2007年09月

2007年09月21日

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『武士の一分』


監督:山田洋次
原作者:藤沢周平
出演者:木村拓哉、檀れい、笹野高史、坂東三津五郎
     桃井かおり、綾田俊樹、近藤公園
     大地康雄、緒形拳、小林稔侍、赤塚真人

 

 

主演・木村拓哉という事で注目を集めた作品ですが
彼の周りにいる達者な演者やスタッフが
一生懸命に彼を支えています。
映像も一つ一つが丁寧で
皆で良い作品にしようという熱意を感じますね。

その主演の木村拓哉さん。
彼は“木村拓哉”という名前が大きすぎる為か
今まで そのイメージを壊さないような
役柄ばかり演じてきましたが
この作品では そのイメージを
越えようと演技を駆使している印象がありました。
それが 実を結んでいる部分と
過剰になってしまった部分が極端に出ていましたが
新しい可能性を発揮出来ていたと思います。
檀れいさん ですが
中年以上の男性からしたら
たまらない存在なのかもしれませんが
私は、どうもイマイチでした。
もちろん、綺麗な女性だとは想うのだけれど
女優としては そんなに騒ぐほどではないなぁ・・・という印象です。

桃井かおりさんは まさに桃井かおりです。(笑)
彼女が一声 発しただけで
それまでの厳粛?静かな?雰囲気が一変します。(笑)
物語の良いアクセントになっていました。

 

で、本編の話ですが
特に目新しい脚本ではありませんが
安心して観る事が出来る内容ですね。
良くも悪くも“山田洋次”という映画だと思います。


侍にも、男にも、女にも
命を懸けても守りたいものがあって
それを守る為に 自分が出来る事を成そうとする。
「命が一番大事!!!」
と言う人もいたりしますが
なかなか そう簡単でもないですよね。



spongeneko at 01:16コメント(0)トラックバック(0)映画 は 
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『時をかける少女』☆☆☆3.5

監督:細田守
原作者:筒井康隆
脚本:奥寺佐渡子
音楽:吉田潔
声優:仲里依紗、石田卓也、原沙知絵、谷村美月

 

1965年の原作発表以来、
幾度と無く実写映像化されてきた
「時をかける少女」が初のアニメーション映画として登場!
アニメーション版では、原作での主人公「芳山和子」が
本作品では新ヒロイン「紺野真琴」の叔母として登場する等、
筒井康隆著の同名小説の約20年後を舞台にした続編。
アクティブで前向きな主人公が初夏の町を駆け抜けていく
爽快な青春映画の決定版。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


巷で評判が良かったと聞く この作品。
そのうち借りてこようかと思っておりましたが
テレビで放送するという事で
あり難く拝見させていただきました。 感謝。

いやぁ〜〜〜〜〜〜
良く出来てる。ホントに。
私のような素人でも
凄さが分かる程の映像技術がありながらも
オタクな世界に埋没せずに
ちゃんと一般娯楽作品として成立しています。
上映公開時、公開規模が少なかったみたいだけど
変な話です。 ビジネスとしても勿体無いでしょ。
こういうのって 毎回毎回、どうにかならんものか・・・
能力があるものには光が当たらないと皆が損しますよ。

 

あ、話は変わりますが
この監督の事を調べようと “ウィキペディア”してみたら
そこには かなり衝撃的な事が・・・
“押井守の娘と乙一の結婚披露宴で
流れた2人の映像制作を担当した。”
!!!!!!!
押井守の娘と乙一が結婚していたなんて知りませんでした。
乙一の義理の父が押井守とは・・・
なんと恐ろしい一族なんでしょう。(笑)



spongeneko at 01:09コメント(0)トラックバック(0)映画 た 

2007年09月19日

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『グエムル-漢江の怪物-』☆☆☆3.3
 

監督:ポン ジュノ
出演者:ソン・ガンホ、ピョン・ヒボン
     パク・ヘイル、ペ・ドゥナ、コ・アソン

 

