2017年11月19日

11月19日。

家族みんなで山根公園に行く。

最近の翔君のお気に入りは万歩計である。

えみちゃんの両親から貰った万歩計を付け、歩数を競い合うのを楽しんでいる。

そんなこともあり、歩数を稼ぐ為に走り回れる山根公園に行く事にした。


山根公園についてから暫く遊具で遊ぶ。

その後、歩数稼ぎに周囲を散歩する。

散歩していると、頭上の木と木の間に蜘蛛が蜘蛛の巣を張っていた。

何とは無しにえみちゃんが1匹の蜘蛛の巣に細い枝をぽんっと投げる。

枝が蜘蛛の巣に引っかかる。

すると、巣の主の蜘蛛が急いで枝の側にやってきて、枝の側で足をごにょごにょと動かし何かを始める。

何をしているのかと暫く眺める。

時間が経つにつれ巣に引っかかっていた枝の揺れが大きくなり、ついには枝は蜘蛛の巣から離れ、ぽとりと地面に落ちる。

「すごい!」

見ていた僕とえみちゃんが驚きの声を上げる。

もう一度小枝をその巣に引っ掛けると、再び蜘蛛が急いで小枝の所に来て、さっきよりも早く巣から小枝を切り離し、地面に落す。

余りの素早い対応に関心しながらも、これ以上やるのは可哀想かと思い蜘蛛の巣を後にする。


暫く周囲の散歩をし、グラウンドの高台の部分まで登る。

休憩所の所の裏側に、所謂えんとつ山と僕らが呼んでいる山の頂上に登る近道があった。

「登ってみる?」と翔君に聞いてみる。

嫌がるしょう君。

とりあえず、入口まで行ってみようかと誘うと同意し、入口まで行く。

もう一度登ってみる?と聞いてみる。

今度は登ると答えるしょう君。

結局、みんなで登る事にする。


登り道は通常のルートとは異なり近道となっていた。

その分、傾斜は通常ルートより厳しかった。

そんな事は物ともせず、先頭に立ってすいすいと進んで行くしょう君に驚く。

最初嫌がっていたのは何だったのだろう。

そして遅れながらもそら君も負けずに登っていて更に驚く。

まだ登れないかなと思っていたので。

結局、二人とも抱っこすることもなく、自力で頂上まで登りきる。


頂上に着いた後、最初に神社がある方に行き、その後えんとつがある方に行く。

前回煙突山に登ったのは、5年位前のことだった。

僕とえみちゃんとYさんの3人で登った時である。

あの時はまだ子供達も生まれていなかった。

しかし、今回は子供達と一緒に来ていた。

何とも不思議な感じがした。


えんとつの下でおやつを食べたりして暫く寛ぐ。

眼下に広がる街の風景を眺めながら、あれが見えるとか、あそこに何があるとか、皆で話ながら。

「ずっとここでぼーっとしときたいなあ。」

と僕が言い終わるか終らないかのところで

「早く家に帰ろう!」

としょう君が叫ぶ。

「まだもうちょっとおろや。」

としょう君に伝える。

「嫌だ、早く帰る!」

と叫び駄々をこねだすしょう君。

どうも、早いとこ下りて万歩計の歩数を稼ぎたいらしい。

結局、しょう君の希望を受入れ、早々とえんとつ山を後にする。


帰りは正規ルートで下りて行く。

行きのルートが結構厳しかった事を実感する。

子供達2人ともよく登ったものだと。


そして、下に降りてまた暫く周辺で遊んだ後、山根公園を後にする。

疲れた子供たちは車に乗ると直ぐに寝てしまったであったとさ。


おしまい

(00:30)

