January 04, 2004

【4】ゲームフィッシュとしての資質

 話を水域の保全、ゲームフィッシュ制度に戻すとそこにあるべき中心はゲームフィッシュである。ゲームフィッシュとは、その魚がライセンスを購入してでも釣りたくなるような魅力を持った魚達の事である。勿論人によって釣りたい魚に求める目的は異なるので、食べる事が目的のイワシや引き味のあるボラだってゲームフィッシュといえない事はない。水辺に立って釣り竿を持てば対象魚が何であろうとライセンスは必要となるし、そこにはそれぞれの魚に対しての規定が発生する事となる。
 まあ、実際面で言えば人を集める能力を持った魚達がゲームフィッシュの代表となってくるわけだしタックルや釣り方すべて含めた上でより面白く、それ故に経済効果が発生する魚種がなくてはならないゲームフィッシュとなるわけである。
 そこで重要となってくるのが需要と供給のバランスである。その水域に人々を集める事の出来る人気のある魚種がいない限り、そこは寂れたただの水たまりになってしまう。お金も発生しなければ何も起こらない。その水域に生産性を持たし有効利用するのであれば、その水域の気候や水温、立地や水質に見合った利用価値のある魚が存在してくれる事が前提となる。
 勿論その中には人を集める事が出来なくても希少種に適しているとか、類い稀な水質と水生植物の宝庫だと研究されたのなら、その分の保護管理まで行く届くように他からの収入源に力を入れればいい。
 ところで現在、日本の内水面においてどのような魚達がゲームフィッシュとしての大きな資質を持ち合わせているのだろう。そう、皆が思うようにブラックバスを筆頭として、へら鮒やトラウトがその三強である事は間違いないだろう。その事は、そうした魚種に関わる専門誌の数が物語っている上に、メーカーや釣り具店、地域に連動した経済効果が発生しているという事で証明されるだろう。
 確かにっこれらの魚種達は外来だったり国内外来魚だったりする。しかし今現在、今後も含めてこれらの魚種がいなかったとしたら、果たしてどれだけの人々が内水面水域に訪れるだろうか。しかも、お金を払ってまで利用するだろうか。
 はっきり言って今後の水域環境保護に当たってとにかく必要となる魚は、しかももう既に日本の水域で共生している魚においては、外来、在来を問わず本当に大切にすべきではないだろうか。
 魚の住めない水域、誰も利用しない水域をこれ以上増やすべきでないというのが本当のところだろう。

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