夕方のテレ朝で、俳優のシュワルツェネッガーがトランプ大統領批判を繰り広げたことを報じるニュースを見て、怒りがこみ上げてきました。

アメリカの映画スターで元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー氏が、トランプ大統領について、「失敗したリーダー」「史上最悪の大統領」などと厳しく批判しました。「彼は失敗したリーダーだ。史上最悪の大統領として歴史に残るだろう」

シュワルツェネッガー氏はビデオメッセージのなかで、トランプ大統領はクーデターを企てたとし、トランプ支持者による連邦議会の襲撃で「アメリカの民主主義が踏みにじられた」と非難しました。また、自身がかつてナチスドイツに併合されたオーストリアで生まれ育った経験から、今回の襲撃事件をナチスによる暴力になぞらえ、民主主義の重要性を強調しました。シュワルツェネッガー氏は共和党員でありながら、これまでも度々トランプ大統領の政治姿勢を批判していました。

当該の48秒のニュースのうち、シュワルツェネッガーの発言部分は7秒だけで、残りの40秒強は、1月6日にトランプ支持者とされた暴徒が連邦議会内に押し入った場面や、支持者らしき人々が集合している映像を流し、暴徒=トランプ支持者という印象操作を行い、シュワルツェネッガーの罵詈雑言に正当性を与えようとしています。トランプ=ヒトラーというレッテル貼りを言外にしています。

憎々しげな顔で口を極めてトランプ大統領の悪口を言うシュワルツェネッガーに、私は「川に落ちた犬は棒で叩け」という韓国の格言を思い出しました。もともとは「水に落ちた犬は打つな」という言葉だったのを、あの魯迅が「水に落ちた犬は打て」としたのだそうです。「ライバルや強者が弱っている時がチャンスだから、徹底的に打ちのめせ」という意味で、それが「韓国人の考え方と合致」し、韓国で格言として使われるようになったという説がありました。納得です。

川に落ちた犬


シュワルツェネッガーは確かにヒトラーと同じオーストリア生まれです。しかし、1938年、オーストリアの大衆はヒトラーを歓迎し、4月に行われた国民投票では99.9%が賛成したとあります。さらに、ヒトラーは著書『わが闘争』の冒頭で、ドイツとオーストリアの合邦は自分の使命であると書いているそうですし、オーストリアのカトリック教会はナチ体制を「神に任命された組織」とまで言ったとされます。チベットのように強制的に併合されたわけではないのです。

こんなことはちょっと調べれば分かるのに、アナウンサーって頭が空っぽで、渡された原稿をおかしいとも思わず読むだけなんですね。

もちろん、かつての日本だって朝鮮半島を無理やり併合したのではありません。ただし、かつてハプスブルクの旗の下にあったオーストリアは、モーツアルトという不出生の天才を生んだ国だけあって、どこかの国のように終わりのない謝罪と賠償請求や歴史捏造のような品性下劣なことはしません。イケメンで、現在35歳という世界で最も若いリーダーであるセバスティアン・クルト首相は、18歳のとき日本をバックパッカーとして旅したこともある親日派です。歴史捏造による蒸し返しがお家芸のあの国のトップとは大違いです。

米国大統領選挙を報じる共同通信や時事通信の記事の悪質さにもヘキヘキしていましたが、テレ朝のニュースを見て嫌な気分に襲われたのも、その前に、高田延彦なる元格闘家が投票無効訴えるトランプ氏に苦言「タチの悪い駄々っ子状態」とツイッターに投稿したヤフーの記事が目に入ったからでした。スポーツ紙や夕刊紙は芸能人やスポーツ選手のアンチ・トランプ発言、アンチ安倍発言を好んで取り上げています。シュワルツェネッガーの発言の全訳を載せたネットサイトもありましたが、リンクは張りません。
高田延彦、投票無効訴えるトランプ氏に苦言「タチの悪い駄々っ子状態」

トランプ再選を願い、中国をはじめとする外国勢力による選挙不正を訴える人々を短絡的に“ネトウヨ”と呼ぶメディアと人々は、『米中もし戦わば』の著者であるピーター・ナヴァロ氏が選挙不正を徹底的に調査した「ナヴァロ報告書」に反論できるのか、また、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフトといったビッグテック、ツイッターといったSNSのプラットフォームまでもがトランプ大統領と支持者たちのSNSのアカウントを永久凍結したことこそ、民主主義の危機と思わないのでしょうか。悪質なのはトランプチームが新たにつくったプラットフォームであるパーラーをサーバから削除したアマゾンです。

「選挙不正」徹底調査したナヴァロ報告書の説得力 議会に本格的調査を要求、終結しないアメリカ大統領選


バイデン政権になってもアメリカの対中政策に大きな変更はないともいわれますが、楽観的過ぎます。香港の民主派が大量に逮捕されたこと一つとっても、強気になった中国の姿勢が表れています。ウクライナや中国から数百〜数千億円といわれる巨額の資金を供与されたという息子・ハンターという時限爆弾を抱え、かつトランプ氏に投票した7,500万人のアンチ・バイデンの有権者の怒りが簡単に収まるとは思えません。

我が国だって中共の浸透工作は深刻ですが、日本人は台湾や尖閣諸島に中共の魔の手が伸びて奪われないと覚醒しないのでしょうか。(文責・佐藤)


      モハメド・アリの息子もネトウヨなの?