うちからクルマで少し走ったところにある
昔からの桜並木が続く通りに
小さなケーキ屋さんがある。

30代後半くらいのご夫婦の
ご主人がパティシエで、
派手だったり豪華な見た目ではないが
とても丁寧な仕事の
スポンジやクッキーがおいしくて、
月に2回くらいは通っている。

お店には小さなカフェスペースもあり
土日は外のベンチに座って
待つ人がずらりといることもある。

接客や販売は奥様の担当で
わたしがお金を払うと、
お釣りを渡す時にいつも
わたしが出した手の下に
自分の左手をそっと添えて
右手でお金を手のひらにのせてくれる。

そんなふうにていねいに
お釣りを渡されることなんて
もうずいぶん長いこと
なかったんじゃないかな。

奥様の指はひんやり冷たいことが多い。
冷え症なのだと聞いた。

それでもわたしにはいつもその手が
ほのぼのと温かく思える。
この小さなケーキ屋さんがずっと
平和に続いていきますように。





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