基板バージョン(基板Ver.)「20140503 Rev:1.2」(基板裏面に表示)について書いています。

NFJ PCM2704 USB DACキット を作成・改造しました。
キットは ベースキット になります。(オプションの アップグレードパーツ は未購入)
NFJ_2704_基板2















手持ちの光送信モジュール(TOSLINK)を取り付けています。(これは、オプションの アップグレードパーツ に同梱されています)

専用ケース も一緒に買ったので、仕上がりも上々です。

[専用ケースの様子]
アナログ出力は、3.5Φステレオ ミニジャック。
3.5Φステレオミニプラグ-- RCA端子変換ケーブルを使用して、AV SELECTOR SONY SB-40V へ接続し、アンプ SA-36A に供給。
NFJ_2704_ケース1b














出力カップリングコンデンサを直結(無し)として使用すると、DACから出力されるままの、切れの良い、新鮮なサウンドが出力されます。(使用するアンプに、入力カップリングコンデンサが有ることが必須です) (ヘッドフォンを直接挿す場合は、出力カップリングコンデンサは必須です)

出力カップリングコンデンサ無しの直結だと、デメリットもあるので、今は、出力カップリングコンデンサ有りで使っています。

NFJ PCM2704 USB DACキット は、基板も大きく、改造要所はチップ部品では無く通常の部品が使われているので、改造し易いのも良いですね。

NFJ_2704_ケース2



















AKI.USB-DAC改 では、ノートPCで使用する コンパクトスピーカー audio-technica AT-SPP50 を使う時に、小さい「ぷ~ん」と言うノイズが耳障りでした。(このコンパクトスピーカーのアンプのゲインは高め)

このノイズは改造由来なのか何なのか原因が絞り込めずにいましたが、今回作成した NFJ PCM2704 USB DACキット改 だと、この小さい「ぷ~ん」と言うノイズは無く、至極良い感じです。

ノートPCで、内蔵音源よりも高音質で聴くことが NFJ PCM2704 USB DACキット を作る動機でもありました。

NFJ PCM2704 USB DACキット改 にて、Ubuntu Studio 14.04LTS のサウンド用PCとの接続はもとより、ノートPCでコンパクトスピーカーを使っても、高音質で聴くことが出来る様になりました。

[改造完成した基板]
NFJ_2704_基板2















NFJ PCM2704 USB DACキット の作成

LEDは、足の長い側がプラス(+)。専用ケースも購入している場合は、パネルに合うように曲げて半田付けします。(プラス側 と 曲げる方向 を確認してから曲げます)

コネクタは、グランド面に熱が奪われるので、やや大きめ(30W~40W程度)の半田ごてを使い、しっかり固定します。

部品のグランド(GND)側半田付けも、グランド面に熱が奪われるので、長めに半田ごてを当ててやるなどして、しっかり半田付けします。

[とりあえず完成し、動作確認を行った基板(一部改造済み)]
改造前の、ベースキット完成。動作確認を行う。
NFJ_2704_基板_動作確認















この状態で動作確認を実施。
AKI.USB-DAC改 で出ていた 小さい「ぷ~ん」と言うノイズは無い。これはイイ。
(ここで、小さい「ぷ~ん」と言うノイズでもあれば、これで キットの作成・改造は終わり。のつもりでした)

動作確認もOKなので、次のステップへ改造を進めました。

改造のステップごとに動作確認をするのは、非常に大切なことです。改造の基本とも言えるでしょう。

[ベースキットの場合、OPTICALの穴を塞いだ]
裏面から穴に対して大きめのシール(ビニールテープ)を貼る。
表面から穴の大きさのシール(ビニールテープ)を貼る。
NFJ_2704_ケース1



















NFJ PCM2704 USB DACキット の改造箇所 概要

これまでの SAD-25 や AKI.USB-DAC の PCM2704 の改造ノウハウを反映させます。
・3.3V系電圧UP。
・3.3V系には、高分子固体コンデンサ、及び、タンタルコンデンサ を使用して、ノイズ除去に留意。
・水晶発振器を使用。
・出力カップリングコンデンサは、直結で使用。(コネクタで出力カップリングコンデンサ有りも可能)
・外部電源端子は、2.1Φから2.5Φに変更。
・光送信モジュール(TOSLINK)の取り付け。

