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早めの夏休みを取りまして、アイスランドに行ってきました! 
前半はアイスランドの人気トレッキングコース、ロイガヴェーグル・ハイキングトレイル55㎞を4日間のテント泊で踏破。
後半はレンタカーで5日間にわたりアイスランドを一周。

とにかく広大で圧倒的なスケールの絶景の連続。毎日度肝を抜かれた旅でした。
長いレポになりそうですが、どうぞお付き合いくださいませ。


さっそくトレッキング編レポ・・・の前に、ロイガヴェーグルの概要を。






ガイドなしの海外トレッキングということで、念入りに情報収集しましたので、せっかくだからここに記しておきます。 参考にしたサイトはこちら(英語)です。
要点を以下にまとめます。 



ロイガヴェーグルLaugavegurはランドマンナロイガルLandmannalaugar からソルスモルク
Þórsmörkまでの55㎞を通常3泊4日で踏破するコースです。(逆コースも可能ですが、標高差の関係でハードになります。) ハイランドと呼ばれるいわゆる内陸部の高原地帯にあり、噴煙のあがる地熱地帯、溶岩だらけの火山地帯、氷河が流れ込む渓谷、と景色は変化に富み、それぞれが広大で素晴らしいトレイルです。
6月中旬~9月中旬まで歩くことができます。それ以外の季節は閉鎖されています。

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レイキャビクから4時間半バスに乗ってスタート地点のランドマンナロイガルへ。 
道中ハットと呼ばれる山小屋か、山小屋併設のテントサイトを利用します。 

ハット利用の場合 
・食事の提供は無し。食料は4日分すべて持参。 
・ベッドのみの提供でリネンは無し。寝袋持参。 
・キッチン( 調理器具や食器、カトラリー有)を利用できる。
・小屋によってはコインシャワーがある。 
・利用料は一人につき一泊7000iskくらい。 
・要予約。 

テント場利用の場合 
・食料は4日分すべて持参。 
・テント、寝袋、調理道具など幕営道具もすべて持参。 
・水は小屋で無料でもらえる。 
・小屋のキッチンは使用不可。 
・小屋のトイレ・コインシャワーは利用可。 
・幕営指定地(小屋横のテント場)以外での幕営禁止。 
・利用料は一人につき一泊1600isk。 
・予約不要。 

とまあ、山小屋泊でも寝袋や食料は持っていくわけで、相当な荷物になります。 水は各小屋で無料で提供しています。アイスランドは水がきれいなので、沢の水も飲めるんだそうで、水には困りません。トイレはほぼ水洗でトイレットペーパー完備。
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難易度
コースは整備されていて標高差は全体で1000m程度、登山というよりはちょっとハードなハイキングで技術的に難しくはありませんが、
約15~20kgの荷物を背負って1日16Km歩くだけの体力と経験が必要です。腿までつかる渡渉もあるので沢渡り用のサンダルかシューズが必要です。7月でも残雪が多く、所々雪上歩き、初日のテント場は雪上でした(傾斜はゆるいのでアイゼンは不要)。
また、アイスランドは天気が変わりやすく、特に内陸部は不安定で、4日間ともすべて晴れることは稀らしい。悪天候の時は一面ガスに覆われることもあり、地図とコンパス、あるいはGPSなどの道迷い対策が必要です。停滞することも考慮し予備日を設けましょう。 

夏は日が長く23時になっても明るいです。朝起きて天気が悪くても、あせらず天候が回復するのを待って午後から歩き出しても大丈夫。みんな思い思いの時間にスタートしてました。夕方に出発する人もいましたよ。

Evening walks
それぞれの小屋周辺におすすめハイキングコースがあります。周りの散策や、近くの山に登ることができます。余裕がある方は是非!


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バス 
トレッキングのスタート地点、ランドマンナロイガルへは、レイキャビクのBSIバスセンターから長距離バスに乗って向かいます。 
バスのチケットはReykjavik Excursions社が出しているHiking on your ownというお得なハイキングパスチケットがあります。二大人気ハイキングコースの起点であるランドマンナロイガル、ソルスモルク、スコウガルの3箇所とレイキャビクを結ぶ3路線のどの便にも乗車できます。ネットで予約可能(座席は自由席なので指定できません)。
12500isk。 


時刻表はこちらで確認できます。出発地と到着地、乗車日を選んでsearchをクリックすると出てきます。
わかりにくいですが、レイキャビク→ランドマンナロイガルは8:00と16:00です。
もうちょっとわかりやすい時刻表はこちら(pdfで重い。ちと見づらいです)

