ありのままのスポーツ見聞録~羽生結弦選手中心ブログ~

羽生結弦選手を中心に観戦記録や情報など写真も交えて紹介します♪

こんばんは。ゆづくんの会見から2日経ったというのに、未だ私は情緒不安定で、何を書けばいいのか、今の自分の気持ちをどう表現すればいいのか、全く判らずにいます。それこそ分刻みで、色々な感情が波のように押し寄せてきて、自分の気持ちなのにそれを明確に文字にすることができずにいます。

自分の気持ちを整理するのにはもう少し時間が必要です。気持ちの整理がつかないまま、今思っていることを全て文章にしてしまうと、後で読み返したときに後悔しそうなので、少しだけ今の本音を書いておきたいと思います。

月曜日に、ゆづくんから決意表明の会見が翌日にあると発表になり、自分なりにその内容について色々と想像しました。ネット上では様々な憶測が飛び交っていましたが、私は前回の記事にも書いた通り、最初からゆづくんは今シーズン、GPシリーズには出場されないだろうな、と思っていました。ただ、今シーズンは世界選手権が日本で開催されることもあり、その出場を目指し全日本には出場されるだろう、と思っていました。そして、もしかしたら、今シーズンが最後の、ゆづくんの現役選手としての試合になるかも…というところまでは覚悟していました。

でもそんな想像も、あの深夜の某スポーツ紙のすっぱ抜きとも言える記事によって、かつてないほどの怒りと共に破壊されてしまいました。単なるいちファンである自分(謂わば他人です)ですら、どうしようもないくらい怒り、悲しみに襲われ、そして憤ったというのに、当のご本人のゆづくんはいったいどんなお気持ちだったのか、想像することすら憚られます。

いつも大事なことは、ご自分の言葉で伝えたい、と思っていらっしゃったゆづくんです。しかも新たな出発を意味する、一生で一度の大事な大事な会見です。そのゆづくんのお気持ちを尊重することなく目の前のスクープに飛びつき、他のメディアを出し抜かんとした某スポーツ紙。そんなモラルの欠片も感じられないスポーツ紙は一生、未来永劫不買です。
20220720
昨日はお昼前に新聞を買いに行きました。2件目でなんとか買いたかったスポーツ紙を揃えることができましたが、某スポーツ紙だけはどちらのコンビニにも大量に残っていました。何をか言わんや…。そして、このスポーツ紙に対し情報を漏らした関係者。どこのどなたか存じませんが、そんな関係者とゆづくんが今後一切関わらなくて済むことを心より願います。

会見自体は希望に満ち溢れたもので、プロアスリートとして、今まで誰も観たこともないような世界をゆづくんが魅せて下さることが想像でき、それこそ新生ゆづくんにワクワクした気持ち、期待感しかありません。それは良い意味でファンの想像や期待を裏切るくらい素晴らしいものになるのは間違いないと思います。

ただ、そう思う反面、その気持ちとは裏腹に、何で?今が一番上手いし、これからももっと上手くなっていくであろうゆづくんやで?何で今、競技会から去る必要があるんや?と、いうやるせない気持ちに苛まれたりします。

だってゆづくんは、去年も一昨年も、僅差じゃなくぶっちぎりで全日本を2連覇されていらっしゃるのです。北京オリンピックだって、あの想定外のアクシデントさえなければ、違った結果になっていたかもしれません。今でもルールブック通り、普通に採点さえしてもらえたなら、きっと金メダルを争える競技力、実力をお持ちなんです。

スケートをしたこともない、友人の小学生の姪っ子が「羽生くんのジャンプは前後に色々とやっていて、他の選手と比べて凄いしきれいやなぁ、だから大好き」と言っているそうです。子供の目って正直ですよね。見たまま、感じたまま、10歳に満たない子供ですらゆづくんの演技が別格だってこと、理解できるのです。

そんな選手が、何故、自ら競技会を去る決断を下されたのか。去らざるを得なくなったのか。それを思うと本当に切ない。きっぱりと、競技会に未練は無い、とおっしゃったゆづくんが眩し過ぎます。

これ以上、私がここでグズグズ言っても仕方ありません。ただ、ファンの勝手な、本当に勝手な我儘であることは判っています。でも、10年以上、現地含めて、ほんっとに様々な試合を観てきて思い描いてきたこと。ゆづくんの競技者としての最後の試合は、結果どうのこうの関係なく、たっくさんのファンに囲まれた、降るような拍手と温かい歓声に包まれた、そんな華やかな場であって欲しかったな…なんて思ってしまいます。ネガティブでごめんなさい。きっとこんなタラレバ、ゆづくんにとっては迷惑ですね。