NFJ_2704_基板2
















作成・改造が完成し、使ってみての感想
アンプ:SA-36A(金色)改 (入力カップリングコンデンサ あり)
スピーカー:KENWOOD LS-K711
OS:Ubuntu Studio 14.04LTS 64bit (ALSA出力、サウンドデバイス「Audio Codec」として自動認識)

基本的には、AKI.USB-DAC の使用感と同じです。

出力カップリングコンデンサを直結(無し)として使用すると、DACから出力されるままの、切れの良い、新鮮なサウンドが出力されます。DACから出力されるままの新鮮なサウンドが持ち味。

普段は二つのサウンドカード、
ONKYO SE-200PCI改(VLSC回路カット、オペアンプ LME49990) (高解像度、ダイナミックな音出し)
RME DIGI96/8 PST改(オペアンプ LME49990) (ピアノ曲やクラシック用、端正のある音出し)
を使い分けています。

(これらサウンドカードでの.WAV再生出力レベルは -30dBで。
この NFJ PCM2704 USB DAC Kit では、 -20dBで出力させて聴いています。
Ubuntu Studio 14.04LTS 64bit にて)

(これらサウンドカードに対して、) ハッとする様な切れの良さを聴かせる局面もあるのも事実です。これが正に「新鮮」「切れの良い」と言うことの証。

出力カップリングコンデンサ無しの直結で使用する限り、第三のサウンドデバイスとして、たまに丸一日聴いても悪くはない音出しですね。

NFJ_2704_ケース1b














下に書きましたが、ノートPCでの使用で「ガリガリ」と雑音がうるさいので、出力カップリングコンデンサは、メタライズド・フィルム・コンデンサ、VISHAY MKT1822  2.2μF 63V 二個並列、片側合計 4.4μF を使用しています。

出力カップリングコンデンサ を メタライズド・フィルム・コンデンサ として、出力カップリングコンデンサ無しの直結よりは落ちるけども、まぁ、悪くはない音出しだと思います。
NFJ_2704_MKT1822_OK2
















この出力カップリングコンデンサだと(出力カップリングコンデンサ無しの直結でもそうだけど)、サウンドカードと比べて 低域がそんなに響かないので、と言っても十分高音質なので、深夜や早朝の音出しの音源として最適ですね。

出力カップリングコンデンサ無しの直結も、非常に良い感じなので、もう一台作って、出力カップリングコンデンサ無しの直結仕様も、手元に置いておきたい感じです。


外部電源/USB 切り替えでの違い

実際に、外部電源 と USB を聴き比べると、確かに違う。(違うのは すぐ判る)
具体的に どこがどう違うのかは すぐにはよく判りませんが、何度か聴き比べての印象を書きます。

外部電源の方が、音の線が少し太い感じがする。言い換えると、USBの方が音の線が細い(やせている)。(クラシックのゆっくりとしたピアノ曲にて)
USB で聴いて、次に 外部電源 として聴いた場合、ボリュームが少し上がった感じがする。(全般的に)

外部電源の方が、高域は少し安定して出る様な気がします。(全般的に)

どうせ聴くなら、より高音質で。と言う場合は、外部電源を使用すると良い。と言えますね。

「PCM2704Kit部品配置表」によると、対応電源は「DC6.5V~12V(センタープラス)」とありますが、
外部電源のレギュレータは、1117 の 5.0V で、これの入力最大電圧は 15V 程度の様なので、(余裕を見て)14V程度まで加えても大丈夫そうですね。 (12Vを超える電圧での使用は自己責任でお願いします。)
AMS1117 5.0 の場合
ABSOLUTE MAXIMUM RATINGS Input Voltage 15V

LM1117 5.0 の場合
Absolute Maximum Input Voltage(Vin to GND) 20V
Operating Ratings Input Voltage(Vin to GND) 15V