2017年10月15日

10月14日。

家族みんなで車でえみちゃんの滋賀の実家に行く。

朝6時前に家を出て、昼前に実家に着く。

それからお昼を食べた後、僕だけが一人家に帰った。

さて、その帰っていた時の事である。


高速バス乗り場まで電車で行き、17時大阪発新居浜行きのバスに乗る予定だった。

発車時刻の5分程前にバスがバス停に表れる。

バスから運転手が降りて来て、乗車券のチェックを始める。

並んでチェックの順番を待つ。

僕の前には20代位のカップルが並んでいた。

仲良さそうに手をつなぎ、話しながら待っていた。

暫くしてカップルの順番となった。

すると彼女の方は彼氏の方から、すすすっと離れていった。

そして彼氏の方だけがチケットを運転手に見せ、彼女に手を振りバスに乗り込んで行った。

どうやら、遠距離恋愛のようだった。

えみちゃんと付合い始めた時の自分たちを見ているようで懐かしく思える。

そんな事を思っていると直ぐに僕の順番となり、チケットを見せバスに乗り込む。

バスに乗り込み、自分の座席に座って窓の外を見る。

さっきの彼女が彼氏の方を見ているようだった。


無表情に。

少し寂しそうに。


当時えみちゃんはどんな表情をしていたのかなあ。

笑顔は見せていたけど、寂しそうにしていた気がする。

そんな事を考えている間に、バスはゆっくりと動きだした。

窓の外の彼女が小さく手を振っている。

それに答えるかのように、手を振っているのであろう、2列前の座席に座っている彼氏の手の先が少し見える。

そして、彼女のの姿は直ぐに見えなくなった。


上手くいって欲しいなあ。


名も知らないカップルと昔の自分を重ね、そんな気持ちになった日だった。


(22:30)

2017年09月21日


9月17日。

台風が来た。

直撃だった。

こんなにもろに来たのは久しぶり、と言うか結婚してから初めてな気がする。

昼頃から雨と風が強くなり、夜9時頃がピークとなっていた。

部屋の中に引き蘢り、たまに窓を開けては外の様子を確かめる。

その都度しょう君、そら君も見せてと寄って来る。

抱きかかえて外の様子を見せてあげる。

外の様子を見て興奮する2人。


そんなこんなしていると、えみちゃんに同じマンションの人から写真が送られて来る。

マンションの玄関の直ぐ外が冠水している画像。

ベランダから真下を見ると、確かにその場所だけ車がタイヤを水で浸しながら走っていた。

様子を見に行くえみちゃん。

戻って来て写真を見せてもらう。

20cm位水に浸かっているような感じだった。

マンションの前が冠水するんだと分かった1日だった。


9月19日。

歩いて出勤する。

何時も通っている川を見ると、えらく綺麗になっていた。

雨のせいで泥やゴミが流されて綺麗になっていた。

ちょっとした清流のようだった。

それ以外は特に変った様子は無く、魚達はいつも通り泳いでおり、亀ものんびりと水の中を漂い、サギ達がのほほんと立っていてた。

少なくともここ周辺では、前の日の台風が嘘だったかのように、またいつも通りの日常が始まっていた。

(02:54)

2017年09月19日


子供ができてからの良い点。

それは、子供時代を親がもう一度体験できる事ではないかと思う。

特に今年の夏はしょう君、そら君も成長し、一緒に遊ぶ事ができるようになり、僕も結構楽しませてもらった。

もし、今の僕が一人で公園でセミを取ったり、穴を掘ったりしていたらまず白い目で見られる事は確かであろう。

まさか捕まる事は無いであろうが、職務質問位は受けるかもしれない。

奇人、変人に見られるのは確かである。


さて、そのような場面に、子供を側に立たせてみる事にしよう。

やってみないと分からない、大化学実験。

ではなく、やってみなくても分かる思考実験、である。

まず、変な目で見られる事はないであろう。

寧ろ、仲が良い親子やねえ、と微笑ましく見られる可能性が高い。

ただ側に子供がいる、いないで180度評価が変ってしまうのである。

何と恐ろしい事であろうか。


もし、僕が結婚せず子供達もいなかったら、そんな子供時代を心置きなく体験する事はできなかったであろう。

無理矢理にでも体験する為に、なんでも人材派遣会社に偽装子供でもお金で雇って、子供時代を体験していたかもしれない。

子供達と子供達を産んでくれたえみちゃんに感謝感謝である。


まあ、そんな遊んでくれる時代もあっという間に過ぎるのだろうけど。





(00:30)