でも、やっぱり一言だけ、今の正直な気持ちを吐き出しておきたかったのもご理解いただけたらな、と思います。次回はポジティブに、ポジティブに…。

こんなネガティブな感情を撒き散らかしただけの駄文、最後までお読みいただきありがとうございました。いつも読みに来て下さる皆様に日々、勇気付けられております。




人気ブログランキング

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加

こんばんは。ご無沙汰しております。2週間ぶりの更新になります。

個人的なことになりますが、今月に入り身内とのお別れがありました。最後のお別れを終え家に戻ってきた途端、あの衝撃的な事件のニュースが目に飛び込んできました。今更になりますが、故人のご冥福をお祈りいたしますとともに、事件は事件としてしっかりと原因等解明して頂き、二度とこのようなことがおこらないように徹底して欲しい、と強く、強く思いました。

そしてもう一つ、思ったこと。いつも当たり前に思っていたことが突然当たり前じゃなくなること、急に未来が閉ざされてしまう可能性があること、それはいつ何時、誰しもに起こりうるかもしれないこと。だからこそ、それこそ一分一秒でも時間を無駄にせず、自分にとって有意義なことを優先し過ごしていきたいな、と思いました。もちろん、推し活もそのうちのひとつです。それも踏まえて、こんな時ではありますが通常運転でこのブログは続けていきたいと思います。

前回、FaoI静岡最終日で観たダムパリの衝撃について書きました。それ以外のことをもう少し詳細に書き残しておこう、と当初は思っていましたが、さすがにちょっと時間が経ちすぎた感があります。私がお休みしている間にも様々な方々がツイッターやブログなどでゆづくんの演技について熱く語っていらっしゃいます。だいたい思うことは一緒で、ゆづくんは今が一番上手い、そしてまだまだたくさんの可能性を秘めていらっしゃる、この先いったいどこまでいかれるのか、ただただ最後まで、振り落とされないようにそれに必死にしがみついていくだけ、ということです。

取りあえず、静岡の想い出として美味しかったもののお写真だけあげておきます。
2022FAOI_shizuoka2
2022FAOI_shizuoka5
ベタですが、鰻と餃子。遠征の醍醐味は、その土地土地の美味しいものを食べられることです。また暫くしたらFaoI全般について、今回自分が感じたことなど書くかもしれません。

さて、新シーズンに入り気になるのがゆづくんの次の舞台はどこになるのか…ということです。そろそろGPシリーズのアサインの発表があると思います。もし、そこにゆづくんのお名前がなかったとしても驚きません。もう今のゆづくんは、試合にたくさん出てジャッジの反応をみて、更にそれを分析し次の試合に繋げる、などというレベルにいらっしゃらないと思うからです。しかもそのジャッジの判断、出した点数が必ずしもゆづくんの演技に値するものか、というとそうじゃない(と、私は思うのです)。ここ最近、自分が観たものとジャッジの出す点数が乖離しすぎていて(ゆづくん以外の選手でも)、観るたびに何で?という疑問が深まる試合が多く、ストレスが増すばかりでした。

もちろんゆづくんは闘争心溢れるアスリートです。試合に出るからにはきっと、勝ちたい、と思って出られると思います。ただ、今ゆづくんがやりたい、表現したい、皆にみせたい、と思っていらっしゃる演技が、果たして今回改正されたルールの下、正しく順位として現わされるのか、順位など単なる上辺だけの位置付けにすぎないのではないか、などという邪な考えが勝手に私の頭の中でグルグルとして感情が迷子になってしまいます。

FaoI最終日、ゆづくんは幸せでした、とおっしゃいました。そう、一番に願うのはいつでもどこでも、ゆづくんの幸せです。あんな幸せそうな、今持てるものを出し切った、というような充実感溢れる笑顔をいつも見ていたいのです。

この先、ゆづくんがどの試合に出られようと(現役を続けられることを前提として)、ルールや順位に囚われることなく、ゆづくんの思うがままに演技して下さって、演技後に幸せそうな笑顔をみせて下さったら私も幸せかな、と思っています。もちろん試合である以上、順位はついてきます。でも、それもまともなジャッジがなされてこそ意味があるものです。誰が観ても、点数など関係なく、今のゆづくんが一番上手いのは知っています。もう点数表示後の悲しげな様子は見たくありません。

