2014年08月25日

☆No.64【起業を勧めない理由】


最近、起業を志す方々の相談を受けたり、お手伝いをしたりすることが多くあります。

その中には、学生もいれば、それなりに社会人経験を積んだ方、
引退後の第二の人生に起業を選ぶ方もいます。

私自身は、学生時代に起業しましたので、どうしても
その体験が、自分のスタンダードになっていて、もし起業するなら、
若い、また、責任もリスクも少ない学生時代が良いのでは無いかと思ったりもします。

また一方では、何も知らない学生が起業するより、ある程度社会や
企業を経験で学んでから実行すべきという考え方もあるでしょう。

実を言うと、私自身は、どのようなケースでも、あまり起業を勧める事はありません。
(既に起業を決めている人にはできる限り応援をしたいと思っていますが)

社会にとって、また経済全体にとって、起業家が多く誕生することは、プラスであり、
個人の経験やスキルを考えても、大きく成長する機会になることは疑いようのない事実です。

しかし、あまり勧めないのです。

理由の一つに、当然ながらリスクの問題があります。リスクというか、成功確率の問題でしょう。

なかなか正確なデータがありませんが、色々調べてみると、
起業から10年以上その会社が存在している確率は、10%を越えることがありません。

私の身の回りの知っている限りにおいても、感覚的にはこの程度です。

つまり、成功というか、10年存続する可能性が、10%に満たないということになります。

まずこの数字をどのように捉えるかは、その人次第ですし、
もちろん能力の高い人が充分に準備をして、取り組んだ場合は確率も変わると思います。

とはいっても、エリート企業家が、充分な資本を調達し、ビジネスモデルに
自信を持って起業しても、成功と言えるレベルに到達することは、非常に希に感じます。

どちらかというと、やむにやまれずとか、成り行きで
起業した人の方がそれなりの成果を残しているような感じさえします。


第二の理由は、精神的な負担です。

起業するということは、つまり自らその責任の全てを背負うということです。

自分自身に対してはもちろんのこと、顧客に対して、従業員に対して、
取引先に対して、投資家に対して、世間に対して、それら全てに責任を負わなくてはなりません。

もちろん言い訳や、責任転嫁は絶対に出来ません。

何かある度に、起業家の精神を叩きつぶすようなプレッシャーに襲われることになります。

眠れない、食べられない、などはもちろんのこと、生きた心地のしないことも必ず起こることでしょう。

これは世間的に成功者とみられる起業家でも同じ事です。

成功者とみられるほど企業を成長させた経営者は、その企業の維持発展へ
のプレッシャーや従業員に対する責任、日々厳しくなっていく世間の目に精神を蝕まれます。
もちろん妬み、僻みの類も数多く受けることになるでしょう。

もちろんそのような苦しさを表に出すことも出来ません。

成功している起業家ですらこのような精神的負担があるのですから、
うまくいかなかった起業家の精神的な苦痛は、想像を絶するものがあります。


とは言え、起業を選択するということは、自分の人生の幅を大きく広げることは間違いありません。


例え失敗してもその経験を糧にすれば、ビジネスマンとして
大きく飛躍することも出来ますし、そのチャレンジ精神を、世間は評価するでしょう。

後の後悔先に立たず。やらなかった後悔は、取り返すことが出来ません。

起業を選択するときは、勢いも、夢も必要です。でも、もしダメだった
ときにそれを受け入れることができる覚悟を持つ事が最も重要だと私は思います。


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