February 01, 2004

綿矢りさと芥川賞

綿矢りさ芥川賞 hirokiazuma.com

...思い出すに、いまから10年前、まだ大学生だったころ...僕は、根拠なく、本当にすごい作家は芥川賞なんて取らないんだと信じてました。そして同時に、本当にすごい批評家は文芸誌にも論壇誌にも書かないものだと信じてました。

確かに、本当に突出した実力をもった作家というのは芥川賞をとれない(とらせてくれない)、というのは文学とかに興味のある人なら一つの「常識」としてもっていると思う。太宰治からはじまって、近年では島田雅彦も、芥川賞に関しては結局とれずじまいだった。


もちろん、その「常識」といっても、誰にとっての常識か、というのはあるけれども。

2ちゃんねるの文学板とかみてると、本気で「(綿矢さんの受賞で)芥川賞は死んだ」とか書いてる人がいるんだし(笑)。

昔からそんなこと言ってる人はたくさんいそうなものだし、阿部和重みたいな人がとったら「生き返ったということになるのだろうが、そうだとしたら芥川賞も死んだり生き返ったり大変である。

結局、綿矢りさに関しては、「『りさたん萌え〜』は圧倒的に正しい!?」ということに尽きるのだろう。という結論もあんまり面白くないけど・・・

参考


ヨシモト

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この記事へのコメント
でも、基本的にさ、芥川賞の定義って「新しい流れを持った無名の新人」におくられるっていうのが定義なんだよね。その定義に当てはめて考えてみれば、綿矢りさとか金原ひとみが受賞するっていうのも、分からなくは無い。
でも「無名の新人」っていうのは当てはまるけど、「新しい流れを持った」っていうのは疑問、という声も聞かれる。私も両方ちょっと読んでみたけど、これと言って新しいものでは無かった。。。何故ならば、「本当に新しいもの」っていうのは、「無名の新人」時代に認められる訳が無いと思うんだよね。普通に考えて。本当に新しかったら、誰もが反発を覚えるだろうし(例えば村上春樹のように)、すんなり受賞する分けが無い。其処に、なにかしらの親しみ、それは、今の大人たちが作りあげた何かが踏襲されていなければ、大人たちが安心して、綿矢りさや金原ひとみに賞をあげようなんてことにはならなかったと思う。

はっきり言って、綿矢りさや金原ひとみの描き出したのは「今の若者の姿」。だから、私たちが読む価値のある本とは言えないんじゃないか。結局、「そんなこと知ってるよ」ってことを、同年代の人が書いたから受賞した分けだと思うんだよね。
Posted by 半眼メイド at February 01, 2004 21:26
う〜ん(笑)。何というか、例えば僕なんかが他の文学部生とかと話してもおんなじような話のすれ違い方をしますね。

で、気がついたんだけど、芥川賞はなんだかんだいっていまだに権威があって、「賞のあるべき姿」みたいなものが信じられている、と。

そういうのを権威主義と一言で片づけちゃうこともできるんですけど。僕なんかは「どうでもいいじゃん!」とか思っちゃう人なんで、同様に「どうでもいいじゃん」と言っているテキストを引用したんですね。ほら、権威主義者には権威で語るしかないから。

だから、「常識」と括弧でくくったんだけどね。括弧でくくった常識なんて常識じゃねえよ、とか思いますが・・・

参考:SPA!での福田和也と坪内祐三の対談で、「芥川賞は菊池寛(作家で文藝春秋の創業者)が本を売るための興業として作った」という話(下の方)
http://216.239.57.104/search?q=cache:V33w-Fvq01QJ:www.silverna.com/diarie/2003_8.html+%E8%8A%A5%E5%B7%9D%E8%B3%9E%E3%80%80%E7%A6%8F%E7%94%B0%E5%92%8C%E4%B9%9F%E3%80%80%E8%88%88%E6%A5%AD&hl=ja&ie=UTF-8
Posted by ヨシモト at February 01, 2004 21:48
う〜ん。

別に、芥川賞を信じなかったら、それはそれでいいんだろうけど、どのみち、遊びじゃないの?ああいうのって。みんなで真面目な顔して、芥川賞に権威持たせたがってるんじゃないの?だって「賞」ってそういうもんじゃん。
それは、本を売る為とか、話題にする為とか、そういう理由もあると思うけど、どうでもいいじゃんって思っちゃうよりは、芥川賞をお祭り的に騒ぎ立てて商業を活性化させた方が市場の為なんじゃないかな、と思って私もお祭り騒ぎに加担してるんだけどね。

芥川賞はお祭りだよ、お祭り。文学のお祭り。

それで賑やかになるんならいいじゃん、と私は思う。やっぱ、本には売れて欲しいから。別にどうでもいいじゃんって思う考え方も別にアリではあると思うけど。
Posted by 半眼メイド at February 01, 2004 22:22