アサインが発表される前に、ちょっと今思っていることを書いてみました。もちろん、アサインにゆづくんのお名前があれば、それはそれで喜んで応援します。ゲンキンなやつです。とにかくゆづくんの選択を尊重します。でも、今のところ改正されたルールがまともに運用されるのか、甚だ疑問に思っていることも事実です。

羽生結弦 2021-2022 写真集
報知新聞社
2022-07-29

羽生結弦 2019-2020
報知新聞社
2020-06-17




人気ブログランキング

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加

おはようございます。昨夜記事を書き始めたのですがなかなか文章がまとまらず。結局早朝の更新になってしまいました。思っていること、書きたいことを文章に纏めるのって、ほんと、難しいです。暫くFaoIの記事が続きますが、最後までお付き合い頂けたら嬉しいです。

日曜日に静岡大楽公演を観てきました。その鑑賞記や今年のFaoIについてのまとめみたいなものは、また時間がある時にゆっくりと書きたいと思っています。さすがに書きたいことがありすぎて、今書いてしまうと中途半端になってしまいそうなんで。それくらい今年のFaoIはアイスショーとしてもエンタメとしても、最高レベルのショーだったな、と思います。
2022FAOI_shizuoka3
もちろん今までも、FaoIは他のアイスショーに比べ、ただスケーターさんたちが演技を披露されるだけでなく、アクロバットやエアリアルなど様々な楽しめる要素が散りばめられておりエンタメ性が高かったのですが、特に今年はライブビューイング、しかも海外展開まであって、更にそのエンタメ性が際立つショーに仕上がっていたと思います。

まだ興奮冷めやらぬ中、とにかく今日は自分の記憶が残っているうちに、どうしてもダムパリについてだけは先に書いておきたいと思いました。それくらい、最終日の「ノートルダムドパリ」はサプライズを超えて衝撃的なものでした。

3年前のFaoIの富山での大楽公演。その時も最後にアンコールというかサプライズがあったのです。武部さんのピアノに末延さんのヴァイオリンという、豪華すぎるお二人の生演奏でゆづくんが「Origin」の最後のパートを披露して下さったのです。それもあって、もしかしたら、今年も…と、密かな期待はしていたのです。同行した友人と、もし、あるとしたら、NAOTOさんとのコラボでロンカプ?それとも新妻さんとのコラボでオペラ座?などと、アンコールあったらいいね、程度に予想していました。

大楽公演ということもあってか、盛り上がりの中にも一抹の寂しさを感じつつ、今年のFaoI最後の演目であるゆづくんのレゾンを複雑な気持ちで観ていました。レゾンが終わった直後のゆづくんの全て出し尽くした、というご様子を目の当たりにして、あわよくばアンコールを…などと思っていた自分が恥ずかしくなってしまいました。

ゆづくんがたくし上げられていた白い袖を下ろし、舞台裏に捌けていかれたところで、ゆづくん、出演者皆様に対する感謝と感動と、そして虚無感とが複雑に入り乱れ、泣きそうになるのを必死に抑えていました。すると、暗がりの舞台上で動く人影が…。観客もそれに気付いて自然と拍手がわきおこったところで鳥山さんのギターが静かに奏でられ、続いてスポットライトを浴びたNAOTOさんがヴァイオリンを。NAOTOさんの奏でられるメロディーですぐにダムパリと悟りました。もう、その時点で鳥肌です。そこに、さらに新妻さんが登場され、ミュージカルでもあるダムパリの歌唱を始められました。もう、この時点でこれからヤバいことが起こる、絶対にこれはヤバいやつやわ、と、自分の鼓動が激しくなるのを感じました。
201901072
※ 当時のダムパリのお衣装(NHK杯展で撮影)

そして、あの「ゆづくんのプログラムとしてのダムパリ」を象徴するクライマックスのメロディーが。と、同時に舞台後方からゆづくんが静かに登場されました。新妻さんの歌に合わせ、舞台上でパフォーマンスされるゆづくん。私の席はどちらかというとショート寄りでしたのでステージからは遠く離れていたのですが、そんなことは全然感じさせない圧倒的なオーラ。お二人で奏でられるカジモドとエスメラルダの物語。その始まりはまるで映画のワンシーンのような、ミュージカルを観ているような、崇高なものでした。

大きく十字を切り舞台から氷上へと上がっていかれ(ゆづくんが上がる、という言葉を使っていらっしゃったので)、風を切りながら壮大なイナバウアーで目の前を通り過ぎていかれた時にはもう涙が止まりませんでした。でも、瞬きしてはいけない、最後まで、最後の一瞬たりとも見逃してはいけない、と思い涙が落ちてくるのを必死にこらえ見届けました。