外部電源は、何年か前 NFJ で買った アンプSA-36A のオプションの電源。
色は白色。(今も同じ様なの売っているみたいですけども)
ACアダプタの形状で、スイッチング電源で保護回路付き。
Asian Power Devices Inc.
Model No. WA-24E12
12V 2A (出力電圧、実測値 12.27V) 、出力端子は 2.5Φ。
出力端子の間に、電解コンデンサ 2200μF 16V と 高分子固体コンデンサ 820μF 16V を付けている。
(SA-36A の高分子固体コンデンサの活性化の為の容量不足気味の電源として重宝しています)

[アンプ SA-36A(金色) と NFJ PCM2704 USB DAC Kit ]
SA-36A金_NFJ-USB-DAC-KIT













アンプ SA-36A で使っている 13.8V 10A のトランス式安定化電源 から分岐した外部電源を使用した場合。

USB電源で聞こえるか聞こえないかの(アンプ SA-36Aの)ボリューム位置の時、この外部電源だと ハッキリ聞こえる。違いは、高域の出。だと思う。

高域が良く出て、音の拡がり感は圧倒的に良い。
音の拡がり感 と 左・右の分離感 は、サウンドカード ONKYO SE-200PCI改 や RME DIGI96/8 PST改 よりも良い様に感じます。(これで低域がバーンと出れば、これらサウンドカードを完全に越える訳だけども、低域はちゃんと出てはいるレベルに留まる。故に、深夜・早朝の音源として非常に良い)

出力カップリングコンデンサ有りでこんな感じなので、出力カップリングコンデンサ無しの直結だと、これらサウンドカードと対等と言っても過言では無いですね。

(DACの電源回りを 超低ESRの高分子固体コンデンサと低ESRのタンタルコンデンサで固めた結果、本格的なサウンドカードをも凌ぐ局面もある。と言うことですね。これは、是非、サウンドカードのDACの電源回りへフィードバックさせたいと思います。)

NFJ PCM2704 USB DAC Kit は、PCM2704のDACとしては最後発だと思うけど、よく吟味されている回路だと思うし、可聴帯域内のノイズも抑え込まれているし、NFJ PCM2704 USB DAC Kit の素性は非常に良いと評価します。

NFJ_2704_モバイルSP













ノートPCで使ってみての感想

ノートPC:IBM X41 (Windows-XP)
スピーカー:audio-technica コンパクトスピーカー AT-SPP50

出力カップリングコンデンサ無しの直結での場合、内蔵音源と比べて、二段(二回り)は音が良くなった印象です。

深夜ラジオを録音したmp3を再生した場合の印象。
・全体的に、スッキリとした出音になった。
・音楽の音が格段に良くなった。

しかし、出力カップリングコンデンサ無しの直結の場合、アナログ出力のジャックにちょっと何か当たったりすると「ガリガリガリ」と雑音がうるさく出ます。これはうるさい。(原因は、アナログ出力に 直流電圧が出ている為)

結局、出力カップリングコンデンサは、メタライズド・フィルム・コンデンサ、VISHAY MKT1822  2.2μF 63V 二個並列、片側合計 4.4μF を使用しています。(これだと、アナログ出力に直流電圧は出ないので、ガリガリと盛大な雑音は出ない。言い替えると、雑音は出ない。)


改造箇所 詳細

・3.3V系電圧UP。


PCM2704のデータシートによると、3.3V系については、
絶対最大規格(ABSOLUTE MAXIMUM RATINGS)だと、-0.3V から 4V 。
お勧めの使用状態(RECOMMENDED OPERATING CONDITIONS)だと、MIN 3V / NOM 3.3V / MAX 3.6V 。
となっています。

絶対最大規格(ABSOLUTE MAXIMUM RATINGS)未満ですが、お勧めの使用状態(RECOMMENDED OPERATING CONDITIONS)のMAXは越えていますので、自己判断・自己責任にて改造をして下さい。


3.3VレギュレータのGNDの足を、レギュレータ側の半田代(しろ)を残して、ニッパーでカット。
レギュレータのGNDから、整流用シリコン・ダイオード 1N4002 の順方向で、基板のGND面に落とす。
3.3Vレギュレータの出力電圧は、3.76V となった。

