【平成30年 新春特別対談】加瀬英明氏に聞く[桜H30/1/3]


 ゲスト:加瀬英明(外交評論家) 聞き手:水島総 ※チャンネル桜では、自由且つ独立不羈の放送を守るため、『日本文化チャンネル桜二千人委員会』の会員を募集しております。以下のページでご案内申し上げておりますので、全国草莽の皆様のご理解、ご協力を、何卒宜しくお願い申し上げます。
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■「加瀬英明のコラム」メールマガジン


国民を教唆扇動する
テレビの「ワイドショー」


昨年、いくつか私は暗然としたことがあった。
1つは神奈川県座間市で起った、9人が犠牲となった連続殺人事件だった。
日本を震駭させた事件だった。何日にもわたって、テレビのどのチャンネルを回し
ても、視聴者の好奇心を満たすために、この猟奇的な事件ばかり取り上げていた。
あそこまで微に入り細に入り、詳細に報道する必要があるのか。
日本では、テレビの「ワイドショー」が花形のニュース番組となっているが、ニュ
ースを客観的に伝え、分析する番組であるよりも、娯楽番組仕立てとなっている。
キャスターを中心に、ニュースについて専門知識がないシロウトが、レギュラー
の出演者として並んで、思いつきを喋りまくる。
中国や北朝鮮で、人を裁く資格がない村民を集めて行う人民裁判を、彷彿させる
ものだ。連続殺人事件の犠牲者の9人のうち8人が、1人の未成年者を含めて未婚
の女性だった。
だが、どの番組を観ても、未婚の若い女性が面識がない男性に誘われて、それも
男の住居まで出掛けたことを、批判する声がまったくなかった。

つい3、40年前だったら、このような女性は「ふしだら」とか、「あばずれ」
といって、強く非難されたことだろう。もし私がテレビに出演したとしたら、そうい
ったはずだ。もっとも、今日では娘が「ふしだら」だとか、「あばずれ」という
ような言葉は、死語となっているから、犠牲者にはそのような自覚がなかったに
ちがいない。

 このような言葉を死語にした社会は、狂っている。
もちろん、凄惨な連続殺人を犯した兇悪な犯人は、厳罰に処せられるべきだ。
だが、今日の社会が、8人の娘たちを殺したのではなかっただろうか。
テレビ局がこのような社会をつくったというのに、反省することがまったくない
。「アディーレ」という法律事務所が、不正を働いたといって、弁護士資格を停止
された。私はこの法律事務所について知らなかったが、毎日のようにテレビがCM
を流していたので、法律事務所が外国名だったのが当世風かと思って、記憶に
残っていた。

 だが、この法律事務所の大多数の顧客が、テレビが流していたCMによって勧誘
されたのだから、当然、テレビ局にも責任があったはずだ。テレビ局はCMを流した
ことを、ひとことも陳謝することがなかった。CMをただ放映すればよいというもの
ではあるまい。テレビ局は破廉恥だ。
10月22日の総選挙で、俄かづくりの立憲民主党が大量得票して、野党第1党
に躍り出た。
東京比例区では、自民党に180万票台投じられたのに対して、立憲民主党は1
40万票台を獲得した。

 立憲民主党は、日本国憲法の「専守防衛」の制約を守るべきだと、公約として掲
げていた。「専守防衛」では、日本を守れない。
2020年の東京オリンピック大会で、野球が種目となった。もちろん、日本チ
ームも出場するが、胸に日の丸を縫い取った日本チームは、憲法解釈による「専守防
衛」という束縛によって、攻撃することを許されず、守備に専念しなければならな
い。日本チームの打者はバットを持たずに、ピッチャーと向かい合う。
バットを持つことを禁じられているから、はじめからゲームを放棄するようなも
のだ。「専守防衛」も同じことだ。野球界だけではなく、世界に通用しない。
テレビでは、「専守防衛では、日本を守れない、日本国憲法はおかしい」と発言
することは、許されない。
新聞に休刊日があるが、テレビも毎月何日か、放映を休んでほしい。