2017年09月18日


9月16日。

カブトムシの幼虫の土の入れ替えを行った。

だいぶ幼虫も大きくなり、土の量も減っており、フンも増えているだろうから一度きれいにしておこうと言う事だ。

最初に2つある飼育ケースのうち、5匹入っている方の飼育ケースの掃除を行った。

一時幼虫達を避難させる為、幼虫を堀おこす。

幼虫を傷付けない為に、ゆっくりとスコップで表面をなぞるように土をすくい、空の飼育ケースに移していく。

途中、土がもこもこと隆起しているのを見つけると、スコップでの作業をやめ、指でゆっくりとその場所を掘っていく。

すると、幼虫がころりとその姿を現す。

この作業がなかなか楽しい。

まるで芋掘りのようである。

生の幼虫を見るのは、玉から孵った直後に今の飼育ケースに引っ越した時以来であった。

思った以上に大きく、ころころしていた。

手のひらに乗せると、嫌そうに丸い体をうねらせる。

そんな幼虫を見たしょう君が大興奮する。

手のひらに乗せてやると、更にテンションが上がる。

そら君も興奮はするが、まだ怖いのか手のひらに乗せようとするも嫌がり、つんつんとつつくだけだった。

幼虫達を避難させた後、底の方に溜まっていた土をおもちゃのふるいにかけ、フンと土を分離する。

思った以上に大量のフンが集まる。

フンを分けた後土を飼育ケースに戻し、幼虫も戻す。

幼虫達は我先にと土の中へと潜って行く。


2つ目の4匹の幼虫がいる飼育ケースも同様の作業を行う。

こっちの幼虫達も1つ目と同様に、ころころとよく太っていた。

そら君に手渡すと今度は何とか手のひらに幼虫を乗せる。

が、直ぐに落としてしまったのでもう渡さないようにする。


一方、そんな幼虫を見て、怖がっていたえみちゃんが勇気を出して恐る恐る幼虫をつついてみる。

つつかれた幼虫がもぞっ、と動く。

えみちゃんの悲鳴がベランダに響き渡る。

もう1回チャレンジするえみちゃん。

やはり同様に、ベランダから悲鳴が鳴り響く。


無事幼虫達の成長した姿を見れて、触れる事ができて良かった。

子供達も喜んでくれたようで。


このまま成長し、来年無事成虫としてその姿を見たいものである。


(00:30)

