2015年6月に左乳房の全摘手術を受けてから
4年目の検査を先日済ませた。

健側マンモ、両側エコー、
胸部X線、血液検査の4つだ。

数日後に結果を聞きに行った。
今は三ヶ月おきの通院になっていて
久しぶりに見るA医師は、
少し痩せたようだった。
半袖シャツからのびる腕が
以前より細くなっている。

50代後半だから、さすがにそろそろ筋肉が
落ちてきたのかなと思ったが、
どうやら腰を痛めたのをきっかけに
ダイエットしているようだ。

手術で何時間も前かがみになるのだから
腰が痛くてはさぞ辛いだろうな。

A医師はモニターで
ひとつひとつ画像を映しながら
4年目の結果を説明してくれた。

「マンモ、エコー、X線、血液、
どれも異常はありませんでした」

よかった。
ああこれで、また夫がほっとできる。
何も言わないけれど
毎年この日が近づくたびに、
少し眠れなくなっているようだから。


診察室を出ると、受付のところで
70代くらいの方が
何かの手続きにとまどっているのを、
40代くらいの別の患者さんが手助けして
あれこれ教えてあげていた。
二人はどちらも初診で
そこで初めて出会ったらしかった。

シニア女性は助け舟に安心して
二人は笑顔で話しこんでいる。
これから始まる、長い治療の日々に向けて
見知らぬ人どうしが
優しくいたわりあっている。

A医師の少し細くなった腕と、
白髪の増えた頭が目に浮かんだ。
A医師もわたしも4年分、歳を取った。

先生はあれから何人、
女性たちを救ったのだろう。
乳がんの患者さんは毎日次々とやってくる。
これから何人救うのだろう。

つらさや不安を抱えていても、
なお笑顔でいたわりあう、
こんな心優しいがん患者さんたちを。




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