今年1月、遂に日本の無人探査機SLIMが月面着陸に成功した。マイナス170℃まで下がる月面の過酷な環境でも2回目の「越夜」に成功するという快挙だ。
一方、奈良県富雄丸山古墳からは1600年も前に精巧かつ巨大な(当時の東アジア最長)蛇行剣が出土した。宇宙と地中で、日本人の優秀な技術力が証明された形になった。日本の未来を担う若い世代に、さぞ、大きな夢を与えた事だろう。

ところがこんな快挙の一方、この、先人が残してくれた歴史証明の宝庫である古墳が、現代の愚かな日本人によって失われようとしている。メガソーラーという発電機によって、古墳の周りが無残にも覆われている映像にはゾッとした。

ANNニュースで初めて知ったが、古墳は個人の所有財産だという。所有者は草刈り等の手間や維持費が掛かるので、太陽光パネルを設置したと説明する。なぜ、国が古墳を管理しないのだろう。

そもそも、豊葦原の瑞穂の国の国土を、こんな奇っ怪な黒いパネルで覆うという恐れを知らない行為がなぜ放置されてきたのだろう。

三大神勅の一つ、齊庭稲穂(ゆにはのいなほ)の神勅では、稲作の大切さが挙げられている。稲作は日本の核心の一つだ。稲穂のない日本は日本ではなくなる。

江戸時代には85パーセント近くあった農地が、今や30パーセント近くに減っているという。ソーラーパネルに囲まれた古墳は、日本人が数千年守り続けてきた日本の自然や歴史文化破壊への警鐘を鳴らすために一人頑張ってくれているように思うのは私だけだろうか。
(文責・鈴木)





古墳を取り囲む“無数の太陽光パネル” 「侵略している」SNSで批判の声も…実態は? (tv-asahi.co.jp)

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