北の桜日和

浪速っ子なのに札幌で開業している社労士の日々徒然ブログ

先日のブログの続きです。
サウナや温浴施設に特化したアプリを開発していたらしいベンチャー企業が、ゴシップの種になっています。
まずもって、アプリを使ってサウナやスーパー銭湯や温泉を予約するようなビジネスが成立するのかしら?というのが私の率直な疑問です。

山と温泉とお酒をこよなく愛している私が、下山後に立ち寄る地方の温泉浴場は、地元の中高齢者と家族連のお客様がほとんどです。
そこへ私たちのような、スポットの客が「ども、おじゃまします」ってな感じで訪問する、という具合。
(下の写真は2024年末に宿泊した登別カルルス温泉鈴木旅館です。日帰入浴可能です)
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つまり、地元のお客様については、別に予約なんかする必要ないし、高齢者はアプリを使いこなすのにハードル高いですよね。
スポット客は「日帰り利用できる浴場」を探すことができればそれでいいわけです。
そして、それはスマホでググればよいので、アプリは不要です。

一方、都心となりますと、大浴場に附属しているサウナではなく、サウナや岩盤浴がメインのオシャレな施設が点在しています。
単価も高めなので、会社帰りや週末に「自分の美容や健康に投資する」ことができるお客様を、いかにリピート客としてつかまえられるかどうかが勝負でしょう。
利用層は「自分のメンテに投資できる」経済力があり、スマホを使いこなしていると思われ、こちらは一見してアプリと親和性が高いように思えます。

しかし、マッサージやエステなども既にスマホから予約できるようになっていますから、そこへ新参アプリが今さら割って入るのもハードルが高そうです。
この場合、都心の多くの類似施設にアプリを入れていただき、アプリからの予約で何か特典でもつけないとダメでしょうね。
であれば、角度を変えて「本来は宿泊客しか利用できないラグジュアリー系ホテルのスパやサウナが、このアプリからなら日帰予約できる」なんてのがよいでしょうね。
(下の写真はハイアット・リージェンシー那覇のロビーです。就職した息子からプレゼントされた旅行券で泊まりました)
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ラグジュアリー系ホテルは「非日常」なので、庶民にはそうそう利用することができませんが、アプリ経由で2時間だけスパを利用できたりすると、「一般客も利用できるホテルのランチビュッフェ」と同じような感じになると思います。
ホテル側にとっては、「潜在客に、サウナやロビーラウンジの利用で親しみをもっていただく宣伝効果」もあるかと思われます。
新規オープン居酒屋をランチで利用した近所の会社員が、雰囲気や価格帯を理解して安心して夜も飲みに来るのと同じです。
まずは、国内の都心に限定してマラソンイベント(東京マラソンなど)とタイアップして1か月限定で、日帰りスパ・サウナ利用を可能とし、レストランでも「タンパク質強化メニュー」などセット提供してユーザーレビューを集めるなんていいですね。
何事もトライアルで情報収集が大切。
実力以上の山には登らないことが最善。
(下の写真は札幌市営地下鉄円山公園駅に近いフレンチ「さらもじ」のサラダ。なんと砂キモ入り)
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そのようなことで、くだんのベンチャー企業が、共立メンテナンスさん(私も大好きドーミーインチェーン)と提携して、宿泊客しか利用できないドーミーインの大浴場やサウナをアプリ経由で予約できるというビジネスを展開されたのは正解だと思いますが、なぜか途中で頓挫したようです。

アプリの開発が滞るのは、エンジニアの退職が理由になることが多いですね。
また、仲間割れして空中分解するベンチャー企業も多く見てきました。
そのベンチャー企業の事情はわからないのですが、少数精鋭の事業は人材の流出で推進力を失った荒海の船状態になるので、私の場合、自分のできる範囲でいつもエスケープポイントを探して用心深く慎ましく経営を続けていきたいと思っています。

大雪山系縦走など、比較的深い山々を長く歩くときは、必ず計画をよく練り下準備に時間をかけます。
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なかでも、エスケープルートは重要です。
危険を避けるため、先にすすむことをあきらめて安全な場所に至る道を選ぶ、撤退する、あるいは難易度の高い場所を回避してすすむ選択肢のことです。
ビジネスと山歩きには共通点があり、遭難(倒産)する前に、体力(財産)があるうちにエスケープする決断が大切だということです。
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公務員を辞めて士業事務所を創業したとき、財務水準にエスケープポイントを設けました。
「いつも撤退ポイントを見極めている」と言ったら、上昇志向の起業家さん達に驚かれたり、せせら笑われたりしました。
でも、私は間違っていなかった。
大風呂敷をひろげて自慢していた自称起業家さんたち、15年以上経過した今、みんな連絡がつきません。
成功したという話も、会社名もききません。

昨日、ベンチャービジネスの若き創業者が自死したニュースが流れました。
決算情報によれば億単位の債務超過。
煌びやかなベンチャービジネスの世界ですが、実力以上に自己顕示してしまうケースが多く見られます。
例えば役員の自宅を会社が社宅として借り上げるような場合、事業運転資金を社長の自宅タワマンやマイカーにつぎ込んでしまったり、高額な賃貸料のオフィスに投入してしまうことなどが散見されます。
背伸びして、前を早く歩く人(成功者)についていって、食料も体力(財力)も尽きて、突然歩けなくなった(資金ショートした)のかもしれません。
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たくさんあったであろうエスケープルートを適時に選択できていたら、芸能人妻と1歳になったばかりの子を残し、この世を去ることはなかったのではないでしょうか。
まだ29歳、とても残念です。
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(写真は大雪山のトレイルに咲くゴゼンタチバナ)

先週、社員研修講師のお仕事で滋賀県に行きました。

途中、ちょっと京都駅でおりてみました。
学生時代を過ごした頃と、すっかり町並みも行き交う人も変わっていて、まるで別の街のようです。
京都タワーはそのままでした。
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京都駅から湖西線に乗ると、京都府と滋賀県との県境の長いトンネルを脱けて、琵琶湖の西岸に出ます。
京都市内は晴れていたのに、大津市はあいにくの霧雨で、琵琶湖の湖水もイマイチな感じです。
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湖西線にゆられて約40分、無人駅の志賀駅に到着です。
湖西線は「ローカル線」だったと思ったのですが、1時間に2本以上の普通列車(しかも5~6両編成)と、湖西線経由敦賀行の特急が走っており(大動脈は湖の東の東海道線です)、北海道のローカル線と比べると全然ローカルじゃないです。
それでも無人駅です。周囲は田畑です。
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研修施設(兼)宿泊は、三菱電機グループの福利厚生施設である湖西荘でした。
志賀駅から徒歩で15分~20分くらいかかりますが、閑静な住宅・別荘街でお部屋のバルコニーからは、比叡山の東山麓が見えます。
雪雲がかかり、標高の高い部分は冠雪しています。
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一夜明けて、琵琶湖からのぼる朝日に映える比叡山の東山麓です。
2日目はよい天気になりました。
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久しぶりに琵琶湖を見ました。
生まれ育った関西の景色が、今は遠くなりました。
年老いた両親をみるため実家に立ち寄り、私はどこで老後を迎えるのか、いろいろ考え込みました。

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