なんて神々しい。でも、神々しい中にも確固たる技術が濃縮された演技。ジャンプなんかなくても、例えたった数分の演技でも、一瞬で観る人々をその世界へと誘い魅せて下さる芸術性。これぞ、フィギュアスケートの神髄。心の底からそれを再確認させてもらえた、ただただ美しく儚く、力強くもある演技でした。終了後は号泣。

私以外にもダムパリを語りだしたら止まらなくなる方が多数いらっしゃいます。ダムパリはゆづくんがまだ高校生だった時、希望と不安を抱えつつカナダへと渡っていかれ、オリンピックで金メダルをとりたい、と、強い意志を持って懇願され、初めてウイルソン氏がゆづくんのために振り付けて下さったプログラムです。当時まだ17歳だったゆづくんにとって、プログラムの持つ世界観を、複雑な恋愛感情を表現するのはまだ難しく、また技術的にも高難度のプログラムというのもあり、本当に大変だったと思います。何度も世界記録を更新し、破竹の勢いだったパリの散歩道とはいわば対極にあったプログラムです。

初めて試合でこのプログラムを演じられたフィンランディア杯からシーズン最後の世界選手権まで、本当に、まるでジェットコースターに乗っているかのような、様々なことがあったシーズンでもありました。だからこそ、人によって思い入れのある試合が異なるというプログラムでもあるのかな、と思います。それが仙台で行われたNHK杯だったり、オリンピック開催地ソチでのGPFだったり、オリンピックの枠がかかった世界選手権だったり。

私にとっての思い入れのあるダムパリは、全日本です。ゆづくんの試合初観戦だった、というのもありますが、それ以上にあの時の、一部の他選手ファンの人たちの行為が忘れられず、せっかくゆづくんが初優勝された喜ばしいはずの全日本だったのに、ずっと心のどこかに闇として置き去りにされたままになっていました。10年経っても、あの時のことは鮮明に覚えています。現地でダムパリを観たのはその日が最初で最後、ということも相まって、余計に心に突き刺さったまま許すことができない自分がいて、未だに忘れることができません。そう、ダムパリは私にとって苦い思い出のひとつなんです。

でも、昨日のゆづくんの演技を観て、それが少し浄化された気がしました。ゆづくんの心のうちまでは判りませんが、少なくとも自分の中での「2012年全日本選手権で観た霧の中のダムパリ」から少し霧が晴れ、真っ新な心で、また真新しいプログラムとして観ることができたかな、と思います。荘厳、崇高という言葉が相応しい演技でした。やっと、あの時の暗澹とした気持ちから解放された、今はそんな気分でいます。

本来、男性ボーカルのパートを、透き通るような艶やかな声で美しく歌い上げて下さった新妻さん。まるで天界から天女が降りてきたような(あのお衣装がまるで羽衣のように思えました)、魂のこもったダムパリを最後に魅せて下さったゆづくん。もちろん、演奏して下さったNAOTOさんに鳥山さんに五十嵐さん。10年間抱き続けてきた私の心の中のいわば霧の部分、を晴らして下さってありがとうございました。ゆづくんの演技からはいつも、何かしら、私の心の中の核に訴えかけてくるようなメッセージを感じています。

FaoIの締めくくりにサプライズ的に披露された衝撃のダムパリは、実は前もって用意周到に計算されていた、ゆづくんによって準備されていたものなのかもしれないな、と思ったり。それくらい、フィギュアスケートのアイスショーという分野において、舞台とアイスリンクをつなぐという意味で無限の可能性を感じさせられる、そんなプログラム、演技だったと思います。これからのゆづくんから益々目が離せないし、更に輝きを増していかれるゆづくんに振り落とされないよう、しっかりとついていけたらな、と思っています。

早朝に長文、失礼いたしました。これでも、言いたいことの半分も書けていないような気がします。ゆづくんの過去プロは、自分にとってはそれぞれに深い思い入れがあるのですが、ダムパリもまた語りだしたら止まらなくなるプログラムの一つです。

次回は普通に静岡の鑑賞記など書いてみたいと思います。いつもながら最後まで長文にお付き合い下さりありがとうございました。







羽生結弦「覚醒の時」 (通常版) [Blu-ray]
羽生結弦
ポニーキャニオン
2014-07-16




人気ブログランキング

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