漱石 「千駄木の家」の原図

漱石は、英國留学から帰国の後、明治36年3月から同39年12月末に本郷区西片十番地ろノ七号に移るまで、この千駄木の家に住んだ。森鷗外も明治23年10月から同25年1月までこの家に住んでいる。現在は愛知県犬山市の明治村に移築され保存されている。

この家の図面が、「千駄木の家」として、普及版月報第一號(昭和3年3月)中の鏡子の文、「猫」のおもひ出、の中に掲載されている。しかし極端に縮小されていて記入された文字のほとんどが判読不能であるので、原図の写真を掲載しておく。鏡子の『漱石の思ひ出』二三節(「猫」の家)にはもう少し拡大されたものが、説明と共に掲載されている。

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原図は、薄い和紙、250 x 325 mm に黒色のペンと鉛筆で書き込まれている。



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