年に1回の南国遠征、このために1年働いていると言っても過言ではないこの大切なイベント。行き先の選択と時期も大変重要で、昨年は奄美諸島の加計呂麻島1周に挑むも海況の悪化で1周は果たせなかった。

今年の行き先はと考えると、一昨年お世話になった西表島のBajauTrip赤塚さんに再びお世話になり前回は果たせなかったサバ崎の先から南風見田浜の間の無人地帯に足を踏み入れてみたいと思っていたところ、折良く5泊6日西表島1周ツアー開催の案内が。これは是が非でも行かねば、と職場に無理言って休みを調整し参加を決めた。

どうせ行くならツアー前に八重山入りして、その美しさに定評のある波照間島のニシハマにSUPを持ち込んでみる事にする。カヤック・SUP・キャンプ道具一式で大荷物である。カヤックとキャンプ道具計50kgは事前にゆうパックで送っておいた。 

波照間島のことは別に書くとして6月9日午後西表島大原港に到着、民宿やまねこにチェックインしていると、スラッと背の高い外人女性に声を掛けられる。
 DSC_1504
            民宿やまねこにて

当たり前だが逆ナンでは無く「Bajau Trip赤塚さんのツアーに参加する方ですか?」と話しかけられた。私も参加するのだけれど、携帯電話を持ってなくて赤塚さんに連絡しようと公衆電話を探したけれどこの周りはどこも使えなくて困っている、という話。と言っても彼女は実はイタリアのヒトで、ここまでの話が理解できるまでには僕の拙いイタリア語を駆使して漸く… と言いたいところだが彼女の日本語はとても流暢で僕の外国語なんぞ出る幕は無い。赤塚さんから後で聞いた話ではイタリアからのメールも当然日本語で、語尾に(笑 とか付いていて只者ではないと思ったそう。ちなみに名前はアンナさん。何で僕がツアー参加者だと思ったのか不思議だったけど、後で尋ねたら「何となくカヤックやってそうな人に見えた」そう。これは喜んで良いのだろうか?

その日の夕方桐生のKさんも合流し簡単にブリーフィング。太平洋高気圧が発生して南風が強まると難所で知られるパイミ崎を越えるのが難しくなるので大原港から出発し時計回りに回って早めにパイミ崎を越える方針に決まった。

出発前夜の宿は寝苦しく、コイン式クーラーの魔の手に何度も引き込まれそうになる。明日からのキャンプ生活に備えて暑さに慣れなければ、と我慢するが助けを借りて熟睡した方が良かったのでは?

翌朝ピックアップの車に乗り込むと、予報で午後から風と雨が強まるらしく、出艇地点を大原港から南風見田浜に変更し、可能なら今日中にパイミ崎を超えてしまうことに。国内バックパッカーの聖地?南風見田浜に向かう車中から見る景色は、ぱいかじ南海大作戦や色んなBlogで見覚えがある風景が広がっていた。

南風見田浜からパイミ崎に向かう途中に鹿川湾という無人の湾がある。ここは海・浜共にとても綺麗な楽園のようなキャンプ地と聞いており、今回の一つの目的だったのでいきなり通過見込みとなるのは残念だが、今パイミ崎通過できなければ一周は即断念の状況なので、致し方ない。初日にして大きな山場となってしまった。

そしてカヤックと荷物を降ろしてパッキングを始めようとするとスコールが。
これからカヤックに入れようとしていた防水バッグが全部びしょ濡れである。もうツアー終了まで綺麗に乾くことは無いんじゃないかと悟る。


出艇準備も整った状態。参加者は桐生のKさん(Feathercraft Heron カーボン)、アンナ(リジット艇)、リーさん(リジット艇)、僕(Feathercraft WisperXP 黄)、ガイドの赤塚さん(Feathercraft K1 赤)の5人。

リーさんは今朝合流した最後の参加者で、赤塚さんとは以前からの知り合いで西表に暫く住んでいたという経歴。合流時はスーツケースと中身の分からない大きな板状の荷物を抱えていて、これはまさか折紙みたいに折ってカヤックを形作るオルカヤックか?と妄想するが、そうでは無く結局中身は分からず終い。小柄で長身のアンナとは30cm以上差がある。この人も日本語以外に韓国語、英語が堪能で何かとインターナショナルな旅となった。ちなみにカヤックツアーで女性とご一緒するのも、僕は今回が初めて。普段のCetusツアーは何であんなに女っ気が無いのか議論したことがある位である。

何はともあれ5泊6日の旅は始まった。