~三年目での正直にて(後編)~


2ndhalf01

2ndhalf02


互いのことを『隆也』『みずくん』と呼び合う水木選手、酒井選手。水木選手に敢えて、
”自分にはないもの”という切り口で酒井選手のことを尋ねた。

「隆也はサポーターの懐へもグイグイと入り込んでゆくタイプ。隆也がいくのか、それとも
 サポーターが隆也の魅力に惹かれてくるのか、多分どっちもなんすよ。それが僕には
 ない部分でやっぱりすごいなって思うし。例えばJ1の選手と僕ら(地域)の選手とまるで
 違うじゃないですか。だから僕らの、地域でしか出来ない、プロじゃ出来ないことが出来
 るっていうチャレンジ・挑戦というものを隆也からすごく学んでいるというのがあります。
 すごいす(笑)人を引き寄せる力が。皆んな味方になってくれるっていうか。キライな
 やついないんじゃないすか。」

また、プレーヤーとしての酒井隆也をこう評している。
「あいつ自身も試合に出れてるほうではないので。サブの選手って出てる人たちよりも
 モチベーションがちょっと下がりがちなんですけど。そこを隆也の立場、たまに出たり
 出れなかったりする中間のポジションなんで、その選手が出たら頑張るし、出れなくて
 も腐らずに皆んなを盛り上げてやってくれるっていうのは、チームとしてっていうか、
 (世間一般の会社って詳しくはよくわからないですけど)組織としてすごく重要な役割
 の選手だなって思いますね。」

実は利用というか活用している部分もあるようで。
「僕が何かしたことによってツッコんでくれるんで。無意識のうちにそれを期待してるかも
 しれないです。隆也は感じれる選手。雰囲気とか目に見えないもの、すごく感じれる選手
 だなって。なので任せている部分はありますよ。僕がキャプテンとしては出来なかった
 部分を隆也にやってもらってました。」

キャプテンとしての二年間―。昇格という目標が果たせなかったことへの忸怩たる想いが
ある。一年目は初めてキャプテンということもあり、厳しいのがキャプテンだと思っていた。
二年目にはチームメイトとより関わりをもち、食事に誘ったりもして、コミュニケーションを
とっていった。今も考えながら変化し続ける。

「どう今年は改善できるか。キャプテンやるか分からないですけど(※1)。キャプテンやる
 にしてもやらないにしても、この二年間の経験をチームに還元させていきたいなって思
 ってます。」

結びに水木選手にもサポーターへ向けての今シーズンへの意気込みを語ってもらった。
「また新たな体制になりますが、目標はブレてないので。その(JFL昇格の)為に出来る
 ことを、3年目なので今までの自分の幅を超えて、サポーターと一緒に、ホントにプロでは
 出来ないような活動を僕らはやるのでついて来てほしいです。また逆にサポーターからも
 引っ張っていって欲しいなって感じてます。」

選手スタッフサポーター一丸で昇格を。もっともっと行動を。
その熱量を垣間見れた。


【脚注】
 ※1:取材当時(2020年1月時点)



 Text & Photo ;中村マサト(フリーランス)

 ※この記事は
  FC刈谷取材ご協力のもと、水木将人、酒井隆也、両選手へのインタビューを行い
  構成したものです。