10年以上前にダライ・ラマ法王日本代表部事務所が主催するデモに参加したとき、初めてウイグル人を見ました。渋谷の宮下公園に集合したのは数十人というささやかなデモでしたが、そこに7〜8人のウイグル人が参加していました。当時はウイグルがニュースになることもなく、ダライ・ラマ法王のような世界的に著名なアイコン指導者もいない彼らは、組織力も乏しく、チベットのデモに参加したのです。目の色、言葉、身につけている衣装など、どこからどう見ても中国人とは全く異なる人たちでした。


山手線が頻繁に往来する騒音の中、チベット研究の権威、早稲田大学の石濱裕美子先生は、同大学にたくさんいる中国人留学生に「チベットは中国が侵略し奪った」と資料を突きつけて説明しても、全く理解しない、理解しようとしないとおっしゃったことが強く印象に残り、天下の愚策「留学生30万人計画」で大量の中国人留学生を受け入れる政策に大きな祇園を持つ契機になりました。

 

その頃、ウイグル人についてわずかに私が知っていたのは、一人っ子政策で結婚適齢期の男性だけが極端に多いアンバランスを是正するために、ウイグル人女性は漢人男性と強制的に結婚させられるというもので、非道な政策だと驚きましたが、命までは奪われることはなかったので、習近平以前はまだマシだったのかもしれません。

 

先日、朝の天気予報を見ようとテレビをつけたら、渋谷にある東京ジャーミイというモスクと隣接するカフェの紹介をやっていました。1917年にロシア革命が起きたとき、ロシア帝国に住んでいたトルコ人約600人が迫害を逃れて日本に来たそうで、1931年に在日トルコ人が建てたものだそうです。建築資材をトルコから運んだというだけあって、そこはまさにトルコそのものでした。礼拝時を除き、見学は自由ということなのえ、一度行ってみたいと思いました(女性はスカーフ着用が必須)。

 

ウイグル人は宗教的にも言語的にもトルコ人に近いことから、トルコには迫害を逃れた5万人ものウイグル人が住んでいるそうです。トルコは親日国ですが、トランプ大統領が発動した経済制裁と武漢ウイルスのパンデミックによる景気低迷で、独裁者のエルドアン現大統領は中国にすり寄り、ワクチンの供給を受けたり、ロシアから兵器を買っているとテレ東のニュースで知り、これではトルコの長年の悲願であるEU加盟はとうてい無理だと思いました。あの憎ったらしい王毅外相のトルコ訪問にウイグル人が大反対したのも当然です。

 

連日、産経新聞が報じる中国共産党によるウイグル人弾圧の実態や、親を失ったウイグル人の子供の凍死体の写真を見たとき、人間はここまで非情で残酷になれるのかと驚愕しました。

 

漫画家の清水ともみさんがワック出版から上梓した『命がけの証言』の内容は衝撃的で、名乗り出て苛烈な体験を訴えるのは文字どおり命がけで、同書を刊行したワック出版は、700名以上の衆参両議院の全議員に手紙を添えて配布しています。

 

内外でこれほど中国共産党の非人間的行為に批判が高まっているにもかかわらず、公明党はウイグル問題非難決議の菅首相訪米前採択に反対しています。同党は外資(中国)による土地取得を規制する法案にも反対しているし、どの口でヌケヌケと「平和の党」だの「福祉の党」だと言えるのでしょうか。

 

ことし2月に行われた埼玉県戸田市の市議会議員選挙で、若干34歳のスーパークレイジー君こと西本誠さんが初当選したにもかかわらず、彼に当選を辞退するよう圧力をかける動きがあったのは、公明党候補者が次点だったからではないかと疑われています。この件について戸田市役所に電凸したとき、担当者は異常にピリピリしていました。

 私は創価学会会員以外に公明党に投票する人がいることが信じられません。対中・対韓政策は政党の外交政策を判断するリトマス試験紙の一つです。野党ばかりでなく、政権与党にも反日政党があり、そんな政党に選挙と外交政策が左右されることが情けなくて、泣けてきます。(文責・佐藤)



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