NFJ_2704_33V-UP














・3.3V系には、高分子固体コンデンサ、及び、タンタルコンデンサ を使用して、ノイズ除去に留意。

3.3V系レギュレータ出力電解コンデンサ C19 は、高分子固体コンデンサ ニチコン LG 330μF 16V (中古)を使用。
(後日、新品の高分子固体コンデンサ OS-CON 560μF 6.3V へ、ヒートクリップ使用で交換予定。高分子固体コンデンサの定格電圧に対して使用電圧が大幅に低いと自己修復されにくいので。)

C13,C14,C15,C16 の黄色の積層セラミックコンデンサとパラ(並列)で、タンタルコンデンサ 10μF 16V (黄色の部品)を取り付け。

C1 の電解コンデンサ 10μF に替えて、タンタルコンデンサ 10μF 16V (黄色の部品)を取り付け。

C8 の電解コンデンサ 10μF に替えて、タンタルコンデンサ 33μF 16V (青色の部品)を取り付け。
(C8 は、中点電圧 実測値 1.85V のデカップリング・コンデンサなので、少し容量を上げた)

C8 の電解コンデンサ 10μF に替えて、高分子固体コンデンサ ニチコン LG 330μF 16V (中古)を取り付け。
(C8 Vcom は、DAC 中点(基準)電圧なので、高分子固体コンデンサの、超低ESR による「高速な応答速度」と「ノイズ除去能力」を備える。)
(C8 Vcom は、DAC 中点電圧 実測値 1.85V のデカップリング・コンデンサなので、容量を、C19 に合わせて、大容量とした。正負電源の場合の正・負のデカップリング・コンデンサの容量を合わせることと同意の考え方)
(後日、新品の高分子固体コンデンサ OS-CON 560μF 2.5V へ、ヒートクリップ使用で交換予定。高分子固体コンデンサの定格電圧に対して使用電圧が大幅に低いと自己修復されにくいので。)
NFJ_2704_コンデンサ_水晶発振器



















C8 (Vcom) のデカップリング・コンデンサについて
タンタル 33μF 16V → タンタル 33μF 16V + アルミ電解 220μF 6.3V
出力カップリングコンデンサ:無しの直結
音の立ち上がりが鈍くなったと言う感じで、元に戻しました。

タンタル 33μF 16V → 高分子固体コンデンサ ニチコン LG 330μF 16V
出力カップリングコンデンサ: メタライズド・フィルム・コンデンサ 4.4μF(片側)
第一印象は、中域の上の方~高域が良く出ている感じ。
低域~高域の全域で、(楽器の)音の輪郭がよりハッキリ際立った印象。(低域については、結果的に、多少良く出るようになったのでは。と思います)
いい感じの音出しだと思います。(GwenStefani のアルバム LOVE.ANGEL.MUSIC.BABY を聴いて)

DAC の アナログ電源(VccR,VccL,VccP) と 中点(Vcom) へ、高分子固体コンデンサ ニチコン LG 330μF 16V を付けると、かなり調子が良い。と言うことが判りました。

音を車の塗装に例えると、中点(Vcom)へ高分子固体コンデンサ ニチコン LG 330μF 16V を付ける前は、曇った塗装の様な感じ。取り付け後は、綺麗に輝いている塗装の様。こんな風に感じます。
高域が綺麗に延びて(超低ESRによるノイズの軽減)、音の(楽器の)輪郭がより際立つ様になったこと(超低ESRによる応答速度の速さと静電容量)が、こう感じる要因なのかも知れません。

3.3V系は、高分子固体コンデンサ と タンタルコンデンサ のみで、アルミ電解コンデンサ は使用していないので、音の立ち上がりが非常に良い。(低ESRのコンデンサで固めているので) (上記のとおり、アルミ電解コンデンサが一つでもあると、それが足を引っ張る)


・水晶発振器を使用。
使用した 水晶発振器(クリスタルオシレータ)
HOSONIC HO-21C 12.000
電源電圧:5.0V
出力:TTL
周波数偏差:+-100ppm (まぁ、元々付いているの比べれば、まし でしょうと)

