昨日に引き続き、墨田区議会・自民党かんだすなお議員の質問に対して行われた、山本区長の回答をお伝えします。中で、注目したのは次の三点。

1,先ず何と言っても重要な点は関東大震災朝鮮人追悼碑(以下朝鮮人追悼碑)がある地元墨田区の区長から 
関東大震災朝鮮人虐殺事件に関しては、その背景や犠牲者数などについて諸説ある中、個別の団体等の主張も様々であると認識しています。また、政府としても、虐殺事件の存在を証明する公文書は現存していないとの見解が示される中で、一自治体がその真相を検証することは困難であると考えています」の回答を得られたこと

つまり、朝鮮人虐殺事件の存在を証明する公文書は現存していないとの見解が示される中、との事が、地元墨田区議会で区長の発言として、記録に残された事。
これは、即ち、都立横網町公園の都の教養施設碑に記されている「6000人が命を奪われた」という文字には、根拠がなく、諸説あり、確定事項ではない、との事が、政府、都知事に加えて、地元区長の発言によっても証明された事に他なりません。今こそ、都は、この碑の文言を、あたかも、確定事項のように、扱い、サポートしてきた、事なかれ主義を、見直していただきたいと思います。
何より、東京都は、都の教養施設の前で行われる追悼式で、朝鮮人6000人、中国人700人に謝罪と賠償を、等とという根拠のない主張で、我々の先祖を、貶め、日本人の基本的人権を傷つけていることを、忘れてはならないと思います。


2,朝鮮人追悼式には過去40年間、都知事が挨拶文を送ってきました。しかし、2017年、小池都知事、山本区長は、同時に、送付を止めました。これについて、区長は、都に倣って、挨拶文送付を止めたのではなく、あくまで区の判断で止めたのであり、その考えは今後も変わらないと、お答えになりました。つまり、都知事が替わっても、山本墨田区長は挨拶文を送らない、と言うことが明らかになりました。

3、さらに、区長は、慰霊祭当日、墨田区職員が現地に出向き、ヘイトスピーチと疑われる言動を確認した場合は、記録を取った上で、東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例に基づき、都へ申出を行うとともに、法務局へ調査要請を行うこととしています。昨年度は、そのような言動等は確認できませんでしたが、今後も引き続き、都と連携して対応していくとともに、会場周辺の治安維持についても、警察と都の連携を図っていきます。と回答されました。

これは、区が、そよ風・石原町犠牲者慰霊祭で、ヘイトスピーチはなかった、と認めた、という事に他なりません。今後は、会場の外、墨田区の路上で、私達日本人に対して、行き帰りに浴びせられる、暴力的且つ凄まじいヘイトスピーチも確認し、記録を取って、東京都オリンピック憲章にうたわれる、日本人も含む人権尊重の理念の実現を目指す条例に基づき、都や法務局に調査要請を行って頂きたいと切に願います。

皆様、どうか、かんだすなお議員の質問を許した、墨田区区議会の自民党の皆様の勇気に、心から感謝と、応援を送って下さいませ。
(文責・鈴木)

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(以下、議会傍聴、新訂標準用字用例辞典に基づき文字起こし、太字変換、byそよ風)

墨田区議会令和3年6月定例議会における一般質問(令和3年6月18日)


墨田区議会令和3年6月定例議会における一般質問
墨田区山本
区長回答(かんだすなお議員の質問に答えて)

(令和3年6月18日)

 

回答:「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑」に関する諸問題について

 

山本 亨区長 
ただいまの自由民主党かんだ議員の御質問にお答えします。

 第1は、関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典に対して、追悼文を送らなくなった理由並びに都と歩調を合わせたものかについてです。

 関東大震災時には、本区は壊滅的な被害を受け、震災による犠牲者はもとより、震災の混乱の中で亡くなられた方もおり、犠牲者の中には多くの外国人も含まれ、そうした全ての方々に対して慰霊の気持ちを込めて追悼の言葉を捧げています。

 震災における犠牲者に対する追悼は、9月1日の大法要において統一的に行うこととし、個別の団体等が主催する慰霊式典等への追悼文の送付は差し控えることとしたもので、都に合わせたということではありません。また、今後についても、この考えに基づき、対応していきます。関東大震災時に亡くなられた全ての方々への慰霊の気持ちは変わらないものですので、ご理解をお願いします。

 
 第2は、関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑に刻み込まれた碑文の検証と、都に対し、何らかの改善策を求めることについてです。

 関東大震災朝鮮人虐殺事件に関しては、その背景や犠牲者数などについて諸説ある中、個別の団体等の主張も様々であると認識しています。また、政府としても、虐殺事件の存在を証明する公文書は現存していないとの見解が示される中で、一自治体がその真相を検証することは困難であると考えています。

 こうした中で、公平公正の観点から、横網町公園内の追悼碑の撤去を含め、都に改善を申し入れることは差し控えたいと考えています。

 
 第3は、秋季慰霊大法要の開催時の騒動に対する区としての方策についてです。

 区としては、当日、職員が現地に出向き、ヘイトスピーチと疑われる言動を確認した場合は、記録を取った上で、東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例に基づき、都へ申出を行うとともに、法務局へ調査要請を行うこととしています。昨年度は、そのような言動等は確認できませんでしたが、今後も引き続き、都と連携して対応していくとともに、会場周辺の治安維持についても、警察と都の連携を図っていきます。

 
以上で、自由民主党かんだ議員の御質問に対する答弁を終わります。