2013年10月31日
階段を考える
住宅建築デザインに携わる身として、今回は真面目に書き綴ってみます。
戸建て住宅において、デザイン性を主張する箇所は無数にあります。まずは外壁などを含むファサード（概観）。そして、内外のデザインを左右する窓デザイン。そして、インテリアです。住宅デザインは和風、地中海風、フランス風、イギリス風、北欧風、バリ風・・・etcとまるで世界料理の様にバリエーション豊かですが、比較的そんな流行の中で数年前からシンプルモダン風（系）が主流のようです。
建材メーカーやサッシメーカー、そして大手ハウスメーカーまでもが手を変え品を変え、市場にどうにか対応すべく色々な商品をリリースしてきます。とある大手ハウスメーカーは某有名北欧家具メーカーとコラボレーションで新たな商品ラインナップをしてきたりします。買ってもらう為には大手ハウスメーカーと言えども必死という事です。
この有名家具メーカーとのコラボレーションは、内装の壁紙インテリア（家具を含む）にすれば、その家のコンセプトは【北欧風】と成るわけで、とりわけ どこからどこまでが、北欧なのか南仏なのか、ましてや英国なのかの線引きは曖昧です。まぁ この場合、そのお国柄の家具を使えば【〇〇風】になってしまうのですから、何ともいい加減です。あまり ここで大きな事を言うつもりもありませんので、大手ハウスメーカーさんの この話題はこの辺で辞めることにします。
さて、お題目にもありました｢階段を考える｣。
住宅設計をする身として、この階段は案外というか 意外というか、やっぱりというか“おざなり”にされやすいファクターです。ボク個人の考えとしては、「階段」こそが住宅のデザインの【コア】と成りうるポイントだと常々感じていました。
通常階段というと、下部が収納庫になっていたり、トイレだったりします。そして、それは単に2階へ行くだけのプロセスだけに存在する場所のようですが、実は最も空間デザインを取るのに有効なファクターなのです（これは持論です）。あれこれ言っても言葉だけでは中々伝わり難いので下の写真をご覧いただきましょう。
手摺をポリカーボネート材にすることで安全性を確保しながら、圧迫感のない開放的な階段に仕上がりながら、リビングの魅せるポイントにもなる。
真っ直ぐな何の変哲のない階段のようだが、余計な部品(側板・階段巾木)を一切使用しない事で、階段本来の美しさが引き立っている。またナチュラル系の色合いを採用する事で和らぎのあるデザインになっている。
まるでオプジェとも取れる美しい階段。ホワイト系のインテリアの中に、ダークブランの階段が浮かびあがります。
如何でしょう？階段のデザインは実はリビングや寝室以上にデザイン性に富んだ重要なファクターなのです。先日 設計デザインさせていただいたF様邸のリビング階段も、美しく見えながら日常生活の一部として使用していただけるデザインに仕上ました。
設計図面はこんな感じ。これはCAD画面上の画像ですが、これが実際に階段として施工されると―――、
こんな美しい階段になります。階段とリビングと外の風景が実にマッチした作品に仕上がりました。
現在、New コンセプトモデルハウス計画で、新たなデザイン階段に取り掛かっていますが、色々と悩みながら実用性と安全性、そして、美しい階段とは？という問題に直面しながらデザインしています。正に下の図面が設計途中の階段図面です。
どうでしたでしょうか？住まいづくりを考えられている人にも今回のブログネタは少し参考になったと思います。ボクがこれから設計する住まいには、つい見とれてしまうほど美しい階段を織り込めれば、と思っております。住宅設計の相談がありましたら、いつでもお気軽に連絡ください。ちょっとＰＲになってしまいましたが、デザインの良いモノには沢山の時間と手間、そして 少しのお金が掛かりますけどね。。。
じゃ、また。
戸建て住宅において、デザイン性を主張する箇所は無数にあります。まずは外壁などを含むファサード（概観）。そして、内外のデザインを左右する窓デザイン。そして、インテリアです。住宅デザインは和風、地中海風、フランス風、イギリス風、北欧風、バリ風・・・etcとまるで世界料理の様にバリエーション豊かですが、比較的そんな流行の中で数年前からシンプルモダン風（系）が主流のようです。
建材メーカーやサッシメーカー、そして大手ハウスメーカーまでもが手を変え品を変え、市場にどうにか対応すべく色々な商品をリリースしてきます。とある大手ハウスメーカーは某有名北欧家具メーカーとコラボレーションで新たな商品ラインナップをしてきたりします。買ってもらう為には大手ハウスメーカーと言えども必死という事です。
この有名家具メーカーとのコラボレーションは、内装の壁紙インテリア（家具を含む）にすれば、その家のコンセプトは【北欧風】と成るわけで、とりわけ どこからどこまでが、北欧なのか南仏なのか、ましてや英国なのかの線引きは曖昧です。まぁ この場合、そのお国柄の家具を使えば【〇〇風】になってしまうのですから、何ともいい加減です。あまり ここで大きな事を言うつもりもありませんので、大手ハウスメーカーさんの この話題はこの辺で辞めることにします。
さて、お題目にもありました｢階段を考える｣。
住宅設計をする身として、この階段は案外というか 意外というか、やっぱりというか“おざなり”にされやすいファクターです。ボク個人の考えとしては、「階段」こそが住宅のデザインの【コア】と成りうるポイントだと常々感じていました。
通常階段というと、下部が収納庫になっていたり、トイレだったりします。そして、それは単に2階へ行くだけのプロセスだけに存在する場所のようですが、実は最も空間デザインを取るのに有効なファクターなのです（これは持論です）。あれこれ言っても言葉だけでは中々伝わり難いので下の写真をご覧いただきましょう。
手摺をポリカーボネート材にすることで安全性を確保しながら、圧迫感のない開放的な階段に仕上がりながら、リビングの魅せるポイントにもなる。
真っ直ぐな何の変哲のない階段のようだが、余計な部品(側板・階段巾木)を一切使用しない事で、階段本来の美しさが引き立っている。またナチュラル系の色合いを採用する事で和らぎのあるデザインになっている。
まるでオプジェとも取れる美しい階段。ホワイト系のインテリアの中に、ダークブランの階段が浮かびあがります。
如何でしょう？階段のデザインは実はリビングや寝室以上にデザイン性に富んだ重要なファクターなのです。先日 設計デザインさせていただいたF様邸のリビング階段も、美しく見えながら日常生活の一部として使用していただけるデザインに仕上ました。
設計図面はこんな感じ。これはCAD画面上の画像ですが、これが実際に階段として施工されると―――、
こんな美しい階段になります。階段とリビングと外の風景が実にマッチした作品に仕上がりました。
現在、New コンセプトモデルハウス計画で、新たなデザイン階段に取り掛かっていますが、色々と悩みながら実用性と安全性、そして、美しい階段とは？という問題に直面しながらデザインしています。正に下の図面が設計途中の階段図面です。
どうでしたでしょうか？住まいづくりを考えられている人にも今回のブログネタは少し参考になったと思います。ボクがこれから設計する住まいには、つい見とれてしまうほど美しい階段を織り込めれば、と思っております。住宅設計の相談がありましたら、いつでもお気軽に連絡ください。ちょっとＰＲになってしまいましたが、デザインの良いモノには沢山の時間と手間、そして 少しのお金が掛かりますけどね。。。
じゃ、また。
south_shimoda at 16:31│Comments(0)│TrackBack(0)│
