19時近くまで仕事をし、予約していたリストランテ、ORTOでディナー。烏丸御池にホテルを取った2つ目の理由は遅くまでゆっくりと食事とワインを楽しんで、歩いてホテルに帰りたかったから。
仕事仲間に勧められて伺ったお店ですが、噂以上に素敵なお店でした。お店の方の感じも良いし、料理の説明もとても丁寧。料理も一皿ごとに丁寧に作り込まれていることが分かります。味もさることながらプレゼンテーションも素晴らしいし、ハイセンスなお店でした。
まずはフローズンシャンパン。タンカンを使ったと言っていたような気がするけれど違ったかな?仕事終わりで疲れていたせいか、この日の料理の説明は細かいところまで覚えてないです(笑)
アミューズはオレオに似せた竹炭入りのクッキー。甘じょっぱくてかわいいけれど、シャンパンより赤ワインと合わせたらよかったかな〜。
冷たいあさりのスープにお米のパフクラッカーにのったわさびで風味付けしたイカ。味もさることながらプレゼンの美しさにもウットリでした。
ここで白ワインをオーダー。ミネラリーでないものをお願いしたところオーストリアのオレンジワインが出てきました。これは好感触!樽香が強めの骨太なワインでした。
ヤングコーンをしっかり焼いたものと稚鮎のバルサミコ煮込みにカダイフをのせてあります。稚鮎の苦みとバルサミコの甘味、ヤングコーンの香ばしさと甘みが絶妙です。京都の寺院のお庭を思わせるソースのあしらいも素敵。
アオサを練り込んだパンは二次発酵が済んだ状態で一度お目見え。
カウンターの壁にはめ込まれているオーブンで焼いてくれるのでアツアツの焼きたてがサーブされます。湯気とともにアオサの香りが立ち上り、贅沢な気分。
カツオと賀茂ナスはケイパーのアクセントが素晴らしくて、ねっとりしたカツオと揚げたなすのコクにピッタリでした。
「菜園」と名付けられた20種の野菜を使ったサラダ。フローズンのきゅうりのドレッシングが体を芯から冷やしてくれる感じ。野菜の持つ甘さと苦みを堪能しました。
サクラマスと桜海老。桜つながりですね。色味も合ってるけれど、桜海老ってあまり好きな素材じゃないのでそこが残念。マスは柔らかくてふっくらしていて最高でした。
キウイフルーツとタイラガイを使ったパスタ。ツルモチのパスタに甘さとかすかな苦みのあるキウイ、濃厚な甘みのあるタイラガイ、そしてプチプチの海ぶどうが心地よかったです。
ラム肉にドライフルーツのソースとじゃがいものピュレ。フレンチでも定番と言える一品ですが、イタリアンのせいかライトな仕上がり。ただしラムがやや臭かったかな。NZのラムを食べてしまうと、普通のラムの臭いが強く感じます。
メインのラム肉とひよこ豆を使ったカレー。カレー自体はおいしかったのですが、私より先に食事をスタートしていた隣の客が一足先にカレーを食べていて、ちょうど私がサクラマスを食べていたのです。カレーのスパイスの香りが強すぎて邪魔された感あり。
ライチにトマトのジュレをまとわせたという1品目のデザート。
チョコレートプディングとマンゴーのアイス。
エスプレッソとフィナンシェ。
この白いフィナンシェは130℃の低温焼成のため白い仕上がり。一休寺納豆の塩気がバターとよく合います。一休寺は京田辺市にある一休さんゆかりのお寺で、一休寺納豆は豆豉に由来を持つ塩辛納豆の一種です。実はこの納豆との出会いが私にとってはエポックメイキングになりそうです。その話はまた後日。