aamall

May 29, 2010

【書評】 がんばらない生き方 池田 清彦

小飼弾氏の「空気を読むな、本を読め」での推薦書101の中の1冊ということで手にとってみました。

昨今の自己啓発本、ハウツー本の対極をゆく力の抜ける一冊。
辛口ストレートな語り口が小気味よく面白い。
うっかりクスっと笑ってしまうのです。
著者は生物学者であり、他の本とは少し違った視点からの切り口や示唆が印象的でした。


【 概要 】

あちらを立てれば、こちらが立たず」、「何かを得ると、何かを捨てることになる」という“トレードオフの関係”が、「おカネ稼ぎ」と「楽しい生活」の間に もあるわけです。
本書は、こうした「息苦しい」世の中で大合唱されている「がんばる」という価値観にメスを入れ、人生を楽しく生きるための考え方を紹介するものです。

・「先が見えないことをたのしむ」
多くのサラリーマンは「先が見えない」と悩んでいる。だが「先が見えない」」ことを楽しんでみてはどうか。まずは、5年、10年というスパンで自分の人生を展望するのをやめ、日々呑気に過ごすのだ。
現代は、もはや、一生懸命働けば、給料が右肩上がりになる時代ではない。また、交通事故や自殺の危険性も、低くはない。今も「先が見えない」時代であることに変わりはないのだ。
その他トピック
・「自己責任」なんて気にしない
・「婚活は不毛である」
・すぐに感動する大人は信用できない
・「死」は怖いものなのか


【金言集】

・「言語能力」に関して。年齢的に7,8歳までに子供の周りに「日本語の会話」が日常的に聞こえる環境が用意されることが必須の条件。つまり、英語などを幼少期に学ばせるというのは、「ネイティブ並に英語を喋れるようにする」という視点では間違った選択ではない。

・オランダでは安楽死が認められている
死ぬ時期が決定して一番点は、家族や親戚などを集めて「別れの儀式」を行うことができること

・子育てに関して。「お父さんやお母さんは何があってもオマエを見捨てない」というメッセージを発すること。これは小飼氏も、他の多数の著書にも同様のメッセージを見かけます。親は子供にとっていつも見方であると伝えること。

・人生はままならないものなので、そうなると、ままならないからこそ人生は楽しいと思ったほうが勝ちです。

・最近はどうも「がんばる」という価値観があまりにも強くなりすぎてしまい、「ほどほど」、「いいかげん」といった価値がおとしめられている気がします。




追記

今日は祖父とのお別れに名古屋に行ってきました。
まだ「死」というものを知らない従姪が、そばで無邪気に笑ってい姿が心に残りました。

人間の生命ってこうやって粛々と続いていくものなんだなぁ。
どんなに楽しかったり、つらいことがあったとしていtも、人生は一度だけで、 人は刻々と歳をとり、死んでゆくのだなぁ。
終わりってこんなにあっさりなのか。と虚しいような、なんともいえない気分になって、またこの本を読んでみたくなりました。

例えば第5章の目次・・・
「老い」も「介護」もほどほどに考える
親を施設に入れる際に必要な覚悟とは
不仲の親でも介護すべきか
時にはガス抜きも必要だ
「小ガネ持ち」の遺産相続は面倒だ
「死」は怖いものなのか
最期は「潔さ」がものを言う
例えば、・・・「当然のことだけれども、自分の親の介護を他人に任せるのであれば、自分が『要介護老人』になった場合、自分の子供に面倒をみてもらうとは思っては いけません。 」
こうもばっさり切ってくれると少し気分も楽になります。





spika00 at 21:20│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!Book 

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