民放ラジオ101局特別番組『WE LOVE RADIO!~山下達郎・星野源のラジオ放談』感想

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 2017年3月20日(月祝)に放送された、民放ラジオ101局特別番組『WE LOVE RADIO!~山下達郎・星野源のラジオ放談』公式ホームページ)を聴いた感想を書いてみたいと思う。筆者は生で一度聴いて、radikoのタイムフリー機能で様々な局のもの(内容同じ)を繰り返し聴いた。
今回の企画が山下達郎との初対談ということで、星野源自身もひどく緊張していたらしく、対談の日まで指折りカウントしていたらしい。親子ほど年の離れている二人ということで、山下達郎が婿と初めて対面したかのようだ、との話も出ていた。お互いのラジオとの関わりのエピソードトークやかけたい曲を1曲ずつ選曲する企画、生歌をそれぞれ1曲披露するなど、1時間ぎゅっと中身の詰まった充実した内容だった。あまりに良かったので、何回も再生してしまったのだ。ネタバレしすぎない程度に感想を書いていきたいと思う。

●山下達郎に認められる星野源のすごさ

筆者の星野源好きは身の周りの人周知の事実なのだが、今回のラジオが放送されたことで山下達郎ファンの中高年世代の知人から”山下達郎に認められている星野源ってすごいんだね”とメッセージがきた(笑)。中高年世代にとっては(若者世代よりも特に)山下達郎はカリスマ的な存在として認知されており、そんな山下達郎も認めるミュージシャンということで星野源のファンの裾野や認知度がさらに高まるような、そんな勢いを感じた。星野が音楽やラジオについて語ると、山下達郎も”まったく同じ意見です。付け足すことはありません”と言ったようなコメントをしていて、星野の物事を的確にとらえるセンスやあらゆる物事の特質を生かした取組・やり方を非常に高く評価しているようだった。

●星野源の唯一無二性は「統合力・融合力」にあり

このラジオを聴いて感じたことは、星野源の他の追随を許さない圧倒的な唯一無二性というのは、「統合力・融合力」にあるのではないかということだった。山下達郎によると、ラジオの番組というと、トークがうまい人(お笑い、アイドルなども含む)のトーク番組か、音楽好きによる音楽番組か、二者択一的なところがあったようである。山下達郎自身のラジオ番組は完全に音楽寄りで、トークが弱いなぁと感じていた部分もあるらしい。一方、星野源のラジオ番組(『星野源のオールナイトニッポン』)は、トークあり、音楽あり、リスナーからの爆笑お手紙ありで、内容もバラエティに富んでいる印象。筆者も毎週欠かさず聴いているが、2時間があっという間で毎週飽きずに楽しんでいる。

山下達郎が評価しているのは、星野源のその「統合力・融合力」だそうだ。トークだけがうまい人、音楽だけを語れる人は多数いるものの、その両方を統合・融合させて、面白い番組を作れている人はそういない。そもそも星野源は職業不定で、俳優業・音楽業・文筆業・コント業(?)を見事にすべて成り立たせている”パラレルキャリア”時代の申し子のような存在だ。ラジオ内で『逃げ恥』の話をすることもあれば、「恋」の解説や『星野源しか出ない夏フェス』をすることもあれば、NHK系コント番組『LIFE』の放送作家が台本に参加した特別コント企画もあった。『星野源のオールナイトニッポン』マルチに活躍する星野源の魅力をこれでもかと詰め込んだ、最強ラジオ番組なのだ。

●面白ネタは楽しんでいるところに集まる

星野源自身が語っていたことだが、”(自分のラジオは)リスナーの投稿が面白いから、自分はただそれを聴いて笑っているだけみたいな印象”、なのだそうだ。『星野源のオールナイトニッポン』を毎週聴いている方にはわかって頂けると思うが、確かにそんなようなところもあり、星野源がとても楽しそうにしている印象だ。同ラジオの投稿は下ネタ系が多く採用されるのだが、どうしようもない下ネタ投稿や男女のイザコザ系のネタに星野がツッコミを入れたり、エールを送ったり、景品を贈ったりするのが、なんか面白いのだ。あの星野源特有の「ガハハハハ…」という笑い声が深夜のリスナーの布団を震わせる。面白ネタ(投稿)は楽しんでいるところ(人)に集まるのだなぁと感じた次第である。

●ラジオというメディアの特殊性とこれから

この番組内で語られていたことでもあり、『星野源しか出ない夏フェス』企画でも感じたことだが、ラジオは”全員が最前列”で、”距離が近い感覚”、というのが最大の特徴なのだということを再度思い知った。山下達郎が語っていたことで印象に残っているのが、”マスじゃないけどマス、マスだけどパーソナルなのがラジオというメディアの特殊性だ”という話。”嘘をつけないし、嘘がばれやすいメディア”という話も出ていた。テレビではないということもあり、ついつい本音をぽろっと言ってしまったり、素の部分が出やすいメディアなのかもしれない。

我々は”視覚偏重”的に生きており、目に入る情報の洪水に溺れて窒息寸前気味なところもある。街を歩けば無秩序な看板、テレビは似たようなタレントがとっかえひっかえ、スマホとPCを見すぎて眼精疲労…。スマホやネットの普及によりますます衰退が進むかと思われたラジオも、アプリなどの普及によりかえって身近で手軽なものになった印象はある。多すぎる情報のノイズに疲れた現代人にとって、ラジオというのは程よい情報量で”1対1感覚”を楽しめるメディアとしてじわじわと復興してくるかもしれない。少なくとも今回の特別企画は筆者にとっては大ヒットだったし、テレビだったら繰り返し観なかっただろう。リスナーの心をつかむ面白いコンテンツさえあればいくらでも聴く人は増えるだろうと思う。筆者自身、最近はテレビよりもラジオに心を持っていかれつつある。当番組を視聴し、これからのラジオがどうなっていくのか、そのカギを握っている重要人物の一人が星野源であることは間違いないのだと痛感した次第である。

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