capacitors should also be separated to reduce the inductance to ground.
To obtain the best result, a large ground plane layout technique is recommended and it was applied in the LME49990 evaluation board.

ざっくり意訳すると、
ノイズの低減 と 高速オーディオ性能のため、
オペアンプ直近の電源デカップリング・コンデンサは、例えば、10μF タンタル, 2.2μF セラミック, 0.47μF セラミック の様に、複数のコンデンサで構成することをお勧めします。
とあり、これも参考にして、オペアンプ直近の電源デカップリング・コンデンサを決めました。

オペアンプ直近の電源デカップリング・コンデンサ「無し」と「タンタル 10μF」とで比較すると、「タンタル 10μF」の方が、音の輪郭がよりハッキリする様に感じました。
音の輪郭を、もう少しハッキリさせたいので、33μFを追加。(元々、33μFのみを付けていたので)
更に、ノイズの低減用として 0.1μF も追加。(あえて セラミック ではなく、オーディオ信号ラインに使った実績のある Panasonic ECQE2  メタライズドポリエステルフィルム を使用)
としました。


左右の中間の白い太い配線は、基板 表面の左右を分けるシールド板を取り外したので、電位差が生じているとイヤなので、白い太い配線を付けました。(取り外した理由は、ここに追加基板を置こうと画策したのですが、パソコンに入らなくなるので、止めました。が、まぁ、奥側のオペアンプの放熱の風通しは良くなるかな。)

(銅の材質でのシールド板は意味があるのかな?磁石に付く素材でないと・・・電流の変化で磁界の変化が発生し、別の箇所で、磁界の変化で電流が発生する訳でして・・・やるなら「磁気シールド」じゃないかな・・・まぁ「静電シールド」でもサウンドカード外部からの電波の遮断にはなるけども・・・)

[基板表の様子]
SE-200PCI_VLSC-CUT_BUFFバイパス_03






























[サウンド用パソコンへの取り付けの様子]
タワーケースの
一番下が、この サウンドカード ONKYO SE-200PCI改
下から二番目が、サウンドカード RME DIGI96/8 PST改。
SE-200PCI_VLSC-CUT_BUFFバイパス_PC


































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