2004年11月29日

「残業手当ない」3割 厚労省の電話相談

 不払い残業解消のため、厚生労働省が23日の「勤労感謝の日」に初めて実施した無料電話相談で、「残業手当など一切支払いがない」という労働者からの訴えが442件あり、相談全体の31%を占めたことが、26日分かった。

 厚労省は「依然、不払い残業が多い実態が分かる。今回得た労働者からの情報を労働基準監督署に連絡し、監督、指導を強めていきたい」としている。

 電話相談総数は計1430件で、このうち残業手当の相談は1059件(一部複数回答)。「一切支払われていない」に次いで「一定の上限を超えた場合一律カット」が多く245件。「定額払い」が3番目で145件だった。

 不払いになっている月当たりの残業時間では「100時間以上」が144件あり、相談件数982件の15%を占めた。
<2004年11月26日(金)共同通信>
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【コメント】
 サービス残業、3連荘になってしまいました。
昨日の神戸の研修会で講師の方から聞いた話ですが、監督署への相談で一番多いのが「解雇予告(手当)」であり、次が「サービス残業」だそうです。

 以前私が働いていた会社も何度かサービス残業で是正勧告を受けています。
私が退職する直前には過労死を出してしまい、そのため臨検監督を受けて数億円の不払い賃金を支払っています。
過労死を出すなんてとんでもないですが、このとき人事部はなんとか過労死認定してもらえるよう懸命に努力していましたし、労働組合との協約で労災上乗せ保険にも加入していましたので、語弊があるかもしれませんがまだ救いがあります。
また本社バイヤーをみなし労働時間制にして一定の時間外割増賃金を手当支給していましたが、ここをチェックされたこともあります。(酷い会社のようですが、そんなことないですよ。私は人間関係にも恵まれ、仕事にも自負がありましたので、充実した日々でした。真面目で人の良い方が多く、いい会社で仕事をさせていただいたと感謝しています。)

 でも、納得できないサービス残業代を払わされたこともありました。
ある店で臨検があったときのことですが、夕方5時からの高校生アルバイトが3時30頃に出社し、IDカードを通して(これで出社・退社管理をしています)始業時刻まで休憩室でテレビを見たり漫画を読んでいた時間、これも不払い賃金とされました。
そんな馬鹿なと思われるかもしれませんが、監督官には通じませんでした。もっとも会社は納得できなければ支払う必要はないのですが、他に勤怠時刻を証明するものがないわけですし、実際に一部には酷いサービス残業もありましたので、是正勧告通りに支払ったのです。

 このように、世の中にあるサービス残業の全てが賃金不払いというわけではありません。遅刻をしたくないために30分以上早く出社してくる社員は多くいます。都会と違い地方ではマイカー通勤やバス通勤が多いため、電車と違って時間計算がしづらいんですね。ですから、会社としては監督官が来たときに、これはサービス残業ではないと言えるようにしておかなくてはいけませんし、タイムレコーダーの設置場所を含めて改善できることは、できる限り対応しておくべきです。

 なお厚労省は、当面10大都市の労働局にサービス残業専用の無料相談電話を設置する方向で検討しているようです。今まで以上にサービス残業問題は労働者にとって身近に、経営者にとってはリスキーになってくると思われます。
本当にサービス残業が発生しているときは、是正していかなくてはなりませんよ。
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サービス残業。法律上のものとは別の側面から。
人質と残業【税理士>ガソリンスタンド>コンビニ】at 2004年12月01日 01:17
旦那、まだ帰って来ない・・・ この時期、すごく忙しいのはよく分かる・・・ でも、あり得ないでしょう〓 夜中の2時から仕事行ってんのにまだ帰れないのは しかも残業代ゼロってどーゆーこと 休憩時間ゼロってどーゆーこと うちの旦那を殺す気ですか? 労働基準局...
残業手当【I LOVE CHIHUAHUA】at 2004年12月28日 18:00
この記事へのコメント
竹林さま、お早うございます。
申し訳ございませんでした。TBのマナー違反でした。
うっかり記事中に貴blogのご紹介を漏らしていました。
早速修正いたしました。

メンタルヘルス、勉強になります。
これからも学びにやって参ります。
今後も楽しみにしております。

Posted by Yy at 2004年12月01日 09:14
Yyさん、おはようございます。
また、記事中にこのBlogのご紹介をいただき、ありがとうございます。
私もYyさんのBlogでいろいろと勉強していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
Posted by 竹林 at 2004年12月01日 10:20