December 16, 2004

長谷のNadiaでイタリアン

以前由比ガ浜にあったNadiaが長谷で再オープンしたとは聞いていたものの行きそびれていました。週末は予約でいっぱいで平日もほぼ毎晩満席というこのお店。近くに行ってもフラッと立ち寄れないし、都内に住む友人を誘うと帰りの心配もあるので誰と行こうかなあと思案していましたが、逗子に住むMちゃんなら帰りも楽だし、食べ歩きが好きな彼女ならきっと喜んでくれるだろうと思い、仕事の帰りにディナーをしてきました。



長谷から由比ガ浜通りに入ってすぐの路地を入るとNadiaがあります。大人が二人横に並んで歩けばいっぱいという狭い路地で、風情のある生活感が漂っています。お店は築80年の古民家をリフォームしたそうで、周囲の雰囲気に溶け込んでいます。庭に配されたライトのほのかな灯りと御簾から漏れ出でる店内の光を路地で見つけたときは家路の途上で家の明かりを見つけた時の安心感に似た想いを抱かせてくれます。
石造りのゲートをくぐると、スタッフの男性がガラガラと音のする懐かしい感じの引き戸を開けてくれます。そして店内へ。古民家にありがちな高い上がり框ですが、その段差をカバーするように石が置かれています。何気ない配慮だけど、細かな点にも美意識を感じられます。オープンキッチンも清潔。白衣ではなくエプロン姿の女性シェフがてきぱきと料理を作っている姿は友人の家に遊びに来たような安心感を与えてくれます。床はダークな色合いの板張りで、部屋と縁側を仕切っていた障子戸の鴨居が残っていたり、床の間があったりするのですが、実は雰囲気が私の実家(築36年)にそっくりなんです。ふと、実家を改装したらレストランとして成立するかな?なんて考えたり、その時は建築士の義弟にタダで仕事させようとかあれこれ思いをめぐらしてしまいました。まあこれはまた別の話ですね。


お料理はコースでもお好みで何皿か注文してシェアするスタイルでもOKということですが、私たちはAntipast、Primo、Secondで3,800円というコースとグラスワインを注文することにしました。ドルチェはお腹の具合と相談しつつということで。
ワインと一緒に運ばれてくるのはパーネ・トスカーノのような食感のパンの上にオリーブオイルや塩、ハーブを載せたスナック。これでワインが進みます。



Antipastはラルドのクロスティーニです。ハーブと塩で漬けたブタの背脂と自家製のイワシのサーディンを載せてありますが、香りが良くて赤ワインによく合います。



Secondにはボッタルガ(からすみ)のパスタです。私はこれが大好物なのですが、ボッタルガをケチケチされると悲しくなります。こちらではたっぷりかけられていて、女性シェフとは思えない豪快さが嬉しいです。パスタはややモチッとしていて、粉質がやや歯に残るような食感のものです。わたしが食べたパスタの中ではモレッリに似ているかなと言う気がしました。ソースによってはオーガニックのパスタと組み合わされているものもありましたが、それは次回のお楽しみ。



Secondは地アンコウのリヴォルノ風。アンコウの肉厚でプリプリとした食感が最高です。鹿や猪など魅力的な食材が並んでいたのですが、アンコウにして良かった!としみじみ感じさせられた一品でした。Mちゃんが食べていた白金豚もおいしそうでした♪



そして迷うことなくドルチェへ。私はカッサータをチョイス。これがじつにおいしかったです。以前からデザートがおいしいお店でしたが、カッサータは初めて。ナッツの香ばしさとリコッタチーズのふくよかな甘味、そしてドライフルーツの小慣れた甘さが絶妙にマッチしています。

お料理が全ておいしかったのは言うまでもありませんが、自家製の食材や地魚、猟師さんから届けられるというジビエなどこだわりが随所に感じられます。また、タルト類が2品とも品切れだったのですが、代わりに別のタルトが焼かれてあったりと、シェフの心遣いと情熱が伝わってくる感じがしました。平日に満席なのも頷けます。

また、私はここはという店では必ずトイレチェックをします。清潔なのは言うに及ばず、トイレのインテリアにこだわりがある店はウマイ店というのが私のセオリーです。こちらのトイレ、脇にある書棚にDuemilavini(イタリアソムリエ協会が発行するワインガイド)やイタリアワインに使用されるブドウの品種全てを網羅した"vitigni d’Italia"などが置かれていて、おしゃれであると同時にシェフの研究熱心さがうかがえました。

出産を機に由比ガ浜のお店をクローズし、マンマになって長谷に戻ってきたシェフ。店の明かりに我が家にたどり着いた時のような安堵を感じたのは、シェフのこだわりとゲストへの心づくしがマンマの愛情に似ているからなのかもしれません。



ドルチェがおいしいリストランテでは絶対にエスプレッソと決めています。普段はコーヒーが苦手なのですが、おいしいお店のエスプレッソは苦いだけじゃなく、滋味深いから好きです。もちろんこちらのエスプレッソも例外ではありませんでした。

Nadia
鎌倉市長谷1-14-26

Posted by spicesoflife at 23:24│TrackBack(0)

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/spicesoflife/10898027
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...