2009年02月28日

秋にはおいしいお酒を飲みましょう

日南キャンプが終了した。
「4年間で1番の春のキャンプ。チーム力が上がってきた」
とはブラウン監督の弁である。

「チーム力が上がってきた」のは、層の厚さを見てもわかる。
数年前からすれば、信じられないほどだ。
投手陣でいえば、勝利の方程式が2通りもできるほどいい中継ぎが揃い、
先発もローテーションはほぼ決まり、6人目を実績のある長谷川や即戦力との声のある小松らが争う。
内野も、石井琢の加入によりショートの競争が激化。
サードは喜田剛の調子もよく、シーボルもうかうかしていられない。
外野も、赤松天谷は順調で、前田のコンディションも非常に良いらしく、
廣瀬も絶好調で、誰をスタメンに使えば良いか悩むだろう。

これだけ選手がそろってくれば、開幕に残らない選手も出てくる。
広池、牧野、宮崎はキャンプのスタートから2軍であった。
しかし「シーズンでは必ず全員の力が必要になる。全員の力がない限り、実力は発揮できない」
とブラウンも述べているように、
全員の力があって、はじめて優勝できるのだと思う。
すべての選手がシーズンをフルに好調をキープできるわけではない。
入れ替わり立ち代り好調な選手が出て来て、次々に活躍すると、
優勝がより近くなるだろう。
そして、そうなるだけの、層の厚さ、チーム力が、
今年のカープには備わってきたのだと思う。

「裏方、球場関係者の皆さんありがとうございました。
 新球場元年に向け、力を蓄えることができた。
 秋にはおいしいお酒を飲みましょう」
キャンプの締めにあたっての倉選手会長のあいさつである。
今年の秋はおいしいお酒が飲めそうだ。  

Posted by soyogieishin at 05:48

2009年02月26日

さすが

さすが4番!
紅白戦の豪快な2ランは、そう思わせるのに十分なものだったと思う。

カープは今期に入ってから、
練習試合、紅白戦でホームランがまだ出ていなかったという。
このホームランがチームの今期初アーチ。
それを打つのは、さすが4番である。

毎年スロースターターの栗原。
去年の栗原の4月の成績はあまり思い出したくない類のものだ。
4番の成績に比例して貧打拙攻に陥ってしまっていたチームが、
浮上し始めたのも栗原が打ち始めた頃からであった。

今年は今回のWBCの件がいいカンフル剤となって、
4月からガンガン打ってくれるだろう。
新市民球場最初のホームランも、
開幕から絶好調のチームを引っ張る絶好調の栗原が打つ!というような展開であってほしい。  
Posted by soyogieishin at 00:11

2009年02月22日

がんばれ!がんばれ!

WBC代表選手が決定した。
カープからは、石原が代表に選出された。
世界で戦うというのは、やはり特別な経験を得ることができる機会。
その経験を、今年のカープの優勝に、ぜひ役立ててほしい。
がんばれ!石原!!


日本代表といっても、原が選出する原JAPANなのであって、
他の人間が監督をすれば全く違うメンバー選出になるだろう。
選ばれる選ばれないは監督次第である。
監督が12人いれば12通りの日本代表。

とは言うものの、日本代表はどんな日本代表でも
その一員に選ばれるのは名誉なことである。
しかもどんな日本代表でも、層の厚い日本球界から選ばれた代表は
すべて一流選手。その中でさまざまなことを吸収し、
さらに自分を大きくできる可能性をもてるのが日本代表だろう。

だから栗原はさぞかし残念だったと思う。
目標にしているであろうメジャーリーガーたちと
同じ土俵で戦うチャンスも失われてしまったのである。
落選後の栗原がコメントを発しているところをニュースで放送していたが、
とても切なくて見ていられないほどだった。

でも4年後、第3回WBCがある。
その頃はもう、日本の絶対的な4番バッターとして
代表を引っ張る存在になっていてもおかしくはないはずだ。

昨年末の肘の手術の回復具合も今ひとつだったのかもしれない。
しかしそのことを考えれば、今回無理を押して出場することがなくなり、
多少ゆっくりと開幕に向けて調整できることになったということで、
カープファンとしては、よかった、と考えるべきだろう。
カープの4番は、きっと気持ちを切り替えて、昨年以上にやってくれるに違いない。
がんばれ!栗原!!
  
Posted by soyogieishin at 23:50

2009年02月08日

お手本

「・・・新旧区別なしのハードトレーニングにも音を上げることなく、
 それどころか若手にもどんどんアドバイスを送り、
 率先して選手たちの手本となった。」

これは、カープの球団史についての或る本の、山内一弘氏に関して書かれた一部分である。
山内は1968年、根本陸夫監督の招聘によりカープにやって来た。

1968年、カープに来た山内は数々の記録を達成。
シーズン終了時には山内にとって6年ぶりの打率3割をマーク。
「打撃の職人」ぶりをいかんなく発揮し、カープ球団初のAクラス入りに貢献した。

このようなチームの主軸としての活躍だけではなく、
近寄りがたい雰囲気さえあったという、
彼の野球に取り組む姿勢が他の選手たちに強い影響を与えたことも、
山内のカープへの大きな貢献だっただろう。

根本氏は後のカープ黄金時代の基礎をつくったことで知られるが、
山内氏はその黄金時代を支えた選手たちのお手本となった。


前述の引用は、今の石井琢朗について書かれたものと勘違いされても
おかしくないだろう。
昨晩のスポーツニュースでも、一番に球場入りし、一番最後まで練習する琢朗の姿が報道されていた。
2000本以上ヒットを打ってきた名選手のこのような姿勢が、他の選手たちにいい影響をおよぼさないわけがない。
もちろん守備そのもの、打撃そのものも、よいお手本となっているようだ。
中国新聞によれば「生きた教材」である。

カープに来たときの山内氏と今の琢朗とは重なり合うところが多い。
山内氏が来たその年、カープは球団史上初のAクラス。
琢朗が来た今年、カープは3位だろうか、2位だろうか、それとも優勝だろうか。
  
Posted by soyogieishin at 09:02

2009年02月04日

キャンプイン

いよいよキャンプが始まった。
ニュースなどで、動くユニフォームを見ると、今シーズンへの期待がさらに高まってくる。
間に合わなかったのか、新ユニフォームではないのが少し残念ではあるが。

さっそく、ドーマンが素晴らしい、横山の肩が回復した、などの景気のよい話題がニュースに並んだ。
テレビのニュースで取り上げられることが多いのは石井琢朗である。
自主トレから積極的に身体を動かしていたことが伝えられていた琢朗、
調子もなかなかよいようである。

報道によれば琢朗はショートで使われるようだ。
梵、小窪、木村と競争である。
層が厚くなったものだとつくづく思う。

ということはサードはシーボルが有力、ということになる。
昨年の9月10月に打ちまくったあのバッティングを、今年は4月から見せてほしい。

ブラウンは現役時代カープに来て2年目の年、27ホームラン打っている。
ブラウンの来日1年目は、助っ人というには非常に物足りない成績であった。
2年目の好成績は、当時の山本浩二監督が1年目にブラウンを辛抱強く使ったおかげでもあると思われる。

シーボルも2年目。ブラウンに昨年辛抱強く使ってもらって、日本の野球にも慣れたはず。
3Aでは3割30本を打っていた強打者である。
今年、30本近くホームランを打ってくれることを期待しよう。  
Posted by soyogieishin at 05:16