ここで、一旦整理しておこう。

私は、透析は「玄◯堂き〇〇病院」の「き◯◯づクリニック」で行なっている。
その他、眼科、腎臓内科、必要な検査に関係する診療科は全て国立千葉大学医学部附属病院でお世話になっている。
文中で「ここ」とか「クリニック」とか、そういう表現になっている場合は、透析を行なっている施設(病院)であると思って頂きたい。
千葉大での受診であれば、素直に、千葉大と表現する。

さて、問題の7月31日火曜日に話を移そうではないか。
あの日も、朝からやたら暑かった。午前10時までに来るように、と念を押されて私は、足も目も悪い母親を伴いながら、クリニックに呼び出されたわけだ。歩いて行けば10分くらいで行ける場所ではあるが、母親も初期の腎不全に片足踏み込んでしまっているので、だるさが出てきている。そういう母親を伴いながら、酷暑の中歩いては行けなかった。しかたないのでタクシーを呼んで、タクシーで向かうことにした。

10時少し前にクリニックに着いた。
受付では私達が来るのはわかっていた様子だったので、私達の姿が見えたら事務員が「今、師長を呼び出しますので」と声をかけられたので、誰もいない待合室の椅子の近くで立って待っていた。
5分位してだろうか、師長の石井が来た。
私は、あんな怪文書をいきなり渡され、しかも母親まで引っ張りだされて、酷暑の中、透析以外でクリニックには来たくは無かったのだった。
石井が「おかあさん、今日は暑い中来て頂いて・・・」といった感じに社交辞令を言い始めたので、私は思わず愚痴のように
「ええ、無駄にタクシー件使って来ましたよ」と言ってしまった。
母親は、私に小声で
「余計な事は言うなよ」と言った。

私には聞き取れなかったのだが、石井は母親にこう言ったそうだ。
「師長の仕事が目の前の事だけで、手いっぱいでこれ以上の事は出来ないんですよ」
と言ったそうだ。
仮にも、患者と家族までも呼び出して、その患者達に向かって、師長たる立場の人間が、看護師長たる者が、愚痴をこぼすような言葉を果たして、言ってもいいものなのだろうか。
患者やその家族に不安を与える事になるのではないだろうか。
例え、看護師長の職務がアップアップであっても、絶対に愚痴をこぼすような言い方をすべきでは無い、そう私は思う。
プロじゃないね。プロ根性がないね。
石井は梅雨になる頃に看護師長になった。
それ以前に居た看護師長Mさんは、定年退職したのだが、私は一度も彼女の口から愚痴のような言葉は聞いた事はなかった。むしろ、励まされたり、私の方から定年退職したM看護師長に、時間を作って頂いてクリニックに透析以外の日に行って、お話しを聞いて頂いていたくらいだ。
師長として、看護師達全体の仕事を把握しながら、患者達をうまく見渡し患者の目線に立ちながら、看護師の職務を遂げていたと思う。
感情的にならずに、感情で左右されない。
それこそ、プロだと、今更ながらに思うのだ。

「じゃ・・・、上の待合室でお話し、しましょう。今日は、立会人として事務員の主任も同席するけど、いいかしら?」
エレベータに(薄暗いところにあるので、母親はやっと中に入った時だった)入った時に石井が言いだした。
「ええ。かまいませんが」
私は、それしか言わなかった。
事務員の主任さんはSさんという。私がクリニックで透析を始めた頃からいる。あまり話をしたことは無かったが、人間的にはそう悪い感じの人では無く、むしろ公平に冷静に判断出来そうな、私より少し年上の女性の人だ。
エレベータが上に着いて、そこから私達が出た途端、石井がいきなり
「今日の話の内容を録音させてもらってもいいかしら?」
と、なんだか古い感じの録音機(デコーダーでは無い感じだった。昔あったマイクロカセットテープ、というのか、それを使うような感じの機材に見えた)を持って言った。
「ああ、はい。かまいませんが。じゃ、私も遠慮なく録音させていただきますんで」
と私はiPhoneをバッグから取り出した。

待合室の中に入り、奥の突き当りに座るように言われた。エアコンの真下。ガンガンに冷えた空気が私達に降り掛かってきていた。
そうこうしているうちに、事務主任のSさんも入ってきて、私達の近くでそっと座り、いよいよ話し合いが始まるのだった。



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