2019年05月09日

☆No.69【話題性の罠】

経営者・政治家・行政職員・起業家

これらの職業の人たちの多くが必ずと言って良いほど陥るのが「話題性の罠」です。(「話題性の罠」は私の造語なのでググっても出てきません)

誰でも自分が関わっていることが「話題」になれば嬉しいものです。SNSにイイネがたくさん付けば嬉しいのも同じです。

これはマズローが言うところの承認欲求ですからもちろん人として自然な感情です。

ところが冒頭に書いた職業の人たちが「話題性の罠」に陥るとロクな事がありません。

経営者は自らの事業価値の拡大よりも個人が評価されることに重きを置き、本業が疎かに、疎かになるだけならまだしも、大きく間違った経営判断をしかねません。

言うまでも無く政治家はもっともこの罠に陥る人種です。

普段マスコミを批判している政治家でも自分の活動が好意的に取り上げられる手のひらを返してマスコミにも認められた的なアピールをします。

また、同様にマスコミやネット上で話題になっている「ブームとしての社会問題」に安易に乗っかってしまい、自らが政治家として最大の目的である持続的な国民の福利の拡大という本分を完全に忘却してしまいます。

行政も同じです。トップが選挙で選ばれることは百も承知ですから、実体よりも話題性を重視します。それが政治家であるトップに気に入られる最大のパフォーマンスだからです。

(行政マンが話題をたくさん作ったことを業績として評価している構図を見るとがっかりします)

そして、最も気をつけなければならない人は「起業家」です。

なんやかんや言っても普通の経営者は既存事業の食い扶持がありますし、政治家や行政は話題性が本人達になんらかの便益をもたらします。

しかし、起業家だけは話題性でメシは食えません。

昨今の起業ブームで何か少しでも変わったことをするとすぐに話題になることがあります。それを行政が支援している場合など、実体よりも話題性を生み出すことを後押しする傾向もあります。

起業が成果を収めるには多大な努力とそれなりの期間が必要です。目の前の話題性の獲得欲求に振り回されること無く、市場において実質的な価値を高めることに尽力することを忘れないで下さい。