G:GND、O:出力、+:5V入力、その他:NC(未使用)
SAD-25_PCM2704_水晶発振器_1








水晶発振子 Y3 取り外し。
水晶発振子と接続している、コンデンサと抵抗、C5,C6,R9 を取り外し。

水晶発振器の電源電圧は、あえて、3.3V系の3.76Vで使用するため、
R2(5V) の抵抗(約20Ω)を R3(3.3V) へ移動。
R10 (100Ω)は、外してショート。

基板上の表面実装用のランドには、ビニールテープを二重に貼って絶縁。
NFJ_2704_コンデンサ_水晶発振器



















C23 の基板裏面に、タンタルコンデンサ 10μF 16V (黄色の部品)を取り付け。(下の写真、左下の部品)
NFJ_2704_基板裏















使用した水晶発振器は、電源電圧5V用ですが、SAD-25 の PCM2704 USB-DAC部の改造で使用した物と同じ物で、これは 3.7V程度でも動作するのは確認済みなので、5V系からのノイズの流入を軽減させるため、レギュレータを介した(昇圧した 3.3Vの) 3.76V での使用としました。

一般的な水晶発振器の場合、定格5V を 3.76V で使用して、発振周波数が出力されるのであれば、発信周波数の精度についいて、5Vで使うのと3.76Vで使うのとで精度の差は、ほとんど出ないと思います。(精度の差が生じる要因が思い浮かばない。もしかして、精度の差は無いかも知れない。と考えています)

SMSL SAD-25(TA2021B) 改造まとめ その3 USB-DAC PCM2704 関連(オペアンプ交換、タンタル・コンデンサ追加、供給電圧UP 3.3V→3.85V、水晶発信子 → 水晶発振器 交換、オペアンプ 負電源独立供給)

この NFJ PCM2704 USB DACキット での水晶発振器の電源電圧の遷移。(電源供給は USB)

1.当初、(上記SAD-25に習って) 3.76Vの3.3V系で使用していました。

2.やはり、定格の5Vで動作させることにしました。
→再生停止時、ノイズが少し気になる。アンプのボリューム12時の位置。(あれ、こんなにノイズあったっけ)
アンプのボリューム最大だと、そこそこノイズが出ている。
5V系はノイズが多いことは予想していたけども、ここまでノイズが多いとは・・・

3.再度、3.76Vの3.3V系で使用することにしました。
→再生停止時、ノイズは全く気にならない。アンプのボリューム12時の位置。
アンプのボリューム最大だと、ノイズは聞こえるが、ノイズの大きさは5V動作の時の 1/2 ~ 1/3 の感じ。
これなら、実用上 全然問題無し ですね。

ノイズの大きさ
(3.3V(3.76V) 外部電源) < (3.3V(3.76V) USB電源) << (5V USB電源)

水晶発振器の電源を5Vとして使った場合、5Vラインからのノイズの影響(ノイズの回り込み)は大きい。

水晶発振器 使用のまとめ

水晶発振子(Y3)、コンデンサ C5,C6,抵抗 R9 は取り外す。

準備する水晶発振器は、電源電圧 3.3V でも 5V でも良い。
上記1.~3.のとおり、3.3Vの方が良い。(5V系からノイズの流入が懸念されるので、3.3V用の方がよりベター。3.3V系だとレギュレータが入っている分5V系からのノイズは低減される。)
自己責任で、発振するなら(音がちゃんと出るなら)5V用を3.3V系で使用するのも有り。

出力レベルは、CMOS でも TTL でも、どちらでも良い。

水晶発振器の電源電圧 3.3V で使用の場合。
R2(5V) の抵抗(約20Ω)を R3(3.3V) 側へ移動。
R10 の 100Ωは外してショートとする。(R10が在っても動作はする)

水晶発振器の電源電圧 5V で使用の場合。
そのまま取り付ければ良い。
確認として、R2(5V)側が選択されていること。R10 の 100Ωの抵抗もそのまま。


水晶発振器について

水晶発振子の発振周波数は、水晶発振子、発振回路、回路定数(コンデンサ C5,C6,抵抗 R9)により決まるので、仮に水晶発振子の表示が 12.000MHzであっても、発振回路や回路定数が異なると発振周波数は微妙にズレてしまいます。
水晶発振器は、水晶発振子、発振回路、回路定数が(それぞれ)合ったものを、一つのパッケージに収めているので、より正確な発振周波数を出力することが出来ます。