2017年09月17日

9月9日。

しょう君の幼稚園の運動会があった。

朝7時半頃、絵美ちゃんの両親と僕ら家族は一緒に、幼稚園の門の前にいた。

一番乗りだった。

8時頃、幼稚園の先生が門を開けてくれ、敷地内に入る。


幼稚園の場所取りの順番は抽選で決まる。

某T君の子供達が行っている幼稚園では、夜中の2時位から場所取りの為に並んでいたりするそうなので、個人的には抽選は良い事だと思う。

番号が悪いなら悪いで諦めもつくので。

さて、そんな抽選番号であるが、しょう君は今回A-19番を引いて来た。

A,B,Cに別れたた200人以上のうちの19番で、かなり良い番号である。


幼稚園の敷地に入り、グラウンドの方で並んで待つ。

そして番号順にそれぞれが希望の場所に移動する。

場所はえみちゃんが選び、そこに敷物を敷き、みんなで座った。

場所はグラウンドの横の方であったが、本番中はしょう君が近くで見えたので、結果的にはかなり良い場所であった。

しょう君とえみちゃん様々である。


9時頃本番がスタートした。

うちの両親も来る予定だったが、残念ながら母親は体調を崩して父親だけがきた。

父親を含めみんなでしょう君の勇姿を眺める。

最初の体操時。

しょう君は前の女の子の真後ろにへばりついていた。

先生に注意され後ろに下がる。

それでもまた近寄る。

また先生に注意される。

それを繰り返す。

全く謎の行動である。


踊りの時。

しょう君はしっかり踊れていた。

去年は運動会前に体調不良で幼稚園を休み、十分に練習できなかった事もあり、ひとりぽつんと立っている時間があった。

しかし、今回は十分に練習できたおかげか最後まで通して踊れていた。

ちゃんとできるんだなあ、とほっとした。


かけっこの時。

本番前にしょう君は自分で、2番位かなあと言っていた。

その通り2番だった。

ただ、走っている時にしきりと横の子達を見ながら走っていた。

ちゃんと前を見て走っていたらもっと早く走れたんではと思った。


そして、最後のしょう君の出番。

親と子が大きなパンツをはいて一緒に走ると言う競技だった。

僕がしょう君と一緒に出る事になっていた。

こんなに緊張したのは久しぶりだった。

先にしょう君を含めた子供達がグラウンドに並ぶ。

その後僕を含めた親達がそれぞれの子供達の側に行った。

しょう君に近づき、表情を見る。

特に緊張した様子は無く、飄々とした感じだった。

待っている間、しょう君に何度か話しかけたりしたが、何を話したかはよく覚えていない。

最初に先生によるやり方の説明があった後、競技が始まる。

僕としょう君の出番は4番目だった。

暫く順番を待った後、前の子としょう君が手でタッチをし、デカパンをはいた僕としょう君が走り出す。

二人で走り、少し先に立っている赤いコーンまで行くと、コーンで折り返して戻る。

それは、時間としては一瞬の出来事だった。

20秒かかったかどうか位。

戻った僕としょう君は終わるのを待つ。

その間もぽつぽつとしょう君と何か話をしていたが、覚えていない。

そして競技は終わった。


先にしょう君を含めた子供達がグラウンドから去っていく。

去り際にしょう君の頭を軽くぽんっとたたいた。

特に意味は無かった。

僕から離れて行くしょう君。

暫くして、親御さんも戻って下さい、と言うアナウンスがあり、僕も元いた場所に戻る。

そして、しょう君の今年の運動会は終わった。


次の日、うちの母親にしょう君の勇姿を撮ったビデオを見せに行った。

映像を見た母親がぽつりと言った。

母「まー君(僕)の保育園時代を思い出すねえ。」


そして、親達の今年の運動会も終わった。


(00:30)

2017年09月16日


顔丸いねえ。


結婚してからえみちゃんに言われた事。

自分ではよくわからないが、丸いのだろう。

そして、僕の血をひいたのか、そら君も顔が丸い。

ああ、顔が丸いってこんな感じなのか。

そら君が生まれた事により、自分の顔がどんなものかと言う事を認識したのである。


さて、そんなそら君が成長し、何とかおしゃべりができるようになり始めた頃。

こんな事を教えていた。


僕「そら君、顔丸いねえ。」

と僕が聞くと

そら「い、いでん、です。」

と答えるようにである。

何度も何度も教え、何とかこのようなやり取りができるようになった。


そして現在。

どんどん言葉を覚えて言ったそら君。

普通に会話のキャッチボールもできるようになった。

その間、一生懸命教えていた顔丸いねえやりとりもする事は暫く無かった。


そんなある日。

ふと思いつき、そら君に聞いてみた。


僕「そら君、顔丸いねえ。」

そら「いでんです!」


僕の質問に食い気味に叫びながら即答したそら君。

ちゃんと覚えてたんやなあ。

そんな事を思いながらそら君の顔をしげしげと眺めた。


やっぱり顔は、丸かった。


(00:30)

2017年09月15日

真実は追求される為に存在する。


しょう君には謎の行動がある。

それは、よく僕の肩に乗っかって来る事だ。

現時点で15キロの重さの物体が乗っかって来るわけなので、はっきり言って重い。

暫く我慢する事もあるが、結局は重いので両手で持ち上げて下に降ろす。

それでもまた肩に乗って来る。

これが繰り返されるのである。

本人は楽しそうであるが、何か意味があるのであろうか。


さて、そんな謎の行動であるが、実は同じような行動を僕は今までに見た事がある。

それは、実家にいるトト猫である。

トト猫が小さい頃、うちの父親が朝ご飯を食べている時、なぜか肩の上に乗って来ていた。

そして、マフラーのように父親の首の周りにからまって暫く過ごす。

暫くして満足すると、肩から降りていく。

しかも、夜ご飯の時はそんな事はせず、朝ご飯の時だけである。

今現在は行っていないが、全く謎の行動であった。


そんな謎の行動をしょう君も行っている。

人間と猫という種を超えた違いがあるのにとっている行動は同じ。

これには何か関係性はあるのであろうか。

種を超えたとんでもない意味が何かあるのであろうか。

謎は深まるばかりであった。


そして、父はついに決心した。

しょう君にこの行動について真実を聞いてみよう。

真実の追求は人間にかされた最大の使命なのである!

そんな思いを胸に、一緒にお風呂に入っている時に聞いてみた。


僕「しょう君はよくぱぱの肩に乗って来るよね、あれなんで?」

しょう「えー、うーん」

僕「。。。」

しょう「(風呂場にあるパネルを見ながら)今何時になってる?」

僕「...18時48分。で、何で肩に乗ってくるん?(まさか、そんなに言いにくい驚愕の真実が隠されているのか!)」

しょう「うーんとねえ、気持ちいいから。」

僕「...気持ちいい?」

しょう「そう。」

僕「そっかあ、気持ちいいのかあ。」


回答としては単純なものであった。

気持ちいいから肩に乗る。

トト猫もそんな気持ちで父親の肩に乗っていたのだろうか。

驚きは無いが、納得な回答でもあった。

気持ちよいから父親の肩に乗る、悪い感じではないではないか。

そんな事を思いに浸っていると、しょう君はぽつりと言った。


しょう「お風呂の方が気持ちいいけどね。」

僕「...。」


その日、父はお風呂に初めて敗北を喫した日となった。


(02:33)

2017年09月14日


セミを捕りに行こう!

