特別篇、集中連載として更新してきた
メキシコ滞在記ですが、今回が最終回。

今春、約50日にわたり、メキシコ合衆国
グアナファト州に滞在しました。

仕事場への出勤は車で片道1時間ほど
かかっていました。滞在しているホテルの
ある街を出て、田舎のハイウェイを経由して
郊外の工場へ。

街に広がる一般家屋はそのほとんどが
レンガやブロックや土壁で作られたもの。

田舎のハイウェイの車窓から入る風は
荒れ土と堆肥の入り混じった表しようの
ない匂いを漂わせていました。

道路のすぐ横に土手や草地や農地が
広がっていて、道のすぐ脇には大小
さまざまな姿の墓標やほこらが数百
メートルおきに点在していました。

そして遠くの山から昇りくる朝日の姿。
赤紫色の光は幻想的でした。

仕事を終え
メキシコを発つ日を迎え、お世話になった
人たちへ片言のスペイン語で挨拶を
してゆく。
「日本に帰ります。いままで有難う」と。

現地スタッフ、ミゲルさん、アリエス君。
滞在したホテルの食堂のおばさん。
日々ルームメークを担当してくれた
おばさんたち。
よく立ち寄っていたスタバのチーフ、
レストランの店員さん。

少し目を潤ませながら笑顔をくれた
ひともいた。有難かった。

人生で初めて、こんなに長い期間
海外での生活を経験して・・・

日本を出ると(まあ、当たり前では
ありますが)とてつもなく広く深い
世界が広がっていること。それを
改めて痛感しました。

そして当たり前すぎて感じていなかった
日本の良いところを知ることも出来ました。

Gracias MEXICO