2008年11月
2008年11月26日
裁判:うつ再発、労災認めず 札幌高裁で逆転判決
過労が原因で再発したうつ病が労災に当たるかどうかが争われた裁判で、札幌高裁は21日、労災認定を認めるよう命じた1審の札幌地裁判決(07年11月)を取り消し、元社員側逆転敗訴の判決を言い渡した。末永進裁判長は「(再発時は仕事量が減っており)元社員に精神障害を発生させる恐れがあるほど過重な業務だったとは認められない」と述べた。
訴えていたのは、札幌市内の総合卸売商社に勤めていた元社員の男性(57)。88年に初めてうつ病と診断された。いったん回復したものの、仕事量が減った91年と95年に再発。再発した際の休業補償と療養補償を96年と00年に申請し、札幌中央労働基準監督署が不支給としたため処分の取り消しを求めていた。
1審判決は「1回目の発症の影響で精神障害が発症しやすくなり、業務による心理的負担が重なった」として仕事量に関係なく2、3回目の発症とも労災と判断した。高裁判決は、労災申請とは無関係の1回目の発症は業務が原因と認めたが、「うつ病が一度発症すると再発しやすくなることは現代の精神医学上、明らかではない」と述べ、再発分については否定した。
男性は判決後に会見し「機械的で非科学的な判決には承服しかねる」と話した。代理人の伊藤誠一弁護士は「極めて常識的で画期的な1審判決が覆り、大変残念だ」と肩を落とした。
(毎日新聞)
引用はここまで
精神疾病であればなんでもというわけではないですが、大幅に認められていたものに一つの基準をつくる意味では意味のある裁判かもしれません。
仕事量との因果関係の基準が確立されるとわれわれとしては助かります。
訴えていたのは、札幌市内の総合卸売商社に勤めていた元社員の男性(57)。88年に初めてうつ病と診断された。いったん回復したものの、仕事量が減った91年と95年に再発。再発した際の休業補償と療養補償を96年と00年に申請し、札幌中央労働基準監督署が不支給としたため処分の取り消しを求めていた。
1審判決は「1回目の発症の影響で精神障害が発症しやすくなり、業務による心理的負担が重なった」として仕事量に関係なく2、3回目の発症とも労災と判断した。高裁判決は、労災申請とは無関係の1回目の発症は業務が原因と認めたが、「うつ病が一度発症すると再発しやすくなることは現代の精神医学上、明らかではない」と述べ、再発分については否定した。
男性は判決後に会見し「機械的で非科学的な判決には承服しかねる」と話した。代理人の伊藤誠一弁護士は「極めて常識的で画期的な1審判決が覆り、大変残念だ」と肩を落とした。
(毎日新聞)
引用はここまで
精神疾病であればなんでもというわけではないですが、大幅に認められていたものに一つの基準をつくる意味では意味のある裁判かもしれません。
仕事量との因果関係の基準が確立されるとわれわれとしては助かります。
2008年11月21日
2008年11月20日
いすゞ自動車、派遣社員ら1400人全員の契約解除へ
いすゞ自動車は19日、トラックやエンジンを製造する藤沢工場(神奈川県)と栃木工場で働く派遣従業員と期間従業員の全員計1400人の契約を12月末で解除することを明らかにした。契約期間が満了していない人には特別手当の支払いなども検討する。
今夏以降、世界のトラック需要が急激に落ち込んだため、いすゞは年度内に国内生産の1割に当たる約2万8千台を減産する方針を表明していた。今月5日の中間決算発表時には派遣従業員らを約700人に半減させる可能性を指摘していたが、「需要の落ち込みが激しく、すべての契約を解除せざるを得ないと判断した」(広報)という。
(朝日新聞)
引用はここまで
2009年問題といわれている物の製造業務への派遣は実はそれほど多くの問題とはならなさそうです。
経済情勢の動きは激しいですね。そんな気がします。
今夏以降、世界のトラック需要が急激に落ち込んだため、いすゞは年度内に国内生産の1割に当たる約2万8千台を減産する方針を表明していた。今月5日の中間決算発表時には派遣従業員らを約700人に半減させる可能性を指摘していたが、「需要の落ち込みが激しく、すべての契約を解除せざるを得ないと判断した」(広報)という。
(朝日新聞)
引用はここまで
2009年問題といわれている物の製造業務への派遣は実はそれほど多くの問題とはならなさそうです。
経済情勢の動きは激しいですね。そんな気がします。