これ。
ちょうどいいタイミングでマンキューのブログ(
6月11日)に載っていた。

Monopsony01











お父さんとモノプソニーをやらないかい?

モノポリーじゃないの?


Monopsony02















いや。モノポリー(売り手独占)は、ある物に関して、ひとつの企業が唯一の売り手の場合だね。モノプソニー(買い手独占)というのは、ある物に関して、ひとつの企業が唯一の買い手の場合だよ。それで、この家ではお父さんが唯一の労働の買い手だ。だから、これからはお手伝いをやってくれたお礼のお小遣いは、これまでの50%に下げると決めたよ。

Monopsony03











ちょっと待ってよ。モノプソニーってゲームじゃないの? たんにお父さんが権力もっている、ということだけなの?

さらに40%にカット。へへへ。



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 濱口桂一郎氏がブログで(だいぶ前のものだけど)、「労働組合は反資本主義的」という読者からのコメントをとりあげていました。やっぱりね。

 大事なことは「独占」なのに、どうして「独占」という言葉がまったく出てこない? 独占禁止「法」にひっかかることが独占で、そうでなければ独占は存在しないと思っているのでしょうか。「法律」だけで考えているなら、そうなるかもね。資本主義市場の中で労働者を苦しめる一番大きな要因は企業の独占(労働の買い手独占)なんですけど (こういう点で考えても、やぱっり経済学、ミクロ経済学は重要だよね。)


 労働組合の発生は独占市場を考えなければ理解できません。

 ある地域に企業が1つだけ(2つ、3つという少数でもいいです)、労働者が千人いたとします。この場合企業は「独占」状態です(労働市場の買い手独占です)。企業は言い値で賃金を決めることができます。労働者は企業の言い値に従わざるをえません。そうしないと仕事がなくなりますから。だから賃金はどんどん下がります。こうなるのは企業が市場を「独占」しているからです。

 そこで、労働者も市場を独占します(売り手独占)。つまり、労働組合をつくって1つになるのです。こうなれば1対1になります。今度は企業は賃金をどんどん下げることができません。低い賃金を提示して、労働者が認めなかったら誰も雇うことができなくなるからです。つまり、労働者も労働市場を「独占することで」、企業の独占力を弱めるのです。これはこの社会にとって望ましいことです。これが労働組合が発生してきた原理です。

 しかし、そもそも市場にとって独占はいいものではありません。なぜなら、ある特定の人々が取引を少なくして、自分の利益を増やすことができるようになるからです。独占が望ましくないのは、行われれば多くの人を豊かにする取引を少なくしてしまうからです。

 しかし、企業の独占をなくすことはできません。企業はある程度の規模の大きさになったほうが効率的に生産できるからです。

 もし企業の独占がまったく存在しないのなら、労働組合は良くないものです。労働市場を独占していることになるからです(労働組合を「反資本主義的」とみなす根拠はこれですね)。

 しかし企業の独占が存在しているなら(これが現状です)、労働者が独占するのには――労働組合には――正当な理由があることになります(たぶん社会にとっても望ましいことです)。