水晶発振子 にしろ、水晶発振器 にしろ、電源ON直後は、発振周波数が安定しません。
なので、使える状態(電源ON・USB接続)にしてから、最低でも 30分~1時間程度経ってから本格的に使用すると、発振周波数も安定して来ているので、本来の性能を発揮出来る様になります。

一般的な水晶発振子の発振周波数の変動要因は、温度変化です。(特別な水晶カット方法で温度変化による周波数変動をキャンセルする水晶発振子もありますが) クオーツの腕時計を腕に付けたままと、外したまま、とでは、腕に付けたままの方が秒のズレが少ないのは、体温により温度が一定に保たれて、温度変化が少ない為なのです。上記の 30分~1時間程度 の根拠は、水晶発振子や水晶発振器の周囲の温度が暖まり、温度変化が少なくなってくる目安としての時間なのです。(理想を言えば、3時間程度は欲しいところですけども)


・出力カップリングコンデンサは、直結で使用。(コネクタで出力カップリングコンデンサ有りも可能)


出力カップリングコンデンサ C9,C17 は コネクタとして、
出力カップリングコンデンサ無しの直結、と、
出力カップリングコンデンサ 有り を選択できる様にしました。

コネクタとケーブルは、
ヤフオク NFJ さんの「強化タイプ◇2Pin 2.00mmピッチ PHコネクタ+ケーブル各5個セット」を使用。

下の写真 中央が、キット 添付の 出力カップリングコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、日ケミ KMG 220μF 6.3V (本当のキット添付は、ELNA RA3  220μF 6.3V。容量・電圧・色が同じなので逆に使ってしまった)

下の写真 左側が、出力カップリングコンデンサ 無しの直結用。直結だと、出力端子に 実測値 1.88V~1.89V の電圧が出ます。

下の写真 右側が、出力カップリングコンデンサ、メタライズド・フィルム・コンデンサ、VISHAY MKT1822  2.2μF 63V 二個並列、片側合計 4.4μF としました。
NFJ_2704_出力カップリング















使用するアンプが SA-36A で、入力カップリングコンデンサが在るのは明白なので、直結で使用。

但し、出力端子に掛かる電圧の影響なのか、SA-36A のボリューム調整でボリュームのガリが出ることがあります。他のサウンドカードからの音源だと、ボリュームのガリは出ない。
また、音源切替時のポップ・ノイズも出るので要注意。すなわち、ボリュームを一旦ゼロにしてから切り替える。

キット添付の(アルミ)電解コンデンサは、さすが、キット添付のものだけあり、直結に次いで良い感じではあるが、(アルミ)電解コンデンサをカップリングに使用した場合の「唐突な音の立ち上がり感」(すなわち「音の(大きさの)立ち上がりの過渡が不自然」)が耳に付きます。

これが嫌なので、オーディオ信号ライン の カップリング・コンデンサ には、メタライズド・フィルム・コンデンサ を使用しているのです。

メタライズド・フィルム・コンデンサの場合、いろいろ組み合わせを実験してみて、この VISHAY MKT1822  2.2μF 63V 二個並列、片側合計 4.4μF が無難な線となりました。(それでも、低域が弱い感じはあります)

低域の大きさは、
直結 > キット添付アルミ電解コンデンサ 220μF > メタライズド・フィルム・コンデンサ 片側合計 4.4μF
こんな感じですね。

結局、出力カップリングコンデンサ無しの直結、でのデメリットが大きいので、
出力カップリングコンデンサは、メタライズド・フィルム・コンデンサ、VISHAY MKT1822  2.2μF 63V 二個並列、片側合計 4.4μF を使っています。

カップリングコンデンサ として、メタライズド・フィルム・コンデンサ を使用する場合は、本調子が出てくるまで(聴いたり放置したりで)約三日程度は掛かりますね。(半田付けの熱による損傷が、ある程度自己修復されるまでの期間)

