以前から、何度かお電話いただいた着信記録がありました。
でも、いつも私が接客していたり外勤中で応答できないままでした。
留守番電話に、おずおずとメッセージが残っていました。

そして、今日、初めて直接声をお聞きしました。
ご主人様が長年、石綿の現場で仕事をされてきたこと。
3年前にじん肺の宣告を受けたこと。
急に様態がお悪くなり治療費がかさんでいったこと。
そして、初めて労災認定申請というシステムを知ったこと。
3月に監督署へ行って何か書類を提出したものの、その直後にご主人様が急逝されたこと。
監督署からは一向に連絡もないし、一体、何がどうなっているのか・・・

ご本人が既に亡くなられて遺族による労災認定申請は、石綿起因の「じん肺」という認定手続のハードルが高く困難を極めるのですが、申し分のない立派な依頼です。
これから3年前に遡って診断書を探したり、年賀状をめくってかつての同僚を探しだして一緒に現場で働いていたことを証言してもらったり、これまでに受けた治療の経緯をまとめたり・・・と地道な探偵ばりの作業を積み重ねます。
これでご主人が戻って来るわけではないけど、ご主人が残されたものを全て奥様の手に渡してあげられれば、と思います。

最近、新聞で見かける「じん肺」「労災」「社労士」の禁断の??組み合わせですが、とりあえず、腹ごしらえして取り組みます。