劇場公開時にテレビで特報を観たけれど
あれ明らかに間違いですよね。
それとも怪獣映画に思わせることが狙いだったのかなぁ・・・
まーー  ともかく
この作品は 家族の絆を描いた作品になっております。
前半部分はコメディ要素が強いかな。
映像に有する多くの部分を外注した程の力の入れようですが
その会社が携わった他の作品と比べると
驚くほどに質が低いのが残念。
こういうのって制作費の問題だったりするのかなぁ・・・
世の中 シビアですね・・・。
お金が無いのなら もうちょっと演出で工夫すればいいのに
グエムル初登場シーンなんて
遠〜〜〜〜〜〜〜〜くから
ノッサノッサノッサノッサと走ってくるんですよ。
間が悪いし必死に走ってるしで
初っ端から笑ってしまいました。

出演者でいえば
ソン・ガンホは巧い・・・というよりも
面白い役者ですね。
韓国語が分かったら もうちょっと面白さが増すのかなぁ・・・
なんて思いながら見ていました。
娘役のコ・アソンは、ほぼ顔が汚れっぱなしで
いくらなんでも 手で拭くくらいはするだろうに・・・
と 何度か ツッコミを入れましたが
良い表情をする女優ですね。
顔が汚れた方が可愛く見えるというのも
女性としては複雑かもそれませんが
女優としては武器・・・かもしれません。

監督も技能的に優れた人だと思います。
でも ここぞというシーンで
あっさりし過ぎている気がしました。
ラストも物足りなかったなぁ・・・



spongeneko at 01:08コメント(0)トラックバック(0)映画 か 
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道尾秀介  『片眼の猿』

 

三梨は自分が持つ ある手段を使って
盗聴専門の私立探偵事務所『ファントム』を営んでいた。
経営的には それほど順調と言えるものでは無かったが
ある日、
「ライバル会社が我社の楽器デザインを
 盗用している疑いがある。証拠をつかんで欲しい。」
という依頼が舞い込み高額な成功報酬に惹かれ調査に取りかかる。

最初は、楽勝な仕事だったはずが・・・

 


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

序盤は 色々な所に 面白い展開を期待させる伏線があって
楽しみながら読み進める事が出来るのですが
どうも、大事な部分で説得力に欠けることが多く
消化不良気味な感じでした。
最後の 引っくり返し?は
「父さん、一本 取られたなぁ〜」
と清清しく言えるのですが
それ以前、以外の部分は物足りません。
もうちょっと書きなれて行けば
面白い作品を生み出しそうな雰囲気はあるんだけどなぁ・・・

これより前に読んでいた本が
恩田陸、乙一という ある意味、怪物な人達のものだったので
かなりハードルは高くなっているのかもしれませんが・・・



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2007年09月07日

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『ドリームガールズ』


監督・脚本:ビル・コンドン
製作:ローレンス・マーク
出演者:ジェイミー・フォックス、ビヨンセ、エディ・マーフィ
     ジェニファー・ハドソン、アニカ・ノニ・ローズ、
     ダニー・グローバー、キース ロビンソン、
     シャロン・リール 、ヒントン・バトル 、ジョン・リスゴー

 

 

もう、アレです。
エンターテインメントとしては
お見事としか言いようがありません。
次から次へと これほど凄い歌を
よくも まぁー と逆に呆れるくらいです。(笑)
私は普段、
作品によって字幕で見るか吹替えで見るかを変えますが
この作品は字幕で見ないといけませんね。
吹替えでは かなり辛いです。
ただ、引っ切り無しに チラチラする字幕も
この映画には邪魔だったりします・・・。
やっぱり、英語が分かれば一番なんでしょうね。
かと言って今さら勉強する気も
まーーー ありませんが・・・
ってか、そもそも無理です。
残念ながら私の脳は英語に対応していません。
中学3年の夏に気が付きました。(笑)
・・・

最初に言っておきますが
私はミュージカルが嫌いです。はい。
大っ嫌いです。
そんな訳で やっぱり、
いきなり歌い出すのには抵抗がありました。
それに正直、
ラストの15分くらい・・・ 
ちょっと退屈だったかなぁ・・・
いや・・・ね・・・  
確かに 歌は素晴らしいものばかりです。
でも、脚本が イマイチで・・・
しかも、素晴らしい歌でも あれだけ連続すると
流石に お腹いっぱいになりまして・・・。
「この映画って サントラCDを持っていれば
映画のDVDはいらないのかもしれないなぁ・・・」
と思ってしまう始末です。 
これを会社にいる ドリームガールズ大絶賛人間に言ったところ
「・・・信じられない。」
と言われてしまいました・・・
ゴメンなさい 私はこの程度です・・・。


☆評価は 3.7です



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