[いまいちな、出力カップリングコンデンサの配置]
フィルム・コンデンサは、フィルムをコイル状に巻いている構造なので、これがコイルとして作用して、
左・右で、電磁誘導(結合)してしまい、分離が悪くなる。
NFJ_2704_MKT1822_NG














[良い、出力カップリングコンデンサの配置]
左・右で、電磁誘導(結合)しないので、分離が良い。
NFJ_2704_MKT1822_OK1
















直交配置に変更しての第一印象は、音場が左右に結構拡がった感じがしました。
その後、何曲か聴いても、この音場が左右に拡がった感じは継続しています。
予想以上の違いで、改めて驚きました。
やはり、カップリング・コンデンサのフィルムコンデンサの左・右の近接平行配置は、問題有りですね。
NFJ_2704_MKT1822_OK2
















NFJ_2704_MKT1822_OK3








・外部電源端子は、2.1Φから2.5Φに変更。
手持ちの電源が 2.5Φ (2.5mm)なので、キット添付のものは使用せず、秋月で購入していた 2.5Φの電源コネクタを使用しました。


・光送信モジュール(TOSLINK)の取り付け。
昔秋月で買った、光送信モジュール(TOSLINK) 東芝 TOTX178 が出てきたので取り付けました。

光送信モジュールの上の丸いネジ取り付け部は、ニッパーでカット。そうしないと専用ケースに収まりません。
NFJ_2704_光送信












プラスチック及び金属の、足の位置関係は同じなので、差し込んで半田付けするのみですが、電源電圧が違います。

基板では電源電圧 3.3Vですが、TOTX178 の電源電圧は 5V なので、基板裏のC2のプラス側パターンをカットして、5Vを C18 のプラス側より 引っ張って来る。(黄色の配線)

C2 の基板裏面に、タンタルコンデンサ 10μF 16V (黄色の部品)を取り付け。(下の写真、右下の部品)
NFJ_2704_基板裏















正常に動作しているのか否かは、現時点では不明。一応、赤い光は出ている。

・その他の改造
C18 交換。3.3Vレギュレータの入力の、5Vラインのアルミ電解コンデンサ C18 は、220μF 6.3V から、ルビコン 470μF 25V へ交換。(下の写真、外部電源端子の右下のアルミ電解コンデンサ) (USBからの電力の制限もあるので、この位の静電容量が無難な線かな)

基板裏側にて、L1 の両端に、(周囲のGNDパターンへ向けて)セラミックコンデンサ 0.1μF を二個取り付けた。(上の写真の青い小さな部品) (再生停止時にアンプのボリュームを最大にしてみて、ノイズは余り変わらない感じではある。)


[改造・完成した、基板全景]
完成したら、アナログ出力端子 や コネクタ や スイッチに、サンハヤト 接点復活王 を吹いて養生(接点の洗浄、保護)しておくと良いでしょう。
NFJ_2704_基板2
















・今後の改造予定
ここまでの改造については、これでクローズします。これからの改造箇所は、別の記事にします。

水晶発振器は、今は、周波数偏差:+-100ppm の物ですが、これを、+-20ppm の サイズの小さいSMDタイプ(表面実装用)の物に交換予定。(同じく、5V用を3.3V系の3.76Vで使用予定。) (現用水晶発振器を外すのが、ちと面倒だな。交換の効果は無い可能性が高いけども、部品をオクで調達したので、交換してみます)

高分子固体コンデンサ二個を、使用電圧に近い定格の物に交換予定。容量も倍程度に増やす予定。(現状、他で使った中古で、定格電圧が 16Vと大きく、半田の熱での損傷の自己修復が全然進まない可能性もあるので)

C18  を高分子固体コンデンサ 560μF 6.3V に交換する予定。高分子固体コンデンサの(超低ESRによる)強力なノイズ除去能力に着目して、USB 及び 外部電源から降圧させた、5V ラインのノイズを逃す目的。

ここ2日間、この NFJ PCM2704 USB DACキット を(出力レベル100%で)使っていますが、低域は多少出る様にはなって来たかな。と言う感じではありますね。(カップリング・コンデンサ、高分子固体コンデンサ、タンタルコンデンサ の自己修復により)