オステオパシー医学の技法

一つ一つの治療法は、治療家が一生涯かけて造りあげた物で、
 天才的な創始者が

生涯をかけて編纂したもので、どの技法もいわば芸術です。

単純に取得できるものではありません。

欠点も利点もどの技法にも存在します。
 利点を生かせる様になる為には

献身的な努力が必要です。

 また、理解力、感性、基礎医学、触診技術、正確な理解、時間、

良い指導者に恵まれなくてはいけません。

そして、生涯学び続ける覚悟も必要とされます。

医師も4千時間位医学に関して学びますが、
 オステオパシー医学は違う文化の医療分野で

海外の大学では異なる文化の医療を4千時間もの
 トレーニングを致します。

120年もの長き歴史があり、様々な流派が存在し、
 多様な技法が開発されてきました。

遠藤治療室では海外でも標準的で効果の高い技法を採用しています。

 

患者さんの状態・年齢・施術部位によって、
 治療のスピードや力のかけ具合が違います。

患者さんの状態や年齢に合わせた治療法が存在します。

 

●患者さんにどの様な力を加えるのかによる違い
 (低速度・中速度・高速度)

 

高速度の技法は直接法と呼ばれ、
  カイロプラクティックスなどの技法に比較的近い物です

中速度の技法は患者さんにとっては、
  殆どストレッチやマッサージ、
     理学療法に近いものとお考えください

低速度の技法は間接法と呼ばれ、軽く触れるだけです、
     体の中の内在する力で治癒させる方法です、5㌘のタッチです

 

・靱帯と骨格系の固着の問題ならHVT-LAと呼ばれる
 ・高速度
-低振幅スラスト・テクニック

・筋肉と骨格系の関連性の問題なら関節の動きを確かめる様な
    ・
(筋膜)アーティキュレーションと呼ばれる・中速度な技法

・筋膜問題なら関節を滑動させる速度の遅い技法、
       中速度で筋膜の動きとテンションを確かめる様な
 ・中速度な技法

・筋肉問題なら抵抗運動を用いる
 ・中速度な・筋肉エネルギー技法、

・リンパの問題なら・中速度な
  穏やかなマッサージ的な療法 リンパ反射療法

・姿勢による問題、 低速度の技法 
  姿勢による開放、ポジショナル・リリースのカウンターストレイン

・靱帯と骨格経の固着の問題でも関節と筋肉の中間位で
  穏やかに保持する、
     間接法とも呼ばれる・低速度の誇張法

・頭部と脊髄のより深い、頭蓋仙骨系の場合は繊細な部位の、
  低速度の頭蓋仙骨系療法

 

●治療する部位による違い

構造的オステオパシー 筋肉・骨盤などの骨格系を施術する
  (椎間板ヘルニア、腰痛や肩こり交通事故、スポーツ)

内臓オステオパシー おなか・血流や呼吸に関わる横隔膜や
  内臓を施術する 

(むくみリンパ系、肩こり、不定愁訴、呼吸機能)

頭蓋オステオパシー 顔・下顎・頭蓋骨を治療する。
  子供の治療で知られています

(斜視や複視、子供の治療などで知られています)

 

創始者アンドリュー・スティル博士は、基本的な考え方“解剖学”を大切にする様に教えて、

身体の構造と営みを深く理解し、基本的なオステオパシーの
 自然哲学を理解してから、

あとは自分たちで工夫するように教えていました。

多様な技法が後継者達から花咲きました。

様々な技法は、必要に応じて相互に組み合わせて使えるように
 デザインされています。

身体構造のバランスと神経学的な施術から、

内臓疾患には独特の技法が編み出され

頭蓋療法は子供の治療で知られています。

 fdm

左からDr,Stephen Typaldos D.O わたくし Dr,Nori Onishi D.O(在米)

1999年6月9日JCO-JOA-国際セミナー東京、池袋にて

 

●主要なオステオパシー医学の技法・
(個々の解説120年の歴史があります)

ストレイン&カウンターストレインS-CS
(
姿勢による開放・低速度・間接法・ポジショナル リリース)

誇張法(間接法・低速度)

スティルテクニック(間接法・直接・中速度技法・筋膜アーティキュレーション)

頭蓋オステオパシー(サザーランド技法・直接法・間接法)

靱帯関節性ストレインLAS
 (
直接・間接・中速度・サザーランド技法)           

頭蓋仙骨治療CST クレニオ セイクラル セラピー
 (アプレジャー低速度・間接法)

体性感情開放SER ソマトエモーショナル・リリース(アプレジャー)

トラウマ・リリースセラピーTRT(カールニシムラDDS)

クレニオ・セイクラル・バイオダイナミクス(間接法・低速度)

クレニオ・フェイシャル(アラン ジョアン技法・直接法・低速度)

マッスルエナジー MET
(
筋抵抗と弛緩・直接中速度・理学療法のPNFや日本の操体法に似る)

ファシリテーッド・ポジショナル・リリースFPR
(姿勢による開放・中速度ポジショナルリリース)

内臓マニピュレーション VM(内臓間膜と筋膜アーティキュレーション)

チャップマンリンパ反射療法
(
反射点療法マッサージ療法に似る・中速度)

スペンサー肩関節技法 (筋膜アーティキュレーション 中速度)

クラシカル・オステオパシー
(英国ジョン・ワーナム技法・中速度・筋膜アーティキュレーションが主体)

ジンク・パターニング呼吸器循環器モデル(HVT高速度スラスト技法)

ハートマン・バリヤーテクニック
HVT-LA高速度低振幅スラスト技法,筋膜アーティキュレーション)       

マクマニス徒手牽引療法
(屈曲-伸展診察台、中速度の牽引、椎間板障害など・中速度)

 

※アーテキュレ-ション 直訳すると関節ワザですね。関節面に沿った滑動させる様な動き。

            まぁ関節面に沿ったマッサージ的な奴ですなぁ

ポジショナル・リリース 姿勢による特殊なポーズをとらせる事で、からだの自発的な矯正作用を生み出す・間接的手法          

HVT どきっとしますじゃなくて、ばきっとするやつですな。カイロとはちがうのだよとくっくっという意味を含めてわざわざ-LA(低振幅)とつけるのがトレンドですなぁ。直接的な方法








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