日南キャンプが終了した。
「4年間で1番の春のキャンプ。チーム力が上がってきた」
とはブラウン監督の弁である。
「チーム力が上がってきた」のは、層の厚さを見てもわかる。
数年前からすれば、信じられないほどだ。
投手陣でいえば、勝利の方程式が2通りもできるほどいい中継ぎが揃い、
先発もローテーションはほぼ決まり、6人目を実績のある長谷川や即戦力との声のある小松らが争う。
内野も、石井琢の加入によりショートの競争が激化。
サードは喜田剛の調子もよく、シーボルもうかうかしていられない。
外野も、赤松天谷は順調で、前田のコンディションも非常に良いらしく、
廣瀬も絶好調で、誰をスタメンに使えば良いか悩むだろう。
これだけ選手がそろってくれば、開幕に残らない選手も出てくる。
広池、牧野、宮崎はキャンプのスタートから2軍であった。
しかし「シーズンでは必ず全員の力が必要になる。全員の力がない限り、実力は発揮できない」
とブラウンも述べているように、
全員の力があって、はじめて優勝できるのだと思う。
すべての選手がシーズンをフルに好調をキープできるわけではない。
入れ替わり立ち代り好調な選手が出て来て、次々に活躍すると、
優勝がより近くなるだろう。
そして、そうなるだけの、層の厚さ、チーム力が、
今年のカープには備わってきたのだと思う。
「裏方、球場関係者の皆さんありがとうございました。
新球場元年に向け、力を蓄えることができた。
秋にはおいしいお酒を飲みましょう」
キャンプの締めにあたっての倉選手会長のあいさつである。
今年の秋はおいしいお酒が飲めそうだ。