September 27, 2008

sonohinomaeni昨日、とんでもない物を観てしまった。

価値観がガラガラと音を立てて崩れ、とあるシーンに戦慄し、笑い、涙し、生と死の狭間でもう誰が生きてて誰が死んでるのかわからなくなったけどそんなことどうでも良くって。永作博美の笑顔が美しくて、そしてとてつもなく怖くて。

映画にはまだまだ可能性がある。表現はやり尽くされていない。無限に創造できるような気さえしてくる。年に1本、こういう映画と出会えれば、1年間は映画を好きでいられる。いや、これは数年は持つ強度かもしれない。きっとこれからくじけそうになっても、映画を信じられる。

大林宣彦監督・70歳。先日の井口監督との対談での「70歳の新人監督として撮った」という言葉を思い出して、震えた。驚嘆するようなパワーと制御不能のイマジネーション、そしてそれを具現化してしまうテクニカルさ。「何も、そこまで。」どころではない。「やばい、取り込まれる。」観てる間、何回か思った。この「本気」は、完全に「狂気」と化している。

大林宣彦監督最新作『その日のまえに』、11/1(土)より公開。東京国際映画祭でもやります。これを観ずして今年の邦画は語れない。映画ファンはもちろん、若い作り手の皆さん、商業映画との戦いに疲れたプロの作り手の皆さん、原作をただ実写化すれば映画だと思ってる製作会社の皆さん、映画を観ないでラインナップを決めてるテキトーな雑誌編集者、映画ライターと名乗る方々、つまり映画のプロと名乗る人すべてに是非、「体験」してほしい。いや、しなくちゃいけない。

映画は、またここから始まるのだ。映画に関わる人間は少なくともこの映画の「出発進行」に立ち会うべきだ。今後乗るか乗らないかは、観てから決めればいい。

大林監督はもちろん、宮崎駿とか渡辺文樹とか、心をざわめかせるのが年配の方の作品ばっかりなのが寂しい、とつくづく思う。映画にとっての「その日」が来ないように、僕ら世代ができることとは何だろうか。

そんなこんなで。

コーフン冷めやらぬ朝に。

ぱぱんが、ぱん。

(10:41)

この記事へのコメント

1. Posted by 千茱萸   September 27, 2008 11:12
昨日いらして頂いてたのですね!
道が混んでいて終わった頃に角川に行ったら、
ビルの出口に大森望氏ととり・みき氏が!
近くでお茶しばいてたんですよ、お逢いしたかった!!

映画、気に入ってもらえて嬉しいです♪
あと20本は撮るつもり(本人談)です(笑)。
2. Posted by ナヲイ   September 27, 2008 12:38
井口監督らと伺ってました。井口監督もかなりコーフンしておりました。

若いうちに一度こういう映画を観て白目剥いたりする経験が、映画人を育てるんだと思います。若い人に、勧めてゆきたいと思います。理解なんかクソくらえです。圧倒されることが重要なのです!

いやー、これからの人生で20回もあんな体験したら一気に白髪になりそうですが。とことん作品とおつきあいしてゆきたいと思います!

これからも宜しくお願い致します。
3. Posted by stonez   September 27, 2008 23:04
うちにも今日、ようやく試写状がとどきました。
ぜひみます、みますとも!
それにしても宣伝する時間が短いのが、もったいないですねえ。じっくり伝えていく作品だろうと思うのだが。
まだ見てもないのにえらそーだけど。
4. Posted by ナヲイ   September 28, 2008 01:39
>stonezさま
是非とも!体力を温存して、覚悟してご覧ください!(笑)

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