2005年04月05日

年度更新

 4月1日から5月20日までは、労働保険(労災・雇用)の保険料の年度更新の時期です。

 この年度更新は平成16年度の保険料をまず確定させ、平成17年度の賃金総額が平成16年度とくらべて50%以上200%未満の場合は、平成16年度の賃金総額を元に、平成17年度の概算保険料(見込み保険料)を算出します。

 たとえば小売業(労災保険率=1000分の5、雇用保険率=1000分の17.5)で昨年の賃金総額が2千万円であれば
2千万円×1000分の5=100,000円・・・労災保険分
2千万円×1000分の17.5=350,000円・・・雇用保険分
で、あわせて450,000円が昨年度の確定保険料になります。(特別加入や雇用保険には免除対象高年齢労働者がいるときは、その分をプラスマイナスすることになります。)

 次に今年の賃金総額見込み額が2千万円の50%以上200%未満であれば、昨年度の確定保険料をそのまま今年の概算保険料に使いますので、
2千万円×1000分の5=100,000円・・・労災保険分
2千万円×1000分の19.5=390,000円・・・雇用保険分
で、合計490,000円が今年の概算保険料になります。
※雇用保険料率は4月から引き上げられています。



 上記の場合、仮に昨年の見込み額が430,000円だったとすれば、昨年の確定保険料に2万円足りません。
そんなときは、今年の概算保険料に加算して納めることになります。
今年の概算保険料は490,000円ですから、合計510,000円です。
逆に昨年の概算保険料が確定保険料を上回っているときは、原則今年の概算保険料に充当することになります(還付という方法もあります)。

 ところで概算保険料を払うとき、延納といって年に3回に分割して支払うことができることをご存知でしょうか?
延納は概算保険料が40万円以上のときにでき、利子もつきません。

 昨年、年度更新の行政協力に行った時、40万円以上で延納を勧めても面倒だからと一括で払われる方がおられれば、40万円未満で延納を希望される方も結構おられました。

 そんなときは、保険料40万円から逆算して賃金総額を決めることがあります。払いすぎた保険料は翌年の保険料に充当されますし、利子もないのですから結局損はありませんので、一度ご相談ください。

 労働保険料の支払いが遅れると、場合によっては延滞料や追徴金、財産差押えといったこともありえますので、早めに済ませてください。

brain

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労働保険料の年度更新 たまには、社労士らしい?ネタで。 顧問契約の場合、労働保険料の年度更新事務を行ったとき、顧問料とは別に手続き報酬は貰えるのでしょうか? ホームページを運営していると、このような質問をよく受けますので、どんなものか? 紹介します.
労働保険料の年度更新【CLARYSAGE〜社会保険労務士関連情報】at 2005年04月11日 13:49
この記事へのコメント
竹林さん、こんにちは。
年度更新の時期ですね。
と同時に、私には花粉症の時期でもあるのです。
Posted by 社労士の情熱大陸プロジェクト【石井孝治】 at 2005年04月05日 12:49
花粉症、大変ですね。
私はまったく鈍感なのか、そのつらさがわかりませんが・・・。
年度更新に限らず、何かとあわただしいこの時期ですので、体調に気をつけながらがんばりましょう。
Posted by 竹林社会保険労務士事務所 at 2005年04月05日 19:50