クマゼミの鳴き声が五月蝿く鳴り響く夏のある日、家族みんなでマンションの近くの街路樹と公園でセミを取りに行った。

買った網を駆使し、時には素手でクマゼミを取りまくる。

なお、うちの周りにいるのは殆どがクマゼミだった。

僕が子供の頃はクマゼミはレアで、アブラゼミばかりだったのだが。

場所のせいなのか、時代とともに生態が変ってしまったのかはよく分からない。


捕まえては逃がしてを繰り返しながら、1時間程うろうろして、合わせて10匹以上は捕まえる事ができた。

相変わらずしょう君は怖いもの知らずで、捕まえたクマゼミをどんどん掴んでいた。

そら君はおそるおそるで、自分から掴もうとはしなかった。


また別のある日。

その日はそら君の体調が悪かった為、しょう君と二人でセミを捕まえに行った。

その日は13匹程捕まえ、虫かごは一杯になっていた。

全てクマゼミだった。


僕「捕まえたセミ持って帰って、ママさんとそら君に見せようか?」

しょう「そうしよう!」


捕まえたセミを家に持って返り、そら君に見せる。

喜ぶそら君。

あまりのうじゃうじゃ感に引いてるえみちゃん。

暫く眺めた後、ベランダからクマゼミを逃がしてやる。


また別の日。

僕「しょう君、またセミ捕まえに行こうか?」

しょう「もうセミは捕まえに行かない。」

僕「え、何で?」

しょう「だって、捕まえて虫かごに入れておくの可哀想だから。」

僕「。。。」


逃がしてやる時とかに、可哀想だから逃がしてやろうね、と言っていたので、しょう君の中では捕まえる事自体が可哀想と言う結論に達したようだった。

命の大切さと言う事を理解できるという事は素晴らしい事だ。

単に飽きたのもあるのかもしれないが。


いずれにしても、セミ採りが出来なくなって寂しいパパさんであった。

(00:30)

2017年09月13日

(つづき)

次の日。

朝起きて前日にレストランでもらっていたおにぎりを食べる。

それから片づけをし、コテージを後にし、受付でチェックアウトする。

その後周辺をうろうろする。

橋を渡ってみたり、またカブトムシとクワガタの展示を見たりと。


一通りうろうろした後、広場に行く。

トンボが飛んでいる。

えみちゃんが網を振り回しトンボを捕まえる。

捕まえてはしょう君とそら君に渡し、暫くしてから逃がすと言う事を繰り返す。

僕も網を振り回して捕まえようとする。

なかなか捕まらない。

暫して何となくコツも掴め、捕まえれるようになる。

人生でこれまでに捕まえたトンボの数をこの時だけで軽く超えた気がする。

と言うよりも、小さい頃トンボ自体を捕まえた記憶が無いのだが。


そうして捕まえている時、パシッと妙に良い音がした。

網を手繰りよせ、トンボを摘み上げる。


頭が無い。


一瞬悲鳴を上げそうになる。

網を振った時に網のフレームの部分に頭があたり、取れてしまったようだった。

トンボに対して申し訳ない気持ちで一杯になりつつ、屍骸を広場の隅の方に置いておく。


再びトンボを捕まえていると、そら君の声が聞こえた。

「つかまえた、トンボ!」

はて、網も無しにどうやって捕まえたのだろう?

疑問に思いながらもそら君に近づく。

得意そうに笑いながら捕まえたトンボを僕の方にかざしてくるそら君。

そのトンボを近づいて見る。


頭が無い。


それは、さっき僕が誤って頭を取ってしまったトンボだった。

背筋が寒くなる。

無邪気に笑うそら君と頭のもげてしまったトンボのギャップが余りにも強烈だった。


「もうそれ、死んでしまってるから。。」

「しんでる?」


不思議そうな顔をするそら君からそっとトンボを摘み上げ、再び広場の隅にトンボを置く。

何事も無かったかのようにまた走り出すそら君。

まさかこんなホラーな体験をするとは思ってもみなかった。

結局、昼頃まで現地にいた後、帰路につく。


感想としては、なかなか良い場所だった。

何より近場で簡単に行けるのが良い。

また家族みんなで行けれたらなあ。



(00:30)