電子情報学専攻の試験科目

 
 1.電気電子回路 
 2.計算機アーキテクチャ、論理回路
 3.アルゴリズムとデータ構造
 4.情報通信、コンピュータネットワーク
 5.信号処理、情報理論

 この中から3問を選択して回答します。専門科目は、参考書によって扱われている内容や難易度が異なりますので、適切な参考書を選ぶことが合格への近道です。 


適切な参考書とは

 では、適切な参考書とはどのように選べばいいのか。答えは、ずばり内部生と同じ教科書で勉強することです。電子情報学専攻で指定されている教科書の中には、東京大学大学院の教授が自ら執筆したものがあります。院試の問題を作成しているのも教授ですから、院試で出題される問題と内部生が使用している教科書の内容は対応しています。実際に、内部生が使用している教科書に出ている演習問題とほとんど同じ問題が院試に出題された年もあります。


電気電子回路対策のための参考書 



 これは、教科書として指定されている参考書です。この本を読む前は
分布定数回路が苦手でしたがこの本ではスラスラ理解することができました。出題範囲は網羅されていますし、理解しやすいのでこれ一冊で対策は十分です。


計算機アーキテクチャ対策のための参考書 


 
 東京大学大学院の坂井先生が著書です。院試での出題傾向と合致していて、無駄がなく非常に効率よく勉強できると思います。これ一冊暗記するくらいの気持ちでやりましょう。
 

論理回路対策のための参考書



 同じく東大院の坂井先生の著書です。論理回路の参考書はこれ以外ありえないというくらいおすすめです。定義の証明から載っているので深く理解することができますし、章末に演習問題があり、理解度の確認ができます。


アルゴリズムとデータ構造対策のための参考書


 
 この分野は、難しすぎる問題は出題されていないです。アルゴリズム対策というとアルゴリズムイントロダクションが最もメジャーだと思いますが、そこまで深く理解する必要なく、この本の内容で事足りると思います。余力がある人はアルゴリズムイントロダクションの2巻までやると、さらに完璧に仕上がります。


情報通信・ネットワーク対策のための参考書


 
 東大の江崎先生が著書です。かなり基礎的な内容から解説しているので、あまり知識がなくてもスラスラ読み解けると思います。私は応用情報技術者試験合格レベルの前提知識で読み始め一週間ほどで読み終わりました。だからといって内容が薄いということはなく、過去問題を解いてみて実力がついているのを実感できました。



 過去に待ち行列の問題が出題されているので一応やりました。内容はかなり深いので、院試対策レベルを超えているように感じました。 ですので7章くらいまでやればいいと思います。余力がある人は最後までやりましょう。
 

信号処理・情報理論対策のための参考書


 
 信号処理の勉強はこの本が初めてでしたが、スラスラ読むことができました。試験範囲は網羅されているので院試対策としてはこれ一冊で十分です。



  東大の今井先生の本です。内容は難しいので読むのに時間がかかりますが、その分深く理解ができます。一冊マスターすれば満点も十分狙えます。

 

英語対策

 英語に関してはこちらを参考にしてください。
情報理工学系研究科 共通英語対策まとめ


数学対策

 数学に関してはこちらを参考にしてください。

情報理工学系研究科共通 数学対策まとめ