2020年04月17日

☆No.69【コロナ危機に経営者はどうあるべきか】


コロナ危機で経営者が今どうしたらいいのか?
【良くあるかも知れないQ&A】をまとめてみました。

Q:最初に何をすべきか?

A:まずは落ち着くことです。この状況では、明日には資金が尽きるかもしれないという不安や、国や自治体の対応に対する怒りや不満ばかりが頭の中を支配します。そして心が破壊されてしまうかもしれません。そんなときは、我慢せずに心療内科に行きましょう。夜眠れないなら睡眠導入剤を、食欲も無く心が前向きになれないなら抗うつ剤を処方してくれます。効きますよ。

Q:何からはじめれば良い?

A:心構えです。最悪のケースを想定しましょう。会社が潰れて、借金だけが残ります。経営者としてのプライドも破壊され、周りからは偉そうに社長とか言ってたくせに結局倒産か、ふーん。くらいに見られるでしょう。

でもたががそれだけのことです。起業の時はみんなゼロだったんですからゼロに戻るだけ。それだけのことです。

借金?破産すればチャラです。ゼロから違う人生をやり直すことが出来ます。それもまた楽しいかも知れません。

Q:次にやることは?

A:心療内科のお世話になったり最悪のケースを覚悟したりして心の平穏を得られたら、次に取り組むことは想定した最悪の状態にならないように全力を尽くすことです(最悪の状態から少しでもプラスに出来れば勝ちなのですから)。

まずは手元の資金でどれくらい持つか。正確に計算して下さい。売上がゼロでも出ていく経費を自分自身の生活費も含めて計算しましょう。その期間が1年あれば全く心配いりません。世の中の優良な大企業よりも安全性が高いです。概ね4ヶ月以上の資金があれば青信号でしょう。3ヶ月以内なら黄信号、1ヶ月以内なら赤信号です。信号が何色でもまずやる事があります。目先の売上を確保するための工夫も必要ですが、それより出血を止めること、輸血すること、信頼を維持すること。この3つを同時に進めましょう。

Q:具体的にお金はどうする?

A:赤信号なら各取引先に連絡して、輸血が完了するまで支払いを待って欲しい旨連絡します。突然支払いを止めることは信頼を失います。必ず事前に連絡しましょう。次に黄信号の人も青信号の人も同じですが、手元資金にかかわらず、政府の緊急融資や補助金を限界まで申請します。通常運転時に銀行借入が厳しかった人も諦める必要は全くありません。緊急時の政策金融公庫や商工中金の融資審査は通常では考えられないレベルで緩くなっています。できるだけ早く長期(できれば1年)の生きていく為の資金を手元に置きましょう。

ちなみに現在借入のある金融機関への返済猶予の申請は新たな借入を起こした後にしてください。順序を間違うと新規の借入が困難になります。借金は結局返さないといけないから躊躇する。という人もいるでしょう。昨今、経営者以外の第三者保証を求める金融機関は皆無ですから、自分だけが責任をとる覚悟さえ出来ていればいくらでもやり直しは可能です。逆に言うと経営者である以上、何があっても全責任を全て自分でかぶることは最初から前提です。

Q:雇用の維持をどう考えるか?

A:雇用調整助成金は、コロナで売上が下がっていれば原則受けられます。アルバイトも対象になっていますから、解雇せざるを得なくなったアルバイトにも事業を続ける意志がある以上、解雇をせずに雇用を維持したまま休業手当を支給することが出来ます。そうすれば復活時に「求人費用の負担無く」人材を確保できます。また、この4〜6月は100日ルールの対象外ですから、現状は期間を気にする必要もありません。さらに従業員が雇用保険被保険者でなくても、要件を満たした場合 「緊急雇用安定助成金」の支給対象となりますからほぼ全員が対象になるということです。※詳細は各機関の発表する情報を確認して下さい。日々条件等が緩和方向に変化しています。

Q:復活に向けて準備することは?

A:最も楽観的なシナリオはGW開けに、世界が正常化に向かう道筋が見え、徐々に復活していくシナリオです。現状ではこの楽観論になる確率は非常に低いと言わざるを得ませんが、とりあえず1年以内に復活への道筋が見えると仮定しましょう。その場合のさらなる楽観シナリオはいわゆるV字回復です。コロナショックを震災的な被害と捉えるなら、いわゆる復興需要が生まれます。今回のケースは我慢から開放されるので、開放需要とでも言いましょうか。こうなると休業手当で確保していた人材が効いてきます。一気に攻めに転じましょう。

但し、悲観シナリオのほうが現実的です。一定レベルで規制が解除されるものの、中途半端な規制状態が続くので、経済活動は通常の6〜8割程度で推移すると見ていいでしょう。そう考えると、経費構造も同様にコロナショック前の6〜8割程度の経費で利益が出る構造にできるよう計算しなければなりません。その為の低燃費体制を検討しておいて下さい。

また上記は、恒久的な課題になる可能性があります。多くの企業では、リモートワークが日常化することで、効率化が進み、ホワイトカラーのリストラも恒常化しますから、以前と同レベルの街の賑わいは望めません。一部の巣ごもり消費関連ビジネス関連以外は、サービス系のマーケットは通常運転ですら5〜20%程度ダウンすると見込むべきでしょう。

Q:世の中はどうなるだろう?

A:諸々データを元に計算しましたが今の状態があと1年続くと世の中の優良巨大企業含めて50%以上の企業で経営が行き詰まります。そうなるとリーマンショックを遙かに上回る金融危機が起こり、通貨の信頼性は失われ、政治もコントロール機能を完全に失います。そして世界経済自体が破綻するか、想像を絶する強烈なパラダイムシフトが起こります。つまり、世界経済は1年以内に回復軌道に乗らなければこれまでの価値観は完全に失われ、カオス状態になるということです。(私が1年間の手元資金を保持することをお勧めする理由はこれです)

そうなったらみんなで諦めれば良いのです。生きている間には見られないと思っていたはずの近代文明の崩壊をこの目で見届けることができるのですからそれもまた一興です。

最後に。将来のことは誰にもわかりません。専門家と称する人や、政治家が、将来こうなる等と予言者の如くまたそれが事実の如く話していますが、一切信用する必要はありません(だってこれまでのいろんな危機の場面でもほぼ当たったことはありませんから)。特にテレビ等のマスコミには要注意ですね笑(ちなみにネットの情報は全て疑うくらいがちょうどイイです)。

大切なことは、自分自身と自分の手の届く人たちをどう守っていくかです。利己主義と利他主義を同時進行で動かしていきましょう。見返りを期待しない利他は、結果的に精神的にも物質的にも自利をもたらしてくれます。

今こそ限界を超えるべき。みんなで知恵を出し合って乗り切りましょう。