星野源の対談ムック本「星野源 音楽の話をしよう(AERAムック)」を読んで。



今回は2018年6月27日に発売された「星野源 音楽の話をしよう(AERAムック)」を取り上げてみたい。この本はニュース週刊誌『AERA』(朝日新聞出版)2016年4月11日号~2017年4月3日号に掲載された連載「星野源 音楽の話をしよう」をまとめたものだ。(2018年7月現在、連載タイトルは「ふたりきりで話そう」にリニューアルされている。)星野源は以前にも「星野源雑談集」という対談集を出しており、”無類の人好き”である星野源の性質が著作の傾向からもにじみ出ている。
当ムック本の冒頭、「はじめに」は次のような一文から始まる。
雑談の中に本質があるのだと思います。
作り込まれた台本ありきの”茶番劇”ではなく、他愛無い”雑談”の中に本質を見、重視する…そんな星野源ならではの企画だ。


星野源雑談集1
星野 源
マガジンハウス
2014-12-18



感想1 聴き手、語り手のバランスがちょうど良い星野源

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本を読んでまずすごいなと思ったのは、星野源聴き手としての資質と、相手の話の中から自分との共通点を引き出して会話を繋ぐ語り手としてのセンスの高さだった。星野源を中心とした対談集なので、ゲストをもてなすような聴き手の立場でありつつ、ただの聴き手ではなく自分の話も織り交ぜてゆくという語り手としての立場もあるわけだが、そのバランスがとても良く、読んでいて充実感があった。”自分が!自分が!”タイプの人が同じことをやろうとすると、どうしても自分語りになってしまうこともあるし、かといってインタビュアーのような黒子でもないので、自分の話もする必要がある。その絶妙なバランスによって”対談”は成り立っているわけだ。テーマやお題、宣伝があっての雑談というわけではないので、会話の流れも自然で、本当に彼らの会話を横で聴いているかのような錯覚を覚える。それは、星野源の会話の持っていき方がうまいからだと思う。

感想2 ゲストによるお気に入りのCD紹介にも注目♪

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一応テーマフリーの雑談なのだが、”お気に入りのCD1枚を紹介する”というコーナーが設けられており、対談の終わりに音楽の話をするくだりがある。ゲストのお気に入りのCDを聞いて、共感したり、”それは知らなかった”と言ったりする星野源。読んでいる我々にとっても、普段あまり語られることのないゲストが選んだCDにまつわる思い出話や、その人なりの考えをうかがい知ることができてとても興味深いコーナーだ。

感想3 印象に残った対談は…これ!

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この本の中では12人のゲストが登場するのだが、なかでも筆者が面白いと思ったものをピックアップして感想を書いてみたいと思う。

×宮野真守ウィキペディア
 筆者はアニメやゲームなどの業界に疎く、声優についても全くと言っていいほど知識がない。トップ声優の宮野氏についても、表舞台で星野源と交流が見られるようになってから認識したほどだ。彼について何も知らない筆者は、てっきり順風満帆にキャリアを積んできた声優さんなのかと思っていたのだが(声もいいしイケメンだし)、子役から始まり、売れない時期の葛藤や努力を経て今の活躍があるのだということをこの対談で知ることができた。それは星野源自身のキャリアとも重なる部分があるように思う。星野源のキャラ”ニセ明”が、宮野真守”雅マモル”(1980年代のアイドル風キャラクター)にインスパイアされて誕生したキャラクターだというエピソードも面白かった。




×有村架純ウィキペディア
 人気若手女優、有村架純との対談での星野源は、終始笑顔で前のめりな感じが伝わってきて面白い(笑)。他の対談より、星野源が話してゲストが聴いている割合が多いような気がした。好きな食べ物の話でも盛り上がるくらいとても楽しそうで(笑)、星野源有村架純に興味津々なのが伝わってくる。こんなふわっとしてかわいい女性が隣で話を聴いてくれていたら、どんな男性でも饒舌気味に話してしまうだろう(笑)。有村架純の、年上のオジサンを受け止める落ち着きと包容力も魅力的だ。

↓二人が共演したドラマ

11人もいる! DVD-BOX
神木隆之介
SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)
2012-04-07



×ディーン・フジオカウィキペディア
 人気イケメン俳優、そしてミュージシャン、映画監督としても活躍中のディーン・フジオカとの対談。星野源とどんな接点?と思うのだが、同じ事務所(アミューズ)で同い年、俳優と音楽活動をしているという点でも共通点があり、意外と話は合うようだ。ディーン氏はとても音楽が好きらしく、今回の対談でも、星野源のラジオにゲスト出演した際にも、マニアックな音楽話で盛り上がっていた。心なしか、ディーン氏と映る星野源はキリッとイケメン風の顔つきをしている(笑)。同じ事務所ということもあり、共演が増えそうな組み合わせである。

結婚
ディーン・フジオカ
2017-12-06


×小林直己ウィキペディア
 筆者はEXILEグループにも非常に疎く、失礼ながら顔と名前を存じ上げていなかった方の一人である。さらに失礼ながら、”EXILEの人はチャラそう”というイメージもあったのだが、対談を読んで、良い意味で裏切られた気持ちになった。大学の哲学科に進んだ話(のちに中退)や、グループ内での立ち位置への苦悩などを読んで、外見とは裏腹に(!?)とても思慮深い人なのだろうなという印象を受けた。星野源も小林氏も高2の時に不登校気味になったことがあると語られており、そういった共通点からも距離が近づいていったようだった。山下達郎話で盛り上がる二人がとても楽しそうだったのも印象的。




他の人たちとの対談もとても面白く、最後まですらすらと読めてしまった。写真から伝わる空気感や距離感を観察するのも面白い。星野源のファン、そして対談相手のゲストのファンの方にも、手にとってほしい1冊だ。

※星野源の作品は他にも
「いのちの車窓から」感想&レビュー
「YELLOW MAGAZINE」感想&レビュー
「MUSIC VIDEO TOUR 2010-2017」感想&レビュー

※「ドラえもん」収録曲もどうぞ
「ドラえもん」歌詞の意味&解釈
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