レンタカーなどで行く場合は、スタート地点のランドマンナロイガルまでの道は舗装されてないダートな道で、四駆車以外の通行は禁止されています。浅い川を車のまま渡ったりしますのでオフロード車推奨。 



ソルスモルクからの帰りのバス

ソルスモルクにはHusadalur、Langidalur、Bsaarの3か所に小屋があり、この3か所からバスに乗れます。起点となるのはLangidalurで、15:00にここを出発して、Basaar、Husadalurでピックアップして、またLangidalurに戻って、16:00再度出発という行程です。
時刻表には15:00 / 15:20 / 16:00 と三本便があるように書いてあるが、15:00の便がぐるぐる回ってるだけ。
満席になったら、増発便を出してくれますが、待たされますので、できれば15:00の便に乗った方がいいです。

他社のバスに乗ることも可能なのかも・・・。帰りのバスはたまたまTREX社のバスが停まっていて、ハイキングパスを見せたら乗れました。TREX社の降車場はバスターミナルではなくセンター北、レイキャビクキャンプ場などでした。 
TREX社のバスは14:30発、Bsaarには行きますが、Husadalurには行きませんでした。


寝袋・防寒対策
 
7~8月でも内陸部の最低気温は0℃からそれ以下になります。それ相当の寝袋と防寒対策が必要。4日間を通して一番寒かったのは、初日の雪上キャンプ地(標高約1120m)で、-1℃でした。ワタクシは限界使用温度-6℃の寝袋にフリースやらニットのモモヒキやらを履いて、ダウンジャケット、ダウンパンツを着こみ、ホカロンを貼って対応しました。ダウンパンツがなかったらヤバかったです。
限界使用-15℃くらいが欲しいところ。

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ガス・食料の調達 
レイキャビクのセンターのロイガヴェーグル通り(ハイキングコースと同じ名前ですね)にはスーパーマーケットやガスカートリッジを売っているアウトドアショップもあります。ハイキングがさかんなアイスランドではガソリンスタンド併設のショップでもガスカートリッジが売られています。食料はできる限り日本で買って持って行きました。アイスランドは物価が高いのと、なにしろ夕方にアイスランドに到着して、翌朝にはトレッキングに出発するので、ゆっくり買い物してる時間がなさそうだったので。 
アイスランドは食料持ち込みに関しての制限は一人3㎏まで、ベーコンやソーセージなどを含む未調理の肉は持ち込みできません。登山用のフリーズドライ食品、缶詰はすべて持ち込むことができました。生鮮食品はレイキャビクのスーパーで購入しました。 
ガスカートリッジはアウトドアショップで購入。一缶1500円くらいしました。高え!
登山用の地図はBSIバスターミナルの併設ショップで購入。2300円くらいでした。高え!!


スーツケースやハイキング以外の荷物
 
BSIバスターミナルにはコインロッカーがあります。私たちはアイスランドに到着した夜とハイキングから帰ってきた日は同じホテルに泊まったので、スーツケースをホテルで無料で預かってもらいました。 ハイキングのメッカだけあって、いろいろとハイカーに配慮されています。

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個人で行くのが心配な方はガイド付きツアーもあります。ランドマンナロイガルだけ観光で行くのもあり。キャンプ場と小屋があり、天然温泉もあります(水着着用)。ランドマンナロイガルを中心にたくさんのハイキングコースがあり、1~2時間のコースもありますので、日帰りや一泊二日でショートハイキング&温泉を楽しむのもよいでしょう。

オフロード車でトレイル上の小屋まで行くこともできます。ただしかなりのワイルドな道で川を車のままザブザブ渡らなくてはなりません。  ジープなどで行くツアーもあるようです。 
オフロード車で小屋泊して、周辺ハイキングを楽しむ方もいました。食材をたんまり持ってきていて、小屋のグリルでサーモンとか焼いたりしちゃって楽しそうでした!羨ましい!
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トレッキングでもその後のレンタカー観光でも、トラブルらしいトラブルはなく、観光しやすい国でした。

アイスランドは人口が30万人ほどの国でありながら、ほぼ100%英語通じる、殆どの店でカード使える、いろんなとこにワイファイ飛んでる、と相当近代的な国です。発展途上国の観光でよくあるような、バスが何時間も遅れるのが当たり前だったり、支払いのたびにぼったくりの心配をするようなこともなく、観光の環境が整っている、という印象でした。それでいて、世界の果てのような大自然、大絶景。
海外トレッキングはちょっとハードル高いな・・・という方には持ってこいだと思います。


前置きだけで長くなってしまいました。
トレッキングレポート本編はこちら→ day0  day1 day2 day3 day4



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